2008年09月25日(木) |
がばい佐賀ばい・3〜元気がいちばん |
水野晴郎映画塾の面々と。 『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』 この映画の撮影の見学&出演(エキストラですけど)のため、2週間弱、九州は佐賀に行ってきました。 ミクシィ日記と並行してその様子を点描してまいります。
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前々から思っていたんですけれどね。 舞台や映画をやっている人のエネルギーというか、バイタリティ。 なんであーんなにスゴイんでしょうか。
いや、バイタリティ無いと芝居なんかできないんですけれどもさ。
そーゆーのとはまた別に、なんかスゴイ。
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今回、主演の香山美子さんと2回ほど食事というかお酒をご一緒させていただきました。
香山さんは60代も半ばの大ベテラン。
しかし若い。
焼酎を傾けながら、しかししっかりした口調で喋る喋る。
この人さ。 ついさっきまでクソ暑い中で撮影してたはずなんだけれど。 また明日も朝から撮影のはずなんだけれど。 日付も変わってだいぶ経つんだけれど。
酒アレルギーの稲葉はもう居酒屋の空気だけで気持ち悪くて仕方がないんだけれど。
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我らの塾長(今回の映画のプロデューサー)も50を越えてます。 この人も朝から遅くまで現場にいるのに、ほぼ毎日飲んでるんですよね。
彼らのエネルギーはどこから涌いてくんの?
あ。
ひょっとして、この深夜のお酒タイムでエネルギーを得てんの?
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2週間くらいの舞台に出演する方から案内メールが来ました。 彼は居酒屋の経営もしてるんですが、夜公演のあと、お客さんを自分の店に招待して飲み会を毎回やるそうです。 おそらく朝まで。 そしてちょっとだけ寝て、また昼の舞台に立つわけです。
元気だよねー。
このエネルギーは稲葉には無いなあ。 少なくともお酒でバイタリティを発揮するのは一生無理です。
バイタリティはお酒だけじゃない。
そうは思うけれど、彼らの元気さを羨ましいとは思います。
彼らの底抜けのバイタリティによって映画や舞台は支えられているんですね。
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はやいもので、九州に発ったときからもう1ヶ月が経ちます。
「がばい佐賀ばい」日記はひとまずここまでとさせていただきます。
佐賀、必ずいつかまた行きます。
2008年09月14日(日) |
がばい佐賀ばい・2〜緩やかにいこう |
水野晴郎映画塾の面々と。 『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』 この映画の撮影の見学&出演(エキストラですけど)のため、2週間弱、九州は佐賀に行ってきました。 ミクシィ日記と並行してその様子を点描してまいります。
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今回の映画は昭和30年代が舞台です。 およそ50年前ですね。
建物保存地区にしていされているような、昔の建物がそのまま残っている通りでのロケ。 ただし地面はアスファルトだから、前面に砂を敷いてこれを隠します。
ここの撮影でエキストラとしてカメラの前に立ちました。
主人公の少年が40メートルを歩く長回し。 町の住人として少年の横を通ります。
さて、カメラが回ってエキストラが動き出します。 しかし、すぐに島田洋七監督がカットをかけました。
「エキストラの歩くスピードが速い」
というのです。 速いったって、みんな普通に歩いてるだけです。 誰も意識して速くなんか歩きゃしないですよ。
それでも監督は速いと言う。 そうなんかなー。
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エキストラや見学の日程を全て終えて、帰る前日は自由行動となりました。 気の会う仲間と武雄温泉に繰り出して、1日中のんびりぶらぶら。
田舎っていうのは、人との触れ合いがあるんですね。
いや、陳腐なこと言ってるのは分かりますが、実感するんですよ。 あーんなに見ず知らずの人に挨拶するなんて東京じゃなかなかないですよ。
そして佐賀人の、まあ優しいこと。
温泉街の人も。 ずっとお世話になったタクシー会社の人も。 今回宿泊した施設の人も。 駅員さんも。 現場近くの地元の人も。
時には会社・店の利益なんか度外視で、実に親身にしてくれました。 今さら書くのも恥ずかしいけれど、田舎の人たちって、あったかいねー。
でね、そういう人たちと一緒にいるとね、全てが緩やかになるんですね。 歩くスピードもゆっくりになる。 せかせかする必要が無いからね。
あ、なるほど。
確かにあのエキストラの歩きは速かったかもしれません。 田舎の人たちのテンポじゃなかった。
なるほど。 カメラの前では違和感を持ってわざとゆっくり歩いたけれど。 温泉街をぶらぶらしているときは同じスピードで楽しんでたわけです。
でもね、東京に帰ってきちゃうとすぐに元のテンポに戻っちゃう。 まあ、そういうものだとは思うけれどもさ。
2008年09月10日(水) |
がばい佐賀ばい・1〜断固としてバス |
水野晴郎映画塾の面々と。 『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』 この映画の撮影の見学&スタッフ手伝い&出演(エキストラですけど)のため、2週間弱、九州は佐賀に行ってきました。 ミクシィ日記と並行してその様子を点描してまいります。
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映画塾のメンバーはみんな飛行機で九州へ。 東京から1時間30分で福岡空港だそうです。
しかし稲葉は極度の飛行機嫌い。 一度も乗ったことがありません。 だから今回も避けました。
1人だけバス。 博多まで夜行バス。
なんと片道14時間。 やっぱ飛行機って速いわ。
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夜行バスは初体験。
イメージとしては『古畑任三郎』の鈴木保奈美がゲストの回。 アメリカの夜行バスの車内で古畑たちは大ハシャギしてました。
でも現実は違いました。
東京発のバスに横浜から搭乗。
すでに9割ほど席は埋まっていましたが、みんな死んでるの。
見せられる限りの隙を見せて、 席の中で可能な限り身体を崩して、 睡眠、というよりは仮死に近い雰囲気で寝てる。
博多まで行こうってのに、まだ横浜ですよ? 野球で言えば1回の表が終わっただけですよ?
なんでもうそんなに疲れきってるの?
負のオーラ全開の中へ踏み込むのに一瞬のためらいは避けられませんでした。
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動き出してしまえば、そんなことも気にならなくなります。 後方窓際の席に収まれば、意外と自分だけの空間を満喫できます。
人によって印象は全然違うでしょうけれど、稲葉はとても楽しかったですね。
車内は寝るためだけの空間になります。
車内灯は全て消され、カーテンもしっかり閉めるよう言われます。 前方はどうか知りませんが、後方は完全な暗闇になります。 ディスプレイが光るから、携帯を開くこともできません。
イヤホンからの音楽が驚くほど鮮明に頭に入ってきます。
浜名湖だったり三木だったりと数時間おきに降りるサービスエリアで、確実に博多へ近づいていることを確認・実感。
安全運転に身をゆだね、午前11時に無事に博多の地を踏みました。
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飛行機組との合流ですが、バスの便の都合上、稲葉は1人で博多で1泊しないといけません。
合流まで23時間。 気ままなひとり旅といくつもりでしたが、傘が意味をなさない超豪雨。 がっかり。
キャナルシティのラーメンスタジアムで博多ラーメンを食べはしたけれど、ほかに何もできず、夕方にはビジネスホテルにチェックイン。
ホテルの「今日のサービス映画」が『アイアムレジェンド』でした。 深夜にお菓子とお茶をお供に映画を鑑賞。 たった1人で奮闘するウィル・スミスを、たった1人でホテルの部屋で見てる稲葉。 んー、さみしいー。
ちょっと消化不良な分は、翌日からの日程で埋め合わせましょう。
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