古畑亜紀の日記
日々の雑記帳です。思い付いた時に
気分にまかせて書きます。

2003年01月31日(金) おれは青鬼2

さて、昨日は朝のうちに日記を書いてしまったので
昨日おきたできごとは今日の日記にずれこみました。

麻生にて、写真をもらって、そのながれで百円均一に
いった(どういうながれだ)。写真とてもよくとれて
ました。「百きん」へ同行したラッパ吹き約一名(笑)
は、「かうもの」を紙に書いていたが、そこには
なぜか「セロテープ」とかいた字の横に絵がかかれて
いた。。あれは自分で書いたんだろうか...。しかし、
そのかわいらしさとはまた別に、「ひとりぐらし万歳」
って感じの買い物をしていたらしい。なんかレトルト
食品をわんさか買っていた。君の食生活、大丈夫なのか...。
わたしは、知人の業者さんに「350円した」といわれ
たあるものが、「2枚で100円」でうられていたのに
ショックをうける。ここで人を疑ってはいけない、
たぶん...。

そして楽譜をもらったので早速練習する。そうしていると
自分のせいでドタキャンした生徒のレッスンが急に
やることになり、でかける。
そして、それがおわったころ、「きんちゃん」から
電話がはいっておよばれした。
そこで、遅めの参加になったものの、みなさんは
私の為にかなりたくさんの「本気でごはん」メニュー
を注文してくださり、ダパンプ似の店員さん(サックス
出身)がかいがいしく接客してくださった。
そこには、「きんちゃん」の生徒さんできんちゃんと
札響のトラでこられている栄高校出身の彼と、いきな
りヤマハトレーディングの伊沢さんもおそろいだった。

きんちゃんといえば、ドナウディ「ああ愛する人の」
の熱演で知られる(ていうかそれに憧れて私は
何度も同じ曲を演奏したのだ)サクソフォンプレイヤー
です。そのあと、参考にするためいろんな歌手のドナウディ
をききましたが、一番最初にそれをきいたときはわかり
ませんでしたけど、あの歌をあそこまで情熱的に、完璧
に歌いきってるのは他にきいたことがありません。
と書くとただ熱いだけみたいに思われるとこまるけど。
それだけきいていても十分感動しますけどくらべると
驚きは倍になります。まねしようとしたらピアノの
人に「そこまでやるか」といわれました。きっと
それは私の未熟のせいです。きんちゃんがやってると
よいのです。

超越しています。ちなみにそのCDは録音技術もすばらしい。
とおもったらそのスタジオはきんちゃんがそのスタジオ
設立最初からおつきあいしているところなんだそうです。
きんちゃんがどういうふうにすごいか、それを
説明するのは以外とやぼなのでひかえます。いくらでも
すごい紹介ができますけどやめます。
それよりうけた話しをかきたいと思います。

きんちゃんとの出会いは3年ほど前の2月ごろである。
しかしどうであったのかは想像にまかせた方が
雰囲気出る気がするのでここではいいません(爆笑)
ひみつなんだもーん。

さて、もったいつけましたが、「おれは青鬼」といった
人がまたあらわれました、それがきんちゃんです。
きんちゃんは、伊沢さんと数十年来のおつきあいらしく
わたしのことをあらためて紹介してくれました。
「ねえ、この子ははね、歌をつくってきいてくれないと
 かなしいっていうんだよ、だから伊沢さんもきいて
 あげなきゃだめなの。亜紀ちゃんこんど伊沢さんに
 歌つくってあげないと。つくってあげなよ。それ、
 伊沢さん絶対きかなきゃだめ。絶対きいて。」
「うん、きくよ〜(ながされた...)」
「わかりました、つくります(安請け合いとはこの
 ことか)。でも、テーマがないと...。考えときます。」
このあと、ひとつきっかけがあったので、ひょっとした
ら歌ができるかも。でももう少し時間と工夫が必要。
安易につくりばなしのような歌をつくってはいけない
のだ。すみずみまで本当のことでなければいけない
のだ。
ていうか、なぜそこで伊沢さんにつくるようにいって
おいて「僕にもつくって」ときんちゃんはたのんでく
れなかったんでしょう...。アメリカのコングレスで
カルテットで招聘されているそうなので、ミネソタで
きんちゃんの歌をかこうかとおもった。つまりわたしは
ミネソタにいく必要があります、きんちゃんの歌を
かくにはそれが必要かもしれません。しかしドナウディ
のインパクトがでかすぎるため、わいてくるかどうか
自信がない。

きんちゃんはミネソタを2、3日ですぐにかえってこな
ければいけないそうである。理由は忙しいからだそうです。
そんな忙しいきんちゃんですが、私の日記をよんでくださ
っているらしい。前置きがながかったけど、ここで青鬼
の話しにもどります。
「あの話しよんでさ〜、青鬼って僕のことだと思ったの。
 ひとりで、わかってもらえないでさっていくんだよ..
 それって僕だよ!ぼくは青鬼なの。」
といいだしたのでわたしはすごくおかしくなった。
きんちゃんはその日真っ赤な服をおめしになっていたのだ!
しかもきんちゃんはついさっきまで「僕、地毛が赤いの」
っていってたじゃん!!
「あはっ、どうみても赤いじゃないですか!!青鬼は
 ちがいますよ。きんちゃんは赤鬼ですよ、まっかっかじゃ
 ないですか〜はははは」
「ちがうよ、ぼくは青鬼なの。ほんとなの。」
「いや、だから、青鬼ちゃんと探すから。さがしにいき
 ますよ、きんちゃんを。わかりましたよ。」
伊沢さんはその話しに興味がないみたいで「ああそうなの」
とか返事が適当くさかった(笑)。

そして某全国代表校のI先生と合流しおひっこししたあと、
またお話ははじまる。そこでも特筆にあたいする、すばらし
い話はたくさんありましたが、きりがないのできんちゃん
の様子に的をしぼります。
「あのね、伊沢さん、亜紀ちゃんはね、子供のまんま
 大人になったような、ほんとに子供なの。ぜんぶ子供なの」
「ふうん...。きんちゃんってさ(話がきんちゃんにずれる)
 自由で自分勝手なんだよ。自分のおもったことしか
 しゃべんないんだもんこいつ。」といざわさんがいうので
「えっ。わたしきんちゃんのこと自分勝手っておもったこと
 一度もないですよ。自由だけど自分勝手じゃないよ。」
「ほらー。ほら、ね、亜紀ちゃんは癒し系なんだよ。」
「ええ〜わかってないよ、亜紀ちゃんはきんちゃんとつきあい
 短いからな〜すごい自分勝手だよ」
「そうかなあ。」
「ね、僕が亜紀ちゃんを癒し系だっていうのわかったでしょ。」
「うんまあ....。」伊沢さんは、私が癒し系だということも
きんちゃんが自分勝手じゃないということも納得できていない
様子だった(笑)
「でも、亜紀ちゃんほど自由じゃないけどね僕も。僕もね、
 ここまでは自由になれないから、ははは」
なんだってっ。なぜしめくくりがそうなるんだ。わたしは
自由なんてほど遠い、毎日が気配りと気苦労でたえない
社会の隙間であえいでいるかわいそうな子だということを
さすがのきんちゃんもわからないのかっ??やっぱり赤鬼だ。

そんな疑問もつかのま、きんちゃんはお酒がのめないのですが
「なんかおもしろいのつくって」とたのんでました。それで
でてきたのがすごくおしいかったので私は勝手にそのカクテルを
「きんちゃん」となづけました。

どう言う話のながれか、きんちゃんは
「僕、子供に教えにいったんです。小学生なんですけど、
 子供ってすごいと思う。なんでもできるんです。
 こっちが教わっているんです。
 それで、すごく大事なことを質問してくるんです。
 『何のために音楽があるんですか』って。」
「そんなむずかしい質問を?」
「僕は、それはね、『なにか悲しいことがあった時に、
 そういう曲をきくと癒されるでしょ。けんかしている
 人同士が、音楽をきくと仲直りするでしょ。』っていう
 と、そのまんま納得してくれるんです。難しい言葉
 がなくてもわかってくれるんです。子供って
 ほんとにすごいんです。」
という話しをされていた。とてもいいお話しなのだ。が、
その間、きんちゃんのお弟子さんと私は、くすくす
笑って止まらなかった...「純粋だよね...超、純粋ていう
か...なんていうか...」「そうですよね...」
だってそういう話しをしてる時のきんちゃんはまるで
子供のようなのだ。本当に自分が大切な経験をしたときの
話を、そのまんま一生懸命はなしているのだ。何の他意も
なく。

きんちゃんだって子供じゃん。と思ったけど、場が感動で
つつまれていたので発言しませんでした。そういう私は
大人だと思います。以上。




















2003年01月30日(木) 朝に書く日記

ひさしぶりに朝に日記をかこうと思います。
昨日の夜、仕事がえりに夕御飯をたべにいく。
そこででた話題は、「男女の恋愛観」の違いという
ものだった。そういうことを語ってるものどうしと
いうのは恋愛とほど遠い生活をしているというのも
定説なんだけど(笑)、まあ雑談ですね。

哲学にこういう言葉がある。
「男は女にとって最初の男になりたがる。
 女は男にとって最後の女になりたがる。」
というものだった...。
この哲学を考えたのは間違いなく男だと思います。
ていうかなんでこれが哲学なんだよ。そんな価値を
感じない。
これは、最初でありさえすれば、自分のいかんに
かかわらず無条件に自分のことをわすれるわけが
ない(自分がほったらかして忘れても)という
男性側の思い上がりですね。まあ、処女性を重んじる
のはいいことだと思います。じゃなきゃおとめの立場
がない。
しかし私の母に、小学生のころ「処女ってなに。」
ていうと、「男の人としたことがない女の人のこと
をいうの。でも、したことがあっても、心のあり方
がいつまでも処女な女の人もいるの。女の人は
いつまでも、自分次第で処女でいられるの」といいました。
これは母の哲学なのでしょう。私は母の意見に賛成
です。そして、女性のがわからも、男性によごれて
ないものをもとめるってのをわかってほしいですね。
べつに、したことがあったらよごれてるわけじゃないん
ですけど、あんまりそういうのを大事にしてない感じ
の人には、個人的には興味がない。

「男は横のラインで考える。
 女は縦のラインで考える。」
これはその友だち(男)の考えで、女性は、いままでつきあって
きた人の一番上に現在の恋人をのせて、「彼が最高」
と考えるけど、男性はこれまでの恋人を並列にならべて
「いまは一番そばにいるこいつとつきあっている。」
と考えるとかいう話し。それ彼女にいったらふられるよ。
これはどうか...。確かに、私からは男性がそうみえること
もありますね。すべての男性が、そうだとは思いませんが。
だからあんまり過去はききたくないです、じぶんがコレクシ
ョンの一部になるようで不愉快。無神経だと思う。でも、
全部きかないと気がすまないっていう女性もいるので
わかりません。
「え〜、つきあってても前の彼氏の方がよかったな
 とか思うこともあるんじゃないかな〜、未練とか
 じゃなくてさ。自分がこいつにとって最高の男だと
 おもってるんだったら、甘いよそれ。安心しすぎ。
 もうちょっとがんばりなって」
とむかついたのでいいかえすあたり、なんか自分がなさけなく
なるんだけど、
「ええ〜古畑はつきあっててもそう思ってないの??
 おまえ女じゃないよ!おまえも並べてるンだよ。ひでえな」
とかいう。ひどいのは、そっちだろう。
らちのあかないどうでもいい話はけっこう長くつづいた。
しまいには、
「なんか一緒に話して楽しくない」だの「いごこち悪い」
だのお互いいいたい放題だ(笑)。しかし、食べ終わるまで
それは続いた...。
わたしたちが一致していたのは、
「だされたものは食べる」それだけだった(笑)。





2003年01月27日(月) 映像と音楽の世界

今日、わたしは階段でころびました。スリッパが
ぬげてくるんって宙にういたようになり。階段から
おちたわけではないですけど。

そのとき不思議な体験をしたのです...。
立ちくらみみたいになったんですけど、その時に
しばらく「不思議な音」と「不思議な映像(笑)」
が頭の中をぐるぐるまわっていたのです。
今まできいたこともないような、みたことも
ないような、ほんとに幻想的な世界でした。
ただ、頭に血の気のないような貧血っぽい雰囲気は
自分でもちょっと、「安静が必要?」とおもったんだ
けどね(笑)。
あれがいつも浮かぶのであれば私はちょっとした天才なの
ではないかと思われます。
その最中、携帯でメールをよんでいたんですけど、
「階段でころんで立ちくらみがした」ことを送信した後、
わたしはしばらく「帰らぬ人」になっていたので返信が
おくれ心配をかけてしまいました。ていうか、気付いたら
ねてたんだ。すみません...。




2003年01月26日(日) おれは青鬼

書き忘れていたが、先日サッポロを出発し次の開催地へ
むかったH野口さんからお電話をいただく。
さっそく、「何はともあれ、私は青鬼をさがしにいきます
ってきめました!」といったら、
「そうだよ...」と、何かいきおいがない。

「もう違う街にいっちゃったんですねえ。そして、離れ
 ばなれになって、初日を頂点に私達は疎遠になっていく
 んですよ、ぎゃっははは」
といってみた。こういうセンスで話しいていた覚えがあっ
たからなんだけど、飲みつかれてるのか旅疲れてるのか、
H野口さんは反応が細くなっている。
 電話では大人しい人なのか??
「そうなんだよ、おれは青鬼だから...。ひとりで、
 いなくなるんだよ...」
とかいっている。
何かしんみりした調子だったが、それもおかしくって、
無神経にも私は、
「ははは〜、違いますね。青鬼ではないです。だいいち、
 いなくなっておいて、携帯も知らせないで、赤おにが
 自分がいなくなったら寂しくて泣くってわかってるく
 せに、おいていくなって感じですよ。携帯ぐらい書いて
 おけって感じですよ。」
と新しい角度から赤鬼を援護してみたら、
「あ〜また赤鬼にもどってるよ...。その時代携帯ないか
 ら書けないよ...」
と、全然冗談が通じてない。でも、私は初日のいきおいが
落ちていなかったためそのままぶっちぎって喋ってしまった。
「亜紀にさ、もとめてないから。亜紀はさ〜、そのまんま
 思ったことしか言わないんだよな。それでいいんだよ」
「あ、すいません。そのまんましゃべっちゃって。あの、
 気をまわすとかできなくていつもダイレクトで。」
「うん、ダイレクト以外期待してないから(なんだそりゃ)
 いいよ。もうねるから...。」
とうことで電話はおわった...。
ひょっとして私って、なにか気配のわからない鈍感なやつだ
ったのか??
私って、アンサンブル能力がない??
やっぱりブルト−ザ−なのか。
電話をきった後、「一流にみとめられる機会」をとりにがした
ような寒さが私を襲ったのはいうまでもない。寒い、さむい
冬の夜である。ラッパふきは、はずしちゃいけませんね。
わかっているけど、「あっ」ってやってしまってその後
すっぱだか気分になるってのも、またラッパ冥利につきる
んですよ...て、そんなわけないじゃん。



2003年01月25日(土) アメ−ジンググレース

今日は高校時代の友だちの結婚式にいきました。
そしてアメ−ジンググレースを演奏しました。
よろこんでもらえてすごくうれしかった。
そして同期の友だちに「よくやった」とほめられて
いい気になっちゃいました(笑)。
高校の時の自分は、あんまりぱっとしなかったとい
いうか、無気力な子供だったので、「卒業してから
本気だしたんだ」とかって調子にのって説明しちゃ
ったりして、浮かれ過ぎです。

