死神の微笑み <26> - 2003年03月31日(月) 少女とまた出会うことを心待ちにしているようだった。 僕はいつの間にか少女の不思議な魅力に魅せられていて、ずっと少女のことを思い出していた。 彼女は本当に死神なのだろうか。 僕は本当に少女に殺されかけたのだろうか。 ダイヤモンドダストと僕の接点は一体なんなのだろうか。 僕はそこから少しも動くことができなかった。 そこから一歩先に行こうとすると、「違和感」が激しく拒否をしていた。 「違和感」に拒否されると、僕はどうしようもない気分になった。 「違和感」と僕はそういう関係だった。 脱衣所で服を脱ぎ、大浴場に入ると僕一人しかいなかった。 肌を擦ると、ヒリヒリして痛かったので注意深くなでるように体を洗らなければならなかった。 一人には広すぎる湯船に浸かって、手足を思いっきり伸ばした。 目を閉じて、息ができるくらい顔を水面にだし、湯船に横になった。 そのまましばらく水に浮いていた。 何も考えていなかった。 「違和感」のことも「少女」のことも「ダイヤモンドダスト」のことも。 部屋に帰って、小さめの缶のコーラを一気に飲み干した。 窓の外は今日も晴れていた。 海にいく道の途中でコンビニを見つけ、しばらく滅多に読まない男性向けのファッション雑誌に目を通し、昼食を買った。 本屋に立ち寄って、日本人が書いた推理ものの文庫を2冊買った。 よくTVの2時間ドラマで聞く作家の本だった。 何人かの人が死に、主人公がそれを目撃し、なぜか事件を解明していく。 犯人が大抵、有名な俳優のおかげで、配役を見ただけである程度犯人は絞れてしまう、というあの2時間ドラマだ。 特に読みたいわけではなかったが、なんとなく買ってしまったのだ。 暇つぶし程度にはなるだろう。 日本海は昨日とほとんど変わらなかった。 一昨日ともそれほど変わらなかった。 風は痛いほど冷たく、波はそれほど荒々しくなかった。 こんなに寒いのにも関わらず数人の人が浜辺にいて、逆にそれが切なかった。 一昨日、昨日と同じ場所に腰を下ろし、コンビニで買ったおにぎりをほおばった。 天気は晴れだったが、空全体に薄い雲がかかっていた。 どこが空でどこが雲かわからなかった。 どこも空のように青く、どこも雲のように白かった。 米の白さと空の白さを比べてみると、同じ白でも違う色のような気がした。 それがなんとなく嬉しかった。 今日は全身筋肉痛だった。 動けば痛い。 特に階段の上り下りがつらかったです。 ひざを上げるたびに、太ももが悲鳴あげてました。 僕の日記を新しく登録したいただいた方がいらっしゃいました。 ありがとうございます。 その方の日記は、詩で構成されていたんだけど、 ひとつひとつの言葉はものすごくシンプルなのに、 それが文章になると、不思議と大きな力を持つんですよね。 「Simple is Best」 ではないけれど、かっこいい言葉や響きのいい言葉ばかり使わなくても、 伝わることもあるのだなぁと改めて思いました。 僕ももう一度自分に対してそういい続けなきゃいけないですね。 あるBBSで、文章についての話をしている。 他の訪問者の方々に不快感を与えているのではないかと思いながら、 楽しくてカキコしつづけている。 何かひとつのことについてじっくり話をすることは、実に楽しいと思う。 ... 死神の微笑み <25> - 2003年03月30日(日) 僕は、ある女性のことを思い出してみた。 それにはリアリティというものがまったくなかった。 空想の中のファンタジーのような気がした。 透き通るような白い肌に口をつけると、それは驚くほど冷たく、彼女の細くて綺麗な指が僕の体をなぞるたび、全身を電流が走った。 僕が指を彼女の肌に這わせるだけで、僕は高揚し熱くなり、ペニスはさらに固さを増した。 彼女の長い髪が僕のふとももに触れると、もう開放の時は近いんだとわかった。 まだ僕はまだ開放されたくなかった。 できることなら彼女の中にはいって、そこで開放したかった。 彼女が僕のモノを口に含もうとしたその時、溜まりに溜まった性欲はためらうことなく開放された。 開放の瞬間、女性は無表情のまま「私、死神なの。」と言った気がした。 右手についた白い性欲を拭き取り、畳に1滴落ちてしまったそれも拭き取り、布団に横になった。 気分的にはゆっくり温泉に浸かりたかった。 結局、溜まりに溜まって開放された激しい性欲は何枚かのティッシュに無造作包まれて、黒いプラスティック製の小さなゴミ箱に捨てられた。 起きたのは10時になる少し前だった。 寝起きはよかった。 いつもに比べて体が軽く感じる。 僕は起き上がった姿勢のまま部屋の柱にかけられている四角い時計を見つめて考えた。 