歌舞伎シリーズ?最新刊。 こういう特殊な舞台を扱ったものを読むたびに、自分の教養のなさを 嘆くのである。まあ歌舞伎に詳しく好きな人、というのはそう回りには いないのではあるが。 最後まで先がわからず、えええっ!という展開。またやられた。 本はもう期限が切れて図書館に返却してしまったので、細かいところを 再読して確かめることはできないが、大筋の謎にからむもう一つの謎が どうもあまりにも切なすぎて実感がわかない・・・・。 謎に関わる少年は、ムスコとひとつしか違わない。 オトナでも子どもでもない10歳。本当にそうなのだとしたら、 ワタシは目をこらし、耳を研ぎ澄ませて愛しいものを守らなければ ならない・・・・。
過去と現在を結ぶあやふやな糸がほぐれたとき、もう1度そばにいたいと 思えた彼女の純粋な気持ちが、重苦しい結末の唯一の救いか。 |
2002年11月11日(月) |
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