なんかその場のテンションがすごく高かったので
自分の記憶もとんでいますが、今日は吹くのも
あってあんまり飲みませんでした...ていうか、
別に飲まないほうなんだけどさ(いいわけくさい)。

私は昨日、朝帰りしたんだけどその時にまた歌
が思い付いたのです。そして、気がついたんだけど
「こういう気持ちのときはこういうとこにこういう
フレーズを使いたくなる」自分のくせみたいなのが
あるなって。いつも歌を思い付くときは、そのとき
どきで違う話が浮かんでるんだけど、フイーリング
でちょっと重なる部分とかが、自分で歌つくって
みるとなるほど〜ってわかった気がする。
それで、「このまえと同じ話し」なつもりないから
ちょっと、よく考えてみたりとかすると、その時
だけの歌がうまれてくるっていうか。
だから、昨日書いた曲もやっぱり、「オール新作」
です。使いまわしするの嫌なんだよ、人にあげる
歌の時はなおさら。
それで、大隈さんにきいてもらったのもあり、
「勇気だす」ことのすばらしさを知った私は(すばら
しいと思ってるのは曲のことではなくて、きいて
もらう幸せのことです。きかサレテル方はありがた
迷惑かもしれないけど)さっそく「きいてほしい」
と本人にたのんでみたら、今度きいてもらえること
になった。詩を先におくってみたら、気分を害した
様子ではなかったので一安心。よかった。これで
はずかしがって、こっそりつくって一生きいてもら
えないなんてやっぱりさみしい。ってのはこっちの
勝手な気持ちなんだけど。

なんていうか気持ちがまっすぐというか、よけいな
こと考えないで、そのまんまそのことばかり考える
とあっという間にできるんだね。なんていうか歌は
私はひとりでつくるけど、いつも人にもらっている
気がします。誰かとすごす時間が私に歌をくれる。
そしてそれをきいてもらう。と、すごく私は癒され
ます。今度もきいてもらえることになってすごく
うれしい...。というか、きいてもらえることに
感謝します。

歌わないで話せばいいだろうって思うかもしれない
けど、私は歌う方が数倍素直で正直に伝えられると
思います。そして、できたらすぐに知らせようと
思う。だって明日なにがおこるかわからないのに、
そしたら自分はいないかもしれないのに、待てない
よ...。あの、別に刹那的なつもりはないんだけど、
もったいぶりたくないっていうか、正直に伝える
ことをおそれたくないってだけ。







2003年01月23日(木) 新説「泣いた赤おに」

しばらく、情熱的なまでに日記のつづいていた私ですが、
この二日間ほとんど書くひまがありませんでした。
それは、「しゅぎょう」していたからです。

かでるでのコンサートは、「トランペットがよかった。」
といい残してくださるようなお客さまがたにもめぐまれ、
お琴のメンバーも集中力がたかくて、きびしい曲では
あったけどすごく充実していました。めずらしい編成
だけれども、また演奏したい曲です。

そのあと、ヤマハセンターにむかい、K森くんがH野口さん
にレッスンをうけている風景を見学させていただく。
非常に教示深く、実際に何度も演奏してくださり、
また普通質問されるとこたえにくいようなことにも
わかりやすくストレートにレッスンしてくださるので、
とても充実した時間になりました。
私が実際みれたのは「ルスティーク」でしたが、しばらく
吹いてない曲なんだけど、忘れないうちに自分もさらって
みたいと思わされました。

しかし私達にとって連日の「しゅぎょう」はこの後が
はじまりなのです。
K森くんのひとりまえにハイドンのレッスンなどをうけて
いたのりちゃんとあわせて4人で晩ごはんを食べにいく
ことに。会場はじゃこせんべいが名物の『天銀』である。
これが、すごかった...。
普段は、「のまない、食べない、話さない」のが私
なんですけど、この日はH野口さんの予想をうわまわる
ハイパワーの長時間の持続性にまきこまれ、自分の
人格以上のテンションをわたし(たち)は午前3時まで
キープしたのだ。家についたら4時だった。
よくわからないが、K森くんとのりちゃんは「モトカレ&
モトカノ」だったことになったし、H野口さんと私は同期
の桜(笑)であったことが判明して、「先生をおもてなし
する」ような雰囲気はまるでなくて話しがあちこちにとび
まくり、そこにすべて嘘と虚飾がないためたびたび火花が
散る。しかしあとくされはないのだった。というか常に
前進していないと「遅い」と指導がはいるためである。
というかその間もひっきりなしに飲んでいるのでものを
おぼえていられない(笑)
私はのりちゃんがお酒をのんでいるのをはじめてみた。
酔っぱらってたわけではなかったが天然ののりちゃんは
そこにいると場がなごむ。しかし、のりちゃんはお嬢な
ので終電で帰宅した。
そして終電でかえるはずだったK森くんは、実際一緒にの
んだことはなかったのですが、とってもおもしろい人で
「男らしい」ことがわかる。クリニックのためにドンジョ
バンニのオペラの全通しをぬけてきたのだからそのいきご
みはすばらしい。でも、自分がオペラのメンバーだったら
そういうやつがいると困る...よ..。でも私はその時困って
なかったので彼のオペラでの身の上は気にしてないけど。
大丈夫だったんでしょうか。

しかし、「男になるため」にH野口先生は若干20才の
K森君に過酷な「しゅぎょう」を命じていた。よくやった
と思うけど、二日目になるとこれが3倍の要求になる。
しかしこれにもよくこたえ、K森君は「男」デビュー
した。たまに超純粋な質問をするのが、みていて非常に
ほほえましいというよりおかしくて笑いがとまらなく
なる...。
やっぱりのりちゃんは終電でかえった(みんなで写真
をとって。この辺まではたのしい飲み会なのだが
彼女がいなくなると「しゅぎょう」になってしまう)。

つまり、話は前後するけどふつか連続で初対面同士で
「しゅぎょう」をしてたのだ。
ふつかめなんて結局「朝帰り」でした。一度3時に
おひらきになったのですが、H野口先生のホテルまで
タクシーでおみおくりする際、あたらしい話題が
はじまってしまい、朝の五時半まで、ロビーのソファー
でだらんと3人で座りながら話し込んでいたのだ。

もちろんラッパが集まっているのだから、ラッパ談義に
花がさいてるのはあたりまえなんですけど、それが
ずれるとめちゃくちゃずれまくる。
ふつかめの「しゅぎょう」の夜半すぎ、話題は「童話」
の謎、ということになった。

私は、「好きな歌、」「好きな曲」をはなしている
うちに、小学校のころからの自分のなやみである
「泣いた赤鬼」についての話しをしてみた。
泣いた赤鬼って話しは、人間となかよくしたい赤鬼
が親友の青鬼の提案で八百長をやって人間となかよく
なるけど、青鬼は、「自分とかかわっているとまた
人間にきらわれるから」という理由で、「旅にでます。
会うことはないでしょう、いつまでも君の友だち
あおおに」という置き手紙をのこして姿をけしてしま
う。その手紙をよんだ赤鬼は、いつまでもその手紙を
手にして泣いていた....という話し。

私はこの話しを読むよむたび、「じゃあ赤鬼はどうすれば
よかったのか」がわからなかった。人間と、青鬼と、
どうして二者択一しなければいけないのか。
なぜ両方と幸せにくらせないのか...。なにかを犠牲
にしないといけないっていうのが、不幸せを義務づけ
られているようで、そして、私も赤おにだったら、
その手紙を読んでやっぱりいつまでも泣くだろうと。

しかしH野口さんのきりくちはこうだった。
「泣いてる場合かよ。人間なんかほっといて、赤おには
 青鬼をさがしにいかなくちゃいけない、すぐに。」
 という。
「でも、青鬼を探しにいったら、人間とはなればなれ
 になるんですよ、赤おには....。」というと、
「実はこうだったって、青鬼を紹介すればいいじゃない
 か。」
「でも、紹介したら、演技してたってばれてまた赤鬼
 は人間たちに信用されなくなるんじゃないですか」
「青鬼を失ってまで、人間たちと仲良くする必要なん
 てあるのか。赤鬼が一番大切にしなきゃいけなかった
 のは青鬼だろ。泣いてないで探しにいくんだよ!!」

「でも、青鬼は、どこにいったかわからないんですよ。
 どうやって探すんですか」とたずねると、
「そんなの、四方八方、手をつくして必死にさがすん
 だよ!!青鬼をわかってくれない人間たちなんかと
 その後なかよくしてどうするんだよ。青鬼がどこかで
 おもいつめてひとりで自殺するかもしれないじゃない
 か。その遺体がどこかでみつかった時のむなしさって
 これ以上のものはないだろう。一刻もはやくさがせよ
 !!手紙よんでないてんじゃねえよ。赤おになんてち
 っともかわいそうじゃねえんだよ、青鬼はどうなった
 んだよ。」

「そっか..いや、そうです、探しにいかなきゃだめ
 ですね、赤鬼は。」
「あたりまえだよ。」
「そうですね、わかってくれない人間より青鬼の方が
 大事ですよね。」
「そうだよ、青鬼だけがいれば十分なんだよ。どっちも
 仲良くするなんて必要ないんだって」

もちろん、わたしだって青おにを気持ちを考えると
せつなくてしかたがなかったんだけど、探しにいく、
っていうのは浮かばなかったんです。
たしかに、泣いてるだけじゃだめで、探しにいくべき
だと思う。自分が青おにだったらそうしてほしいかも
しれないし、赤鬼だったらそうするべきだと思う。
一番大切なものを必死にまもらなければいけない、
そこで、センチになって泣いて時間を見送っている
心の痛みに似たものは、自分がかわいいだけの
弱い欲張り根性なのだっ!!と新境地を開拓した。
子供のころから、「どうすれば両方と赤鬼はなかよく
なれるのだろう」とばかり思ってたけど、なんか
考えがかわりました。大切なのは本当に自分のことを
おもってくれるたったひとりの青鬼であり、それを
犠牲にしたことを泣いて悔いるだけでなく、気がつい
たらすぐに青鬼を探しにいかなきゃいけない、必死に。
でも、人は赤鬼のように、まちがえて大事なものを
犠牲にして欲の対象をいたずらにひろげてしまうこと
があると実際思う。そして青鬼のような人も人間の
ような人もいる。八百長をとおしてじゃないと赤鬼を
うけいれようとしない人たち。そういう人もいる、
この話しのようにそういう「村びと」たちに理解されない
赤鬼の気持ちもわからなくもない。

でも、「やってしまった」時、泣いてるだけじゃ
だめなんだね。必死に、自分の「青鬼」をとりかえしに
いかなかきゃね。どこにいるかなんて、わからなくて
もさ。ほんとその通りだよ。

この「新説*童話をきる」シリーズは(笑)、「シンデ
レラ」「赤頭巾ちゃん」「よだかの星」などにも発展し
た。しかし、その間「男デビュー」のK森君はほとんど
しゃべらずだまってきいていたのだからすごい(数時間
におよんでいたが眠らず起きていた、というか二人とも
声がでかいので眠れなかったとも思われる)。
そして、旅にでるといっていなくなった青鬼を「おもい
なやんで自害しているかもしれない。緊急に探すべき」
とそくざに強烈に案じるH野口先生の感じ方が、実際
それと似た場面にあたった時の「赤鬼」役にはどうも
そくざにはうかばないことが、また、「愛されるがわ」に
いる人間の甘さ、「愛するがわ」にいる青鬼の孤高な
純粋さのコントラストとなり、「赤」と「青」という
色わけにも反映されている気がします。

でもね、私はちょっと思ったの。私が青鬼だったら
自殺はしない。たまに、別の動物の名前をかくなり
うまく人間達に隠して、赤鬼に手紙をかくよ。
ほんとはさみしくても、「あたらしい山のなかで
たのしくくらしてる、今度こっそり別の場所であいに
いくかな。」って。
もし赤鬼がおっっかけてくれなかったら、探し当てて
くれなくても、「きっと赤鬼は自分の痛みをわかって
くれてるから、自分はしんじゃいけない」って。
だって自分が死んでしまったら、赤鬼のことを
思い続けることができなくなる。いつかまたあえる
かもしれないうちは、それが絶望にちかくても、
確信がなくても私は自殺はしない。生きて愛して
いたいからです。(ていうか絵本のなかでは赤鬼
も青鬼も男性らしいので結婚はできないかもしれな
いけどね。)やっぱり、青鬼も赤鬼にとっての
ほんとの友だちである自分を赤鬼からきりはなして
音信不通にしないでほしかったよ、私にしてみると。

書くと妙にシリアスですが、こんな話しのさなか
「ブラントの2番」を浪花節にうたいながら、かなり
変な『両足ぞろえジャンプ前進』などの連続をして音楽を
表現してくださるH野口先生は常にユーモアの精神を
忘れないのだった...。

しかし、まさか始発でかえることになるとは思わなかった
ですよ(笑)。ちなみにこの二日間の隠しキーワードは
「一流の香りがした」でした(爆笑)。
















2003年01月21日(火) ボツマフラー

今日は、やはり雑用が多かったけども、それなりにてきぱき
こなして出足快調。そして、勝手に大隈さんにつくった歌を
ふんふん歌っては、からだもよく動き、気のせいか楽器の
調子というか反応もよかった気がする。「わたしもああいう
風にふきたいな」と非常に素直にやる気があった。

そして、実家で私の好きなメニューの晩御飯をつくってもら
い、父ともなごやかに会話する。そのあと、夕方からのリハ
のため近所の地区センターへ出発。
リハーサルは、とてもスムーズにはこび、楽器をC管にかえた
のも判断正しかったなと思って一安心。
また実家にもどり、剣客商売のあたらしいシリーズをみてか
ら帰ろうと思ったが、それまでの時間がけっこうあったので
また、実家ちかくにできたばかりの「つたや」に立ち読みで
もしようかと思っておでかけした。

ある意味ワンパターンだが、こういう平和そのものの生活が
はじまるとナニカがおこる。特に最近のわたしは...。あまり
にも、満たされていたのと快適な生活ができた1日だった
ため、油断していたせいなのか。でも実家のそばだよ...
何も買う気はなかったので私はもちろん手ぶらででかけて
いたんでしたが、そこで、「案外雑誌がないな〜」と思って
店内をうろついていると...
覚えたくもないのに覚えてしまった、水色のダウンのやつが
また、まただ、いたのだ!!!
この寒いのに、そでのついてないやつをきているのだ。
これが、『福山雅治』だったら、あるいは『オダギリジョー』
だったら、私は多少不愉快な(実際はかなり不愉快な)はじ
まりかた、出会いかたであったにしても、運命を感じて次第に
ひかれていくなんてこともドラマでよくあるのね。でも、
そういうドラマの主人公は『木村佳乃』とか『中山実穂』
じゃなきゃだめなの...やはり、ドラマじたてのストーリー
には双方のたぐいまれなルックスが必要なのだ...とまた
余計なことを考えたが、むこうは気付いていないみたい
なので、「そっと退出する」ことに。

しかし、見つかってしまった。
「そのマフラー、おきにーなんですか。」だとっ??
もちろん無視だ。こいつらのおかげで私のシカト実力は
かなり磨かれたのだ。何がおきにーだよ。ダイエーでも
おなじマフラーをつけていて挙げ句に落として拾われた
ものだ。それっきりつけてなかったんだけど忘れてた
のだ、昨日あまりにもハッピーだったから!!うっかり
つけてきてしまったことを後悔した。「大隈さんの歌」
もふっとんでいきなり腹がたってくる。
「家このへんすか」
「ぜんぜん。」
「はは〜、でこぴんで手ぶらで?遠いんだ。いかにも
 嘘つけなさそって感じの人ですよね〜ははは。
 あ、誰かむかえにくるとか。」
「はい(嘘)、今まってるっていうかもうきてるんで。
 もう帰るんですよ。」
「え、どこにむかえにくるんですか。車とか今、とまって
 ないですよ。外でてもすっごい寒いですよまじで、
 はは。うけますよ。めーまんまるになってますよ。」

...余計なことをいってはいけないのだ。シカトすればよかった
のだ。車がとまってないなんて計算外だった。しかも、私は近
所だと油断していたので、邪魔な前髪をぴんどめでとめていた。
いかにも「近所からきた」くさいじゃないか...
「あの。なんでもいいですけど、これからもう話し掛け
 ないでください。なんか、あんまり気分よくないって
 いうか、できればお話したくないっていうか、関係
 ないですし。ていうか、なれなれしいです、すごく」
「でも、偶然ちゅうかぼく、あいさつしないのって失礼だと
 おもって」

し、しつれい...こいつの辞書にそんな言葉があったのか?