あれから12時間近く寝ていた計算になる。 まずフロントに電話をして、今日でチェックアウトの予定だったのを3日間延長した。 このまま帰るわけにはいかなかった。 あの少女のことが頭から離れない。 お金は1ヶ月くらいは滞在できるくらいはあったし、僕がしばらく帰らなかったところで心配する人はいない。 何より、自分の中で以前よりも複雑に絡み合ってしまった糸をゆっくり解いていかなければならなかった。 解くために冬の新潟までやってきたのだ。 今日も浜辺に行こうと思った。 あの少女は毎日あの砂浜にきているのかもしれない。 そして、きっとこの町に住んでいるんだろう。 それならば、またどこかで会う機会があるはず。 二日で2度出会えたのは偶然じゃない。 そういえば、僕は少女の名前すら知らない。 今度会ったら聞いてみよう。 「私、死神なの。」と言われそうだな。 今日サッカーしてきました。 まともに動いたのは5年ぶりかな。 体力がまったくなかった。 動いたらすぐ息が切れて、足が重くなって・・・情けなかった。 でも、みんなめちゃいい人達で、よかった。 上手い人も結構いて、かなりチームとしてもかなり強そう。 まずは体力つけなきゃね。 芝の上でサッカーできて気持ちよかった。 土とはずいぶん感覚が違って2度転んだ・・・。 ただ!!芝がかなり深かったんだよねぇ、ボールも跳ねないし・・・。 でも、気持ちよかった(笑) 隣でアビスパユースが試合してたけど、結構人来てた。 僕は見なかったけど。 もう疲れてそれどころじゃなかった(汗) 人工島にかかっている橋から見た海が本当に綺麗だった。 ... 死神の微笑み <24> - 2003年03月29日(土) 部屋に帰ってしばらくテレビを見たりお茶を飲んだりしていた。 それでも僕は落ち着かなくて、マスターベーションをはじめことにした。 時の爆発的膨張を経験し、体の隅々まで「違和感」が這い回ってから、体はずっと火照っていた。 この火照りをまず抑えなくては、どうしようもなかった。 僕にはこの手段しか思いつかなかった。 もっとも簡単だが、とてつもない虚しさに襲われる方法。 僕は畳の上で目を見開きながら下半身を露(あらわ)にして、神経をペニスと手に集中させた。 チャンネルを有料放送に切り替えて、小さくて冷たくて柔らかいだけペニスを掴んだ。 テレビでは、やけにスカートの短いメガネをかけた女性の家庭教師と男子生徒が、意味不明なやりとりを経て激しく絡み合っていた。 女性の方が「大きい。気持ちいい。」と言いながら男性の上に乗って腰を振っていたが、僕はそれを見てもうまく勃起することができなかった。 まず、演技が話にならないくらい下手だし、男子生徒が明らかに年をとっていた。 リアリティがない。 僕はテレビを消した。 −やれやれー −なんで自分はこんなに客観的になっているんだろう− −性欲を開放すべきなのは、テレビの二人ではなくて僕自身なのに− 自分の中に性的な気持ちの高揚を感じることができなかった。 急に虚しくなって、しばらく何も考えたくないと思ったが、僕の中の性欲は、開放されることを望んでいた。 開放される時を待っていた。 開放されなければなかった。 僕の右手も空中で行き場を失っていた。 結局、右手が行きつく先はただ一つだった。 ゆっくり目を閉じて、過去に僕と寝た女性を思い浮かべてみた。 高3の頃に初めて抱いた髪の綺麗だった同級生。 飲み会の隣の席にいたちょっと疲れ気味だったOL バイト先で出会った肌の白い年下の子。 3ヶ月前に別れた元彼女。 それぞれがそれぞれにリアリティを持っていた。 僕はその4人に関しては、とても細かいところまで思い出すことができた。 唇や乳房の感覚、綺麗な腰のくびれ、彼女たちの香り、僕が中に入ったときに思わず漏れる吐息、終わったあとの寝顔。 そのリアリティをもってしても、性欲は開放されなかった。 僕のペニスはさっきまでとは違い十分勃起していたし、かなりの快感を感じていた。 ただ、このまましごき続けてもリアリティと快感の二つ線は絶対に交わることはないと思った。 僕は元気に生きています。 ... 死神の微笑み <23> - 2003年03月28日(金) 昼前に旅館に戻り、昼食もとらず温泉にはいった。 脱衣所にいた二人の中年の男性は、僕を見向きもしなかった。 大浴場に入ると、僕は一番端っこの鏡の前に座った。 目の前の鏡は曇っていて自分が見えなかったせいで、僕はここにいないんじゃなかと思ってしまった。 僕はまず、タオルで血が出そうになるくらい力いっぱい体を擦った。 肌は真っ赤になっていった。 全身、擦り終わると、ボディーソープを大量に使って、もう一度体を洗った。 全身は泡だらけになった。 