人は下の存在がいると安心するもの。
自分が何か優位に立つと、安心するもの。
それがいじめにつながったりもする。
俺は、かなりおとなしい子だった。
3歳の時、両親が離婚した。
母親は夜にならないと帰ってこなかった。
幼稚園の時。
俺は母親の送り迎えなく、いつも1人で通っていた。
家に帰って、姉がテレビでバカ笑いしているのに、
俺は2段ベットの上で、ずっと窓の外を見ていた。
いつまでもいつまでも。
ずっと。
小学校の時。
2年まで、俺は東京の学校だった。
授業のあとは、学校の児童館というところに預けられていた。
部屋の中では、本をよく読んでいた。
外では缶蹴りや、泥警もやった。
でも、俺が楽しかったこと。
鉄棒や、ゴム飛び。
家では、姉とおままごと。
そして、埼玉へ転校。
俺は、1人で遊ぶことが多かった。
部屋の中では、マンガをよく読んでいた。
外では、空き地でイナゴや蝶を捕まえたり、川でザリガニ捕まえた。
やっぱり、1人だった。
俺は、人に接するのが苦手だった。
そんな俺がいじめられたのは、小4の時。
クラス全員が、突然俺をいじめた。
原因は不明。
いじめの主犯は、俺の親友だった。
驚いた。
わからなかった。
信じられなかった。
だけど、事実だった・・・。
近寄ると、みかんの皮を投げつけられた。
シチューの中に、鉛筆削りのかす。
体育着は、トイレの便器の中。
サッカーの練習で、体蹴られまくった。
水泳の時間、沈められた。
海パン脱がされ、外に投げられた。
雪合戦で、石のような雪の固まりぶつけられた。
でも、俺は何も言えなかった。
ひたすら、耐えていた。
逆らうことができなかった。
なぜって?
俺は、母親に洗脳されていた。
「イイ子でいなくちゃダメなんだ」
だから、何も言えなくなっていた。
幼稚園のころから、俺は悟っていたのだ。
中学でも、高校でも、俺は1人でいることが多かった。
孤独だった。
でも、何もできなかった。
俺は、就職するまで、親の言いなりだった。
結局、それまでの俺の人生、マジでつまらなかった。
何もする気ないし、何をやってもおもしろくなかった。
自立してようやく、俺は気がついた。
自立したことで、親の言うとおりに生きる必要もなくなった。
イイ子でいる必要はない。
自分で責任取ればいいんだから。
俺は変わった。
今の俺だったら、もういじめられないだろう。
逆に、そんな奴がいたら、いじめ返してやるくらいかもしれない。
さすがに、いじめられる気持ちもよく解るから、俺はそんなことはしないつもり。
でも、いじめられっぱなしにされるほど、お人好しでもないって事。
いじめられる方にも原因があると思う。
でも、彼らだって、好きでいじめられているわけではない。
言いたくても言えないんだ。
いやだって、言えないんだ。
イヤでイヤでイヤでイヤでイヤで。
でも言えないんだ。
とにかく、言えないんだよ。
みんななぜ死にたいと思う?
誰だって、死にたいなんて思ってない。
死にたいくらい、辛いんだ。
辛さから解放されたいんだ。
ゲイだということで、責められたことがある奴。
かなり悩んでいると思う。
死にたいと思うほど悩んでいる奴もいるかもしれない。
結局、いじめる方は、自分が優位に立ちたいから。
押しつけ。
そんな奴は、自分が納得しない限り、決していじめをやめようとしない。
自分が正しいと思っている。
いじめを直すために、体罰が必要?
人間は獣じゃない。
いじめなんて・・・
自分の満足のためにいうこときかせるなんて、間違っている。
人は、言いなりになっていると、死んでしまう。
俺もようやく生まれたばかりなんだ。
みんな、できるだけ、自分の意志で、自分のために生きようよ。
だって、自分の人生だから。
そして、自分に自信を持とう。
自分で自信を持たないと、いつまでも弱いままだ。
辛さにも耐えられない。
自分を好きになれない。
自分で自分を好きにならないと、他人もぜったい好きになってもらえない。
ぜったい、大丈夫!
誰でも絶対輝ける素質があるんだから!
がんばれ!
がんばろう!
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