めんどくさくなったので、むかえの車なんてきてるわけない
けどどうでもよくなりさっさとでてきて、家まで走って
かえる。「いかにも嘘つけなさそう」だとっ。ばかにするな。
私だって嘘ぐらいつけるぞ。しかし、ここで昔福田さんに
「もっとずるくなれ。」といわれたことを思い出しちょっと
気落ちした。

そこで「剣客商売」をみた後、母親にまたおくってもらって
家にかえってきた。なんか、気落ちしていたけど、昨日大隈
さんが「おくってくれたお礼に」といってくれたロイズの
チョコレートをあけていただくうちに気分はもどってきた。
こういう時は「たのしかったこと」を思い出して、「生きて
いることに感謝」しないと練習する気になれない。
そして、福田さんや大隈さんのように、「マカレナの乙女」
をかっこよく吹こうとおもって吹いてみた...。しかし、
昨日は吹けたのに今日はいきおいまかせにしすぎたせいか
ろくに通せない!だいいち、このチョコレートは何か、うま
くいった時にお祝いでたべるまでとっておこうと思って
いたんだったのに...。はあ〜またしても予定外だ。。

とりあえず、今日のマフラーは当分ボツにすることにした。
そして、思い出す。単細胞、間抜けもの、ブルトーザー
といわれたことを...。でもついでにもういっこおもいだし
た。ホルンの井手さんは「ばかでかわいい」といったのだ!
ばかってのはどうかとおもうけど、「ばかでかわいい」
って。そうか、「かわいい」んだきっと...と一瞬立ち直った
がやはりこの「ばかで」っていうのが気になる。なんで
ばかって言われるんだろう。なんでただ「かわいい」と
いってもらえないのか。それはあんまりかわいくないって
ことなのか??
こんなこと気にしてるんじゃなくてさ、今日の私は、
すばらしい時間をすごせたことに力をえて、素直に
熱心に練習に集中するっていうのが自然なはずだ。
でも邪魔されたかんじ。なんていうか、完璧にハッピー
というのは難しいことなんでしょうか..。書いてるうちに
寒くなってきたので今日の日記はこれでおしまい。
明日の仕事は朝はやいからね。









2003年01月20日(月) ここはお花があるから

昨日の夜、熱い思いをおさえきれなくなった私は、
いきなり大隈さんにお電話しました。今日東京に
もどられるので、お見送りさせてほしいと思った
からで、「ええ〜いいよ〜そこまでしなくても」
といわれたが、お見送りを許可してくださったの
でさせていただいた。

そこで、大隈さんは少し時間をとってくださり、
お昼ごはんをごちそうしてくださった。
わたしはうれしいと余計な話ばかりしてしまう。
「いかに感動したか」をお伝えする、というのが
当初の目的のはずだったんだけど、はしゃぐわそ
わそわするわで、これじゃただのおっかけだよっ
て感じ...(ていうかそうなんだけど)。しかし、
大隈さん(まあくん)は器の大きい方なので、さ
りげなくポンぺルガーのことについておたずねく
ださって、私はそれはもうばかみたいにポンぺル
ガーのことを話したのである。
どんなレッスンだったかについてお話していくう
ち、大隈さんのレッスンの話しもおききすること
ができて、すごーく、私は満たされました。

そして、こなくてもいいと言われましたが、空港
までついていくことにしました。それで電車は込
んでいたのだけど、ひとつだけあいている席が
あって、そこに座るようにいわれたので座りまし
た。ていうか私が立つべきなんだけど、座ってし
まうのがやっぱり「間抜けもの」なんでしょうか。

最後に、私はすごく勇気のいることだったんだけ
ど、昨日の夜大隈さんのためにつくった歌を歌い
ました。きいてくれるとおっしゃったので(笑)。
ちなみにそれはDmollで、最後はGmollになります。
大隈さんのためだけに作った曲なので、他の人
がそれをきいてもたぶん意味不明だと思います。
もちろん、大隈さんにとっても意味不明だと思わ
れたので解説しました。
大隈さんは、「歌うのは今度の電話(それはいつ
なんだ??)でもいいんじゃない?」と逃げ出し
そうでしたが(笑)、搭乗口付近のお花がかざら
れているところをみつけて
「ここはお花があるからここできこうかな」
とやっぱり優しいのでした。

わたしは、いつも歌をつくっています。勝手に、
作詞、作曲するのですが、誰かのために自分の
気持ちを書いた歌を、本人にきいてもらったの
ははじめてなんです。

大隈さんは私が歌っている間、ふわ〜っと全然違
う方向をみてじっと立ってました...非常にきき
苦しいものだったのかもしれない(笑)。でも、
たぶんきいてくれていたんだと思う。
ご本人を目の前にしても、たぶんコンサートで感
動したとか、そういうことはたぶんうまくはなせ
ないと思ったので、私は手紙をかきました。それ
もおわたししました。
「はあ...。手紙とか、そういうの好きな人なの?」
「え、あの...口下手だから。」
「ふうん。」
「手紙かかれるの、いやでしたか。」
「ううん、いやじゃないよ。」
といわれたので、わたそうと思ったけど、あわてて
いたので封筒にいれるのを忘れてて、まるでただの
かみ切れみたいな手紙をわたしました。ちゃんと
ワープロでうったんだけど、やっぱり意味わかんな
いかも。でも素直に一生懸命かいたものです。

なんか、すごい幸せです。自分の気持ちをきいて
もらってすごくうれしい。もう、絶対がんばるって
思った。







2003年01月19日(日) BUMP 0F CHIKEN

土曜日千歳でコンサートがあった。そこで、そのコンサート
を楽しみにしすぎてJRをのりこし、手袋まで忘れてきてしま
ったH坂さん(先生)に会う。いつもは何があっても冷静なの
に(笑)。かなり笑えた。
H坂さんのおかげで、私は福田さんが飛行機にのると痛むと
いって福田さんがもらったはずの花束をいただけた。
「福田さんにお花をもらった」別に福田さんがわたしに
買ってきたわけではないとはわかってるんだけど、ただの
おすそわけなんだけど私はすっごくうれしかった。しかし
はずかしくて握手できなかった。でも、前の日の飲み会で
私が「いかに間が抜けていて、説教ネタにことかかない」
人間であるかをみなさんの前でお話してくださったらしく
(笑えない)私はいないところで笑いものにされていた
らしい...。私が楽屋に携帯の充電機を忘れた(それに気付
いたのは福田さんでもってきてくれたのだ)ことなどには
じまり。それでも、福田さんにお花もらって幸せ満点
な私なのである。
福田さんのトランペットはやっぱりパーフェクトで一点の
曇りも隙もなく、常に熱くて、でも安定していて、そして
かっこよかった。

そして、仕事のためいちど札幌にもどったのに、H坂さんが
私のひそかな大隈さんへの思い(なんだそりゃ)を汲み取って
くださり、お話する席への参加をゆるされたので、ものすごく
いきおいがついていた私は、千歳にもういっかいもどる。
別に私にとっては対した距離ではない...、こういう時は
信じられないほどの行動力を発揮してしまうのでした。
そこには鈴木浩二さんや井手大使(東京千歳会の)も
もちろんいらっしゃったが、あたたかくむかえていただき
千歳での9時半からの2次会に強引に合流。
そこで、大隈さんとお話する。ミス発言のめだちすぎる
私は何度もばしばしハタカレたんだけどなんだかそれも
もう嬉しい気分。「はたかれちゃった」とかよろこんでる
私って変なのか?なんといっても、5年以上まえ一度
お話しただけなのに私のことを覚えていてくださったこと
に感動した。「ポンぺルガーの弟子なんだよね。」って。
うう...泣ける。ポンぺルガーの弟子って...。そのとき
大隈さんはポンぺルガーと一緒に演奏されていて、
「本当にすばらしい。すごい人に習ったね」って
おっしゃってくださったこと、私だってわすれてませんけど、
私のことなんて忘れてると思ってた。
そして、その演奏、お人柄から、自分に柔軟性、本当の
タフさがないことをすごく実感させられた。そして
やっぱりめちゃくちゃ感動して、なんかそれはうまく
いえない。大隈さんのトランペットは、遠い席できいても
みずみずしくすべての音がつながっていて、つやがあった。
感動したのでがまんできなくなり、途中から後ろの席で
きくのはやめて一同前列へはげしく移動(笑)した。ちかく
できいてもやっぱりよかった。好きになっちゃった。ていう
か泣いた。お話ししていても泣けてきた。自分もうまくて
あったかい人になりたいと本当におもった。
マツダ先生には「単細胞」福田さんには「間抜けもの」
杉木先生には「ブルトーザー」といわれた私であるが
(まったく自慢にならない)大隈さんには「目つきが
こわい」といわれました。いわれたかった言葉とは全然
ちがう(笑えない)、でもいいんだもん。

一度メのサッポロへの帰り道は、K森くんと一緒だった。
そこで、何を感謝してくれたのかありがたい話なんだけ
ど、いろいろお世話になってるからといって、
BUMP 0F CHIKENのアルバムのコピーと歌詞カードも
つけてくれた。いきなりもらいものをしてびっくり
したんだけど、その世界はすごく自分の好きなもので
またおきにいり曲がふえた。

「単純な僕の唄 君のナミダをとめる為にある唄」
「不安のつのる夜は忘れないで 君のタメのウタがあるコト
 地図にもない場所へ手をつないで ゆっくりでいいから
 君が本気で笑って泣けるような 地図にもない場所へ」
(『とっておきの唄』より)

「ボクラいつでも大切なナニカの為に喜怒哀楽ガタガタだ」
「守るべきヒトがくれる 守るべきものを誇る 
 ねえ単純に気高き夢のタメ 愛する人のタメ
 できないことなんてひとつでもあるかい?」
(『リトル&ブレイバ』より)

こういう、まっこうから純粋な思いって、逃げたくなる
時もあるけど、こんな風にいつも思っていたい。
っておもった。

いい1日だった。

 




2003年01月18日(土) とめてください

さて、よく毎日こんなに日記にかくようなことが起きる
ものだなあと自分でもびっくりしているのですが...。

昨日もあらわれた、おおばかもの(やっぱり弟子)が。
今朝から私は三ケ所まわって仕事をして(リハーサルと
レッスン、たのまれ代ふき録音など)それなりに一生懸命
がんばったといえる。ギャラももらったので、アンブロホ
という海藻パックをしてもらった。これはからだの疲れを
とるとかいうもので、とても気持ちよかった。
麻生のカレーやさんにより、帰り際におやつをふたつもら
う。そして家にもどってきた...。

ここまでは普通の、よくがんばってちょっと御褒美があっ
たといえる平和な1日である。

話はもどるが、今日のおおばかものはなんと、私の家にと
めてくれというのだ!!
信じられない。学校を卒業して、地方にいってからあまり
レッスンできなくなったのですが、仕事で札幌にくること
になってホテルにとまる金がないのでとめてくれという。
実は、忘れていたが、数日前にも別の弟子に同じことを
いわれていたのだ(無視した)。私の弟子は、ほとんどが
男女とわず、まじめで甘えのない、言い訳しないタイプの
いい子ばかりなのに、たまにこういうやつがいるのだ。困
る。
「仕事でくるなら、仕事代でとまれるはずでしょう。」
というと、
「それでなくても貧乏だから、もったいなくて使えない」
という。わけわからん。ちゃんと宿泊費でてるじゃん。
「私の家は、男子禁止なの。他をあたりなさい。とめま
 せんから、絶対に。」
「他をあたってだめだったから先生に頼んでるんですよ。
 僕が野宿して凍えしんでもいいんですか〜。」
「そのくらいで死ぬならラッパは無理ですね。かまくらほ
 ってそのなかで寝れば?スコップはかしてやってもいい
 よ。トイレはコンビニでしてください。なんとかなるで
 しょう。」といった。自分はスコップをかしてあげるう
え、具体的なアイディアまで提供したのだ、と思っていた
が、
「わかりました!!レッスンうければ、いいんですよね。
 ラッパもっていきます。だったらいれてくれますか、
 玄関先でいいんです、ふとんなくてもいいです。屋根
 があれば。」と、逆なでするようなことをいうので、
「じゃあ車庫かすから、そこの雪はねしてそこでねてくだ
さい。屋根あるから。」
「先生のうちの車庫って、屋根しかないじゃないですかっ
!!」
「わかった。じゃあ百歩ゆずって、安い宿さがしてやる
 ってのはどう。サウナの休憩室にいればいいじゃん。
 そのサウナの電話番号を、調べてあげます。わたしって
 優しいな〜。こんな親切な師匠はいませんよ。やあ〜、
 いいことするって気持ちがいいねえ〜。後でメールする
 から、それでいいですか。」
「メールって...先生はメールって冷たいって言ってたじゃ
 ないですか。先生なんか冷たいちゅうか、寒いですよ、
 なんかあったんですか?」

あたりまえのことを言っただけでおまけに親切心までだし
ている私に対して冷たいとか、何かあったとかそれはなん
だ。
「何もないですよ(ほんとはいろいろあったけど)。いつ
 も、いつまでも私はこうなので、これ以上頼んできても
 無駄です。その日はレッスンもできません、うけたいん
 なら朝七時半から9時ならあいてるからきてもいいよ。」
「ええ〜。先生だったらとめてくれると思ったのに。」
「人違いだね。どこのなんていう先生だ、それは。」
「僕ずっと先生にしかついてないですよ。そういう言い方っ
 てひどいじゃないですかっ。」
と逆に向こうが不愉快になっている。とんでもなさすぎる。
しかしここでひるんではいけない。
「ひどいかな〜わかならいな〜。ひどいかもね。うん、ひ
 どいよ、それでいいから。とにかく今度ラッパ聞くの楽
 しみにしてるから、いっぱい練習しておいてね。それと、
 自分の寝場所ぐらい自分でつくりなさいね。」
「わかってますけど...」
「わかってない。全然わかっていないということを、教えて
 あげました、今日はそれがレッスンだな、ははは」
「はははって...楽しそうに。僕困ってるのに。」
「私も困ってるんだけど。楽しくないし。明日仕事みっつ
 あって練習しなきゃいけないからもう切っていいかな、
 悪いけど(悪いと思ってなかったけど)。弟子じゃなか
 ったらね、同じこといわれたらいきなり電源きって圏外
 にしちゃうところだったわ。ここまで話してただけでも
 私的には奇跡の愛の範囲だから、わかってほしいね。」
「先生、話しの途中で勝手に電話をきるのはしちゃいけない
 っていってたじゃないですか(そんなことばかり覚えてい
 るらしい)。忙しくても相手の話を最後までききなさいっ
 ていってたじゃないですか(きいてるじゃんと思った)
 しばらく連絡してなかったから、電話だけでもと思ったん
 ですよ。僕だって先生だから頼んだんですよ」

だったらただ電話してくればいい、元気ですか、僕は元気
です。ってそれでいいじゃないか!!なんで余計な頼みごと
をするんだ。しかもなんだ、先生だから頼んだとは。妙な
知恵のあるいいまわしでごまかすなんて、ゆるさんっ。
「あっそう。電話はいいけど、とめてくれってのは間違っ
 ています。じゃあほんとに、気をつけてね。サウナ調べ
 とくから、そこでゆっくりあったまって、仕事の疲れを
 とってください。じゃあね」
「いいです、それはしてくれなくても。すみません、なんか
 おこらせて。また電話します。来月。おやすみなさい」

ああ、せっかくパックして、ギャラもらってきていい気分
だったのに、なんで弟子にこんなことされるんだ。疲れる。
信じられないようなことをする人がいるものだ、案外身近
なところに。でもこれは私のせいではないので、ここで、
いらいらして夜の練習にとどこおりがあってはいけない。
プロとしてはあたりまえのことかもしれないが、非常に困難
を感じる、おだやかな精神状態で冷静にトレーニングする
ってことが...。
ていうか、お願いだから、一般的にことわるようなことを頼
んでこないでほしい。こっちだってことわるのは辛いのだ!!



