馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年06月26日(土) ドリンク・バーの日本茶

ドリンク・バーってありますね。
レストラン内の一画に飲み物スタンドがあって、「ドリンク・バー」をオーダーしたらどの種類も飲み放題ってやつ。
友人なんかとダラダラ時を過ごしたい時にはなんともありがたいものがあります。

しかし稲葉の場合、なかなか元が取れない。
きっと損をしている方だと思う。
というのもお腹が弱いからなんですね。
家だったら多少の無茶でお腹ギュルギュルしちゃっても悠々とトイレにこもれます。
しかし外で、しかも友人と一緒だったりすると、これは非常に外聞が悪い。
だからジュースがぶがぶってのができません。
損だなあ。

なので大抵の場合、温かいお茶に手を伸ばします。
紅茶やハーブティーなんてシャレたものではなくて、渋く日本茶。
ティーバックだったりお茶の葉から出すところだったり。
これならお腹が痛くなるリスクはある程度減らせます。

で、ドリンク・バーを扱うほとんど全ての店に対して不満があります。

日本茶の葉っぱを用意しておきながら、何故「湯飲み」を置かないのか。
コーヒーカップで日本茶を飲む羽目になるわけです。

いや、別に良いじゃねぇか、ンなこたぁよぉ…と仰る方もいるでしょうね。
しかし、これはお茶好きにとっては由々しきことであります。
お茶は器も含めてお茶なのであります。

老舗のすし屋みたいな重厚なものを並べろたぁ申しません。
薄くて安いヤツで良いから、お茶はやっぱり湯飲みで飲みたいのであります。

これをご覧のレストラン経営者(いるのかぁ?)、ご一考あれかし。
ビルディを、ジョナサンを出し抜く鍵は「湯飲み」ですよ!

…ま、無理だろうなあ。



2004年06月21日(月) 酒が飲めるぞ

報道系の番組でありがちなパターン。
官僚の仕事はいい加減でイカン! ってやつ。
確かに困った仕事ぶりの官僚さんもいるんでしょうけど。
しかしまあ、困ったことではありながら、ステレオタイプな特集。

今回見たのはちょっと目新しい官僚批判。
趣旨は「道路公団の会議は飲み屋さんで行われているゾ。これで良いんでしょうか国民の皆さん!」で、これ自体は新しくもなんともない。
目新しかったのは「飲み屋会議を科学的・医療的に検証する」という企画。

領収書から飲まれたお酒の量を割り出し、それだけの酒を飲みながらはたして「会議」が成立するのかどうか、を検証する。
そこで集められたのが酒に強いというスタッフ4人だったか6人だったか。
会議室で「実験」の名のもとに酒をガンガン飲みだしました。
血中アルコール濃度を測りながら、という「医療的側面」を覗かせながらも、しかし酒はガンガン飲む。
楽しそうに飲む。

やっぱりどうしても、スタッフが酒飲みたかったんじゃねえのか? という疑問を抑えきれないわけです。
企画の段階は真面目でも、じゃあ誰が飲むかとなった時、「俺が俺が」って感じだったんじゃないかしら。
なぁんか腑に落ちないなあ。

で、導き出された結論が「酒を飲みながらでは会議にならない」でした。
ああ、そうでしょうねえ、やっぱり。
でも、んなこたぁ医者や機械なんか持ってきてわざわざ実験しなくても分かりますわなあ。

結局もっともらしいこと言っちゃってる分、番組スタッフは道路公団よりタチ悪いかも、と思いました。
うーむ面白かった。



2004年06月17日(木) 山手線の天気予報

台風接近中。
今回のはなかなかでかそうです。
因みにこれを書いている現在は6月21日。
四国を直撃し日本海へ抜けんとしている頃です。

   ◆

ということで天気予報のお話。
電車の中の天気予報のお話。

他の線にもあるのかもしれませんが、山手線の新しい車両にはドアの上に一対のモニターが付いてあります。
1つは電車の運行情報が示されます。
次の駅は五反田であるとか、だとしたら乗り換えは東急池上線ですよぉ…だとか。
常磐線は現在停まっちゃってまっせぇ! なんてのも。
ふむ。

