矛盾スルニモ程ガアル
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2020年10月10日(土) 別れました。

こんばんは、ぼむでございます。


日記書いてる場合じゃないのですがね。
記憶が薄れないうちに、と思いまして。


いやあ、前回
「私はAさんでいく。Bさんを傷つけてしまうけど云々」
みたいなこと書いてたけど、まあ杞憂でしたね。



本日、2020/10/10(なんと語呂の良さそうな数字)、



振られて別れました




「色々考えたけど、別れた方がいいと思う」って。


理由:「やっぱり俺は、結婚相手にはパート程度で家にいて、家事をして、俺を支えて欲しいと気付いた」






お前





そんなの






500年前に気付けや









私が!! そういうのに向いてない女だってのも!!


お前が!!  そういう女を好きだってことも!!





そしたらこんなうだうだした関係に足掛け7年もかかってないだろうが!!






……と、まあね。



しょっぱなから文句で始めましたけれども。





何ていうか、ようやく彼が、「自分の気持ちに気付いて」「それを相手に率直に伝え」「煮え切らない態度を捨て、別れを切り出せた」んですよ。


これ、大学時代の親友ちゃん(私の男遍歴を全て知っている、というか聞いて貰っている)もびっくりしてました。




まあ、「別れた方がいいと思う」って何目線だよ、とは思いますが。

そこは「別れたい」だよ。自分の言葉に責任持てよ。




えー、それはともかく。



何か居心地の良さとか、安心感とかもそこに繋がっている、と彼は思ったのかも知れませんね。


彼を心底愛しているかどうか、の問題とは別に、家にいて自分を待っていてくれる安心感を求めているのだと。



もうね。



「その後、あなたの考えはどう?」って聞いて、何か言葉を言おうとしている彼の表情がね。




絶対的に「これから君とやっていきたい」みたいなのじゃなくて、苦しそうな、でも何か芯の通った顔で。




それを見たときに、「ああ、これはダメだな」って覚悟してました。



だけどやっぱり、実際に言われて、別れると、きついですね……。





私は、彼が今すぐに離婚してくれるなら、あれだけ好きなAさんを諦めてでも、Bさんと一緒にいたいと思えるほどには彼のことが好きなのに。


Bさんは、家にいて家事をしてくれる人がいいという理由で、私を選ばないわけですよ。泣けますね。



愛の深さが全然違うやんけ……。




まあ確かに、私は何か、めっちゃやりたいこととか見つかったら「ごめん! 私東京に戻るね!」とかってBさん置いて家飛び出すタイプですからね。


そういう女では安心できない、と言われれば、確かにそうですよね……(遠い目)



私だって逆の立場なら、「俺ちょっと世界を旅してくる!」とかって冒険家みたいな男、無理かも知れないし……。(まあ、多分私の性格ならついていく気もしますが)



でもねえ。


結局、私が彼の地元で幸せそうにしている図が見えないからBさんは離婚を切り出せない、訳じゃなかったんですよね。


こっちは一生懸命、将来の計画とか、自分がどうあれば彼の地元でも幸せに暮らせるのかとか、自分の棚卸しまでして、その結果
「共働きで私のやりたいことがある程度できれば、きっと私は幸せ」
だと思ってそれを伝えたのに。

それを彼も了承してくれて
「言ってくれたら家事もやるよ」とか、「パートでも共働きでもどちらでもいいよ、ぼむの好きに働いたらいい」とか言ってたのに。


「自分を支えてくれる女がいい」って、


もっと 早く 気付けや




はー、情けない……。



7年頑張った結果がこれか……。



「ぼむは俺には考えられない深いことを考えてて、凄いなって思う」って言ってくれた男とのオチがこれか……。




まあ結局、「凄いなって思う」は「凄いなって思う」以上でも以下でもなかったってことなんですよね。


他人事というか。


「嫁にする相手はまた別」ってことなんですね良く分かりました。
(私も500年前から分かっておけよって話ですが)




あー、でも。



結局、私は彼のその言葉に縋って、彼が無理して合わせてくれていたのに、その彼の感情に意識を向けることはせず、自分の都合でしか彼を見ていなかった、ってことでもあるんですよね。