2003年01月17日(金) のませてください

めでたい!!
トランペット、持ち直しました。は〜、よかった。ねばったかい
がありました。ふう。ブラントふけた。やっと練習開始です。

ほっとしたので、トラさんをみてました(笑)。「トラさんが、
家のだんなに会いにきてくれた最後の友だちだよ、あんがと」
といってる場面で私なきましたよ。それでお風呂にはいろうと
思ってると、昨日のおおばかものからまた電話がきたのだ。
あんまりおおばかもの呼ばわりするのもどうかと思うがこいつ
は私の弟子なので遠慮はしない。中学3年のときからきてる
ので、弟子の中では比較的歴史はながいほうなのだ。しかし
レッスンは2年くらいきてないので話すのはひさしぶりである。

なんと、「ふられた」んだそうだ!!
わはは...おかしすぎて笑ってやった。「わたしに電話をしてる
ひまあったら彼女に電話しなさいよ」といったのを参考に、そ
の後すぐ電話したんだって。夜中の1時15分だよ。ぎゃはは。
それで「ねてたのに、無神経」みたいなことをいわれたついで
にきっぱりさようならされたそうです。
「寝ぼけてたいきおいで乱暴なこといっちゃってたかもよ〜」
と精一杯いってみたが、気配的には絶望的らしい。ぷっ。
「あんたねえ、非常識なんだって。普通の人はその時間に電話
 しないでしょ。」
「だって俺学校いってバイトして帰ってきたらいつも12時な
 んですよお。いつ電話すればいいんですか」
「知らないな〜。(無責任)わかりませんね、いつがいいのか」
「わからないって...先生ひどいじゃないですかっ。」
とかひどいのは私ということになっている。そりゃないだろう。

「私今トラさんみててピュアに感動にひたってたのにさ、なん
 でラッパの相談でもないことでひどいやつ扱いされなきゃいけ
 ないの。ラッパさぼってるからバチあたったんだよ。練習しな
 よ、もう、あきらめてさ〜(夢や希望を与える気はない)。」
「練習してますよ。」
「ふうん。」
「先生あの、おれ...しばらく誰ともつきあえないです。」
「ふうん。いいんじゃない、それで。」
「えっ、先生それ冷たいですよ。なんか、飲ませてください
 よお。おれボロボロなんですよー」
「は??なに。なんだって(かなり怒った)」
「のませてくださいよ」
「は??昨日『おごってくれ』っていうなって言ったじゃん。
 なにそれ。
 覚えてないんなら、死んでよし。もう一回いったら今度から
 レッスン料たかくすっから。ほんと、超不愉快。つーか
 そういうの嫌い。やめてほしーわ、そういうのは。ていうか
 今後一生誰にもいわないでくださいね。公害だから。それを
 いわれて喜ぶ女性はまず一人もいないから。君が私の孫なら
 ゆるすけど。すごくいやだから、普通。常識。」
とまた、切り捨てた。なんで飲ませなきゃいけないんだ。
甘えるな!!ほんとこんなのが弟子なのかと思うと情けなく
て泣きたくなるよ。この電話のせいで、お風呂のお湯がどんどん
あふれちゃったじゃん。入浴材の色だって薄くなっちゃってさ。
でたあとちょうど福山雅治のドラマに間に合うなとおもって
お湯いれたのに、テレビもみれなくなった。(そんなの向こう
のしったことではないだろうが...)
あげくにおごりで飲ませろというのか。最近の男の子って、
それにしてもなんで、「おごってくれ」とか平気でいうのが
たくさんいるんだろう。薄汚れてみえますよ、若いだけに
なおさら図々しさが悪い意味で目立つ。それをいわないだけで
だいぶポイントがあがるくらい私はこの類いの台詞はきき
疲れているのだっ!!
失礼だとは想像できないんだろうか。
ま、いーや。そういうのって、半分は才能とかセンスの問題
なのでこっちが必死に教育したからってかわると限らないし、
そういうの教わらないとわからないのって一生懸命生きてない
からだと思う。私のせいじゃないし。はあ、まさか自分の弟子
にそんなやつがいたとはほんと涙もでませんわ。
「だって、金ないんですよ。」とかぐずぐずいうので、
「じゃあ飲めないでしょ。自分のお酒は自分で買いなさい。
 話しきくぐらいいいけど妙ちきりんに甘えてくるのはやめて
 くんないかな〜、私腹たってるんだけどどうしてくれるの。
 やっとブラントふけて、気分よかったのに台なしだよ。
 腹立つと唇かわいてぱさぱさになるのね。ラッパの邪魔に
 なるんですよ。もどすの大変なわけ。弟子じゃなかったら
 めんどくさくて理由もいわずに電話きりますよ。(言いたい放題)」
「すみません....。ただ、しゃべりたかったんです...」
「だからしゃべるのはいいけど、飲ませてくださいはいやです
 ね、かなり。昨日やめなさいって言ったし。なので、これで
 今日の話しはおわりです。用があるならまた次回ってことで。
 なんでもいいけど、楽器ふきなさいよ。私が希望するのは
 それだけ。あとは興味ないから、悪いけど。もう今日限界。
 優しくとかできないから。ねなさいね。おやすみ」
「はい。でも、先生おこりすぎですよ。そんな、おこるって思
 わなかったんです。すみませんでした。」

しまいには私が怒り過ぎてることになるのかっ。。気分悪い
ことこのうえなし。でもま、いーや。人生、邪魔ははいるもの
なのだ。それでいかに穏やかにすごすかが腕のみせどころなのだ。
ここでいらいらして時間を無駄にしてはいけない(とかいって
日記でやつあたり書いてるけど)。はあ、ま、書いてすっきり
したので今日もまたしっかり眠るとします。ブラントを吹けた
感動を綴るはずの日だったのにな〜。予定くるった。。
ほんとは、『震える小鳥のような繊細な魂』に、『はかない白い
小さいお花』のように可憐で愛らしい私でいたいのになんでこう、
肝っ玉母ちゃんみたいな役になるんだ。のぞましくないドラマ
がおきる毎日にもどかしさをかくせない私であった。



2003年01月16日(木) 無事終了

今日は、無事に平和な1日でした。

でもオーディオこわれて、音がきけなくて実家に音源
ききにいったけど...朝まで普通だったのに音源到着
したとたんにこわれるってどういうことだ。
しかし、これまでのアクシデントにより、打たれ強く
なっている私はそれほどの不便は感じませんでした..
強くなるっていいことだねえ。

そして、今日もリハーサルだったんだけど、いきなり
ひとり「おやすみ」していた(信じられない)ので
私のリハーサルは予定した時間より2時間あとまわし
になった。実は、ぎりぎりになりそうだったので
タクシーを使っていったのだ。しかし、打たれ強くな
っているせいか、そんなことで、タクシー代がもったい
なかったとか思ったりなんて、してないっ!!

また、かりてなくしてしまったかと思っていた楽譜は
とっくのむかしに返却してあったことがわかって
ほっとした。

こうして書きはじめると無事だと思ってた1日もそれ
ほど無事ではなかった気もしますけど...。ま、いいや。

トランペットのことを話す電話がおわった後、お風呂
だな〜と思ったんですけど、また電話がきて、それは
「遠距離恋愛がつらい」という話しだった。
私は、「恋愛なんてつらいのあたりまえだ。恋人が
いるだけで幸せだと思わないと。つらくたっていない
よりいいからつきあってんでしょ。がんばれば。」
とばっさりいってやった。立ち直ったのはいいが、少
し私は人に冷たくなったらしい(笑)。あんまりばっ
さりいったので、私が荒れていると思ったらしくその
人はあっさり「うんそうかもね...」と静かにいって
電話が終わった。私、なんか悪いことした?

しかしその後もまた電話がきて、今度は七歳年上の
彼女についての相談であった。所詮のろけ話しじゃん
とか思って全然聞く気がしなかったが、七歳差の
カップルときいて思い出すのは「ロングバケーション」
のキムタクと山口智子だ。キムタクは最初松たか子
が好きなんだけど不良な竹ノ内豊にとられちゃった
りするんだった、たしか...。
「ロングバケーションカップルだね。」というと、
「そうかなあ」といきなりうれしそうになっている。
彼女はどうだかしらないが、あんたはキムタクじゃ
ないだろう、と思ってた私は性格が悪いんでしょうか。
ま、性格悪いんですよ。いいよ悪くても別に。
ほっておこうかと思ったが、少し前の電話でそっけ
なくし過ぎたのを反省していたのでもう少していねいに
対応しようと思った。
彼の話によると、その彼女はすぐにひねくれたことを
いっては彼を困らせるらしい。ひねくれてるてんじゃ
なくてすごく素直なんじゃないのか?と思ったが。
そこで、私はなぜかテレビっ子になってしまい、
「魔女の条件みてた〜?奈々子とタッキーのやつ。
あれだよあれ。『けなげに、女を守ろうとする』タッキー
ね。よし、タッキーになれ。あれやんなさい。よろこぶ
から。あと、おごってくれとかいうのだめね。」といって
みた。
すると勘違いしたらしく、「学校の図書館でデート
すればいいのかなあ」とかいっている。おおばかもの
だ。かまってられない。眠くなってきたので、
「うーん、それやるんなら、白いシャツきて、桜のうえに
すわって絵にならなきゃだめだよ。あははは」と
自分はすごく面白いことをいったつもりだったけど、
彼はそれでまた暗くなってしまい、
「俺、そんなに若くないから。金もないし。」といって
だまってしまった。うわ〜〜。タッキーになれってい
ったのになんで金のない話しになるんだ。わからない。
しかし、シカトデビューと同時に人の面倒見がわるく
なっている私は(笑)、
いい言葉がうかぶほどの気力がなかったので、
「ま、ふたりでいる時間を大切にってことかな〜。
人に相談してるひまあったら彼女に電話するんだね。
じゃ、眠いからごめん。わたしそういうのわかんない
からお役にたちませんでわるいね〜(全然わるいと
思ってなかったけど)夜中に考えてももう無駄だしさ、
私はねるから。ねなって。おやすみ。」
といってきりました。
私ってつめたい??でもさ〜、ふたりのことはふたり
で考えなさいよって思うよ。私は関係ないんだから。
ていうか私も誰かに恋愛なやみ相談したりとか、したい...
そんな気持ちは、誰かに電話して話したくもない
っての。うう〜。絶対いつか「つらくって。」とか
いって人に相談するんだもん。




2003年01月15日(水) ソウル・アディオス

さて、昨日は、「話し掛けられない」ようにするため、
またどっかで偶然会いたくないやつに会ってもわから
れない様にするため、私は爪をごくノーマルなものし
て、眼鏡をかけてでかけました。

ちなみに、おとといダイエーにとりにいった写真は
「写っていなかった」ので使えなかったのだ。なんで
こうなるんだろうね〜。私の不運ってどうして、
客観的にみると「ちょっとコメディー」みたいに
なるんでしょ。本人はかなり苦しんでるんですけど。

昨日は、ごく普通に日課をこなした後、突然必要に
なったものを買いにいかなくちゃいけなくなった。
それがなかなか見つからず、まあみつかったんだけど、
歩きつかれたので、よくいく店に晩御飯をたべにいった。

すると、隣に25才くらいの男性がすわった。
しかし、何を思ったかやたらと話し掛けてくる。
「ぼく、眼鏡かけた女性が好きなんです。」と
はじまったのだ...うわーん。眼鏡をかけたのが
逆効果だったのだ。もちろんシカトしたのだ。
すると、「お仕事しすぎで疲れてるんじゃないですか?」
「ぼく、くちもききたくないほどあやしくみえますか?」
「仕事してる女性って、すてきですよね。」
とかなりしつこい。それでもシカトしたのだ。
私は、コルビュジェの特集がくまれているブルータス
をよむのに夢中だったので、はっきりいっていつもは
マスターともよく話すんだけど、誰とも話す気分じゃ
なかったのだ。私の「八方美人」パワーは昨日は
まるきり存在しなかった。別に悪気もないんだけど。

そして、お手洗いにいきたくなり、いって戻ってくると
彼は消えていた。「帰ったんだな〜」と思っていると
お店の人が、「あの、不愉快かもしれませんけど、
さきほどの方がどうしてもごちそうしたいといって」
私の御勘定をはらっていったというのだ。
お店の人も、知り合いじゃないことはわかっていたので
どうしていいかわからなかったそうだけど、うけとって
しまったらしい。
もしもその彼が、お店の常連で(私も常連だが)気を
わるくして、あとからお店にけちつけたらどうしようか
と思ったけど、そうでもないらしい。

彼のかえった後、マスターと、お店の人とそのかれに
ついての勝手な話がはじまった。私が、技術マニア系
25才と判断したその彼はなんと、大学浪人なんだそう
だ!!20才そこそこなんだそうだ。
じゃあ、なんでウイスキーいりのコーヒーなんかを
メニューにもないのに頼んだりするのか、浪人でお金
がないはずなのに、私の勘定をいない間に払うのか
さっぱりわからない。なんで、浪人がブランドコート
きてんだよ。自分ではたらかないで親にかってもらう
男はきらいだ!!
「ダンディズムに憧れる年ごろなんじゃないの。
 見知らぬ人にさ、そういうことをしたいんだよ。
 あ〜俺もいっかいやってみたいな〜」「僕もやって
 みたいですよ〜ダンディズム」
とかいって楽しそうにげらげら笑っている。お店の人は、
私のことを心配していたらしいのに、マスターは
「いや〜大丈夫だからほっておけ」
といっていたらしい。...ほっとくなよ...。

