☆森絵都。 『リズム』

「カラフル」に続いて、森作品二作目に挑戦。
この作品で、森さんはデビューされたようだ。

これは・・・わかりやすく、スッキリ爽やかス○ライト。
(コカ○ーラは嫌いなので・・・笑)
風が、ふわーっと吹きぬけて行った。
十三歳かあ・・・
一体自分は何をしていたんだろうね?
さゆきは自然体でとても好きだけど、きっと同じ年だった
ワタシはもっともっと幼くて、なーにも考えてなかったんじゃ
ないかなあ。
「このくだらない瞬間が、宝物のように大切なのだ」
そうそう、そうだった。

続編「ゴールドフィッシュ」、この子たちの未来、ぜひ見たい。

2002年04月14日(日)
ドラマ。 『黄金の石橋』

内田康夫原作浅見光彦シリーズ。
二時間ドラマは基本的には見ないが、このシリーズだけは見ている。
理由は・・・・・ただ単にアサミストだから(笑)。

今回のドラマで、浅見を演じる榎木孝明さんが「卒業」される。
榎木さんといえば、映画で初めて浅見役を見たときは、なんて
まゆげの濃い人だ〜っと思った記憶が。(まだ若かったのね)
しかし、歴代の浅見役者の中では、ワタシ的には一番イメージに近い。
引退が惜しまれるが、やはり33歳はつらいだろう。
実際おいくつなのだろうか。

今回の舞台は鹿児島県、共演は安達祐実。
「安達祐実に良く似た」と原作ではあったらしいのだが、本人が出たと
いうわけだ。
西郷隆盛とたくさんの石橋がからんでくるが、例によって全然内容を
覚えていない・・・・しかしトラベルサスペンスはテレビ向けなので
素直に楽しむことにする。鹿児島行ったことないし。
それにしても・・・・あまりにも峰岸徹さんが怪演すぎて、ワタシは
犯人かと思ってしまったよ(笑)
2002年04月13日(土)
★今邑彩。 『少女Aの殺人』

思わず中森明菜を思い出すワタシは古いよね?
でも、少年も少女も、AとかBとかなのよね・・・・
この匿名は不思議な響きがある、なぜだか。

「誰が養父殺しの少女なのか?」
今邑さん得意のストーリー運び、だと思う。
複雑な人間関係は、絡み合うだけでなく、それぞれに
深く黒い影を落とす。
それはすべてが明らかになったときにでさえ、明るさを
取り戻せない。
唯一の希望は、ラストシーンだろうか。
彼らには絶望の中から這い上がってしあわせになってもらいたい。

2002年04月10日(水)
★東野圭吾。 『レイクサイド』

評判いいらしいので、買ってしまった。
ハードはしばらく様子見なことが多いのだけど、やっぱし東野さんは
いつもいろんな手を出してくるし。
それにしても・・・自宅の『悪意』が行方不明になり、図書館で
いつもチェックするがなかなか戻らない。
早くしないとテレビドラマの余韻が消えちゃうよ〜
(もうほとんど忘れているかも)

『レイクサイド』、これはなかなか読ませた。
こと東野作品に関しては、登場人物に殆ど感情移入することが
ないので、まさに観客に徹して楽しめた。
しかし、帯に書かれていた「あなたは真相にたどりつけるか!?」
に関しては・・・・・残念ながらたどり着けなかった。
(ワタシはもっとヒトデナシだった)
最後の心地よい裏切りが、読後感を助ける。
たとえ、それがハッピーエンドではなかったとしても。
          ↑
         ネタばれ 
2002年04月08日(月)
★柴田よしき。 『正太郎の冒険』

うっかりしていた。
正太郎は、この前にもうひとつ冒険をしているらしい。
一作目はすでに読んでいるので、これは3作目だったのだ。
・・・・この次は必ずゲット。
なぜって、はまってしまったのだ、このシリーズ。
正直に言うとワタシは犬派なのだが(笑)。

物語は短編集だが、構成がいい。
そうか、こっちから見たらそう見えるのだな・・・・と
いろんな彼らが楽しめる。
個人的には「悪魔の手先」編が好きかな(笑)

それにしても・・・・人間って不可解な生き物なんだよねえ、と
わかってはいるけど、彼には言い訳はできそうもないな。
全部見透かされていそうだもの。
2002年04月05日(金)
久しぶり本屋。

春休みに入ると、なかなか本屋に行けない。
おこちゃまがいると、ゆっくり本が見られないし、ワタシが1冊買おう
ものなら「買って買って、ずるい〜〜」と騒がしい。
よって、新しいワタシの本は、いつもこっそり購入されるのだ。
夕方の本屋にはめったと行かない(行けない)。
午前中とはまた空気が全然違う・・・・お勤め帰りのひとでいっぱい。
ワタシもン年前(10のケタは故意に入れない)には、こういう人たち
の仲間だった。
仕事で疲れた体で、よく本屋まで歩いて本を探し、また電車に延々
揺られて・・・・あのころは若かった。
今はそんな体力はない。

というわけで、今回はハード買っちゃいました。
『流星ワゴン』以前挫折した重松さんがんばります。
『レイクサイド』ふっふっふー、やっぱり買うっきゃない東野本。
『密室+アリバイ=真犯人』最近アンソロジーに凝っている。
『ダ・ヴィンチ』最近毎月買っている・・・・「MONSTER」特集やし。
『別冊花とゆめ』・・・・やめられない(笑)
『ツチケンモモコラーゲン』か、買ってしまった・・・
2002年04月04日(木)
★恩田陸。 『光の帝国』

恩田さんの本は、短編集に入っていたのをのぞけば、
「ネバーランド」「六番目の小夜子」「三月は深き紅の淵を」
「月の裏側」に続く、やっとこ5冊目。
この4冊の中では、ことSFチックで映画っぽい「月・・・」がイチオシ
だったが今は違う。
「光の帝国」、すごくいい。
常野のひとびとは、延々と長い歴史の中にひっそりと息づく、
まさに一族なのだ。
しかも強い絆で結わえられた。
連作短編集なのに、どれも趣きをがらりと変えていて、それぞれが
長編のように濃い。
表題作の「光の帝国」には、泣けた。
全体を通してまだ「常野物語」は完結していないと思わせるが、
あとがきにもあるようにいつかその続きは書かれることだろう。
いや、書いてもらいたい。
特別な力を持つ、という話は、難しい。その力を本人がどう受け入れるか
という葛藤は、書き尽くされてきたような気がするからだ。
しかしこの話はそれを「常野」にくくることで、なぜだか懐かしい、
不思議な色合いを帯びている。
恩田ワールドにはまるかも・・・・・。
2002年04月03日(水)
By ちゃいむ

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