だって見たくなかったんですもの。



彼が、Cさんと同じ、「自分より格下の女が好きな男」なんだってことを。



「自分の器に収まる女が好き」な、私が今まで経験してきたつまらない男の群に属することを。



私は一緒にいたかったんですもの。



釣り合いが取れてなかったって、思いたくなかった。


取れてなかったとしても、別にいいじゃんって思ってた。




だけど、私だけが「別にいいじゃん」じゃ、ダメなんですよね。

彼の気持ちもあることだから。




それでまあ、別れるってなって、

「じゃあ、来週会うってなってたの、どうする?」

って彼に聞いたんです。



そうしたら、


「俺の個人的な気持ちで言えば……会いたくない。今会うと、またズルズルいくと思う。だけど、俺はぼむを悲しませたくない。愛人やセフレにはしたくない」


と。そんな台詞が彼から出るなんて!? とびっくりしましたが、


私「けど、私が愛人でも全然気にしないよって言ったら、愛人にするんでしょう?」


と聞いたら。



Bさん「確かに、昔の俺だったらそうしてたかも知れないと思う。だけど、今は、嫁やぼむを悲しませることだって分かったから……。愛人にはしない、と思う」



と。






思わず、


「育った……」


って言ってしまいました。




え、だって、最初の時なんて「愛人だって分かっててこの関係になってるんでしょ」みたいな感じで、電話とかできなくても、会えなくても、「当然でしょ」みたいな冷淡冷酷だった彼がですよ。




「君を大事にしたいから、愛人にはしない」



って、例え口だけでも出てきたことに、本当に驚きです。




それで、「最初の時と全然違うね」とか言ってたら、彼が「最初からいい男だったでしょ?」って聞くので、もう遠慮はしないとばかりに





「え、最初はクソだったよね。だって全然我関せずだったし」




と言ってしまいました。

(これを親友ちゃんに話したら、「悪いけど、良く言った! って思う。私たち皆(大学時代の仲良しグループ)そう思うタイプだから、ごめん(笑)」と言われました)



その後フォローで、「いや、いい男ではあったけど、そういう面に関してはクソだったよね」と言い直し、「今でもまだちょっと、自分の都合に合わせようとするとこあるしね」と話すと、彼が黙っているので。


「気を悪くした?」と聞いたら。



彼「いや、そういうところがまだあるのなら、
直さないとな、と思ってた




と!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




エクスクラメーションマークいくつ付けても足りませんよ。



親友ちゃんに話してる間、何度も「人って変わるんだね……」ってめっちゃ感心したように言われるわけですよ。



私も彼との会話で3〜4回「育ったわあ」って言ってましたよ。




これが「成長」じゃなくて何なのかと。



それを思えば、彼も私もこの7年で見違えるほど(自分で言う)成長してて、人からは無駄に見える7年でも、やっぱり無駄ではなかったなあと。


彼だから、一緒にいたいと思えて、そのために自分が変わろう、と思えたんですし。



ちなみに、この「今会ったらズルズル行きそう。例えば数年後に俺が価値観が変わって、会いたいってなるならともかく……」と彼が言ったので、
「え、価値観が変わるかも知れないって話??」と聞いたら、
「いや、そうじゃなくて例え話で、こういうケースならあり得るけど、って言いたかった」と言われ。



その口ぶりからも、「そばにいて支えてくれる女がいい」というのは、彼の中で確固たるもので、そこは変わらないということを彼が実感しているのが読み取れました。(そこに関しては成長の可能性0かよ)




それでまあ、
「ぼむはどうしたい?」
と聞かれたので。

(あなたはどうしたいの、って私、親から聞かれたこと本気でないので嬉しかったです)



私も強がったりせず正直に言おうと思って、

「私は、会いたいよ。もしかしたら、もう会うのが最後になるのかも知れないのに、こんな電話で終わるんじゃ嫌だ。
 まだ、ありがとうもごめんねもちゃんと言えてない。会って、キスして、ありがとうもごめんねもいっぱい言いたい。
 私たち、始まりの時に旅行に行ってるから、終わりの時もどうせなら旅行で締めたい。ずっと一緒に旅行に行きたくて、旅館とかに泊まってみたくて、けど最初に行ったっきり行けてなかったから。だから行きたい」


と伝えました。



私「きっと、私の愚痴を聞いてくれたりして、ちょっと私と付き合うことにうんざりしてる部分もあるんでしょう。だったら、愛人として付き合うことはないよ、きっと。私ももう終わりかなと思って、愛人ルートを考えたけど……やっぱり、結局嫁が一番大事なんだなとか、会ってても結局は嫁のところに帰るんだなとか思って辛くなると思う。
 今までは、いつかは私と結婚するんだしと思って耐えられたけど、これからはそれがないから無理だと思う」