桶に水をいっぱい溜めて、一気に泡を流すと、少し体が軽くなった気がした。 それでも、洗い足りなかった。 次に髪を洗った。 シャンプーを大量に使って、頭皮を揉んだ。 いつもの3倍くらいの泡が立った。 泡をすべて流し終えて、顔を上げると、目の前には疲れた顔をした男がこっちを見ていた。 そして、広い湯船に浸かった。 肩まで浸かって大きくため息をつくと、息は白い湯気と混じって、どこへいったのかわからなくなった。 僕はそのまま気分が悪くなるまで湯船に浸かった。 湯船からあがって体を拭くと、腰にタオルを巻いて、持ってきていた缶ビールを一気に飲み干した。 小さくゲップをして大きなため息をつくと、少し落ち着いた気がした。 部屋に戻って、地元の情報番組やドラマの再放送を見ながら缶ビールを2本空け、 トイレに行って、体内の尿をすべてだしきったあとに、また風呂に入りにいった。 それの繰り返しだった。 4回繰り返した。 なんだか無性に居心地が悪かった。 自分の中の「違和感」が皮膚の表面に溜まっていっている気がした。 洗った直後は全て落ちた気がするのだが、ビールを飲み始めると、また「違和感」に包まれていた。 指で皮膚を擦ると、「違和感」がぼろぼろこぼれ落ちそうだった。 5回目入ろうとしたが、入り口に「本日は終わりました」と書いてあって諦めるしかなかった。 連載の為に書きたいことがあまり書けなくて、もどかしいながらも やっぱり連載優先です。 載せることに意味がある(謎) 「愛と絶望。夢と現実。」 最近、日記がどっかに行っている。 ... 死神の微笑み <22> - 2003年03月27日(木) 僕は肩を震わせて少女を見ていた。 少し興奮したせいで、体が熱くなって、小さく肩で息をしていた。 少女は何も言わず、じっと海を見つめていた。 海は穏やかで、相変わらず寄せては返すことを繰り返していた。 しばらくそのまま時が流れたが、少女は言葉を発しようとする様子すらなかった。 きっと何か言い返されるだろうと思って身構えていたのに、拍子抜けしてしまった。 なんだか急にばかばかしくなって、その場から立ち去ろうと、上体を動かそうとした瞬間、 「ダイヤモンドダスト・・・ダイヤモンドダストって知ってる?」 と、少女が質問してきた。 僕は短いため息をついた後、少しねじった体を海側に戻して、再び少女の隣に座った。 「すごく綺麗だってことと、ものすごく寒いところじゃないと見られないってことくらいかな。」 正直、僕の「ダイヤモンドダスト」に関する知識は乏しかった。 実際にどんな景色なのかも、気象条件も、発生のメカニズムもわからなかった。 「そう。すごく綺麗なの。」 「見たことはある?」 「テレビでね。でも、なんていう番組だったのか忘れた。メカニズムも解説してたんだけど覚えてないの。 ただ、画面に映るキラキラする現象に夢中だったから。」 「それで、それがどうかしたわけ?」 僕はなぜダイヤモンドダストのことを持ち出したのかまったくわからなかった。 少女はしばらく黙っていた。 雪について、何か話をしようとしているのだろうか? しばらく沈黙が続いた。 僕は待った。 少女は必ず何か言うだろうと確信があった。 この時間が、考え事をしているのか言葉を選んでいるのかわからないが、少女にとって必要な「間」なのだと思った。 「あなたが抱え込んでいるものって、きっとそういうことじゃないかと思うわ。」 「えっ?どういうこと?」 「言ったでしょ。私、死神だって。」 22になりましたが、まだ半分にもなってません(汗) 「だからせめてあなただけには話したい 気がふれたとされる僕の胸のうちを・・・どうか・・・ だからせめてあなただけには話したい コレでもまだ許されない僕の罪を・・・どうか・・・」 「小さな窓から洩れる 光に心揺れ 過ぎた季節だけいつも 輝くのはなぜ 抱えきれない不安と 戸惑い耐えきれず ただ立ち尽くす姿は 振り返らない」 ... 死神の微笑み <21> - 2003年03月26日(水) 気分はすっかり良くなっていたが、僕は頭を抱え込んでうずくまってしまった。 「どうしたんだ。何かおかしいぞ。」と何度も何度も呪文のように唱えた。 なんだか昨日から頭がおかしくなってしまったように思えた。 そのとき、僕の隣に誰かが座った。 びっくりして顔をあげると、それはあの少女だった。 少女は、無表情のまままっすぐ海を見ていた。 昨日は夜のせいでよく見えなかったが、鼻筋が通っていたし、すこし潤んだ綺麗な瞳をした綺麗な顔をしていた。 少女はスニーカーを履いていて、青のジーパンに襟元と袖口に毛のついたブラウンのジャケットという服装だった。 よく似合っていると思ったが、少なくとも死神の格好じゃないと思った。 