2021年12月31日(金) |
君の隣で年が変わる日。 |
こんばんは、ぼむでございます。
という訳で、楽しみにしていた大晦日。
例年ね、Aさんと例の(私から見れば)性悪な元カノが色々なところに初詣に行っているのを、Twitterで眺めていたんですのよ。
別に写真に女が写っているわけじゃないんですけど。
明らかに人に撮って貰った写真とかがね。もう言わずとも分かるってものでしてね。
それを5年。毎週色々なところに行っていたAさんなので遡ると凄いことになってるんですが、私が特に羨ましかったのは、どこかへの旅行、クリスマス、そして年越しの写真でした。
特別な時を一緒に過ごせることが、カップルであることの証明のような。
だから、今年のクリスマスは本当に嬉しかったんです。 イブも会えて、ライブにも行けて、大阪で同じホテルに泊まれて。
そして29日には忘年会と称しておうちでまったりもできましたし。
何か、このまま上手くいくんじゃないかと無意識で勝手に思っていたんだと思うんですよね、
そうしましたらね。
30日の昼には「また連絡する!」って言って帰っていったAさんが。
31日の15時になっても、17時になっても連絡をくれず。
え、何なら30日には、周りに夜ご飯とかで入るお店があるような詣で先が良いとか言ってたのに。
催促しても未読。
いい加減、いつになるのか分かりたいーと思った時間あたりで、
「ってか、準備がやばい。今日はこのままになる可能性大」
という縁起でもないLINEが。
やだー、冗談でもない、と返したものの、至って彼は冷静で焦っている様子。
「探し物に時間がかかって家が散らかってる」
とか言うので、あーこれ本当に無理で断る気なんだ、というのが伝わってきましてね。
私、ガン泣きですよ。
自分でも想像以上にガン泣き。
楽しみにしてたのにドタキャンなんて、とか。
これが元カノたちであれば、何とか時間作って会えるようにしてたんでしょ、とか。
今までの連絡は、デッドラインの1〜2時間くらい前にはくれていたのに。
連絡をくれてからドタキャンなんて。
一応私の家に来ることも考えてくれたけど、翌朝7時台の新幹線だから、私の家より自分の家の方が東京駅は近いからって却下したって。
何か、与えてくれたものにただただ感謝しよう、例えば24日に会えたんだったら、25日に会えなくても残念がらずに自分のことをしよう、と思えていた1週間前とは違って。
会いたい、楽しみ、嬉しい、が前面に出過ぎていたようで。
会えないと聞いて、「まあクリスマスは会えたしいいや」なんて思えませんでした。
思った以上にボロボロ泣けてくるので、たまらずLINEで泣いていることを実況中継ですよ。
しかし一通りないたら少しすっきりしてきて、「2021年は自分の気持ちを向き合うことを本当に頑張った年だし、その締めくくりにふさわしいのかも」とかって送っていたら 「23時半くらいならいけるかもしれんが、来るか? お前に任せるわ」 というメッセージが。
速攻「行く!」と送って、準備をして出かけました。
最寄り駅の人のいなさと言ったら。
東京が年末年始に逆に閑散とするの、私は好きです。
1時間ほどかかって彼の最寄り駅に到着。
うん、誰もいないね。
乗客の数人は帰るところのある人で、寒さに身をすくめながら急ぎ足でそれぞれの向かう先へ。
23:37には着くから迎えに来てって連絡して既読にもなってたのにね……。
Hちゃんだったら、危ないから駅まで送っていくとか、お迎えとかしてたって言ってたのにな……。
こんな夜中にドタキャンされかけても会いに来たのに、迎えにも来てくれてないんだな……。
そして、着く時間も教えてあるのに、LINE電話にも出ない……。寒い……人いない……虚しい……。
虚無は限界に達し、「帰る」とLINEして。本当に引き返そうとしたのですが、今来ていた電車に飛び乗る気持ちはなくて。(基本的に未練がましい性格)
次の電車を探していたら、爽やかに終電が終わったことを知り、またそれをLINE。
すると、Aさんから「今見た」「今行く」という返事が。
コンビニにいるよー、と返事をしたものの、狭いコンビニでは居心地が悪く外で待っていると、歩きタバコをしながらAさん登場。
もうですね、流石に笑顔は作れない私。
黙ったままでいると、Aさんが「お前初詣行きたいの?」と。
私「行けるなら」
A「行きたい?」
私「行きたい」
すると、近所に有名な神社があるとかで、そこに連れて行ってくれました。
が。中々の人出で「マジで、並んでんの。マジで」と驚くAさん。
そうこうしているうちにもう、年が変わろうとしていました。
とりあえず神社をバックに写真を撮ったりして。
A「あと何分?」
私「もう1分前とかだよ」
A「マジか。カウントダウンとかないの?」
私「無いんじゃない?」
とかやっているうちに新年。(私が期待していたのと違う……)
おめでとー、とか挨拶し合っている人たちがいて、年が変わったのを知りました。
とりあえず新年の写真を撮って。ご神木の前でも撮って。
一応、あけましておめでとう、というようなことはお互いに言って。
ロマンスの欠片もないけれど、「年が変わった瞬間にそばにいる」という目的は達成したので、それはそれでアリでした。
その後は初詣は諦め、Aさんの自宅に帰って。
テレビを見ながらお喋り。
私「ねー、くっついていい?」
A「ダメ」
私「(衝撃、という顔)分かった。我慢する(正座する私)」
A「お前は朝までそうやってろ」
なんていうかね。
クリスマスでキスができたことで、抑えがきかなくなってきたというか?
くっつきたい欲がですね、こう……。
でも、今ここにいるのは私のことを好きでないAさんで。
抱きつくのすら拒まれる始末。
私「私のこと好きなAさんは、抱きつくとこう、手が来るの。自然と私を抱きしめる形になるんだよね。私のこと好きじゃないAさんは、それが無いからさ。あ、好きじゃない人だなって分かる」
と伝えたところ。
「ふうん」と不満そうというか。
「俺じゃダメだって言うのかよ」みたいに拗ねているように見えたので。
すかさず(?)、抱きついて「全部好き」と言いました。
ら、私にもたれる形で寝てしまうAさん。
しばらくは何とか支えていたのですが、大分きつくなってちょっと身動きすると、ぎゅっと抱きしめてきました。
今はどういう意識なんだろう、と思いながら。
それから起こしてみると、「俺がベッドに入るということはどういうことか分かるか」みたいなことを言いながらベッドで寝たので、何時に起こせばいいかだけ聞いて、アラームをセットして私も寝ました。
翌朝。勿論、「5時に起こして」と言っていたくせに起きず。
多分ここがデッドラインだな、と思う時間に起こすと、ダッシュで準備を始めて、着替えて、香水シュッシュと振りかけて(いつもいい匂いがするなーと思ってるのですが、どのくらいの量を吹きかけてるのかとか、知らなったので知ることが出来て密かに嬉しい私)、迷彩柄のキャリーバッグをおこして「行くぞ」と。
何だかんだ東京駅まで見送って、帰りました。
うーん。
ここまでは、そこそこ幸せだったのですが。
ちょっと冷静になるというか、立ち止まることになる新年の始まりがあったのです。(続きます)
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