xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2004年12月30日(木)

雪は消え失せる

一年が過ぎていく。私は進んでいるのだろうかという疑問は置き去りで。
一日は長いのに、なんて短い一年。

皆様、よい年を迎えられますよう。


2004年12月23日(木)

君はそう言ってくれるから

 感情は簡単に顔に出てくるのに、それを言葉にして出そうと思うと途端に流れは滞り喉が詰まってしまう。それはもう昔から。
 人に負の感情(怒り、哀しみ等)を伝えるのはかなり苦手で、ならばきれいに隠せればいいのに表情にはにじみ出てしまうこの中途半端さ。頭の中では言葉になって膨れあがり暴れ回っているのに、口からどうしても出てきてくれない。そうしているうちにタイミングは失われ、言葉はとげとげとしたまま私の中に沈殿する。それは風化して丸くなることもなく、だから私は物事を流すことができないでいる。
 人付き合いが苦手だと思う、大きな原因。
 夫にすら言うことに躊躇する。言わなくてもよさそうな間柄なら、何も言わずに離れていく。でも夫とそれはしたくない。そんなことで離れたくはない。だから言う。そして、そのうじうじした言い方に夫が怒る。怒られたそのことと、相変わらずの自分の湿り気に悲しくなって凹んでいく。言えないなら顔にも出さないでいられたらいいのに。
 けれど夫は言う。顔に出ることはいいんだ。言わないでいることがよくないから、言えるようになれ。そう言って私の頭を撫でる。

 君がそう言ってくれる人だから、私は喉を詰まらせながらも言葉を出せる。
 別に近づかなければいいや、と思わないでいられる数少ない人。


2004年12月20日(月)

今更聞きたいこともない

 先日、大学院時代の人達に会う用事で久々に大学へ行った。もしかすると二度と来ることはないのではないかという思いでいた大学。植えられている銀杏は夕闇の中でも黄金色で、私の脳裏から懐かしい日々を引きずり出していく。ああでも、工事中だった建物がもう殆どできあがっている。そんなに時間が経ったのか、と当たり前のことに気づかされる。
 大学院の人々は相変わらずで、けれど博士論文提出直前の友人は少し痩せていて。
 そして奴は海外の学会に出かけていていなかった。
 あの十一月の別れ以来、二度と会うことはないんじゃないかと思っていたけれど、やはりそういう縁なのかもしれない。会うことになるかもしれない幾度かあった機会には、ことごとく奴は学会や実験で海外や地方に行っていた。こんな縁もあるだろう。それが似合っているとも思うし、それでいいんだとも思う。そして今更聞きたいこともない。
 私はとてもしあわせに暮らしている。そして奴もまたそうであればいいと思うだけ。



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