言の葉
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| 2003年02月02日(日) |
might be 偶然 |
新宿通りから紀伊國屋の本店を抜けて 歌舞伎町へむかう 20年以上も昔 新宿に初めて足を踏み入れたボクがたどったのと 全く同じコースを歩きながら なんとなくいたずら心が頭をもたげてきたんだ
歌舞伎町へまっすぐ向かわないで 市役所通りの脇の小道を右手に入っていくと キミはいかにも心細そうに 「公園になんでいくの?」って聞いた いきなり公園の暗闇で襲われるって思ったのかな? なんてほくそ笑みながら 「ここはね…」って説明したよね
会社に入社してすぐについた上司が すごく酒好きな人で 夜の11時12時に仕事が終わって 「おい、いくぞ」と連れてこられたのが 新宿ゴールデン街 それまでみたこともないような 小さなあばら屋が軒を連ね 中に入ると 本当に箱庭みたいなお店ばかりだった
感じ方は人それぞれだろうけど 50過ぎのおかまのマスターに 「貴方、30過ぎたら、おかまにもてるわよ!」って 断言されて以来 足を向けたくない場所の一つになっていたんだけど
15年ぶりに眺めたゴールデン街は 往事の10分の1の面影もなく なんともこぢんまりした 場末の飲み屋の体裁をなしていた
そんな場所でも キミは物珍しそうに 奥へ奥へと進もうとしていたんだよね
その行動がキミの原点にあるってことは このときはまだ気づいていなかったんだ
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