私は、「なんだ〜。子供じゃん。悪いことしたな〜。
 ちょっとぐらい優しくすればよかったかな〜。
 社会福祉の一環として、話をきけばよかったかな」
っていったら、
「別に普通の反応じゃない?気にしないで。」
「なんかさ〜、むこうがダンディズムだったら、
 私って、無理して仕事してて、だけどちょっと
 もろさを隠してるような、クールな都会の大人の女
 って感じ??ぎゃっはは〜」と悪のりしていうと、
「そう、それがね、またね、夢中にさせるんだよ、わはっ」
「知らないうちに、お客さん(私ですね)も、彼に
 ひかれていくんですよ、あっははは。雰囲気よかった
 ですもん。ほんとほんと」とお店がわも絶好調だ。
「それでさ、私が、彼に夢中になった頃に、彼は合格
 して、『あのとき俺普通じゃなかったから』とかいって
 ふられるんだよきっと〜うける〜(なんでうけるんだか
 自分でもわからないけど)。」
「でさ、またここにひとりできて、『彼と同じ、アイリ
 ッシュコーヒーをひとつ。』っていってさ、泣くんだよ。
 おれたちは、そっとしておくの」
「大丈夫です、メニューにないけどつくりますから。
 絶対きてくださいよ、ひとりで。ははは」
「都会の女だからね〜ぎゃはははは〜」
と、結局わたしが泣くのがオチというストーリーができ
た。ひどいんじゃないかそれ。しかしおかしかった。
一応申し添えておくが、これは深夜のバーのできごと
ではなく、七時すぎの喫茶店でおきたことである。

はあ〜。地下鉄もだめ、道ばたもだめ、ダイエーもだめ、
ミスドもだめで、ノーメークもだめ、眼鏡もだめ、
なじみの喫茶店もだめ。何をどうしてもからまれるみた
いだ。帰り道、信号無視したら、おばちゃんに「赤なのに
わたるんじゃない」と注意されたし。だって車なかった
んだもん。

しかし昨日の私はたちなおっていた。
なぜかというと、私が自分で「北斗七星」となづけて
いた、左頬からあごにかけてでていた肌荒れが治って
消えていたからだ。年末に風邪を引いた時にできて、
なかなか消えずにまいっていた。それに加えて、不摂生
とやけをおこして情緒不安定だった時期もあって、
いっそうなおりが遅くなっていた。でも、昨日の朝
なぜだかなおっていたのだ。

私は、それで思ったの。
「私の顔から、『夜』が消えた」って。ばかだと思うかも
しれないけど、それでいきなり立ち直ったんです。
私の好きな手塚治虫の作品に、「ソウル・アディオス
(夜にさよなら)」っていうのがあります。『夜』
となずけたサボテンの妖精、主人公にとっては恋人
なんだけど、そのサボテンが留守番中に焼かれて、
妖精とあえなくなっちゃうんですね。主人公は、号泣し
絶望しますが、「またあえる。」と信じて明るい表情で
学校にいく...という話し。号泣している場面よりも
その明るい表情に私は泣かされる。まさに、泣いた後
の瞳は美しいという感じの瞳にランドセル。少年の
けなげな強さにもはげまされる、とても好きなお話
です。どこかの山荘で読んで以来、探しているのです
がなかなか見つからない本ですけど、すごく覚えてい
ます。

夜にさよならすると、朝がやってくる。私が以前、
「どうしようもなく嫌われちゃったな」と思って何年も
連絡もつかなくなっていた恩人が、あるときコンサートに
きて、わたしてくれたワインの名前は「SUN RISE」
だった。ワインの好きな人でした。そのとき、
まったく話しはしなかったしそれきり会ってもいないけ
ど、昨日わかったんです。
その人は私をゆるしてくれたんだってこと。ゆるせな
かった夜がおわったってこと。

だから、私もゆるします。私をくるしめたすべての
できごとを。そうすれば、「朝がくる」んだから。






2003年01月14日(火) 絵の様な風景

さて、私のような仕事にはあまり、休日、祝日は関係
ないものですが、昨日の私はレッスンもなく、のんび
り雑用をかたつけようと思っていました。その雑用は
山積みなので(笑)、あんまりのんびりしていられな
かったんだけど。

そのうちの雑用のひとつ、「ダイエーに写真をとりに
いく」というものがあった。母親に駅までおくって
もらえることになったし、写真をうけとったらすぐに
帰るつもりだったので化粧もろくにせずにでかける。

ダイエー地下で写真をうけとり、ついでにお菓子とか、なんか買
っておこうかと思ってそのまま食品売り場をうろついていたら、
花柄のシャツに革パン、水色のダウンをきた20代中くらいの男
性に「こんにちは」といわれる。よく覚えていなかったけど、ど
っかでみたことのある気もしたのでとりあえず「あ、こんにちは。
あけましておめでとうございます。」というと、
「やっぱり!あんときとぜんぜんちがうけど、そうだと思ったん
ですよ。」という。「あんとき?って?え。あの、どこっていう
かすみません、わからないんですけど。」と答えた私は、しまっ
た、どっかの市民バンドの人か、それとも、クリニックでずっと
前におしえたとかそういうラッパ関係なのか、コンサートホール
であったのかよくわからないが失礼なことをしたなと思ったのだ。
でも失礼は向こうだった...。それは、今のところ「二度と会いたく
ないやつリスト」に登録されている『おおみそかに私をだまして
カラオケにさそってきた』若者ふたりのうちの、『片割れ』だっ
たのだ!!!!よく見ると、その時と同じような服装だ...しかも、
当時20才くらいと判断したけどそれはどうみても25くらいで
ある。
私は、何かいってやりたかったが、気がまわらず、「こういうと
きはシカトするのだ」と心の中でつぶやき、無視をした。

非常にいやな気分になった。「あいつらのせいで、私は、寒空の
なか余計な遠回りをしてあるき、唇がぱさぱさになり、悲しくな
り、そのあと宗教につかまって差し入れしようと思った食べ物を
うっかりわたしてしまったのだ」という、思い出したくもない『
からまれ連鎖』の記憶がなまなましく蘇った。実家についた後も、
おおみそかで親類が平和に集まっていて、紅白とかみてたから、
外でからまれた話しなんてできるはずもなく、私は非常にいらい
らして孤独な元旦を迎えたのだ。そんな目にあったせいで、私は
その後もたちなおるのが大変だったのだ。しまいにはぼんやり
してるからわるいとまでいわれたのだ。
でも、ここで簡単にやけをおこしてはニの舞なので、気分をなお
そうと思ってミスドにはいる。

そこには、仕事がえりらしい女性、成人式がえりらしい女の子たち
が普通にすわっていて、ものすごくほっとしたのだ。私は、はじの
席をえらんですわり、コーヒーをたのんでぼんやりしていた。でも、
こんな時どうしてもただではすまないのが私の宿命なのか、隣に、
大きな箱のはいったような紙袋をもった男性がすわる。
別に座るのはかまわないけど、その人は奇妙なことばかりする。

無線機で会話をしながら、携帯で話し、そして、たばこをすいなが
ら、なんと「お香」をたきはじめたのだ!!ありえないようなこと
がおきたと思った。夕方のミスド、平和だと思ってよったのに...。
そしてその男性は「おまえのしたこと全部、みてんだよ」となんど
もおどろおどろしい声でくりかえしている。そして、無線からは
「目のみえないやつには、盲動犬が必要だ!」とか、「おまえの
信じる政治家はもういない」とか、よくわからない台詞がなんども
きこえてきた。
「こわい...」
さっさとたちあがって出ていこうと思ったけれど、真隣にすわられ
て、通路が二つの紙袋で塞がれていてまたげそうもない。店員さん
はドーナツを売るのに忙しそうで、気付かないし、そのまた隣の
成人式グループは、歌ったり写メールしたりで大騒ぎでまったく
気にしていない様子である。
何分たったかわからないけど、私はずっと硬直していた...。
店のなかでは、有線がながれていた。何もきこえなかったけど、
「だいじょうぶ..」という歌詞が断片的にきこえた。ぜんぜん
だいじょうぶじゃないだろうと思っていた。
やっとその男性はでていった。店員に「ごちそうさま」といって。

しばらく呆然としていたが、ここで、いじけてはいけないと思い、
さめたコーヒーを取り替えてもらって飲んで、バス停にむかう。
「こういう時は、また、飲もうとか思わないで普通に家にかえる
のが一番よい」と思って。「ここでダークにはまってはいけない
のだ。家にかえったら普通に練習して、歯を磨いてねるんだ」
と思って。

しかし、話はまだおわらない。
さっきの花柄革パン男が、私の帰路のバス停にたっていたのだ!!
夢をみているのかと思ったけれど、びっくりして立ち止まって
しまい呆然としていた。「シカトするのだ」「すぐに逃げるの
だ」「目をあわせない」など、みなさんからの指導がよみがえる
けど体がうごかない。
そいつはまた、おおみそかの時とおなじように何の悪気もなさそ
うに話している。
「お家、こっちなんですか?」
「ほんとはちっちゃいんですね。なんか、そういう方がおねー
さん系よりかわいいですよ。ほんとは若いんですね。おねーさん
じゃなかったんだ。」とかずっと勝手にしゃべってる。
「しらない人と口をきいてはいけない」幼稚園のころ母親に
いわれた言葉しか思い出せず、私は必死にシカトをしてバス亭
から離れることにした。

「ほっとしたい。」と思って私がはいったのは道銀だった。
何人かの人がATMのまえで普通に並んだり、それぞれの作業
をしている。普通の風景だと思ったら、安心して涙がでてきて
掲示板の前にしゃがみこんでしまった。
「こんな時、いちいち泣くのは、おおげさだ。たいしたこと
じゃないんだ。ただの偶然だ。気にしない」といいきかせて
いると、
「大丈夫ですか?」という声が。具合が悪いと思われたのかも
しれないと思ってみあげると、それは...そいつだったのだ。
しかも私のマフラーと手袋をなぜだか手にしている。
「落としてったからこれ。てぶくろかたっぽしかないですけ
どバス停にはおちてなかったです。」という。そこだけ切り抜
けば普通に親切な人のようだ。前後のストーリーのない映像
のほんの一部分のような。一部分だけじゃわからないんだよ
と思った。

いらないと思ったが、うけとり、「ありがとうございます」
といいたくもない礼の言葉が条件反射のように口からでて
きた。全然ありがたくないのに。
「ありがとう」と「ごめんなさい」は人間の基本だと思って
きたが、なんでここでありがとうといってしまったのか、
ふにおちない気持ちでいっぱいになった。
不思議とぱたりと涙はとまり、さっさとタクシーにのって
ようやく家につく。こういうとき、ビールをのんだりすると
少しの量でよっぱらい、またテンションが落ち着かずに
楽器の調子がめちゃくちゃになるという経験をしたばかり
なんだから、のんではいけない。パソコンをたちあげると、
石丸謙二郎の正露丸の壁紙がでてきて、パットメセニーの
音がはじまり、恐竜ともだちからのメールがきていた。
やっとほっとした。いつもの自分の生活に帰ってきたんだ
と思って、落ち着いた。この日記ものせてよいものかどうか
わからないけど、実際自分におきたことを毎日書いている
からたぶんのせてしまうだろう。

でも...こんな時。正直いってあんまり楽器を吹く気がしない。
でもかわりに吹いてもらうわけにはいかないので、たぶん
お風呂にはいってあたたまったら吹くんでしょう...。
それにしても、ぼんやりしてしまう。落ち込まないように
するだけで精一杯。てぶくろが両方そろっているかどうか
確かめると、電話まってます、と書かれた名刺がてぶくろ
のなかにはいっていた...。ほんとうにほんとうに、どなり
たくなった。でもここでどなったりきれたりしたらだめ、
せっかく家にかえってきたんだから。静かにすごしたい
んだから。ふりまわされちゃだめだ...たぶん...。
でも、どうしてもきれいな音がうかばない...。きれいな絵も
思い出せない。こんな日も、必要なんでしょうか。神様、
きらいになってもいいですかって感じ。暗い日記でごめん
なさい。しかし嘘はかけないのです。



2003年01月13日(月) 結婚したくない

昨日は、ようやく部屋もある程度復旧し、私の普通の服が
きれる状態になった。これまでは、年末の多忙時におきた
水害(笑)のために、洗面所におきっぱなしになっていた
たくさんの「普通の服」がきれない状態になっていたので
すね。だから、それ以来ずっと「おでかけ」か、「超普段
着」しかきれなくてそれはそれは面倒でした。

楽器の調子は先昨日よりましって感じだけどたいしたかわり
がないです。ま、やってしまったことはしかたないので、
いさぎよく少しづつ作りなおしてます。でもやっぱり
いらいらする...こんなに下手じゃないはずだ...いくら
私でも...(笑)。

昨日は「リーモーガン派」の友だちとひさしぶりに話し
こんだ。テーマは「結婚したくない」(笑)というもの
である。別に、お互いに誰かに結婚しようといわれたわけ
ではないのでこんな話しする必要もないんだけど。
お互い、勝手なことばかりいっていたけど、
「これがさ〜、関係ないといえるんだけど、好きな相手だ
とこういえないんだよねえ」とかいいながら、
恋人に求めるすっごく自分勝手な要望をいいまくり、
結婚についても勝手な要望ばかりで、「これじゃ
だれともつきあえない」「これじゃあ結婚できない」って
話しをしていた。お互いに、「こうしてほしい、
ああしてほしくない」ということばかりいっていたん
だけど、きいていたらお互いに、「それはひどいよ、
そんなこと好きな人にいわれたら泣きはいる。」
って言い返しながもいいたい放題。はっきりいって
ふたりとも自分勝手すぎるにもほどがある。
しかし、最終的には「だれともつきあいたくないし、
結婚したくない。でもたまにさみしい」という結論に
(爆笑)。そうなんだよ、たまにさみしいんだよ、
ははっ。

というか結論はでなかった..ていうか、
別に結論もとめてないっていうか、ただ勝手な
ことを気にせずにいいまくりたかったんですね。
でもすっきりした。



2003年01月12日(日) 涙を流した後は

昨日も、超修羅場な(要するにばてとたたかう厳しい曲)
リハーサルがあった。もちろん、数日前の不摂生がたたり、
まじめにリハビリしてるものの、私の楽器のコンンディシ
ョンは相変わらずわるい。そんなに簡単に、復活するほど
甘くないですねやっぱり。でも、しかたないのです、
自分のしたことだから...。はあ〜。もう二度と、変な
生活はしません。
はっきりいって、吹き終わったら、ごはんも食べれないほど
つかれてました。しかし、そういった日はそのまんま
クールダウンもしないわけにはいかないので、あんまり
したくもなかったけどクールダウンをした...。自分は
えらいと思ってしまったがほんとはあたりまえだっつの。

