先日、自分の顔写真の提出を求められる機会がありました。 なるべく良く写ってるの選ぼうか。 しかしこんな風に言われたのよ。
「稲葉君の写真、データでちょうだい」
きた、これ。 なに、これ。
データでちょうだい?
?……稲葉は何を渡せば良いの?
「プリントしたの渡せば良いですか?」 →→「プリンター無いからなあ」 「ネガ渡せば良いですか?」 →→「それはちょっと困るなあ」
写真が欲しいんじゃないの? じゃ写真あげるよ。 え、写真を渡されても困るの? データが良いの?
お手上げっ! ほんと、稲葉は何を渡せば良いの?
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便利になるのは良いんですけれど、ついていけない人を置いてけぼりにしないでよ。 稲葉はアナログマンなんですよ。 インターネットとメールは何とかできるけど。 あっ「メールに添付してorするね」はダメだ。 映像をいじったりするのはできるけど、でもそれが限界です。
前も一緒に芝居をやった女の子が「この前の舞台の写真のデータ欲しい?」なんて言ってきてくれました。 それに対する稲葉の返答は 「写真は欲しい。データは要らない」というもの。 優しい彼女は「ネガ」という分かりやすい形でくれました。
それで良いじゃない。
データでちょうだい。 近頃、稲葉をひるませるこのひと言。
某消費者金融のCMが「ワカパイ」から「しょこたん」に代わったお。 ワカパイも好きだけどしょこたんもカワイイお。
しょこたんがいろんな場面でのマナーを紹介し、最後に「マネーにもマナーを」とくる。 まだ慣れない新入社員向けのCMなんでしょうかね。
ただ、ちょっと深読みしてしまうんです。 マネーにもマナーを…………ふむ……。 けれど要するに「借りた金は返せ」って言ってる。
借りた金を返すこと自体は当然のことなんですけど、それを言うために「大人のマナー」の例をわざわざ示す。 なんか、笑顔なのに眼はキレてるその筋の人が「諭しモード」で取り立てている様と重なりません?
「これが大人のマナーちゅうやっちゃ。ニイチャンもええ歳した大人やろ。借りた金はきっちり返すんが大人としてのマナーちゃうか?」 のノリです。
相手がこのモードに入ったら、変に抵抗するのは得策ではありません。 穏やかなうちに問題を解決しましょう。 しょこたんが可愛く微笑んでいるうちに、大人としてのマナーを示すのです。
計画立てて借りるのも大切ですけど、借りないように計画立てるのが一番大事。 これほんと。
……しっかし、今日の書き出しはアタマ悪そうだにゃあ。
おばーちゃんとデート。 有楽町のよみうりホール。 三遊亭圓歌の一門会に行ってきました。
久しぶりの落語にわくわく。 さすがは圓歌師匠、稲葉の期待に見事に応えてくれました。 うきゃうきゃ笑えたよ。
といっても、いきなり圓歌が出てくるわけじゃないんですね。 一門会ですからそのお弟子さんたちがまず出てきます。
彼らからして充分に面白いの。 口火を切った二つ目の噺家さん(名前失念)、稲葉と同い年くらいじゃないかしら。 二つ目っていうのは「前座」の上、「真打」の下の地位です。 そういえば大学の同期で落語家に弟子入りしている友人がいます。 彼は元気でやっているかなあ。
今回の中で稲葉のお気に入りは三遊亭歌之介さん。 真打でかなり経験積んでいる方なんですけどね。 小っちゃい身体で、ちょっと甲高い抜け気味の声で、寸断無くしゃべる。 この人は注目だ。 今回はテレビでは絶対に放送できないネタだったけど、今後も観ていきたいなあ。 立ち上がるわけじゃないんだけど、あんなにじっとしてない落語みたことない。
圓歌はもちろんさすがだったけど、若いのだって負けてない。
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そういえば、NHKの『爆笑オンエアバトル』に定期的に若い噺家さんが出場していた時期がありました。 オンエアには到らず(少なくとも稲葉は敗退したとこしか見てない)、いつしか落語枠は無くなっちゃいました。
今こそ落語勢をもう一度参戦させてみたらどうだろう。 この番組、近頃は採点がゆるくなりすぎて物足りない。
初期の頃は350キロバトル越えたら「おぉっ」て感じでした。 そして問答無用で面白かった。 今は350じゃ敗退しちゃうもの。 450キロバトルか…と期待して見てみると「あれ?」って思ったり。
その辺のことは落語家さんを加えたからって変わるもんじゃないとは思う。 でも確実に刺激にはなるでしょう。
落語って古くて地味な印象があるかもしれないけれど、いざ生で見てみると凄いパワーがあるよ。 77歳のおじいちゃんが座布団にちょこんと座って喋ってるだけ。 なのにあの力強さは何なんだ。 広い高座を隙無く埋めてる。
ありゃあすげえ。
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『笑点』を見ました。 圓楽さんの卒業スペシャル。
笑点自体を久しぶりに見ました。 圓楽さんの予想以上の衰えぶりは辛かったなあ。 テレビとテープで聴いたことしかないけれど、この人の落語は上手いよねえ。 もう生では聴けないのですね。 仕方ないんだけどね。
あ、でも春風亭昇太の加入は諸手をあげて歓迎したいな。
とても愉快だった日のこと書いたのに、締めがなんだか落ち込みがちでいけねえや。 やっぱりシメはシメっぽくなっちゃうのかねえ。
おあとがよろしいようで…。
『100人のバカ』っていう深夜の番組で紹介されてましたけれど、中沢健ってご存知ですか?
