白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2007年10月22日(月) 里の秋

 「♪し〜ずかなし〜ずかなさ〜とのあ〜き」という童謡をつい口ずさみたくなるような静かな秋の一日だった。猛暑が秋になっても続いてようやく朝夕に涼しさを覚えるようになった今日この頃だ。ところで冒頭の歌は「お背戸に木の実の落ちる夜は/ああ母さんとただ二人/栗の実煮てますいろり端」と続くが、なぜ「母さんとふたり」でいるのだろうか。ふと疑問を感じて検索にかけてみた。この曲は原曲が戦争中作られて出征兵士の留守家族を歌ったものといういきさつがその答え。はかない期待をかけて父の帰りを待つむすめのさびしいこころをしのぶと涙なしには歌えない歌だったのだ。


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