今日は少女が先に口を開いた。 「あなた、もうすこしで死ぬところだったね。」 「えっ?どういうこと?君が僕に何かしたの?」 「言ったでしょ。私、死神だって。」 いつもと同じ平坦な口調だったが、「そんな変なことは聞くな」と言ったように感じた。 「なんだか、昨日からおかしいんだよ。ここに来てから、自分が何を考えているのかまったくわからない。 頭がどうにかなっちゃったんじゃないかって思うよ。 確かに僕は、ここに「何か」を求めてやってきた。でも、違うんだ。 今の僕は、僕が求めた僕じゃない。」 今の気持ちを正直に吐き出してしまった。 自分の中だけでは、抑えきれないところまできていたし、この少女なら、分かってもらえるかもしれないと思ったからだ。 少女は、まったくこっちを見ようとせず、相変わらず海の方を見ながら言った。 「すべて、あなた自身が望んだことよ。」 「だから、違うって言ってるだろう?こんな風になるはずじゃなかった。 この旅で僕は「何か」を見つけて、感じ続けてきた「違和感」を消し去るつもりだったんだ。」 僕の口調が徐々に強くなっていった。 「こんな風になることを求めていたんでしょ?」 「何を言ってるんだ。人をバカにするのもいい加減にしろ。 お前に何がわかるっていうんだ。 僕がこんなことを望んでいるだって?人の気持ちわかってるような言い方するなよ。 僕は自分の中に「違和感」を感じてずっと苦しんできたんだ。 その苦しみが君にはわからないだろ? それに、だいたい君は何者なんだよ。 自分が死神なんてちょっと狂ってんじゃないのか? 人を殺せるのか?んじゃ、僕を殺せよ。ほら、殺してみろよ。 なっ、殺せないだろ? 人をからかうのもいいかげんにしろ。」 挑発じみた少女の言葉に、僕は思わず立ち上がって声を張り上げてしまっていた。 昨夜、ちょっと嫌なことがありました。 汚い言葉をぶつけられました。 きっとたいしたことはないんでしょうけど、 ふいを突かれた感じになった僕はとても悲しくなりました。 一時間ちかく震えが止まらなくて、不眠時の薬を飲んでました。 意外と熟睡でしたが(苦笑) 今でも体が微妙に震えている。 そして、きっとこれが殺意であろうという思いがでてきた。 生まれてはじめてこういう感情を感じて、 何気に嬉しかったり・・・? 僕にもこういう感情があったんだなぁって。 でも、やっぱり頭の中で身元割り出ししたり、 実際に会いにいって、拉致して、殺していくっていう妄想するだめでも、 僕っていやな人間だなぁと思ってしまう。 はぁ・・・食欲がない ... 死神の微笑み <20> - 2003年03月25日(火) 今日の空は昨日と違って、雲ひとつない快晴だった。 僕は昨日座ったところと同じところに座って、あたりを見回した。 浜辺には犬の散歩をしている人や、スケッチをしている人がいたし、海の遠くの方に何隻もの船が浮かんでいて、ゆっくりとした速度で海の上を滑っていた。 そのさらに向こうには、海と空を仕切る海平線がはっきりと見えた。 快晴でも、冷たくて強い海風は相変わらずだった。 湿気を含んだ海風。 時間がゆっくりと流れる空間。 次第に本当に時間が流れなくなってきた。 自分の一秒と僕以外の空間の一秒がずれてきている。 僕が10秒くらいかなぁと思うときに、僕以外の空間はやっと一秒になったところのように思えた。 さらにゆっくりと進むようになっていく。 その差は歴然としていた。 もうその速度の収縮が止まることができなくなっていた。 時間が進んでいるのかどうかわからないところまでやってきてしまった。 船は海上で停止していたし、人々は突っ立っていたし、鳥はまるで絵画のように躍動感を持ったまま空中で静止していた。 今の僕の目はまるで有名な絵画を見ているようだった。 でも、絵画よりも圧倒的にすばらしいと思った。 なぜなら、リアリティがまったく違う。 視覚的に感じるリアリティではなく、僕は肌でリアリティを感じていた。 ただ、今朝見た景色には負けると思った。 勝てるわけがないと思った。 あの時は刻一刻と景色が変わっていった。 空の色や街の影の長さや海の波の数が少しづつ、でも確実に変わっていっていた。 その一瞬一瞬が、すばらしかった。 むしろその移り変わりこそがすばらしかった。 次の瞬間にはもう見ることの出来ないその一瞬の輝きがすばらしいんだと思った。 すると、僕の中の「違和感」が激しくうずきだし、僕の体の隅々まで這い回った。 気分が悪くなった。 頭が痛くなって、吐き気がでてきた。 僕にはおかまいなしに、時間はもう停止しようとしていた。 時の爆発的膨張。 そしてついに、時間が止まってしまった。 