彼「うん……。分かった。会おう。だけどこれからもってのはさ、俺、都合がいいかも知れないけど、友達としては続けたくて……」


私「うん、私も縁を切るなんて全然考えてないよ。友達として続けられればいいよね。どうせ、今みたいな感じで会えないんだったらテレビ電話で話してればいいし」


彼「でも、ずっとこのままじゃないでしょ。そのうち会えるようになる」


私「だけど、友達として会ったらさ、うちら結局やっちゃうよ」


彼「そんなこと言わないでよー」


私「だって、まだお互い好きだもん。でしょ? いきなり好きな気持ちが消えないよ。けどさ、多分最初の1〜2回は我慢してご飯とか食べて解散しても、3〜4回目くらいで結局そういうことになると思う。だからテレビ電話とかで話せたらいいな。あーあ、毎週の電話がなくなっちゃうの、寂しいな。……月に1回くらいは、話せたりする?」


彼「え、月に1回でいいの?」


私「? うん。本当は月に2回って言おうとしたけど、多いかなって。友達とも月1くらいで話そうねって言ってる子いるし、月1くらいならいいかなって思って」


彼「俺は、最初は今のペースを変えないで、徐々に減らしていくんだと思ってた」


私「え、いいの? いいなら話そう」


彼「うん」


私「……。待って。今、第三のルートが開いた。愛人、セフレ、そしてプラトニック不倫。友達がやってるんだけどさ」


彼「プラトニック??」


私「身体の関係が無い不倫のことだよ。(なので、正確には不倫ではありません) 友達が、精神的なパートナーとして彼氏が出来たりしてた。お互い既婚なんだけどね。どう思う?」


彼「……それも、来週までに考えてみるね」


私「うん」




それでまあ、私がネットで見た「二番手になる女の特徴」について話していたときに。

私「二番手の女は自立している、みたいなことが書いてあった」


彼「あー、でもちょっとわかるかも。ぼむもさ、最初は『守ってあげなきゃ』って思ってたけど、段々ぼむを知るたびに『この子は、自分の問題を自分で解決していくなあ。守る必要はないなあ』って(笑)」


私「えー!! 私、そんなに強くないよ。愚痴ったりしてるじゃん」


彼「まあ、俺には愚痴ってるし、俺も助けたいから愚痴を聞いてるんだけどさ。他の人にあまり言わないでしょ?」


私「うん。言わない。皆でいる時とか特に。だって、その場の空気を悪くしたら申し訳ないし。自分が失恋した日にどうしても行きたい飲み会とかあっても、多分笑ってる」


彼「そういうところがさ」



……これ。失恋した日に忘年会があったのも、事実なんですけどね。


あの時はAさんに、「笑うのが辛い」ってメールしましたねえ。


Aさんは「そんな思いをしながら出てるんだな。早めにそっち行くわ」って、言ってくれたし、そういう私の強さなんだか弱さなんだかみたいなところを、きっと好きだと思ってくれている、と思うのですが。



「笑うのが辛い」って、同じことをBさんに言ったとしても、「皆の前では笑えてるんだな」って、捉えられちゃうんですかね。


「皆の前で笑えるだけ強いな。俺の出る幕はないな」って。


皆の前で泣き崩れちゃったり、忘年会に行けなくなっちゃったりするような女が好きなんですかね。(きっとそうなんでしょうね)





だからやっぱり、私がAさんにより惹かれてしまうのは、仕方ないことで。



だけど、だけど。




一度はこの人と一生一緒にいるんだと覚悟を決めて、子供を産んで、毎日晩酌してセックスして、たまに旅行とか行って、子供を頑張って育てて……と描いていた未来が全部白紙になって。



何より、もう前のような気持ちで、この人に一番愛されているという気持ちではセックスも出来なくて、一緒にいてもきっとどこか虚しくて。




そう、なってしまったのがただただ悲しいです。





気を抜くと泣きそう。




だけど親友ちゃんが、本当にしみじみと、

「上から目線に聞こえるかもだけど、本当に、良く頑張ったよね……」

って言ってくれたので。


「今日別れたんだ」って言った時、私は出来る限りあっけらかんと話そうとしてたのに、親友ちゃんの声のトーンがすっと「それは今めっちゃしんどいよね」っていう感じに変わって、なんかそれが泣けてきて。



けど、本当に私の幸せを心から願ってくれているのが分かって、そういうのに凄く元気づけられました。





しんどいけど、生きます。


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