で、もひとつの方のモニターには、まあ色々と映されるわけです。
早稲田塾の漢字の問題だとかビールメーカー提供のミニ英会話教室とか。
Suicaのコマーシャルとか劇団四季の公演情報とか。
時間によっては巨人戦の途中経過なんかも知ることができます。
アンチ巨人の上司と乗り合わせているサラリーマンは肩身が狭くなるかもしれませんね。
なんにせよ、読書の用意を忘れた時なんかは無意識のうちに目が行っていたりします。

   ◆

その中に混じって天気予報も流れます。
渋谷・新宿・池袋・銀座・六本木の天気が時間ごとに示されます。
そうか、夜の六本木、22時以降は雨ですかぁ。

しかしですね、細かすぎませんか。
というか近すぎませんか。
渋谷と新宿の天気が違う、ってそうそう無いでしょう。
渋谷が晴れてたら、たぶん新宿も晴れています。
銀座と新宿くらいなら、山手線の真反対になるから天気が違うこともあるかもしれません。

いやね、雨降ってたけど電車で2つ行ったら止んでる、てのはよくある話。
でもそんな2駅の違いまで予測できるんですか、今の予報士さんは。
すごいなあ。

この日の天気予報、渋谷から六本木まで、朝から夜まで、各地区全部同じマークが並んでいました。
渋谷→晴れ 新宿→晴れ 池袋→晴れ 銀座→雨 六本木→晴れ
なんて並びが出たら、是非とも銀座に行って確かめてみたいもんです。



2004年06月14日(月) 納骨

4月に亡くなった祖母の納骨に行ってきました。

富士霊園、という文字通り富士山の近くの大霊園。
朝から雨が降っていて納骨には向かないお天気でした。
ただ、霊園に入った頃には雨はやみ、濃い霧が漂うという状態になっていました。
山肌の緑とたくさんの墓石を縫うようにして霧が斜面を走っていきます。
霊界的なイメージのある空間になっていました。

霊園は広大な斜面に、段々畑のようにブロック分けされています。
1ブロックにつき、どれくらいだろ、150くらいの石があるのかな。
稲葉たちの向かいのブロックでは、やっぱり納骨なんでしょう、日蓮宗の尼僧がもの凄いテンションでお経を上げていました。

   ◆

今回初めて、お墓の中を覗きました。
別段感想はありません。
ただ空間になっているだけだし、予想通りだったし。
骨壷以外のものは入っていません。
ただ、石をずらす職員さんが粗相しないかとヒヤヒヤしたくらいです。
プロだから大丈夫なんですけどね。

墓の中には祖父と祖父の母(稲葉のひいばあちゃん)の骨壷が入っていました。
また、祖父の父(稲葉のひいじいちゃん)のものは分骨のため小さな壷でした。
ここに祖母が加わりました。
お久しぶりのご対面。

墓石の脇の石版を読めば、稲葉のひいじいちゃん、大正15年に29歳で死んでいました。

山の方はまだ涼しく、ツツジがちょうど満開でした。



2004年06月11日(金) 水の中の生き物に

こないだですね。
ちょっと水族館へ行きまして。
たくさんの魚に魅了されてきました。

やっぱりペンギンさんは可愛いです。
あのラインが稲葉はたまりません。
ペンギンさんのようにぼーっとした生活をおくってみたいものです。
で、たまーに水に飛び込んでスイスイ〜っと鮮やかな遊泳を見せるの。
ひとしきり泳いだら、よたよた上陸してぶるぶるっとしてまたぼーっとするの。

