★門前典之。 『建築屍材』

鮎川哲也賞らしい。
基本的に「賞もの」は苦手としているが、新しいハードの本が
図書館で手に入る確率はきわめて低いので、勢いで借りたら
読みきれずに延長に。
鮎川哲也賞のハード本で楽しみなのは(って数冊しか読んで
ないけど)、巻末の審査員の書評である。
これを見て、また「なるほど、専門家はそう見ているのか」と
思う。
シロートの自分とはぜんぜん読み方が違うのも、選者によって
目の付け所が違うのもなかなか面白い。

本文。・・・・建築用語が難しすぎ〜
だが、人を隠すのによく壁に塗りこむという本を(ミステリだけ
でなくホラーとか)読んだことがあったが、それは「あかん」
ということが解説されていて興味深かった。
本当の建築現場に一般人が入ることはまずない。
そのへんがもう少しわかりやすく楽しめたらよかったかな・・・・・

しかし・・・・このナイスなタイトル、後でつけたのね。
2002年02月03日(日)
★島田荘司。 『展望塔の殺人』

うっかりホンのにっきを書く前に、図書館に返してしまった(泣)。
短編集なので、記憶の退化も早い・・・・・(おいおい)
表題作。
誰が見てもいい人を、誰が見てもいい人が刺した。
一見無意味に思える衝動殺人の意味。
この動機、というより動機を引き起こした出来事に呆然。
これ以上書くとネタばれ。
でも、あれはやだ。そういうのは見たくない。

ああー、なんつー感想文なんや〜

2002年02月02日(土)
★井上夢人。 『プラスティック』

岡嶋二人のファンだった。
「クラインの壺」を当時読んだときの眩暈のような読後感は
忘れられない。
井上さん単独になって何冊めかな・・・

これをネタばれせずに感想書くのはむずかしすぎる。
あらかた解っていたものの、最後に二転三転とやられた。
結局、結末まで引っ張られた。
他の人はどんな感想を書いているのだろう、と検索したら、
この話、過去舞台になっているらしい。
むううう。それは見たいかも。

それにしても、疑い深くなったもんだ。
素直に読みたいね・・・・・
2002年02月01日(金)
★柴田よしき。 『柚木野山荘の惨劇』

柴田よしきさん、初挑戦。
でも、あのRIKOシリーズとは全然違うらしい。
・・・・全然違ってた。
しっかし・・・・・ネタばれにならずに何をどう書く?
(苦笑)

内容はちゃんと本格の謎解き。
しかし、そういうのより、このストーリーに出てくる主人公と
その友人たちが気に入っている。
やっぱりキャラ&ストーリー優先(笑)
テンポよく話は進んでいく。
にやりとする場面もあって、読んでいて楽しかった。
謎解きはちょっと唐突かな、という気もしたが、それは
ワタシが彼らのことを良く知らないせいかもしれない。
そのへんは、「保留」だ。

むむ。
「ちょっぴり切ない」ぞ。
2002年01月30日(水)
◆コミック。 『ぶたぶた2』

愛してやまない「ぶたぶた」の、コミック版2巻が出た。
さらに劇画タッチであるが、これは作画者の意向らしい。
普通のマンガのように7〜8頭身にしたら、それこそバレーボールくらいの
ぶたぶたとのバランスが壊れるから・・・・原作を大事にしてくれる
気持ちが伝わってきて、そういうメモ書きをみると妙に嬉しい。
物語は、最終章「桜色を探しに」で「終わる」。
読み終わったとき、また原作とは違った感じでじーんときてしまった。

実はダンナは本を読まない。
ぬいぐるみと遊びコミックを読んでいたオコちゃまたちと
原作の大ファンであるワタシがぎゃいぎゃい騒いでいるのを横目で
見ていたが、ついにコミックに手を出した!
ニヤニヤ笑いながら感想を聞くと、面白かったそうである。
そらそうじゃ!
やっと仲間入り出来てうれしそうな?ダンナ(笑)。
さあ、活字も読め〜〜〜!
2002年01月28日(月)
★東野圭吾。 『予知夢』

連作短編集。
読んだ気がしていたけど、全然覚えてない、いつものように。
あー、8割方は過去の作品はクリアしているはずなんだが、
思いこみなのかも。
超常現象は、ミステリ好きには受け入れられない人も
多いと思う。
ワタシ個人はSFやアニメも好きなので、別に
きちんとかかれていれば全然OKなのだが。
今回はちょっとばかりツメが甘い章も?
ああ、これはきっとこのガリレオさんに馴染めないせいか。
それとも、東野さん特有の乾いた文体のせいか。
ただし、彼の科学する眼は、説得力がある。
非科学的な現象に対する科学的な証明が、だからこそ
ひんやりと際だつ。
科学の苦手なワタシにはきっと、助手はつとまらないな。



2002年01月25日(金)
★佐藤多佳子。 『神様のくれた指』

ちまたでは「しゃべれどもしゃべれども」がけっこう
あちこちで聞こえてくる、佐藤多佳子さん。
「神様のくれた指」存在は知っていて、一度は手に
取ったのだが、馴染めないかなあ、とその時は読まなかった。
そして今回。
とっつきにくかった。薫さんのギャンブルのシーンが出た
ころには、感情移入出来なくて「だめかな」とも思った。
読み終わった今は、全然感想が違う。
読んで、よかった。まったく、読ませてくれた。
なんて表現したらいいのかな。登場人物がリアルで生き生きしてるとか
心地よい裏切りとか。
月並みな言葉しか浮かばないのがかなしい。
最初は気になっていた二段組が、中盤から気にならなく
なっていた。←長いの苦手
スピーディーな展開には本当にハラハラさせられた。
咲ちゃんのキャラが、今時ちょっとお目にかかれない純すぎる感じが
したが、まあ清涼剤と言うところか。
相手がマッキーなので、あまり嫌みにならないのかも。

マッキーって言ったら、やっぱり想像するのはあのミュージシャン?
・・・・ワタシ的には、ジャイアンツのマキハラなんだが。ヘン?

2002年01月24日(木)
By ちゃいむ

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