2003年03月04日(火) |
過去話ファイナル「そして、初めの始まりへ」 |
「僕は僕のために生きてる」 そうして彼は言いました。
「成人式に行かないと言ってよりを戻したとき、ぼむの態度が以前と違った。前のように戻ったのかと思って、それならやっていけるかもと思って よりを戻したのに」
と。
は?
前のように戻るって、寝言は寝てから言ってください。 過去が消えるわけ無いじゃん。そんなことで。
むしろ成人式に行かない、ってのが遅すぎた始まりでしょ。 いい加減分からんかい、そこんとこ。
私はそのようなことを言いましたが、結局彼とは分かり合えず、 その日はそのままケンカ別れのようにして終わりました。
後日友達に相談すると、「そんなこと言われたら…終わりじゃない?」 と言われ、むしろ時間が経って「彼も辛かったんだろうか」とかばうような気持ちもあった私は自分に性根が入っていないことを感じ(人の言葉に影響されやすい性格)、 そうして一人になってよくよく自分の気持ちを考えて考えて出した結論は、
「別れよう」
でした。
そういうことを言う人とは、やっていけない。 そう思いましたし、何より一番の理由は自分の気持ちが冷めてきていることでした。 好きだからこそ、どんなにつらくても一緒にいようとしたのであって、 そうでないなら共にいる意味などない。 そう思いました。
そうしてこの私の気持ちが、この日記の冒頭の部分につながるのです。
日記にもちまちまと書いていますが、 その後彼に「よりを戻すつもりは二度と無い」覚悟だと告げ、 別れの道を選びました。 まず「ほっと」して、 「最初に別れていれば、こんなに何度も何度も傷つくこともなかったのに」 と思い、 信じたくてもはっきりしてくれない態度に、何一つ行動に示してくれない 彼に、とても辛い思いをしてきたんだと別れてから気付きました。
信じさせて欲しかったのに、と。
けれどその後、別の友達に 「話を聞いた限りでは相手もとても反省してると思うし、私だったら結局は私の所に帰ってきてくれたんだから、もうしないって言うなら許すと思う。むしろ彼女の方が本気にしてもらえなくて可哀想みたいな。ぼむちゃんのところは、お互いに求め合ってるみたいに見えるよ」 と言われてハッとしたのです。
私は彼に「どうして誠意を見せてくれないの」 と思っていましたし、 彼は私に「以前と態度が違う。前みたいじゃないとやっていけない」 と思っていたと思われます。
違うんです。それじゃいけないんです。 私は私で時間はどのくらいかかるかも分からないけれど 「あれは過ちだったんだ」と思い許せるように努力し、 彼は彼で私を不安にさせないように、最善を尽くす。
そうじゃなきゃ、二人でやっていけなんてしないんです。 お互いが自分のことばかり考えていては、うまくいく筈無かったんです。
だから私は、もう一度自分の気持ちをぶつけけてみようと思いました。 彼を、信じたいのだということ。過ちだったと思えるように、その過ち自体は許せなくても過ちを犯した彼は許せるように(罪を憎んで人を憎まず、ってほんとだなって思いました)、貴方と一緒にいて努力したいのだということを伝えようと思いました。 彼の家に行くと、彼は驚くほど変わっていて私が「やり直したい」と言う前から私を不安にさせないようにするという態度を見せてくれました。 (たとえ別れていても不安は消えないということを伝えていたので)
飲みには行かない。女の子とは遊ばない。禁酒もしようと思う。 誰かと遊ぶときには連絡する。
そう言ってくれました。 例え普通より遅くても、気付いてくれたことが嬉しいです。
私の 「二人でなきゃ乗り越えられないんだよ。 二人で頑張っていくことなんだよ」 いう言葉に、彼は頷いていました。 そんな彼に私は、あなたと新しく作っていきたい、やり直すのではなくて 初めから始めたい、と言いました。
そうして、今の二人があります。
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これで、過去話は終了です。 今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
実はこれは最初別れたままで終わる予定でしたので、 私の傷心と彼に奉げる 「反省だけなら、猿でも出来る」 という言葉と共にこの話は幕を引くつもりだったのですが、 不思議なことに新しく付き合い始めてもうそろそろ1ヶ月になります。
これからもいろんなことに気付きながら、それを活かしながら、 やっていけたらと思っています。
これからは通常の日記になると思いますが、 よろしければこれからも、お付き合いくださいますと嬉しい限りです。
ぼむ
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