上みたいな人間はダメダメ人間ですけど、ペンギンさんだと可愛いんですね。
ペンギンさんになりてぇ。
せめて1週間くらいなりてぇ。

おねーさんに魚を食べさせてもらってるバイカルアザラシも良いなあ。
あぁ、水の中の生き物に1週間くらいなりたい。

ナマモノじゃなくてヌイグルミなんですけど、イルカがね、シャツ着てるんですよ。
袖が多く開いていてそこからヒレの数々をピコピコっと出してる。
もう可愛くて。
連れて帰りたかったっす。

   ◆

そんな中、稲葉のあはれを誘ったのが「アジアカブトエビ
カブトエビ、ってなんとも硬派な名前ですね。
でもね、カブトエビくん、可愛らしいんです。
とにかくね、小さい。

水槽があって底に砂が積もっている。
パッと見、砂しか入ってない水槽。
よ〜く見ると、砂に混じってアジアカブトエビがチョコチョコしてるのです。

解説を見ると「寿命は1ヶ月ほど」。
うわぁ、短ぇっ!
ということは稲葉が見たカブトエビくんたち、来月上旬には全滅してるってことでしょう?

さらに「一生のほとんどを卵の中で過ごす」。
うわぁ、無為っ!
ということは稲葉が見たカブトエビくんたち、たぶん既に全滅してるってことでしょう?
次の世代と丸々入れ替わり。

卵の外で過ごすのって1週間くらいでしょうかね。
その間に成長して天敵から逃れて交尾して産卵するわけですか。
濃い1週間だなあ。

しかし意味があるのかなあ。
ただ種を絶やさないがためだけの1週間。

水の中の生き物に、1週間くらいなってみたいけれど、ペンギンになるかアジアカブトエビになるか、これは大きな分かれ目ですよぉ。

稲葉は全てのアジアカブトエビを応援します。



2004年06月08日(火) 雨降ってしあわせ

今年の6月はちゃんと梅雨してますね。
ちゃんと、ってのも妙な言い方ですが。

基本的に雨は大嫌いです。
ただ、季節はちゃんと廻ってほしいと思うので、まったく雨の降らない梅雨というのは、それはそれで物足りないのです。
勝手だなあ。
まあ雨降ってくんないと秋のお米も心配ですし。

とはいえやっぱり雨は嫌い。
雨の日は家にいるに限ります。

何の予定も無い日の雨なら許せます。
どころか、好き、とさえ言えるかも。

   ◆

ガラス窓に雨が当たるのを内側から眺めているのは悪くないです。
凄い勢いでザバザバと窓を叩く雨水。
たった1枚の薄いガラスに守られて、ぬくぬくとお茶飲みながらプレステをいじる。
或いは、傘を差しながら小走りする学生さんを見て、大変だなあとぼんやり思いながらオレオなんかをポリポリ。

小さな部屋に漂うちょっとした幸せ。

やっぱり晴れているときに部屋にいても、なんか足りません。
雨が降っていると部屋にいることの意味が増して幸せ。

ただね、雨だろうが晴れだろうが、ほぼ毎日働いているから家で過ごす喜びにゃ程遠い生活です。
ざんざん降りでも今日もお出かけ稲葉です。

やっぱり、雨は嫌いだな。



2004年06月01日(火) 初夏のなべ底

24歳。
ってのは男の子にとっては厄年。
前厄でも後厄でもない。
本厄。
年男なんだから厄くらい免除してもらいたいもんですが。

そんなわけで、身に覚えの無い請求書が来ました。
ハガキ一枚に「法的手段」だとか書いてある。
連絡先は書いてあるのに金額や振込先が書かれていない。
騙す気があるんだか無いんだか。
厄年の侮れなさを早くも体感。
この手紙を発したものは呪われてよいですね。

   ◆

インチキ請求は極端にしても、なんとなく鬱々としています。
厄のせいにするつもりはなくても、どこか振り切れない日々。
病を得ているってのもあるでしょうが。

足かせを叩き潰して振り切って、早く速く走れるようになりたいものです。
もうしばらく準備中。

誕生日だってのに定期券が切れて、ン万円の出費を強いられました。
うーむ。


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稲葉 馨

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