この世界で時間軸をもっているのは僕だけだった。 −僕自身が世界の中心− 「なんだこれは。どうなったんだ。」と思った次の瞬間、時間ずれは見事に修復されていた。 僕の一秒が、僕以外の空間の1秒だった。 不安も絶望も何も感じなかった。 安息も希望もそこにはなかった。 ただ、自分の周りで起こっている現象に戸惑っているばかりだった。 芥川賞を受賞した作家さんは、福岡出身らしい。 関係はまったくないけど、なぜか嬉しい(笑) ... 死神の微笑み <19> - 2003年03月24日(月) フロントで聞いた道順通りに行くと、コンビニがあって、客も6人程入っていた。 スポーツ新聞を買う人や、たばこを買う人、弁当を買って温めてもらっている人など、街は少しずつ動き出していた。 そして、空気は人の吐き出すネガティブな部分を吸収し始めていた。 僕は、缶コーヒーと野菜サンドイッチと惣菜パンを買った。 帰り道で、ふと前方に髪の長い少女が歩いているのが見えた。 昨日の少女ではないかと思い、走って少女の前に出て振り返ったが、違った。 昨日、浜辺で出合った少女ではなかった。 いきなり男が前に現れたことに、彼女はびっくりしているようだった。 少し怯えていた。 「す、すいません。人違いでした。」と軽く頭を下げると、彼女は下を向いて、逃げるように走り去ってしまった。 −僕は一体、何をやってんだ− 一気に気持ちが沈んだ。 部屋で、野菜サンドイッチを食べながらテレビのニュース番組を見ていた。 いつ雪が降ってもいいように準備をしておきましょうとか、路面凍結に注意ということを何度も繰り返し言っていた。 大阪で、ニュースキャスターが関西弁で話をしないように、今映っているニュースキャスターも新潟弁ではなかった。 もう少しで8時というときに、お天気コーナーが始まった。 雪は来週あたりには降ると言っていた。 テレビの中のお天気お姉さんは、ずっと笑顔だった。 だが、明日になれば忘れているだろうと思うような笑顔だった。 お天気コーナーが終わるとテレビを消して、窓からの景色を眺めた。 やっぱり綺麗な景色だった。 部屋に飾っておくには最適だと思った。 でも、さっき見た景色のほうが綺麗に見えた。 そして僕は、浜辺に出かける準備をはじめた。 19まできたのに、まだまだ先は長いです。 今日はそれだけ。 ... 死神の微笑み <18> - 2003年03月23日(日) 部屋にかけられた時計の針は、5時を示していた。 窓の外は暗かった。 街はまだ動き出していないし、空気はまだ浄化されている途中で、仕上げの段階なのだろうと思った。 これからアイロンをかけてシワを伸ばしていくのだろうか。 もう一度眠りにつこうと思ったが、眠れなかった。 今度は、少女のことを考えても眠れなかった。 TVをつけるとニュースが流れていたが、なんだか落ち着かなくてすぐに消した。 仕方なく、僕はずっと窓の外を見続けることにした。 10分経っても30分経っても飽きなかった。 僕はずっと星の並びや、街角からあがる煙を眺めたりしていた。 6時ごろから、西の空が段々明るくなってきた。 朝焼けが綺麗だった。 西から東に向かって、紅色から薄い青になって、それがだんだん濃くなって東の空はまだ黒く、そのグラデーションがなんとも言えなかった。 日が上がりきると、また景色は違う一面を見せた。 その景色はまさに絶景だった。 朝の優しい陽射しは低いところから街中に降り注いでいて、冷たい空気を切り裂くような勢いで鳥が何匹も飛び、民家の片隅に消えていった。 青い海では、無数の小さな波が押し寄せてきていた。 陽射しが波に反射して、宝石みたいにキラキラ輝いていた。 朝焼けからの一連の風景をそのまま連れ去りたいと思った。 そして、宝石箱の中に入れて、大事にしまっておきたかった。 チェックインの時に、朝食抜きのプランにしていたので、7時を待って、近くのコンビにまで買いに行くことにした。 さすがに新潟の朝は寒かった。 昨夜届いていて、まだ返事を出していなかった携帯メールを見てみた。 「お前好みのかわゆい女の子がいたのになぁ。ごちそうさま(笑)」 返事するような内容でもなかった。 僕は携帯をポケットに入れた後、冷たい空気が黒いコートの繊維の隙間から内側に入り込んできて、 シャツを通り、下着を貫いて、僕の皮膚に静かに触れ、皮膚の表面からじわじわと凍えさせていっているところを想像した。 やがて神経が麻痺をして、筋肉が凍り、意識が遠くなっていく。 考えただけで、体の心まで凍ってしまいそうな気がした。 あの笑顔の素敵な駅員が言ったように、空気が澄んでいるように思えたが、夜の間に浄化されているというところまでは感じることができなかった。 