家にかえってきたら何の余力もなく、何かするはずだった
けど、なんだったか思い出せません。

今日はやたらと電話が多かった。いろんな予定の打ち合わせ、
仕事の打診などである。そして友人がまた失恋したらしい。
秋とか冬は私のまわりは失恋する人が多いのだ。なんていう
と私に近付くだけで失恋するんだと私のせいだとおもわれる
かもしれませんけど、普段なんの音沙汰もないのに、
ふられると私を思い出す人はとても多い。友だちの数
より多いかもしれない(意味わかんないかもしれないけど
率直な感想です)。「たよりのないのは、いいたより」
の逆ですね...。
それで例にもれず「なぐさめてよお〜」と電話してきたのだ。
あ〜そんな体力も気力も今日の私にはないんでした。
でも、がんばってきくことに。

ふうん、そうか...。て思いましたね。今日は本当につかれて
いたので、何か気のきいたことはいえませんでしたが、
こんな時、やっぱりそばにいって泣いている顔をみてあげたい
と思う。そして、自分がその人のかわりに、だきしめてあげたい
と思う。相手が男でも女でもそれはあんまり私には関係
ないことです。無条件なことなのです。夜遅くても
でかけてあげたいくらいだったけど、さっきうかつに
買い物したのと着払いの宅配でお金をはらって所持金
がなさ過ぎたため、でかけるのは無理でした。間抜け
だったな〜と思った。やっぱりいつも現金はもって
なきゃだめですね。

でもさ、なぐさめてって頼まれてもいつもどうしていいか
わからない。私が人になぐさめてよ〜って頼むのは、
コンクールにおちたとかそういう場合は素直にいいます
けど(それも大人気ないけど)。あと、からまれたとき
とかね(笑)。
そういうとき、いつも何もできませんが、人はかならず
誰かに愛されるように生まれてくるんだと、直接
いいはしませんが、私自身が強く思いこんで、接する
しかできません。下手に話すと、言葉が邪魔をすることが
あるので、話しをきいて、こころのなかで、
「わたしはあなたが好きですよ、全部、とっても」って
思いながらきいているしか所詮できないのです。何が
どう好きとか、よくわかりませんが、そう思うことしか
できません。
(ここで、私のラッパがよければ音でなぐさめたりも
できるんでしょうがそんなにうまくないんだな。)
ただいつも思います。
「忘れられない」と泣く人に、私がいつもいうのは
「忘れる必要は、ない」ということ。思い出して泣ける
うちはいつまでも泣いてていいじゃないですか。感情を
見切り処分するのは自分を捨てるのとおなじこと。つらい
時ぐらい、素直にならないと。
人の気持ちは、売り場であまったセール品ではないのだ。
パソコンじゃないんだから、リセットしたり削除したり
はしなくてよいのではないかと思います。
それに嫌いで別れるより、好きで別れる方が、充実していません
か?かなしいことではあるけれど、かなしい思いをしても、
人を熱心に愛することは悪いことではないと、思います。

「涙を流した後の瞳は、流す前よりも、美しい。」
泣いた後は自分の瞳に自信をもちましょう。私はこの
言葉をはじめてきいた時、泣きました。泣いても意味
がないのにって思っていたから。

それで、かがみを見てみたんだけど充血していて
あんまりきれいじゃなかったのでちょっと笑って
しまったのです。そしてその笑った顔もぜんぜん
かわいくありませんでしたが、それもおかしくて
この顔でうまれてきたんだから、これでなんとか
生きていくしかないかなって思った。









2003年01月11日(土) なっとう同盟

実は、今日もわたしはからまれたのだ。まったく疲れる。
しかし、おおみそかの件で、人にはなすと、
「人を信じるのはいいし、それはあなたらしさであるが、
いやなことをされたらはっきりとそれを表示できないと
いけない。あなたがおもっているほど世の中いい人だら
けではない」とみなさん口をそろえておっしゃるので
いいかげん私もかわろうと思った。それで、口をきくのも
おっくうだったけど、勇気をだし、
「こまります。」といってみた。けどききめがなかったので
「迷惑です。」といってみた。これはかなりおこったつもり
だったが、それでもしつこいので「警察よびます。」と
いいました。すべてみなさんのご指導のたまものである。
それでやっといなくなった...。つかれる...。でも、
こんなにはっきり言えたのはじめてで、なんかデビュー
した気分。

しかし、変なやつにからまれるだけではなく、最近、
わたしは、けっこうスカウトされるのだ。からまれた
せいでわすれていたけども、美容室のキャンペーンの
モデル、ドレスモデルなどで、きれいにしてもらって
写真をとってもらい、それをちらしとかパンフレット
にのせて使うんだそうです。
しかし、かならずきかれるのが「月給」や「ボーナスは
でたか」というはなし。
「きれいにして、写真とっていいお金になります。
 東京の仕事もあります。」
っていうアプローチである。かなり必死。でもなんか変。
そして話し掛けてくる時たいてい、
「あの、すごくかわいいから声かけちゃったんだけど。」
「あなたには輝きがある。インスピレーションの湧く人
と仕事をしたいとおもって探しているんです。」
などとしらじらしいことを言う。
なんだろう。よくある悪徳商法なんだろうか。なぜいい
お金をわたせるなら、プロのモデル事務所にたのまない
のか。それをきくのもめんどうくさく、からまれつかれて
いるわたしは、めずらしくかたっぱしから「いそがしい」
といって一秒で無視できた。しばらく立ちはだかられる
のですが、無視してずっと歩いているとあきらめる。
あたりまえのことかもしれないけど私はできなかったの
だ、生まれてきてからいままでずっと。
ていうか、月給をきかれるあたり、お金がなさそうで
それさえいえば立ち止まるように思われるほど私は
貧乏くさいのか。一番多いのは美容室であったため、
これはのびっぱなしのやばい髪型が目印になってしま
ったのかもしれないので、今日美容室にいってきた。
知らない人に話し掛けられたくないんです。無視するの
やっぱりつらい。

私は話し掛けられると無視できないので、バス停とかでも
おばあちゃんとかによく話し掛けられるとずっと話している。
道もよくきかれる。
それはいいとして、
精神病ぽい人にはなしかけられても、「きいてほしくて
しかたがないのではないか。」と思いついきいてしまったり
とかそういう点は自分でもこまっていた。
コンサート会場とかでもそうで、私は客席で人がはなしている
のがきこえてしまうのだ。集中してるとかしてないとかと
あんまり関係ないみたい。そして、自分のことをみてほめて
いる人がいるとそっちをみて笑ってしまう。

そのスカウトのなかにはきれいな女の人もいた。
きれいな女の人はアンケートでもクレジットカードの入会勧誘
でもうっかりこたえてしまいそうになるこれまでの私にとって
は、この迅速な対応はまったく生まれ変わったかのようなきっ
ぱりさである。きれいだと思わせる努力をかってあげたいと
思うからだ。
でも、さすがにおおみそかの件で私は「かなりこりた」のだっ
た。知らない人にむやみと気をゆるしてはいけません。



今日は、友だちY君となっとうの話しでもりあがったのだ。
好きな食べ物は何かときかれたので、「納豆」といったら
いきなりおおよろこびだ。私はほとんど毎日納豆をたべて
いるくらい納豆が大好きです。
ダンスをしていて、以前キングムーでおどっているのを
見にいった以来(私はただみてただけですけど)話して
いなかったので、その時のダンスの感想を伝えていた
んですけど、そういうY君は納豆が好きそうにはみえない
ので最初はあわせてんだなーと思ったが本当らしい。
納豆にそうとう愛着のある家族らしい。
それで、納豆の食べ方について、新案をもらって帰って
くる。私も納豆はきわめたつもりだったんですが甘かった。

なんでも以前つきあったいた人がお金持ちで、いつも
いいお肉しかたべないんだそうである。で、自分は
しゃぶしゃぶがすきなんだそうだ...。「じゃあ、いい
お肉の日、しゃぶしゃぶの日、ってかわりばんこに
一緒にたべればいいじゃん」と私はおもったが、そうも
いかないのか...。ふうん。わかんない。
それはいいとして、そのY君は、納豆をその人の前で
たべたら「ええっ」て感じで眉をしかめられたんだって。
そして、「自分の納豆をばかにされたような気がした」んだ
そうだ。それは考えすぎかもしれない。だって、わたしも
むかし蟹がたべれなくて、足をばきばきおって食べてる
のをみているとその場にいるだけで精一杯だったし
蟹が苦手なのは相手のせいじゃなかったからです。
あるいは、
「そういうつもりはなかったのではないか、きれいな
女の人路線でみられたくて、納豆きらいなふりして
心の中ではほっとしていたのかもよっっ」ていったんだけど
「いや、その人単純に納豆がきらいだったんだと思うン
ですよ。納豆のこと知らないで、かわいそうな人だな〜
(かわいそうか?)と思いました。僕達納豆同盟ですよっ。
Tシャツつくります。デザインうかびました」とかいってた。
納豆同盟ね...あんまりファッショナブルではないけど、
おもしろいかも。
私はそのTシャツほんとにつくってねっていっときました。
案外本当にできるかもしれません。服のブランドをたち
あげたそうで、実際Tシャツつくってるからですね。
みなさんの中にも「納豆同盟」に入会したい人がいたら
お知らせしてください。男女各サイズ用意できるそうです。
ご予約おはやめに。

今日は(正確には昨日)わたしの「シカトデビュー」と納豆同盟誕生記念、
そして小学校からの友だちの誕生日でした。直接いえません
でしたが
『お誕生日おめでとーー!!!いつもありがとう!!』



2003年01月10日(金) 夜中にラブレターをかくのは

みなさんしってましたか?夜中にラブレターかくと
支離滅裂になるから昼間に書くのがよいそうです。
今日恐竜友だちにおしえてもらいました。
知りませんでした(いや、あたりまえかもしれない)
ま、夜かくと字がおよぐのはわかってたんですけど。
文もおよぐのかもね。

しかし、この数日ろくにねむりもしなければ、
はっきりいってあんまり食べたくもなかったので、
昨日は朝までおきてた後、昼までやすんですぐに
おきたのですが、なさけないことに顔面蒼白でした。
かすかにですが具合が悪いです(笑)。
でも、案外色白にみえる効果はあるかも...て、
それは違うか...。妙にまっしろです。
さすがに今日は調子がわるく、音出しが真剣にやっても
ていねいにやってもはかどらず、いくら自分が
やけをおこしていたからといって、二日も連続で
ろくに眠りもしないで夜中に楽器むちゃぶきしたり
とかしたこととっっても反省しました。
自分のコンディションを守るのも作るのも自分にしか
できないのだから...。自分で自分を捨ててはいけません。
それもあたりまえだけどやってみて気付くのだ...
おろかものじゃのう。
「芸術家」だからなのか。ていうか夜更かししても
磨きがかかってないからそうじゃないのかも..てことは
私はやっぱり「一般人」なのか。
それもちょっとさみしいがしかたがない。

はっ....今日の日記も「夜中のラブレター」状態で
支離滅裂なのか...。まだ1時だけど。

そして、別の友だちにまた注意される。日記を
よんでいて、わたしがやけぎみだいう理由を想像したらしい。
「古畑ぐらいのって、試す(リトマス試験紙じゃあるまいし)
のにちょうどいいからな〜。おまえもてるからってうっかりす
んなよ〜。大丈夫かよ。まさかそれでやけおこしてんのかなと
思ってさー。おもしろ半分で心配してやったんだよ。ま、犬に
かまれたとでも思えよな〜。(かまれてねーよ!!)けっこう
ぼけっとしてっからな〜。ひとすぐ信用するし。(こんな風に
だらだら喋るキャラクターなのだ)」
という話しだった。
「えっ、...ぐらい。ぐらいってどういう意味。それって年令?
それともレヴェル?ていうか私ってスキがあんの??油断して
るようにみえるってこと??別にためしてほしくないんだけど。
ていうかそういうのぜったい嫌っ」
といきなり目がさめたように質問してみたがそれはある意味
思うつぼだったらしく
「ははっ。そうやってマにうけるのがさ、ガキなんだよ。気に
すんなよ(気にするじゃん普通)。ま、街でやなめにあったらさっさと
『いやです』ってはりたおすぐらいはできるようになれよ。
じゃなかったら毎日ガードマンやとえるくらいかせげる
ようになれよ〜。今日はさっさとねれば。」
といってすぐに電話をきられてしまった。私は「犬にかまれ
てない」と、いいかえしそこなって少しくやしかった
のですが(笑)。ガードマンやとうくらいなら合気道とか自分で
習った方がよいのでは?まあいろんな心配をしてくださった
お友達にはこころから感謝します。顔面蒼白だけど
生活に支障はありません。ちょっとラッパの調子が
(いや、実のところかなり)悪いですけど...。あ〜あ、
もう。自分の健康な生活を犠牲にするのは同時にラッパ
をすてているのと同じだよね。からだをたいせつにしない
とね。音のつながりめちゃくちゃ悪いしきめもばっさばさです。
気長に育てなおすとしよう。

なんで徹夜してんのってきかれてもわかりません。というか
やむをえず徹夜になってしまったのです。徹夜したい
わけがないです。タイミングの問題もありますね。積み重な
るとはじけるんです。でも、もうそれも当分ないでしょう。
平和な生活がはじまりました。

不健康な生活は不健康な発想をよぶ!!正月から災難
気分でしたが、今日は普通にもうちょっとたったら
メールしてねます。私には明るい生活が似合うのだ。
と、励ましてくれたみなさんのおかげでそう思いました。
生きる道しるべにします(おおげさっぽいけど本気)
おやすみなさい。









2003年01月09日(木) 一般人じゃない、俺は...

