★高里椎奈。 『黄色い目をした猫の幸せ』

一作目「銀の檻を溶かして」はどうもなじむ前に終わって
しまったのだ。だから、続きを読むのが遅くなった←やはり言い訳
2作目を読んで、すこうし慣れて来たか(笑)。
キャラに感情移入できなければ、この手の話はなかなかついて
いけないのだ、と思う。
特に、主人公たちは、かなりぶっ飛んだ性格&容姿の持ち主だから。
しかも人間じゃねえっ・・・・
だが、続きは読みたい。彼らのことをもっと知りたいと思わせる。
あー、感想になってないね。

痩せる薬、出して下さ〜い。
2002年07月07日(日)
★若竹七海。 『閉ざされた夏』

感想を書く前に、図書館の期限切れでもう今は手元にない。うう。
舞台は、さる文豪の記念館だが、記念館というのは博物館や
美術館と同じようなコンセプトで、厳重なセキュリティーでもって
運営されているらしい。
何かのときは炭酸ガスもちゃんと出るんだ・・・・←無知

若竹作品は、時に切ない。胸きゅんの切なさではなく、どうしようも
ないやるせなさを伴う。それが、読後感を危うくする。
テンポ良くいってると思ったら、くるっとひっくり返される、
そんな感じが独特だ。
でも・・・・・

ああっ、もっと色々書こうと思ったが、本が手元に無いぞ!←言い訳
2002年07月06日(土)
本屋に行く。

いやあ、お金が入ると気が大きくなってしまう。
といっても、そういう時のワタシの買い物は、貴金属でも洋服でもなくて
本なんだが(笑)。
ダンナいつもお仕事ありがとう〜〜。
(こういう時だけ殊勝)
ま、気が大きくなるって言っても、やっぱりハードは敷居が高くて
文庫に走っているのだけれど。はっはっは。

というわけで、今回購入本は以下の通り。
『不発弾』←まだ前の乃南本、ミドクで積んでるのに・・・・
『裏庭』『西の魔女が死んだ』←ワタシを呼んでいた
『きれいな色とことば』←癒されたい・・・
『王都妖奇譚』←ドラマでやっていたのでつい。
2002年07月04日(木)
★恩田陸。 『象と耳鳴り』

一体このタイトルの意味は!
それがこの本の第一印象。象と耳鳴りにどういう関係があるのか?
まあそれは読んでのお楽しみ。
連作短編集であってそうでない、変わった1冊である。
リタイアしたばかりの元名検事、という渋い主人公は一応いるのだけれど、
作品ごとに出てくる相方もシチュエーションも、そして話の切り口
も全然違うのだ。
そして、どれにも共通するのは、「論理の構築」。
うまく言えないが、「机上の空論」が空論でない、という感じが
近いかな。謎が解かれて行くのをただ呆然と見ている自分。

続編ぜひ書いてほしい。


2002年07月02日(火)
★井上夢人。 『オルファトグラム』

好きな作家だが分厚いので、図書館にあるのは知っていたが
ちょっと敬遠していた(分厚いのは苦手)。
だが、本屋で文庫が出ており、裏表紙のあらすじが面白そうだったので
これは読まにゃおえんと図書館で借りる。
事故によって嗅覚が目覚めるという話だが、その視覚的なイメージが
なかなか斬新だった。慣れるまでちょっと時間がかかったけれど。
以前、東野圭吾さんの「虹を操る少年」を読んだとき、その後書きに
井上夢人さんが「似たような素材の話を書こうとしていて」ショック
を受けたと書いていたの思い出した。
「虹・・・」は聴覚だったけれど、その時井上さんが考えてたのは
この嗅覚だったのかな、なんて思ってみたり。
嗅覚についての様々な理論?や分析が実に面白い。匂いは確かに今まで下等な
感覚として捉えられすぎていたのかもしれない。それが本当はこんなに
美しく、嘘をつかない感覚だった、と言われれば、見てみたい、と
思う。一体自分はどんな「匂い」を発しているのだろう?
犯人のイメージがちとつかめにくかったのは残念だが、それをさし
ひいても充分楽しめた。
2002年07月01日(月)
北野勇作。 『ザリガニマン』

むうう・・・・・
この表紙は一体。
まるで仮面ライダーじゃん!
それを目ざとく見つけたおこちゃまたちが、毎日口々に責めたてる。
「おかあさん、ザリガニマン読んだ?」
「おかあさん、どんな話だった?」
・・・ううっ、まだ途中なのよ。←難しいのでなかなか進まない
「じゃあ、そこまでのあらすじは?感想は?」
・・・じゃかあっしいっ、まだ最初なのっ!

というわけで、読了。
最近ずーっとずーっとSFは読んでいなかっただけに、
ワタシの頭はそうとう堅頭竜化していたらしい。
いったいどこまでが現実で、どこまでが夢?
どこまでが人間でどこまでがザリガニなの?
もわもわもわ〜と煙に巻かれて終わってしまった。ああ。

やっぱし、「かめくん」を読まなけりゃあ。
2002年06月27日(木)
★今邑彩。 『よもつひらさか』

「よもつひらさか」とは一体なんだろう?
他にも目にする機会があったりもして、ずっと疑問に思っていたが、
それはこの短編集の最後の一編「よもつひらさか」で解かれる
・・・怖いぞ。
ミステリ、というよりはホラー的な要素がうまい、このひとならでは
の味付けで、夏に読むにはいいかもだ。
途中で先が見えてしまうこともないではなかったが、12の短編は
どれも質が高くてはずれがない。
このひとは、もっと高く評価されていいと思う。

あーでも天井のしみの話は怖いよう・・・・
鏡の話も怖いし。これでまた鏡が夜見られない。
2002年06月26日(水)
By ちゃいむ

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