「幾つに成れば寂しさや恐怖は消え得る」 椎名林檎の「意識」という曲の歌詞。 特に上の部分の歌詞が好きです。 きっと僕が林檎に惹かれるところはここだと思う。 この部分を聞くたびに「ドキッ」とする。 僕が欲していることはきっとそういうことなんだろうと思う。 今日、本と雑誌6冊買った。 半分は衝動買いだ。 のどが渇いた・・・。 ... 死神の微笑み <17> - 2003年03月22日(土) そこは真っ白い世界だった。 見渡しても壁は見えないし見上げても天井は見えなかった。 どれくらい広い空間なのか検討もつかなかった。 それは僕の許容範囲を超えていた。 僕は独りっきりだった。 どんなに叫んでも返事は無かった。 試しに「バカヤロウ」と叫んでみた。 返事は無かった。 今度は「好きだ」と叫んでみた。 返事は無かった。 二つの言葉の響きにたいした違いを感じなかった。 急に僕に向けられた視線を感じた。 あたりを見回してみたがそれらしきものは見えなかった。 さっきと同じ真っ白い世界だった。 その視線は明らかに僕を狙っていた。 「殺される」と思った。 視線を感じる付近と反対側に思いっきり走り出した。 その視線も追いかけてきた。 必死に走った。 どこまでも走った。 成り振りかまわず走った。 殺されたくはなかった。 途中で一度振り向いてみたが何も見えなかった。 相変わらず真っ白い世界だった。 「視線」は徐々に距離を詰めてきた。 追いつかれるのは時間の問題だった。 それでも必死に走った。 力の限り走った。 足がちぎれるかと思った。 それでも走った。 長い間走って、くたくただった。 それでも走った。 自分の足につまづいて転んでしまった。 倒れたまま振り返ると「視線」はじっと僕を見ていた。 恐ろしかった。 もう、後ろへも右へも左へも動くことができなかった。 お尻を床につけたまま、必死に後ずさりした。 最後の抵抗だった。 「視線」はそんなことにかまわず、更に距離を詰めてきた。 殺されたくない。逃げなきゃ。そうだ、上に逃げればいい。上に逃げよう。 「あっ!どうやって上へ逃げればいいんだろう?」 と、口にしたところで目が覚めた。 不思議と、悪くない目覚めだった。 いっそのこと、自由の女神も東京タワーも万里の長城も ピサの斜塔もサクラダファミリアもビックベンも凱旋門も 全部何もかも破壊しつくして、まっ平らになっちゃったら気持ちいいかも。 地平線までまっ平らで、そこから綺麗に朝日なんてあがってきちゃった日にゃ〜、 思わず拝んでしまうかもね。 なんて今日も変な妄想している深真珠でした。 ... 死神の微笑み <16> - 2003年03月21日(金) 布団の中に入っても、砂浜での出来事が忘れられなかった。 はるばる新潟までやってきたことを後悔はしていない。 ただ、これが僕の求めたことなのだろうか。 荒々しい日本海を見ることができていたら、僕の心はもっと違う思いになっていたのだろうか。 それに、あの、訳の分からない少女だ。 あの砂浜の時だけ、僕はどこか違う次元の世界に行ってしまっていた気になった。 もしかしたら夢でも見ていたんじゃないかと思った。 それくらい嵐のように激しく、あっという間に過ぎ去り、そこにはリアリティがまったくなかった。 あの少女は一体何をしたかったんだろう。 なぜ僕の隣に座ったんだろう。 −私、死神なの− 何かどこか違う国の黒魔法の呪文のように感じられた。 だいたい、そんなことがあるわけがない。 もしかしたら、地元の人間じゃないと分かって、からかったのかもしれないと思った。 「とりあえず、明日の昼間もう一回行こう。」 昼間行けば何か分かることもあるはずだ。 体は疲れていたが、脳は活発だった。 気前よく、アドレナリンを大量放出していた。放出しすぎていた。 僕は、少女の白く、透き通った肌を思い出した。 少女の肌が白くてきめ細かくて美しいということは間違いなかった。 若々しい張りのある肌ということだけではない。 そのひとつ上のレベルにある肌の綺麗さなのだろうと思った。 それ以外の形容の仕方が僕にはわからなかった。 そして、肌だけでなく、少女の容姿も美しかった。 僕は、少女の事を考えながら眠りについた。 今日ものんきに日記書いてる深真珠です。 どもども。 攻撃が始まったことを聞いてからふと思ったことは、 もしフセインが反撃しなかったら、アメリカはそれこそ批判の嵐にあっていたかもなぁってこと。 反撃しないのに、ミサイル打ち込み続けるわけにもいかないし、 打ち込まなければ、宣戦布告しといてなんかドタバタしちゃうし、 いきなり休戦ってわけにもいかないでしょ。 アメリカを痛い目に合わせたいんだったら、反撃しないで耐え続けた方がよかたんじゃないかね。 