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言の葉
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2002年03月28日(木) 昼下がり。。



と聞くと
必ず連想するのが
「夏の」っていう言葉

ボクの人生において
夏の昼下がりって
すごく重要かつ不思議な体験(?)をした
ステキな時なんだよね

話は高校生の時
夏休みでうだるような暑さの中
冷房なんてものは当然なく
二階の自分の部屋で
ツェッペリンを聞きながら
横になっていた時

当時のボクは
今以上に小難しい野郎で
いつも悩みと不安に揺れていたんだ

きっとうたた寝してたとは思うんだけど
不思議なことにその光景の中でも
ZEPの歌はちゃんと連続して聞こえていたんだよね


その時ボクは
誰もいない教室の机に座っていた
教室の中はうだるような暑さ
夏休みで誰もいないんだなって
考えていたんだ

そしたら
急に机の上に
マンガに登場する女の子が机に両手をついて
(完全にマンガのキャラクターが現実の世界に登場した感じだった)

「生きることの意味を考えるなんて無意味よ」って
ボクに告げたんだ
彼女はそう言い放つと
教室の床を踏みならしながら
窓辺に向かっていって
窓枠に手をかけた

その時外には
すごく気持ちのよさそうな風が
一陣駆け抜けて
ザワザワって木の葉が音をたてたんだよね
その緑と太陽の光
そして風の抜ける気配

音と景色が渾然として
ボクにさわやかな印象を植え付けた
それまで悩んで沈み込んでいたボクは
その一瞬で急に気が軽くなって
もう少し生きてみようって
思ったんだよね

その女の子の顔は今でもはっきりと覚えているんだけど
大島弓子が描くキャラクターで
ソバージュで眼鏡をかけた
天才肌の女の子
背が高くて
脇役としては
いつもとても重要な役柄だったんだよね

その彼女が突然人生の真理を
語りかけてくれた
それがなんとも不思議な上に
とてもうれしかったのだけは鮮烈な記憶になっているんだよね






木の葉の音ではっと目を開けて
思わず窓の方を見たんだけど
やっぱりそこには彼女はいなかった

喪失って言葉も
同時に教えられた
そんな気分だった









おやすみなさい。。





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