君のいつものドリンクは、アイスコーヒー。
頼む度にどこかで「あ、アイスコーヒーだ」って私は思ってる。
やがてそれは運ばれてきて、おしゃべりに夢中になってる私はあまり気に留めないのだけど。
ふっと見たテーブルの上に、手付かずのまま残されたミルクとシロップ。
ころんと仲良く並んでいるのを見る度、私はやられたっ!って気分になる。
馬鹿みたいに毎回、使われてないミルクとシロップを見ては君に惚れ直している。
コーヒーをブラックで飲むっていうより、むしろ。
ミルクとシロップ使わないんだ!みたいな驚き。
その、残された二つを見ては、それから君はいつもブラックだってことを思い出すんだけど。
手付かずのままのミルクとシロップが、もう最高にカッコイイ。
今日もまた、惚れ直しちゃうのかな。
君がアイスコーヒーを頼む、その度に私は。
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