おはようございます。

徹夜しましたわ...。昨日もろくにねてないのでもうテンションが
へん。とうとう頭がいたくなりました。頭いたいのって普通の
社会人ぽくてすきですねえ。
変な時は変なことをするに限るんですけど、この
朝はやくじゃ、私達の街、「屯田」には徒歩5ふん以内にあいて
るコンビニはありません。コンビニにいけば変なことができる
ってわけじゃないけどさ。

それで、おとといはわってやろうかと思ったけど(笑)CDの棚の
整理をしてみることに...CDに対するおわびのつもりなんですけど
この気持ちはたぶん「物」のCDには伝わらないよね。

それで発見しました、なくなったとおもってた忌野キヨシロー
のアルバムが棚の後ろにおちていたのを発見。
朝だってのにキヨシローをきいてみることにした。はっきり
いって今の気分に最高にそぐわないものナンバーワンだ。
でも変といえば変かもしれない、とかおもって、あんまり
ききたくもないのにかけてみたんだけど、
おかしかった。
「芸術家」っていう歌があって。そういえばこういうのあった
っけ。「お兄さんの歌」はすごく覚えてたんだけどな。

それによると、『芸術家』とは。
「夜中もガンガンギターをひいて、他人の迷惑気にしない」
「不規則な生活が必要」んだそうだ。
「自分がよければそれでいい 近所の白い目すばらしい」
なども『芸術家』なんだそうである。

きいているうちにおもいだしたけど私はこれを大学生のころ
キヨシローファンのトランペットの先輩と大音量で
部室でかけっぱなしにしてはおおさわぎしていたのだ...
は、はずかしいというかばかばかしいというか...
「練習してばっかりしているとラリってくる」とかいいながら
ゆきづまるとこれをかけていたのだった。しかし、他の
パートにはあまり理解されなかったので、あくまでも
ラッパ人のみが部屋にのこっているときにかけるのが
ゆるされてたんですね。
このしょーもない『芸術家』という曲。
もちろんマルサリスの『ベニスの謝肉祭』とかもきいていたの
でとてもヘルシーな音楽生活だったんですけどね。

で、きいていくうちに思い出したのですが、この曲には
かけごえがはいるんですよ。

まともな生活縁がない(☆)
昼間の太陽たまにみる(☆)
体をこわして ワザに磨きがかかる(☆)

このあと、ひたすら、「一般人じゃない俺は芸術家」
が20回ぐらいくりかえされるのです。洗脳されます。

この☆じるしの部分にはいるのは、「アッキー」という
かけごえなのだ。当時の私の呼び名は「アッキー」だった
せいもあり、私も一緒にいってましたね。人にもいわせてた。
おおよろこびでした...ばかすぎる。
そしてなんかとちってまちがえるたびに「『芸術家』だから
さ〜あはは〜」とかいってたんでした。覚えていなかった
けどそのころから私って十分ばかだったんだな...。
なんかあきらめついた。

今日の私の徹夜も、朝から居間でキヨシローかけて
非常識(居間のスピーカーの音はけっこう外にきこえる)
なのも芸術家だからしかたないんだな。一般人じゃないから。
今日偶然みつかったってのもなにか運命を感じる。
きめた。芸術家になろう....ていうか
「こねくりまわして売付ける」「わがまま放題いいまくる」
「冷たい視線で磨きがかかる」これで芸術家なんだ
ったらまさにそれがわたしです。一般人じゃないから。
もうそうするしかないのか、わたしは...。
なんなんだ、そう思ったとたんにおしよせるこのうらぶれた
むなしさは...。
普通の女の子にもどりたいっての。眠れない時ぐらいは。












2003年01月08日(水) 楽譜のコピー

今日は朝から楽譜のコピーばかりしていた。バンドスコア
とフルバンドの楽譜全部だから、かなりの量でしたよ。
他に人がこなかったのをいいことに、途中で立ち読み
して気分てんかんなどもはかり...(笑)。

昨日の日記をかいた後、私はしばらく酔ってやけになって
いましたが、何を思ったのか楽器をふきました。
なぜ、結局楽器をふいていたのか感情の流れ、理由などは
全然覚えていません。
不思議なんだけど、もう何年もまえから考えても考えても
全然おもいつかなかったある曲のアドリブがどんどん
思い付いたのでした。自分にとっては非常に自然。
誰かがきいたらどんな風におもうかな。ていうか
これを吹く機会そのものが少ないとは思う。やっぱり
へんかも。いや、ありがちなのかも。でもそういう
風におもいついちゃったからしかたない。
なんか、書いて吹くんじゃなくて、吹いてかかないと
一見よくできていてもやってみたらすごくへんってのが
よくあることなんだけど、昨日は、いっぱい吹いて
どんどん思い付いていっぱい書けた。
ていうか、もうそれしか過ごし方が見つからなかったのです。
でもそのうち別の用事ができて、つかれたのもあって
やめちゃったんだけど。
朝の五時までおきていた...。

昼過ぎ、コピーからもどると師匠から電話がはいる。
しかし、コピーづかれと、テンションの上下の激しい
ほぼ徹夜をした私はあんまりろくな会話ができない。
年賀状をだすようにといわれた。「ついたら俺も書くから」
だそうである。弟子でまだだしてないのは
私だけらしい...すみません...。失礼です。でもとにかくいろいろ
あわてていてゆとりがないので、後日また相談ということに。

昼過ぎから弟子がかわるがわるレッスンにきた。
受験直前なので、今日が一時中断という子もいたしまだ
レッスン2回目の子もいる。
コンディションも、練習のテーマも人それぞれ。
年末以来始めてのレッスンでしたが、みんなそれぞれに
自分を育ててきてくれていてうれしかったです。
楽器の練習をしてると、「これって人生と同じだな〜」
とよく思う。力むとゆがむし、抜くと落ちる。
ちょうどまんなかっていうのが、一番人間らしい
音がするんだけど、その実それに至るまでの時間と
いったら地獄絵巻ってかんじだ(かなり大げさ)。
地獄絵巻はちょっと違うんだけどさ、なんていうか
人をあたたかくしようっておもったら自分が風よけに
たたなきゃいけないんだねえ。ううっさぶっ。書いてる
だけで寒いよまったく。寒いのはきらいだ!!
ていうかそれも楽器と人生はおなじって話とは
またずれてるけど。地獄絵巻とは違うんだけど、
沙漠の旅人みたい。沙漠がすぎたとおもったら今度は
どろ沼をあるかされるみたいなさ〜。完全にぐちモード
はいってますけど。
「さらっとしてんのがやなんだろっ。じゃあ今度は
さらっとしてないとこに連れてってやろう」といわれて
目をあけると泥ぬま湿地帯なのね(笑)。
ゲームのなかの悪いやつにからかわれてる気分。
で、「こんなどろどろで歩きにくいのやだ」
っていうと、その悪いやつはさ、字幕ででてきてさ、
「そうかそうか。ならばつるりとしたところにつれ
てってやる」といわれて目をあけると今度は一面に
氷がはりめぐらされててさ、たまにクレパスとかあって
落ちたら終わりなの。
今日はそういう気分だよ。ま、楽しくない日があっても
しかたがない。それが人生だから...(いっきに
仙人になった気分。こんなのやだーー!!)

もうちょっと暖かければ、散歩にいくのに...。



2003年01月07日(火) 飲み過ぎ??

うう...昼間まではかなりヘルシーだった(ななくさがゆも
好評でした)のに、著子にのって飲んでしまったため今
酔っぱらっています。
あ〜飲む前に、思い付いたフレーズメモしときゃよかった。

不健康なねむさが私をおそってきます。。

ビール一杯ものんでないのに...。

家にははやく帰ってきて、そのうち酔いもさめるだろうと
思いましたが、「余命一年」のドラマをちょっとみただけで
いっきに暗くなってしまい、数分テレビをみていたんだけど
やりきれなくなって消しちゃった。


こんな夜は好きな音をきかないとやるせなくなってしまう。
ききたくてしかたがない。でももうきけないのかも。

酔い覚ましのかわりに日記をかこうとおもってるんだけど
逆にシリアス路線にはまってどんどん暗くなっていくのは
なぜなんだ。暗い考えしかうかばない。
好きな音をききたい。こんな時、うまいラッパ吹きは、
自分でその音をだそうと求めるんだろうか。それは
すばらしいことかもしれないけど、今はすばらしい
人になんてなりたくもない。
今の私はそれができません。ちぎれそう。

もっとのめばいいのかな(違う気もする、というかこれ
いじょうのめませんが)。なんでこうなるの...。

家には好きなCDがたくさんああるけど、今ききたい音は
ここにはない。全部割って捨てようかと思ったけど
それは若干の理性があってやめた。
生きている音じゃなきゃだめなんだよ。どうしても。



2003年01月06日(月) 暮らしの手帖

今日も、大掃除(とにかくすごく混乱した部屋なのでそう
簡単にはおわらない)をしたあと、銀行まわりをして
(融資をたのみにいったわけではありません)実家に晩御飯
をたべさせてもらう魂胆で遊びにいった。

そこで、ごはんをつくる手伝いもせず、おきっぱなしに
なっている貴重な音源などをほりだして回収する。
そして、暮らしの手帖という本を妹がおもしろがって
いたのを思い出し、松たか子と坂口誠司のドラマ、
鈴木京香が美術教師の役をしているドラマのチャンネルを
交互にがちゃがちゃやりながらよんでみた。
そこには、「人を助ける行動」というコラムが掲載されて
いた。内容はこうである。

***************************


阪神大震災から6年たつ(2001年の本なので)が、
市井の人々の助け合う気持ちの美しさが、不浄で仕方
なく思える現代日本の誇りを復活させた。
もちろんそんな中でも、盗みを働くもの、物を高く
売付けるものたちがいたことはいなめないが、それを
おおうほどのボランティア精神が、長期にわたって
見受けられたのも事実である。
しかし、市井の人々にばかりその善意があったわけで
はなく、営利優先とされる大企業にもそれを実践した
様子もたくさんあった。今回は、わすれられがちな
大企業の善意についてスポットをあててみたい。

それは、一番人のいやがる仕事を3か月間にわたって
無償で実践された。関西だけではなく、四国、九州から
も自主的に社員が出向したという。
それは、被災地のトイレの掃除、選択、被災した
人たちの下着のクリニーングをして、個人個人に
その下着をまた返却する、ということだった。
ダスキンという会社である。社長がそれを宣言し、
出向する社員は有給休暇をあたえた。
トイレの掃除といっても、それは大変な状況で
水道がとまっているので水洗トイレは意味をなさず、
汚物が山のようにつみかさなっていくばかりの
生活を余儀無くされていた。それは掃除ではなく、
スコップで山のような人の汚物をかたつけて、もちかえり
清掃するというのである。

そういう作業内容をしりながら、すべて出向
する社員は自分の意志で現地にむかったという。

しかし、その、一銭のもうけにもならず、人に
いやがる仕事、ひとりひとりに間違えなく下着を
わたすという細やかな作業が長期にわたって
企業がボランティアをしたという事実について
筆者は、一つの疑問をもたざるをえなかった。
売名行為ではないのか。社長の命令でやむをえなか
ったのではないか。
ボランティアをした社員に、アンケートを
とったところ、「損と得ならば、損をえらんで
人の為に生きよ。」という企業理念に97パーセント
の人間が「賛同する」とこたえたという。

得することをえらんで成長拡大するのが、あたりまえ
である大企業が、損をえらんだことは、筆者に
今でも清風をかんじさせる貴重な事実なのである。
しかしこういった事実は時間とともに風化されやすい。
それも時代の風潮なのだろうか。


**************************


実際はもっと長編のコラムなのですが、こんな感じ
です。損と得ならば、損をえらんで人のために生きる。
すごいなと思った。正直いって、これをよむまで震災
のことは忘れがちだったから。すみませんでした。
きれいなだけがきれいじゃないんだね。
たぶん、掃除をした人たちは、全身に悪臭がまとわり
ついたことでしょう。しばらくお風呂にはいっても落
ちなかったことでしょう。作業中、アンモニア臭が目
をさすようについてきて涙もとまらなかったかもしれ
ません。吐き気もしたかもしれません。でもその作業を
する写真は、スコップをもち、作業着で長靴を
はいて首にタオルをまきながら、とても爽やかで
美しい笑顔をしていました。
私は当時、スイスにすんでいましたから実況を
テレビでみたりはできませんでしたが、私が、
たかが自分の先行きひとつのことで浮き沈みして
いた時に、こんな立派なおこないをしたひとたちが
いたんだなって、あらためて感動して、
「人は信ずるに値する。」って本当に思いました。


明日は7日。七草がゆをつくります。





2003年01月05日(日) お琴とリハーサル、小沢セイジの番組、あるおおみそかの出来事

今日は引き続き「年始の大掃除」のあとでかけてお琴と
リハーサル。
『星のみずうみ』というファンタジックなタイトルの曲で
すが、トランペットにとっては修行のような曲でした。
非常にきちんとつくられた、きれいないい曲で、
古典と現代の長所を生かしあったような作風です。
しかし....
はっきりいってきびし〜〜!!息吸う場所ないよ。
どうすんのこれ...。とききたくなったけど誰にも
きいていいわけがなく、「もう一回通してもいいですか。」と
言われる度「と、とおすのか...。最初から最後まで...」
泣きがはいりそうでしたが(根性無しなので)
お琴の方はぴったりと仕上がっているので後は私の
問題です。ここで適当になんとなく吹いてごまかしては
いけません。「生きると言うことは、必死なことだ。」
って武蔵のドラマで西田敏行もさっきいってたばかり
じゃないか...(笑)自分を励ますことばを頭のあちこち
からひっぱりだいして修行させていただきました。

これは私の悪いくせなのですが、ずっと規則正しく
テンポが守られていると、ある時こらえきれなくなり
いきなり別のことをやりたくなります。ふとどきもの
ですね。しかし、音楽的に純粋な状況判断がなされない
ときにそれをやるとひどく迷惑がかかるし、自分の首
がしまる結果になります。
わかっているけど、全校集会で同じ姿勢をとると身体が
寒くなってきてつい動いてしまう子供の心境とにています。
そしてしかられます。
目立ちたいんじゃないんです。落ち着いていられないのです。
ていうかそんな子供に似てちゃこまるんだけど。
今日もそれとにた現象が(生理現象のように)
身体を動かしかけましたが、やめました。
根がわがまマンボーなので、あたりまえのことを
するのが必死だったりします。

そして、その後に、だるかったのですがつけっぱなしに
なっていたNHKを妹と一緒に見る。
これはいい番組だった。
「フレーズが必要とするひき方を、お互いに確認しあい
 ながら音楽をつくっていこうと私達はきめたのです。」
とかいうボストン交響楽団の元コンマスのシルヴァスタイン
の言葉に感動していると、妹に
「感動したことばはメモしなさい。」といわれたので
しておきました。
セイジさんが、若手の俊英をあつめて、山村へ飛び入り
公演したり、中学校で演奏会したりしてる風景が
あったのですが、中学生が「お礼に歌います。」といって
歌い出した歌がよかった。セイジさんも泣いていましたが
私もなきました。
「あの日ちかったことばを〜いつまでーも忘れない〜」
とかいう歌でしたが、なんだかすごくよかったよ。
そして、歌をきくまえのセイジさんの言葉もよかったよ。
「10年前にね、同じここで歌ってもらいました。その時、
 男の子がね、歌いたくもないのに無理矢理歌わされて、
 歌ってなかったんだけど、なんかいやいや歌ってる
 顔が見えたんだけど、僕は...
 それでもすごくうれしかったの。(涙ぐむ)
 それでも一生懸命うたってくれているのが、
 わかったから。」
それでも一生懸命歌ってくれてるのがわかったから。
なんてあたたかい感受性なんだろう。そんな風に感じる
ことのできるセイジがうらやましい。

さて、今日は3が日もあけまして、そろそろ仕事モードに
はいってきた方もたくさんおられることと思います。
そこで、私が、新年あけるのと同時にわすれようと
おもったけど実際は思い出すとむかついてしまう
昨年大晦日のできごとをお話します。これをよんだ
みなさんは、正月きぶんではなく、世の中はぶっそうなんだと
いうこと知り、気をひきしめておでかけ願います(笑)。
以下は実話です。悪夢のようだった。

私は、昨年おおみそかとあるライヴ会場にむかうためまず
地下鉄麻生駅にむかいました。ここまでは母親がくるまで
おくってくれていたのです。しかし、そこから地下鉄へ
乗り継ぐまでのほんの数十歩の間に、わたしは7人ぐらいの
よっぱらったおじさんがたに囲まれて「お家まで
おくってあげるから」「遅くに(七時くらいだけど)
ひとりで歩いてるとあぶないから」といって身動きがとれなく
なったのです。抜け出そうとしていると、そこに3人連れの
やや派手目な女性がとおりがかり、

「家の店の子なの。これから仕事だから話してあげて
 ちょうだい。」といってひっぱりだしてくれました。
「どこにいるんだよ、みたことねえ」とおじさんがいうと
「あら、立派な方ならかならずくるお店ですのよ。
 御会いしたことなかったかしら。
 お友達にたずねて一度遊びにいらして。」
と、おねえさんはやんわりといいかえした。
「きれいなのは今だけだ、このやろー」
「真夜中は別の顔なんじゃないの、あんたがたさー」
とおじさんがたはそれはそれはむちゃくちゃな
捨て台詞をはいてどっかにいってしまいました。
おおみそかなのに、やな感じだと思ってわたしは気落ち
してしまいました。

