本屋。本屋。

ひさしぶりの本屋だが、本屋に行くのを久しぶりにして
しまうと、まずいのだ。
買いたい本がたまっていて、どれにしようか果てしなく
迷う。手にとっては裏を見、棚に返しては一回りしてきて
またその前で立ちすくむ。
・・・ほとんど、怪しいよ!
というわけで、「ブレイヴ・ストーリー」は三回も手に
取られたあげくに、やっぱり返されたのであった。
なんでぶあついんだよお!

今回の控え目な購入本は以下の通り。
『虹北恭助の新冒険』『虹北恭助の新新冒険』
これって、次は新新新冒険になるんかしらん。
『桜さがし』なんてったって、桜の季節やから。←安直
2003年03月30日(日)
柴田よしき。『猫は聖夜に推理する』

猫探偵正太郎の冒険2である。このシリーズ、ワタシの
ハートをつかんではなさない(笑)
この心地よさはなんだろう?
そして、やっぱり短編集がいい感じである。
ミステリにおいては、その論理的建設的な考え方が実に
痛快だ。それが猫であるから、よけいにおかしく、また
猫であるのに、実に自然だ。
だって、彼らが人間に対して思っていることは本当なんだもの。

どれもクライマックスのシーンは筆を深くしない、そんな
雰囲気が感じられるが、「正太郎と首無し人形の冒険」は
もう少し書き込まれててもいいかな。

恋愛ものでは正太郎はちょい役だが、読者は正太郎のことを
知っているので、それでいいのである。
いろいろ猫の生態とか、知らないことがいっぱいあって
楽しんだりも出来るので、本当にお得なシリーズだと思う。

個人的に一番好きな話は、正太郎がほとんど出てこない
「ナイト・スイーツ」なんだけどね。

2003年03月23日(日)
柴田よしき。『紫のアリス』

例によってもうすでに図書館本ゆえに手元にはないので
思い出しながら、ではあるが。

ワタシ自身、知らず知らず主人公に思い入れしながら読み進めることが多い
せいか、感情移入できないと話にはいっていけないところがあって、
読者としてはあまりレベルの高くない位置にいる。
だから、こういったタイプのいわゆる「倒錯もの」には弱い。
トリックが倒錯するのではなく、主人公の心が倒錯してしまうと
もうついていけなくなってしまうのだ・・・・
だって、こっちまでおかしくなってきそうになるもん。

そして、大概はあまり好みでない結末を迎える。

ネタばれ→なぜ菊子さんがああいう結末を迎えなければならないのか、あまりにも唐突すぎて、感情がついていかなかった。菊子さんのキャラクターがおしい。あれで「ふぉっふぉっふぉっふぉ・・・」と早代わりしたらそれはそれですっごい怖かったと思うし、その逆ならもっと主人公は救われたと思う。あ、救いのない話なんだっけ??
2003年03月10日(月)
アニメ。『ガンダムSEED』

ダンナが初めからずーっと見ている。
ガンダム世代なので、懐かしさなんかも手伝っているらしい。
新しいガンダムは、もちろん前とはまったく関連はなさげだが、
キャラクターは思い切り今風に美しくかっこいい;^^)
昔と同じあのモビルスーツも、やっぱり美しい。
今はあの手のおめめのでっかい絵柄がはやりなのね。
しかし・・・回を追うごとに、このストーリー展開について
いけない。もう、出来れば見たくない。
あくまでも個人的感想もどきなので、ファンの方は怒らないで
ほしいのだが。
これでもか、これでもかという風に人は死に、そのたびに
主人公は逆境に追い込まれ、しかももうその人格は崩壊寸前だ。
アムロがふてぶてしさと神経質さをミックスした、いかにも少年ぽさ
を持っていたのとは対照的に、キラはただガラスのようにもろく、
繊細で、よりどころは誰かのためにということだけだ。
それが、見ているほうにとっては苦しくて切なくて我慢できない。

告白してしまおう。きっと、リアルすぎるのだ。
「砂漠の虎」が散るとき、泣いた。なぜ、死なねばならないのかと。
戦争ってなんなの?
なんの気もなしに見ている子どもたちは何を感じているのだろう。
聞いても、答えは「わからない」。
その答えを出すには、まだ彼らは幼すぎるのだ。
こんなことをいちいち考えるのが、おかしいのだろうか?
だけど、現実だっていつまでも平和が続くわけじゃない。
何が正しくて、何が間違っているのか?それを深く考えるには
あまりにも日本は平和すぎるのだ、きっと。

2003年03月02日(日)
ドラマ。『金沢殺人事件』

新しい「中村」光彦さんの登場ということで、視聴率はよかった
のではないだろうか?
中村光彦さんの印象は、イイ(笑)。ビジュアル的にも。
でも、33歳には見えないけどねえ。
野際雪江さんは、もうこの光彦さんとなら、親子って感じ
じゃないなあ・・・すみちゃんは新しいひとになったのかな?
ちょっととぼけた感じが、野際さんといいコンビかも。
陽一郎さんは今回出番なし。
それにしても・・・・サブヒロイン(というのか??)の
出来は、どうしてっ・・・て感じでしたわ。
本を読んでるみたいなところもあって、ちと哀しかったよ。
やたら座り込むし・・・
洞口さんはしっとりといい味を出していたけれど。
もうそんな年だったっけ・・・?と思うほどに着物が似合ってた。

ドラマを通して、「母の哀しみ、娘への思い」が結構胸に来て、
原作とはまた違ったドラマならではの膨らませ方だなと思った。

カンケーないけど、ウルトラマンティガに出てきた隊員さんが
刑事役で出てた。うんうん、がんばってるのね♪
2003年03月01日(土)
乃南アサ。『躯』

漢字が出ないので、ネットで検索したけれど、やっぱりみんな
出てなくて断り書きが;^^)
この字、「からだ」と読む。本当は右の区の部分が區になっている。
「臍」「血流」「つむじ」「尻」「顎」の五つの短編。
どちらかといえば、ホラーに近いのかもしれない。
だから、どの話も決して自分としては共感はできない。
どの登場人物も、哀れを誘ってならないのだ。しかし、案外身近に
ありうるのかもしれない、と思わせるところがまた、うまさだ。
自分が自分の「躯」、からだを感じる場所とはどこだろう。
それはきっと人それぞれ違っていて、たぶん他人にあらわにする
ことはまれである。自分だけの秘密、妖しい場所。
それは自分のコンプレックスの裏側でもある。
あなたにも、そういう場所があるだろうか?

2003年02月24日(月)
図書館、るるるん。

本が読めない日々が続いている。
他に夢中になって(というかそれに時間をとられて)いることが
あり、なかなか読書まで手が回らないでいるうちに、どんどん
本から遠ざかっていった。
読書とは、とてもパワーを使うものなのだ、ということを
離れてみて知った次第だ。
心身ともに健康で、心の余裕がなければ読書は進まぬ。
本を借りよう、という気持ちがよみがえってきたことは、
ワタシにとっては大きな進歩だったかもしれない。

というわけで、今回借りた本は以下の通り。

「わたしはネコである殺人事件」「女には向かない職業」
以上いしいひさいち。(ダンナと共用)
「恋火」天国の本屋シリーズ、これしかなかった。
「モンゴルまるごと情報局」ちょっと興味。
「紫のアリス」ほんまに紫の本。
「躯」←本当はこの漢字じゃないけど出ない(泣)
2003年02月17日(月)
By ちゃいむ

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