と、バカなことをふと思ったもんです。 まっ、そんなことありえないでしょうけど。 今度my町にオオニタ厚議員が来られるらしい。 ちょっと話聞きに行ってくるかな(悩) ... 死神の微笑み <15> - 2003年03月20日(木) いきなり少女が発した言語に、僕は驚きの声を出すことすらなかった。 今度は目だけじゃなく、首ごと動かして彼女の方を見たが、さっき見たときと変わったところは何もなかった。 しかし、その声は海風に乗って、どこか遠くから聞こえた種類のものではなかった。 それはほぼ確定的に、隣にいる少女から発せられたものに他ならなかった。 遠くまで伸びる細い糸のような声だったが、しっかり聞き取ることは出来た。 はっきりとした口の動きで「わたし、しにがみなの。」と言ったはずだ。 ・・・ワタシ、シニガミナノ・・・ それは明らかに日本語のくせに、いまいち僕の中に素直に入ってこなかった。 少女以外の人物が少女の口元のものすごく近いところで言った言葉のような気になった。 僕は混乱していた。 「死神なんだ?」と聞いても返事はなかった。 暗くてはっきりわからなかったが、少女の大きな印象的な目は、海の方を見つめているままだった。 「私、人を殺すことができるの。」 今度はしっかり口の動きを見ることができた。 少女はちゃんと自分の口を動かして、声を発していた。 ・・・殺すことができる?・・・ さっきとは違った衝撃が走った。 僕の混乱は、ますますひどくなった。 これまでにないくらい混乱していた。 「安心して。あなたは殺さない。」 この少女は一体、僕に何をしようとしているのだろう。 まったくわからなかった。 いきなり表れて、自分は死神で、人を殺せるけど、あなたは殺さない。 この状況を理解しろ、と言うほうが間違っている。 明らかに何かがおかしい。明らかに何がが欠けている。 欠けている?足りていない? −決定的に「何か」が足りていない− やれやれ、結局はここに帰ってくるのか。 「それじゃ、帰るね。」と少女は言いながら立ち上がって、あっという間に歩いていってしまった。 僕は浜辺に一人残されて、冷たい風にさらされていた。 それは荒々しい日本海の波にも負けないくらいの、まさに、嵐のような出来事だった。 日本でもずいぶん反戦デモが行われてるみたいですね。 まだまだ日本人も熱いじゃないか!! と、他人事のように考えている僕は、病院の待合室で親とひなたぼっこしてました。 まさに今、世界のどこかで空爆されているなんて全然実感ないし、 せっせと新しい小説の執筆活動に励んでおりました。 さっ、今日もお腹いっぱいご飯を食べるぞ!! ... 死神の微笑み <14> - 2003年03月19日(水) 少女は無表情のまま真っ直ぐ僕を見ていた。 年は背格好から予想すると、14歳か15歳くらいに見える。 長く伸びた髪は、夜の暗闇と全身を覆う黒いロングコートのせいで、肩までなのか背中までなのかもっと長いのかよく分からなかった。 それとは対称的に、少しだけ見ることの出来る顔と手は驚くほど白く、透き通っているようだった。 文字通り、体の向こうが透けて見えそうな気がした。 ものすごく小さくて、触るだけで壊れてしまいそうな雰囲気なのに、言葉には出来ない存在感にはただ圧倒されるだけだった。 その少女はまっすぐ僕を見たままゆっくりこっちに歩いてくると、僕の前に立ち止まった。 一瞬だけだが、僕と少女は50cmほどの距離で顔を見合わせることになった。 少女が目線をずらすその瞬間まで、僕はずっと少女を見上げたままぼーっとしていた。 見とれていたというより、目線を外すことができなかったのだ。 目線を外すことへの恐怖感と、目線が合っていることの安堵感が同居していた。 不思議な感覚だった。 少女は目線を海に方に移してそのまま僕の隣に腰を下ろした。 僕はまず、僕の方から何か言うべきなのだろうか、と考えた。 ここで何かしゃべらなければ、ただでさえ気まずい空気が余計気まずくなりそうだった。 でも何を言えばいいのか、何も浮かんでこなかった。 体温が急激にあがり、全身から汗が出始めたのがわかった。 −何かしゃべらなければならない− 「何かしゃべらなければならない。」 やっと口が動いた。 「寒いですね。」 最悪だ。よりによって出た言葉が「寒いですね」。 本当にお寒い限りだ。 少女を横目でチラッと見たが、反応は何も無かった。 寒さが増した気がした。 そして、しばらく沈黙が続いた。 その沈黙を切り裂くように携帯メールの着信音が鳴ったが、沈黙はその携帯の電子音を瞬時にしかも完全に消滅させた。 僕にはとてつもなく長い時間のように感じた。 耐え難い時間だった。 