私は神様が助けてくれたんだと思い、感謝している
と、地下鉄まで一緒にいきましょうというので
地下鉄も一緒にのったのです。そして、札幌駅くらい
までは「きれいねえ。」「若いっていいわねえ。」
「スタイルも細すぎず、太くもなく、ちょうど
いいわね。」「足が長いわね〜」などと一方的にほめち
ぎられ、少したちなおっていました。おねえさんがたが
私をはげましてくれているんだと思い感動していまし
た。

しかし...
その後、その3人の女性は、「これも何かの御縁だし」
「月給はいくらもらってるの?その倍はだせるかも」
「終電までにかならずかえすからたまにでいいから仕事
 をしてみないか」
「あなたにはノルマをかけない(ノルマってなに?)」
「人気のある子はお洋服代も美容室代も全部だすのよ」
「きれいだし、まじめそうなあなたみたいのが一番うける
 のよ、なにも私達みたいに、こうね、しなくていいの。
 そのままでいいの。ね、おねがい(たのむな!)」
「名前はまゆちゃんがいいんじゃないかしら」
「まゆなんて古いのよ。そうね〜、ひかるちゃんとかね」
「ひかるなんてわざとらしいわよ。さえちゃんってどう??
 あってるわこれが一番」
などと、名前までいいだし、お店つとめに熱心に私を誘い出
したのです。
そうして私は、大通りでもすすき野でも地下鉄をおりるこ
とができず、中の島までのりこしてしまいました。ようや
くの思いでことわると、
「最近の子ってほんとに恩知らずね。私達がいなかったら
どうなってたのかしら」などとやっぱり捨て台詞でたち
さっていきました。そして、しょぼんとした私はまた地下鉄
にのりこむ。「これから仕事なの」って本気だったのね。

そして、ライヴの会場がわからなかったので、構内の
公衆電話で道をたずねた後、歩き出すと、タワー
レコードの袋をもった二人の少年が
「僕達もそこにいくところなんで、一緒にいきませんか。
 道わかるし...。けっこう、ネオンとかきえてる
 から暗くてわかりにくいし。夜おそいし。」
「おれらの友だちも、でるんすよ。」
というので、からまれて疲れ果てていた私なのに
また信用して一緒に歩いてしまいます。
電話の内容を聞いてること自体へんなことなのに...。
相手が若かったので油断してしまったのです。

よく考えるとライヴ会場の人は「創成川ぞい」といってい
たのに、どうも方向が違うような気がしたので、
「あの...住所と違う方向のような気がするんですけど、
これはなんか近道なんですか。」とたずねると、
「ああ、それは10時からはじまるから、今いっても
ドアしまってますよ。」という。

「10時?7時からはじまってるってきいたんですけど
10時なんですか?」とたずねると、その若者は
しゃあしゃあと、「そんなんすよ。だからおれたち
メシくってからにしようと思って...。外でまつより、
どっかでメシくいませんか?おわったら、帰り車で
くるやつ後一人くるから、おくれるし、おねえさん
だけ飲んでもイッスよ。」
「いやあの、飲んだりたべたりはしないです。」
というと、
「あ、たべてきた?じゃーあー、ヒトがうたってんのより、
おれらで勝手にうたってもりあがりません?おねえさん声
きれいだから歌ってんのきいてみたいっす。たのみます。
がんがんいきましょっ、店あっちっす」
とか言い出した。こっちはつかれてんだよ!おおみそかに
ヒト騙すなよ、ばかヤローー!!と思ったけど、事を
あらだててはいけないとも思った。

やっと気がついた私は、「あの、人またせてるんで
今いきたいんです。すみません。」となぜか必死に
あやまり、道がわからなくなったので、またもとの
地下鉄までとりあえず歩いてもどりました。

そして、このくらいまでくるとさすがにもう何も
おきないと思っていると、清らかなたたずまいの
18、9才くらいの最近にしてはめずらしいノーメーク
の、ロングヘアー、飾り気はないがかわいい女の子に
また声をかけられる。
そういう災難な日なのだから用心すればよいものを
わたしは、必死なその子のメをみると、自分が今
味わっているやるせなさのようなものを勝手に
想像してしまい、きいてあげたくなった。

「突然で申し訳ないんですけど、誰にもいえなくて、
でもお姉さんすごく優しそうだから、きいてもらえ
ませんか...。」というので、
「どうしたの。」というと、自分が彼氏にふたまた
をかけられて裏切られた気持ちになったという話しを
しだした。
「あなたは若いし、かわいいし、少しすればまた
誰かできるよ。ほんとだよ。」と私はいいました。

しかし...それは宗教の勧誘だったのです。
おおみそかに、宗教の勧誘.......
非常に熱心であること、そこになにか純粋な信仰が
あり、ひろめたいというのもそのヒトの自由だ。
しかし、しかし、最後のひとことが私を逆上させた。
「なんか、おねえさんすごく辛そうだったから、
私にできることがないかとおもって、話し掛けた
んです。わたし、そこにいくようになってから
すごく、たちなおったんです。おねえさんも一緒に
いきませんか。今からでも間に合います。年越し
みんなでするんです。」

こ、このやろ〜〜!!!辛そうでわるかったな。
ほっといてくれ。と思ったけど、ほんとに、つらそうな
通りすがりのわたしを助けたいと思って、それを彼女なりに
表現すると宗教の勧誘になるのかもしれない。若いから、
方法を間違えてしまったのかもしれない。

あんまり、ひどいメにあったからといって、暗い顔
してると宗教にさそわれるのだ。と、自分がわるかったん
だっと思って、ほんとはライヴにさしいれるはずだった
食べ物のはいった袋をその子にわたして、
「ありがとう。でも今日はおそいから、もう帰った
ほうがいいよ。ひとりで歩いてるとあぶないよ。
あと、知らないヒトにあんまり話しかけたりするの
ってあぶないよ。ほんとだよ。」といいました。
女の子に暴力ふるっちゃいけませんって小学校のとき
ならったから(嘘)。でも、一瞬はりたおしたくなった
のは事実です。

やっとの思いで、会場についたのはいいですが、中は
まっくらでヒトを捜せる状態ではなく、非常に途方に
くれました。さしいれを渡す予定もさっきの女の子の
せいでパーになってるし。それで不機嫌絶好調になったのです
(ひまのあるヒトは大晦日の日記もよんでみてください)。

この、おもしろくない日記ここまで読んでくださった方に感謝
します。
でも、世の中油断大敵です。それを知らせたいのです。
酔っぱらったおじさん、きれいなおねえさん。
悪気のなさそうな男の子、純情そうな女の子には
いつも気をつけましょう。知らないヒトと口をきいては
いけません。知らないひとについていってはいけません。
ものすごくひまなヒトは、昨年4月6日に似た経験をした
私の日記もよんでみましょう。私は、経験して己をいましめても
半年くらいで忘れてしまいこのように同じ失敗をするということ
がおわかりになることでしょう。

あーほんとに情けなかった。今年のおおみそかはどうか、
心安らかな日になりますように...。





2003年01月04日(土) 壁紙変更

さて、帰宅しました後(これは正確には3日の深夜の日記)
私はいま最高にはやっている俳優石丸謙二郎さんの検索
を続けました。ありましたよ、いっぱい。

気にいったのは大幸薬品の正露丸のコマーシャルの壁紙
でした。ラッパのマークもはいってるし気にいったので
さっそくダウンロード。笑顔がすてきだわ。
そのコマーシャルも覚えていなかったので、やっぱり
ダウンロードしてみました。「家族おだいにっ。」
と話してる場面で母性本能くすぐられましたね。
見てるとなんだか「あはっ。」笑っちゃう感じが。
大高役は35才という設定だったせいもあってか
若くみえましたけど普段は40代の役が多いみたい。
ていうか、石丸さん自身が40代なんだな。
新年そうそうダンディーなおじさまにはまってるのもどうかと
思ったけど、ファンになってしまった。時代劇では
ハンサムというよりひょうきんな顔だとおもった
けど十分かっこいいじゃないですか。

で、いろいろよんでいくと、石丸さんはウインドサーフィン
がたいそうお好きらしい。そういうレースみたいのにも
でているのですね。案外スポーツマン。健康的。
そして、私が好きだとおもったあの声は私だけがそう思って
るわけではなく、その声の魅力をいかして「世界の車窓から」
を初回からナレーションで参加しているくらいなのでした。
しかし、「低音のしぶい声、味のある話かた」といった評判
らしい。そんなに低かったかな〜?明るい声だと思うんだけ
ど。
でも私服が地味そう.っていう想像はおおはずれですね。
彼女とか気にいっても電話しなさそうってのも違う
気がする(笑)。がーっと押すタイプだな、典型的に
積極的な男性って感じ。(それも空想だけど)時代劇って
全然違ってみえるものなんですね。ていうか演技に完全に
だまされたといってよいでしょう。私って子供...。

 しかしその後私はある反省をしました。
石丸さんは、私の調査によるともちろん人気俳優といって十分な
ご活躍をされているのですが、私は毎回みていたドラマに
石丸さんがでていたこと、その魅力に気がついていなかった
んです。
 なぜかって押尾学ばっかりみてたから...。
ぎゃはは。「はやりの顔よりこういう方がいい」とか
いっといて(2日の日記によると)実際押尾学とでてると
いい役者さんに目がいかない私のあさはかさ(爆笑)。
あきれましたねまったく。いや、なんとなく、しぶい役の
はまるおじさんだな〜くらいは覚えていたんですけど...。
もうおじさんだなんて二度と思いません。
これからはぜひ積極的に注目しようと心に誓います。
押尾学がでていても(笑)石丸さんを応援するからね!!

はあ、たぶんよんでもちっともおもしろくない日記だと
思うんですが自分は今これが書きたかったんで書きました。

昨日は父の誕生日でしたが、なぜか私は実家にいくと
たくさん洋服をかってもらい、鉢植えをふたつ気に
いったのもかってもらった。そして朝から晩まで
たべてばっかりいましたよ。誰の誕生日なのかわかりません
でしたね。いい日でした。

そして、深夜におよんで自分の趣味である「恐竜」
の番組を見続けています。おもしろい。
1億6千万年も続いたんですよ、恐竜の時代。
いまでも新しい種がたくさん発見されるそうです。





2003年01月03日(金) 大高源五でした。

昨日、私がきにいったのは「大高源五 」役の石丸謙二郎
さんのことでした。宝井役はあのおじいちゃんであります。
そうではなく「すすはらいの笹」をもっていた源五役
のことです。

なんで今さらきがついたかというと、写真がほしくなったので
忠臣蔵のホームページに見にいったのだ(即断、即決、即行動)
それでみていくうちに、「あ、あの人源五ってよばれてたかも」
って思い出したんですよ。キャスト欄とか「あらすじ」とか
見直していくうちに気がついたんです。

石丸謙二郎さんはけっこうでてますよね。全然マイナーな
俳優さんじゃないし。なんか戦争ものの映画で兵隊やって
そうですね。最近ぽいはやり顔よりああいう感じのほうが
魅力かんじるな〜。ハンサムすぎるとあの役は似合わないよね。
一夜あけた今でも「もう一回あの場面みたいなあ」とおもう
ことしきりです。勘違いしてたけど茶人の宝井(まさにおじいさん)
に「寒いでしょう」と黒い羽織をかけてもらう場面。泣きどころ
なんでしょうがわたしは「やっぱいいかっこうするとかっこよさ
倍増。日本の男は世界一黒が似合う(そこまでいうか)」とかおも
ってよろこんでました。
でもあの貧乏くさいかっこうも男っぽいと思ったな。



2003年01月02日(木) 忠臣蔵みましたか?

毎年年末に放映される忠臣蔵ですが今年は元旦あけて
二日でしたね。

わたし、今回は奥村公延さんの「宝井其角」が一番すきでした。
槍の先に、死んだ仲間の名前を書いた紙をぶらさげて
いた人です。茶人とよく歌をかわしていた人ですね。
なんていうか、主役ではないらしくて(そりゃそうか)
テレビ番組表のキャスト欄にはふくまれていなかったん
だけど...あれこれ変装したりしておもしろかったし。
普段は何やってるんでしょうね。あんまりしょっちゅう
はやりの番組にでるかんじではないけど、おそらく刑事物
とかで主役じゃない刑事とか、会社で社員とかやってそうな
感じ。あんまり台詞なさそう。
あの「わきをしめる役」ってのがかっこいいんだな〜。
普段は劇団できたえてるんでしょうか。
声もいいな〜。ほどよく明るくてしまりがあり、透明感も
あり、静かにはなしているのに抜けてくる。
一番男っぽい声してました(私にとっては)。
電話ではなしてみたい。でもつきあっても電話くれなさそう。
いや、案外まめで心配させないように気を使うかも?
なんかこう、誠実そうで、演じることに純粋で
でもそういう熱意とかをたまにしか彼女とかに話さない感じ。
服装はいつも普通でやや地味なのね、たぶん。
ああいう感じでまっすぐ見つめられたら感動しちゃう!
(すべてが空想だ...空想がとまらない...)
しかし、そういう印象とはうらはらに私生活めちゃくちゃ
だったりして...(それも空想だってば)。

普段は何やってるんだかわからないけど、ああいう時にちゃん
とひとつの役をできるのってかっこいいですよね。
なんで宝井其角の奥さんとかあるいは恋人などはクローズ
アップされたためしがないんでしょうね。ていうか、
女性とはどんな顔をして接するのかをみたかったです
(つまり私にとって好きなタイプだったらしい)。
でもああいう役ってそこまでつっこまれないんですよねえ。
それがまたいいんだけど...。勝手に空想できるから...。

いつだったか忘れたけど仲村トオルが浅野役をやってるときは
その無念のいきさつはほりさげられてませんでしたが、
トオルに涙ぐまれるとほおっておけないんだよね〜。

あの、討ち入り前日に赤穂浪士と自害した三国れんたろうの娘
三船なんとかっていう女優さん、だらしなくて肌襦袢が
めちゃくちゃはで(セクシー)なうえ、肌がぼろぼろにあれてい
たのが妙にリアル(あんな大変なときに女性がコンディションの
いい肌をしているわけがない)で逆に生っぽくて色気
を感じましたね。もう時間だってのに、飲んでからんだり
いかないでとかいってしつこくしがみついたりさ。
武士の妻の役はみんな「今まで幸せでした」とかいってこらえて
それも美談だけど、実際あんなきれいな離れ方できますか?
明日死ににいくってきめてる自分の好きな人と。私はそういう
美談には共感できませんね。きれいだとはおもうけど。
ま、男のロマンを理解できないのかもしれないけど。
「どうせ死ぬなら、死んじゃった人のために死ぬんじゃなくて
 あたいのために死んでおくれよお」とかいう台詞の
ところで、私の実家の家族は
「それは話がちがうだろ。」といって冷ややかでしたが
非常に、なしくずしに男性を愛してしまった女性としては
かなり自然な発想だとわたしは思ったので
「そうだよ〜、そう言われてもしかたないよ。」と
発言してました。そういう私に共感する人はフルハタ家には
ひとりもいませんでしたけど。
 でもあんなきれいで色っぽいのに死ぬのもったいないってい
うか、
「死ぬくらいなら僕(そういうとき自分はいきなり男になって
 いる)とつきあいませんか。」って(笑)
言いたくなりましたね。くらくらしました。




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