自分を「歩く雑誌」として町に出没している男。 自ら作ったページを全身に貼り付けているの。 サンドイッチマンとはまた少し違って。 週刊だか月刊だか知らないけれど、ちゃんと連載形式になってるらしいです。
その彼と新宿TSUTAYAで遭遇。 邦画の新作のパッケージを一つ一つ丁寧に見ていました。 稲葉も何かしら探しに来たはずなのに、もう彼に夢中。
数ある名画そっちのけで彼に見入ってしまいました。
頭には「史上初(たぶん)、動く待ち合わせ場所」とあります。 腰あたりには「今月のMVP」として男性の写真が貼られてました。
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ヘンなヤツ、なんだけどね、1つ感心したんですよ。 それはね、彼は自分が雑誌であることに徹しているということ。
普通さ、人にジロジロ見られたら気になっちゃうじゃないですか。 でも彼は人の視線なんか気にならないんだね。 稲葉がじぃ〜っと見てても彼は熱心にパッケージを眺めてるだけ。 あんなに他人を眺め続けたことなんて無いよ。
ああ、確かにコイツは読み物だ、と思いましたね。 プロ意識と言うべきかどうかは微妙なところだけど。
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でもね、雑誌としてはちょっと読みづらいんだよね。 仕方がないことではあるんだけど、動くんですよ。
稲葉が1つ読み始めるでしょ。 すると彼は手にしたパッケージを棚に戻して下段のパッケージに手を伸ばすわけです。 じっと読みたいページがゆらゆら動くんですよ。 これはちょっと読みづらいね。
さすがに「じっとしてろ」って言うのは酷だけれども。
あとね。 もう少し、ほんの気持ちだけで良いからさ。 字がもうちょい綺麗だと良いなあ。
とまあ、稲葉は彼でお腹がいっぱいになりました。 結局何も借りずに帰ってきてしまいました。
こないだ、ふと「たべっ子どうぶつ」を食べたくなりまして。 たべっ子どうぶつ。
知ってますか? たべっ子どうぶつ。
いろんなどうぶつを模ったビスケット。 で、そのどうぶつの名前が英語で書かれているやつ。 幼い頃大好きだったお菓子。
そんなたべっ子どうぶつを無性に食べたくなりまして。 買っちゃいました、たべっ子どうぶつ。
たまに食べると美味しいね、たべっ子どうぶつは。
たべっ子どうぶつをポリポリやりながら、関根勤のモノマネ集DVD『カマキリ伝説』を観ました。 『カマキリ伝説』1のみならず2まで。 良いですよ関根勤、バカバカしくて。
可愛いビスケット喰いながらおバカなDVD観る深夜。 悪くないっす。
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ところで、今回買ったたべっ子どうぶつの箱の裏面。 「たべっ子どうぶつ 楽しい英会話」があります。
どうぶつ学校という設定なんでしょうね。 先生の「What's your name?」という質問に転入生のウサギさんが「My name is rabbit.」と答えています。
このウサギさんがとても可愛い。
でもね、このウサギさん。 絶対に今日の給食にされちゃうんだ。
だって先生がライオンなんだもん。 お腹が減ったら喉元ガブリ。
うーん、野生だ。
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