★アンソロジー。 『名探偵で行こう』

アンソロジーは、未知の作家さんに挑戦できるから、最近けっこう
読んでいる。
これは、昔はまったくしなかったことだ。
短編が苦手&好きな作家しか読まない・・・つまりアンソロジーとは
無縁だったのだが、ワタシもオトナになった(猛爆)。
もちろん、自分の好きな方が多分に含まれているのを選んでしまうが。

今回は、ひいきの作家さんはたくさんおられたが、知った「名探偵」は
ホームズと鞠夫だけ。
あらっどっちも人間じゃないじゃん!(笑)
三毛猫ホームズは出た当初から読んでいた。
第1作のトリックにはたまげたし、その犯人にもたまげたもんだ。
懐かしいなあ・・・・かなりたくさん読んだけど、いつか自然に
卒業?していた。ふむ、たまにはいいな。

他に印象に残ったのは(趣味が合うかどうかは別にして)、「池袋ウェスト
ゲートパーク」のドラマの記憶が新しい石田衣良さん、最近ちょっと読み
始めた柴田よしきさん、殺し屋が主人公の野沢尚さん・・・かな。
2002年03月12日(火)
★高里椎奈。 『銀の檻を溶かして』

美少年3人組の薬屋さんで妖怪・・・・・
このミステリとしては一風変わった設定で、読んで見たいと前から
思っていたが、図書館ではいつも借りられっぱなし!
・・・・・わかる気はする。ヤングアダルトがターゲットらしい。
メフィスト賞。
読んでみて・・・・これはたぶん評価が分かれる作品なのだろうな、
と感じた。
最初からシリーズものを念頭に置かれて書かれているからだと思うが
(というか、作者の中にその確固たる世界があるのだろう)、
ちょっと設定がわかりにくくまだ手のうちが明かされていない。
しかし・・・美少年を描くひとなら、もう描かせて〜っという感じの
お約束的なキャラだろう。
読んでいて、マンガ的に濃いぞ・・・
次も読もうかな?だってなんにもまだわかっちゃいないよ。
2002年03月09日(土)
★吉村達也。 『初恋』

例の黒い、ホラーシリーズ。
(怖いので)やめようやめようと思いつつ、また借りてしまったのだ。
そのタイトルだけで、だいたいのストーリーはわかるというもの
なのに・・・・
個人的に、小説がよく出来ているかどうか、というよりも
読んで読後感がいいかどうかという方が勝つ、という
およそ優良な読者とは程遠い本の読み方をする。
だからだから、ホラーは性に合わないってわかっているのにね。

やだよ〜
恐ろしくて途中斜め読みした。
やっぱし今度から、あの黒い本はやめよう。
もちろん、決して本の出来が悪いわけではない。
ワタシが小心なだけ。(大汗)

2002年03月08日(金)
★吉村達也。 『「北京の龍王」殺人事件』

ワンナイト・ミステリだが、氷室先生がお越しということで。←ファン
さて、吉村達也さんの公式サイトには、つい最近別の所から
おじゃましていたので、作中の話は一部本物だとすぐわかった。
(そのときは、そのコンテンツを見てはいなかったが)
かなり作者が楽しんで書いたのだろうな、と思わせる内容。
暗号のたぐいは解けたためしがないワタシが、なんと殆ど正解に
近い答えを出せてたまげた。うれしかったあ。
うーん、時には真面目にメモを取りながら(笑)考えてみるのも
いいもんだ。
ただ、あくまでも「正解」ではないトコがミソ。
だってあれがああなっているのを間違えてああしちゃったんだもん。
・・・・ってなんのこっちゃ。(自分にしかわからん)
メモをとるのは、「私が彼を殺した」の時以来である。はは。

将棋は面白いが、確かにルールが複雑。
さらに定石というものもある・・・ナントカ責めとかナニ囲いとか。
あれが覚えられないんだよね・・・・
将棋の強い弟と指したら、
「おねえちゃんとやると(思わぬトコに打つから)練習になるわ」
とぬかしよった。反論できへん・・・
2002年03月07日(木)
★森絵都。 『カラフル』

最近とみに児童文学に目覚めていたりするのだが、
森さんはその世界では賞もとっていて有名な作家らしい。
あちこちで誉められていたこの本を、図書館の児童書の返却棚に
残っていたのをたまたま見つけて、迷わずゲット。
黄色いから目だっててよかった;^^)。
で、感想。
泣く、というところまでは行かなかったのは、きっとワタシが
登場人物たちとちょっとずつずれているせいだ。
もっと以前に読みたかった、あるいはもっと後で読めば良かった。
登場人物にシンクロし、その世界に浮かぶには少しワタシは
安定しすぎている。
今が非の打ち所なくシアワセで満たされているのでは決してなく、
もちろん日々迷いながらがんばってはいるけれど・・・・・
やっぱりもっと早く、あるいは遅く読みたかったな。
それとも、飛びこんで行けない、強固なカベが自分にあるのかな・・・

児童文学は、リアルとファンタジーが微妙に交錯している。
それが全身で感じられるように、ココロを研ぎ澄ませていたいと
切に願う。
2002年03月06日(水)
図書館の日。欲張りっっ。

図書館でいつもぎょっとするのは、いわゆるスーパーで見かける
かいものかごを下げている人を見かけるときである。
まるで買い物する商品=本を吟味して、ひょいひょいっとかごに
入れていく姿は、なるほどなあ、と感心する。
つまり、大量に買い物=借りるということなのである。
ワタシの場合は、丈夫な布製の袋を肩から下げている。
(カヨワイので重たくて手では下げきれない)
その中に、気に入った本をひょいひょいと入れていくのだが、
もしこれがスーパーやったら万引きやなあ、などとくだらないこと
を考えてしまったりする。
他にも、がらがらと手押し車を引いてくる人もいるし、目の前に
高く積んだのを生のままおっとっとと持ちかえる人もいる。
アンタ本当にそれ二週間で読むん?という数十冊のツワモノもたまに見かける。
たくさん本を持っているひとを見ると、親近感が沸いてくる・・・・

今回はかなり欲張りすぎた。反省。
「『北京の龍王』殺人事件」→氷室想介センセイ♪
「買ってはいけない」→あの節は立ち読みしただけなので
「カラフル」→話題の本をたまたま発見
「異邦の騎士」→かなり期待
「チョコレート工場の秘密」→実は読んだことない
「ハンサム・ガール」→児童文学ばんさい
「銀の檻を溶かして」→やっとあった
「名探偵で行こう」→名探偵にヨワイ
これに先週からの持ち越し1冊・・・・・はっはっは(気弱)
2002年03月05日(火)
★鯨統一郎。 『九つの殺人メルヘン』

メルヘン、つまり童話の原本が一時期かなり話題になった。
ワタシたちが子どもの頃から慣れ親しんできたあの童話たちに
別のストーリーや意味、解釈があるとしたら・・・・
かなりそそられるのはわかる気がする。
子どものときにはたぶん、なんの疑問も持たなかったことが
オトナの目でみると、なんとも奇妙だったりするものだ。
子どもに読んであげながら「いいのか?」とか思う話もある。
たとえばグレーテルがかまどをのぞきこむおばあさんを後ろから
突き飛ばしたり、井戸に落ちたおおかみを見て「死んだ!死んだ!」と
やぎが輪になって踊って喜んだり。うーむ。

童話の解釈も面白かったが(中には奇想天外もあったけど)、
登場人物の昔話も面白かった。
もーちょっと自分と時代が合えばなあ・・・←贅沢
2002年03月04日(月)
By ちゃいむ

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