そんなの当然だよって、言ったじゃない嘘つき。
あの時、あの一ヶ月、私は「彼女」じゃなかったよね。
じゃあ私は何だったの。
私は、何だったんだろうね…。
好きだったのに。
付き合ってたのに。
電話してたってメールしてたって、一体何が通じてたんだろう。
この空虚な感じ、虚無感を、あなたはきっと分からないよ。
誰かに浮気されるまで、わかんないよきっと。
「あの時、私は『彼女』じゃなかったよね」
そう言って泣いたら、あなたは
「そんなことない」
と言って私を抱きしめて泣いたね。
後悔してるんだよね。
分かってあげたいのにどうして。
私は、自分の辛さばっかりで。
逢っても逢わなくてもいつだって思い出すツライ記憶。
ただ違うのは、今は支えてくれる腕が無いってこと。
それは私にとっては、ひどく身にこたえることだけど。
けどいい加減、私自身が乗り越えなきゃいけないことだってわかってる。
自分でちゃんと立てるようになって、そしてあなたと付き合っていきたいって思ってる。
ずっとこのままじゃ、支える方も辛いからね。
頭では分かってるのに、いざ辛い記憶が襲ってくるとその辛さをこらえていられないんだけどさ。
だけど乗り越えなきゃ。
私のためにも彼のためにも、私が乗り越えなきゃ。
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