矛盾スルニモ程ガアル
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2005年10月22日(土) 喧嘩、そして。

そんな訳で喧嘩をして(前日の日記をご参照ください)、次の朝。




やっぱり彼の態度が、冷たかったのです。。




私は泣いてみたり不安そうな声を出してみたりで、彼にそばに来てもらって、やっぱり何があったのか、聞きました。




けれど彼は中々言ってくれませんでした。




それでも聞きました。
そりゃあもう、あんまり言わないようにしてたんですけど、

「だって、私は、家族から離れて友達も誰もいない土地にきて、今は貴方しか話す人がいないのに、いきなりそんな風に冷たい態度になるんじゃ楽しくないよ。楽しいって思えないよ。貴方は、私が一人で寂しい思いをして平気なの?」

という言葉を使ってまで。




ただでさえマリッジブルーな私に、これ以上不安要素は抱えきれない。←マリッジブルーは自己都合では。




そうしていると、ぽつりと彼が、

「理由はないけど、もやもやするんだよ。ぼむのマリッジブルーと同じ感じかも」


と答えてくれたので、


「おおう、つまり貴方のもやもやは一時的なものなのね! 男性にもマリッジブルーってあるらしいからね! 結婚でやっぱりいろいろ不安なの?」


と聞いたところ。



全然分かってなーい!



と叫ばれました。(何故)



彼いわく、それはもうずっと昔からあったことで、今まで友人知人家族の前でもなったことがあったけど、みんな気づかなかったから助かっていたと。


ぼむは敏感過ぎるのだと。




…いやそれ、多分皆、分かっててそっとしてくれたんじゃないのかなあ?

だって、普通気づくよ? 今まで普通に話していた人が、いきなり話さなくなって、「うん」とか「ああ」とか言わなくなって明らかに不満そうな態度だったら。




でもね、私は嫌なのよ。そういう態度取られて、原因が分からないのが嫌なの。


不満があるなら言って欲しいし、そうしなきゃ私も直らないし、不満がないなら普通に楽しくおしゃべりしたいし。



相手が不機嫌そうだったら気を使ってそっとしておく、っていうの、全ての場合において出来る人もいるだろうけど、私は頑張って、仕事やほかの事で苛々して、ちょっと一人にしておいて、って時ぐらいだよ。放っておけるのは。

私と話していて、明らかにきっかけがあってそうなったときや、その他私のことで態度が変わるのは嫌だよ。ちゃんと聞きたいよ。





そんなことを、私は伝えた訳なのです。



「ぼむは素直だよねえ」


としみじみ言われました。



…何がじゃ、と聞くと、


自分は言えない性格なのだと。

昔から、具合が悪くてでも言えなくてもっと迷惑かけたりとか、野球の試合当日に肩が痛くて、でも当日に痛いなんて言えなくて試合に出たら送球が出来なくて監督に怒られたとか、小学校の頃鼻血が出て、それも言えなくて顎から血が垂れるぐらいになって先生に気づかれたりとかして。自分でも事態を余計悪くしてるって思うけれど、言えないのだと。




「4月にぼむが『スナックとか女の人がいるお店に行くの、嫌!』って言ったときも驚いたんだよ。素直だ、って。もし俺が女だったら、『仕事だから仕方ない』って言われたらどうしようもないし、嫌だなんて言えないなあ」


と、言う彼。


ん、まあ、そりゃ褒めてんのかけなしてんのか、と鼻白む私。
けど、


「だって、行くなとは行ってないじゃない? ただ、嫌ってだけで。もっと言えば、『私の嫌な気持ちを知って欲しい、分かって欲しい』って訴えてるだけじゃない? けど、そうやって訴えて、それからそういうお店に行くときにはちょっと一言くれるようになって嬉しかった。それが負担になってるならあれだけど、そうじゃなければいいじゃない?」


というと、


「うん、負担になってないよ。でも普通の人は言えないと思うから、凄いなと思ったんだよ」


と。



…誉められて、ない気がする…。




まあそんな話から、前回の不動産を見に行こうとして喧嘩になった話や、教会で3時間写真や何かの話を聞いて喧嘩になった時の話になりまして。



で、彼曰く。


「だって、理屈では完全に俺が間違ってるのに、それを言えないじゃん。不動産の話にしたって、ぼむがわざわざ遠くから不動産を見るために来てるのに、夜勤前はしんどいから行きたくないなんて。どう考えても俺が間違ってるし、だから言えないよ。教会も、ぼむが見たいのに、俺が疲れてるからって帰りたいって言うの間違ってるし」



…と。





…あの、バカ?←無礼。




間違ってないし!! 疲れてるとかそんなの間違ってるとかいう問題じゃないし!!



大体それで、もっと疲れられて不満そうにされたら気を遣ってる意味ないし!!(だからある意味気を遣ってないんですよね。性格的に『相手の行動を制限したら悪い』と思ったら、とにかく言えないんでしょうねえ)




私はむしろ、相手に悪いと思っても言っちゃう方(ザ・正反対)なので、彼の行動は本当は良く分かりませんが、まあ彼としてはそうなんだろうなあと。


少しだけ、今までより分かったような気がしました。





んで、



「疲れたのは仕方ないじゃん!! 悪いとかそういう問題じゃないじゃん!!」



と、あっさり言い、「だからぼむには俺の気持ちは分からないんだよ」と言われながら、なんとなく仲直り致しました。



もちろん、そういう自分の性格が悪いと分かっていて、自分でも直したいと思っていると。これでも頑張っているんだと伝えてくれました。



そうやって伝えてくれると私にも分かるので、ほっと致しました。



そして、分かったことがもう一つ。




ちゃんと、彼が話してくれて、おぼろげながら私にも分かった頃から(というより、私の理解はともかく(←ともかくって)彼が話し始めてくれた頃から)、私は、元彼とは別の部分で、この人のことを、理由なく好きだと。

どこが好きとか具体的には分からないけど、なんとなくこの辺が好きなんだなと。とても、好きなんだなと。





安心しました。





(そして話し途中で彼が出かけなければならなかったので、微妙に実は話し終えてないんですけど、今晩その話がまたされるのかどうか…)


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