矛盾スルニモ程ガアル
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2004年05月07日(金) 彼に言いました。

こんばんは、昨日「もう連絡とらないでとか言いたいけど元彼だって辛いんだろうし言えない。ああ辛い」みたいなこと言っておきながら、あの後ものすごく辛くなり「もう無理」と電話で言ってしまったぼむです。皆様いかがお過ごしでしょうか。



いやあ、正直スッとしました。






「もう連絡とらないで」と言えたことに。




あの日記を書いたあと、フラバのようなものが来まして、久しぶりにしゃくりあげて泣いて、それで「これはもう我慢しては駄目だ。前だって我慢し過ぎたからこじれたんだ。もう今回は我慢するまい」と決めまして、彼に「もう限界」だと打ち明けました。




「もう無理だから、もう限界だから、連絡とらないようにしたい」と泣いて私が訴えると、彼もひどく嗚咽して、しばらく会話にならない程でした。


けれど私は、彼のその泣いている様子から、彼は私をそれほどまでに傷つけたことに泣いているのではなくて、私を失うこと、私を失う自分のために泣いているのだと分かってしまい、電話の向こうから嗚咽が聞こえる度にどんどん冷めていきました。




そして彼は、私が辛いと訴えているにも関わらず、まだ分かっていない様で、「自分が何かできることはあるか」などど聞いてきてくれました。




私は瞬時に「無い」と答え、連絡を取る事が辛いのだともう一度訴えました。信じたかったのにそうさせてくれなかった。同じ事を何度も繰り返してきて、もう本当に信じられない。忘れたい、楽になりたいのだと。



彼は、「連絡をとらない以外で何か方法は無いか」などと私に聞き、私はそれを聞かれた時点で他の方法は無いと思い、「無い。ただもう連絡をとらないでいたい」と更に訴えました。

そして私は、彼に事実を受け入れて欲しい、と言いました。
人生、してしまったことをひどく後悔することだってある。その後悔は辛いし、私にも経験がある。
だけど、してしまったことへの責任はとらなきゃいけないんじゃないのかと。そしてこの場合の責任は、私を失うということを受け入れることではないのかと。(←何だかお前にどんな価値があるんだよって話ですが、一応今の状態の彼には少しは価値があるらしい(むしろ無くていい)のでこういう言い方をしただけですので、どうぞお気になさらずです)



しかし彼は、「それは無理かも知れない」と言いました。彼は泣きながら、自分がいかに私を想っているか、いかに今私のことを支えにしているか訴えてきました。
研究室も何だかうまくいっていないし、私のことを考えることで、自分を支えてきたのだと。それを失ったらどうすればいいか分からない、と縋ってきました。



研究室がうまくいっていないと聞けば心配ですし、私が支えになるのなら自分が我慢しようか、と一瞬思いました。
だけど何で私がそんなこと聞かされなければならないのかという疑問があるのは事実です。っていうか私の辛さはどこへ。思い出すのも嫌だって、忘れたいってさっきからもうすごい訴えているのですけれども。


その時の私は、彼のことを心配な気持ちがかすかにある一方で、



どうでもいいわ、こんな奴。




という思いがこんこんと湧き出てきていました。





そしてそんな話をしていると、彼が


「好きな人できた?」


と聞いてきました。



私「……」←ごまかそうとしている

私「……」←何とかうまく言えないものかと思案している

私「…え〜っと」←間がもたなくなった



私「好きになれそうな人は、できたよ」←結局嘘のつけない女。




という訳でほぼ事実を表す言葉を喋ると、彼は「そっか」と言い、ショックを受け、「自分で言い出しておきながら、ごめん」とそのショックぶりを謝り、かなり混乱し(←この間の私の恐怖、皆様にお分かりいただけるでしょうか。蘇る過去。記憶をとばしては覚醒する彼。そんな感じの光景がまさに受話器の向こうで起こりそうなのです…怖かったです…)、そしてなんと、



「じゃあ、諦めるしかないってこと、か…」




と言ったのです。




いや、最初からそう言ってるんだけど。





私に好きな人が出来ようと出来まいと、無理だって言ってるんだけど。
もう限界だって訴えてるんだけど。




…どこまでも伝わりません。
どこまでもこの人、理解しようとしません。
別れて良かったと心底思いました。




しかもこの後、

「分かった、もう連絡はとらない。けどこれから先、もうぼむ以外の人を僕は好きになることは無いし、」


とか言い出しまして、彼が最後まで言い切る前に、私が

「そういうこと言わないでっ。 重い


と叫び、どうしてそんなことを言われて辛く思わなければいけないのかと訴え、彼はごめんと謝りながらも、それでも尚、夢の中でぐらい話がしたいのに、いつも私の隣に顔の見えない誰かがいるのだとか、そういう与太話をぐずぐずじめじめとしてきました。なんていうかこう、「ねちっこい」感じです。本当に自分のことしか見えてない言い方です。「相手を好きな自分」に酔っているというか、ちょっと自分の世界に入っています。すごく困ります。




そうして彼の話を聞いているうちに、段々私、腹が立ってきまして。



だってこの人、自分が別れたい時には「冷めた」だの「いらない」だの言って、簡単に私を捨てているんですよ。
それが今更「ぼむがいないと自分はダメだ」とか「ぼむがいないのに、自分はどうしたらいい」とか縋られても。自分に都合が悪くなったら、私に縋る気も起こさせないほどひどい言い方をして振っておいて、いざ自分が振られてみたら「自分のことも考えて欲しい」みたいに訴えるなんて、何なんでしょう。あまりにもそれは自分勝手、自分に都合がいいんじゃないでしょうか。





それで、そんなこと言われるなんて腹も立ったしすごく辛くて、


「そんなこと言っても、自分は『いらない』って言って簡単に私を離したじゃない。あの時私はすごく辛かったのに。今から頑張ろうって思ってる時に、いらないって言われて、すごく辛くて、でもそれも言えなかったのに。そんなこと言わないでよ。縋らないでよ。情けないよ」


と責めて泣きました所、彼も少しは分かったのか、ただ単に言い返せなかったのかは分かりませんが、ともかく沈黙しました。
そして、「分かった。もう連絡しない。今度は無期限で」と言ってくれました。


私は本当は、「元気でね」とか「いい人見つけて」とか言いたかったのですが「無理」って言ってまたぐだぐだされるのは目に見えていたので何も言わず、「うん、それじゃあ」と言って電話を切りました。







何はともあれ、自分の気持ちを伝えられたことですっきりしました。←相手の気持ちはもう知ったこっちゃない。

やっぱり、限界まで溜めないでほどほどにしなければいけないという話ですよ。


これで心置きなく今の人にもいけますし。




後は彼が、自暴自棄になったり変な方向に走ったりしなければいいのですが。





どうかそうならないことを祈りつつ、明日はまた夜にデートです。

星空を見ながら抱き寄せられたりしたらどうしよう、キャー(絶対ありえないから安心しろ)という感じで結構妄想だけ突っ走っております。



会う約束は、大分気軽に出来るようになりました。
この調子、どうかこの調子で。




いやあ、祈ることも多くて大変です。(っていうか明日の服がまだ決まりません。←むしろそっちを考えろ)


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