苦痛でしかない時間だった。 それでも僕は、動くことが出来なかった。 海の方を見たまま、指一本さえ動かすことが困難だった。 もう下着は汗ですっかり濡れてしまっていた。 ずいぶん長い時間、じっとしていたと思う。 「私、死神なの。」 一瞬、時が止まった。 いよいよ少女の登場です。 最近、ものすごい寝相だ。 3枚着て寝ているんだけど、 一番下の毛布を左側に蹴りやって、 真ん中の布団を右側に押しやって、 一番上の布団を着て寝てます。 器用だよね(笑) 今日、運転免許の更新に行ってきました。 写真がめっちゃ変!! ってか、太ってるじゃん!! その前に、金髪&プリンだし・・・。 これで3年間か・・・。 5年前の顔、ほそっ!! 痩せてたな、あの頃は・・・。 憂鬱です。 ... 死神の微笑み <13> - 2003年03月18日(火) ちょうどその時、上着のポケットに入れていた携帯メールの着信音が当り一面に鳴り響いた。 目を閉じて、波の音に耳を傾けていた僕は、一瞬ビクリとした。 浜辺で聞く携帯の電子音はひどく場違いな音に聞こえた。 「暇や〜。今から飲みにいかへん?男二人やったら寂しいから、女の子はこっちで準備しとくわ。」 それは、大学の男友達からのメールだった。 文字で読む関西弁は、少し変な気がした。 「悪い。飲みたいんだけど、今、大阪にいないんだ。ところで、女の子はかわいい?(笑)」 とこちらもメールを送信した。 「送信されました」という表示がでて、携帯をまた上着のポケットに押し込んだ。 ふと、-僕は何をやってんだろう-と考えた。 日常から離れたくて新潟までやってきたのに、結局大阪と繋がってしまっている。 そしておまけに、その大阪から来たメールが飲み会の誘いときた。 「この虚しさはなんなのか。」 考えても分からなかった。 高2の時から感じ続けている「違和感」が、僕の体の中に入り込んでしまったのかもしれない。 僕は、「違和感」をどうやって排出すればいいのだろうか? そのうち自然に排出されるものなのだろうか? それとも、一生僕の体の中に居続けるのだろうか? そして、僕の死と共に一緒に昇華されていくのだろうか? −決定的に「何か」が足りていない− つぶやいてみた。 僕の中の「違和感」が少し動いた気がした。 ふと背中に人の気配を感じて振り向くと、そこには一人の少女が立っていた。 「ずっと私のことを忘れないでね」 と母親が前に言ったことがある。 「僕が生きる道」の最終話を見てます。 途中から合唱の話ができて、それはかなり意外だったな。 「もし」「仮に」「例えば」親が今、死んだとしても、 僕はこの1年3ヶ月を後悔しない。 「もし」「仮に」「例えば」今までの1年3ヶ月という時間を細かく区切って、 その一瞬一瞬に死んでいたとしても、その時僕は後悔しない。 僕はそれだけのことをやってきたつもりだし、 これからも、それだけのことをやっていくつもりだ。 ドラマの中で、草ナギ君は「死」への準備をしていた。 そこが印象的でした。 ... 死神の微笑み <12> - 2003年03月17日(月) さっき部屋から見た感覚だと、歩いていけない距離ではない。 携帯を見ると、7:29と表示されていた。 小高い丘を下ると、広い道に出た。その道を突っ切って、海の方へ真っ直ぐ進む。 このあたりは町の中心地のようだったが、人気も少なく灯りもまばらだった。 僕は町にはかまわずに海岸のほうにひたすら真っ直ぐ進んだ。 頭に浮かぶのは笑顔の駅員とさっきみた夢ばかりだった。 −ここには私が求める雪があります− ・・・波に飲み込まれる・・・ −朝の空気っていうのは、綺麗なんです。すごく澄んでます− ・・・完全な恐怖・・・ −夜の間に浄化された空気− ・・・完全な絶望・・・ −ここには私が求めるものはすべてあるんです− ・・・僕自身が世界・・・ そして、最後には何もかもが消え失せる。 海岸には37分で着いた。 早歩きだったせいで、少し息を切らしていた。 浜辺に出ると、肌を切るような強くて冷たい海風が容赦なく吹きつけてきた。 砂の上に腰を下ろして、海を見て、雲で覆われた空を見上げ、白い息を吐いた。 白い息は、黒い空にかき消された。 そして僕はまた海を眺めた。 それは、TVで見たような荒々しい日本海ではなかった。 間違いなく、小さい頃に見慣れた瀬戸内の波よりは高かったが、それでも僕の予想よりは穏やかで、 一定のリズムを刻みながら、寄せては返していくことを繰り返していた。 新潟に向けて出発した時、僕は日本海を求めているんだと思った。 今もそれに違いはないが、僕が求めていたものは「荒々しい日本海の波」だったことが分かった。 今日の日本海の波は、僕が求めていたものではなかったが、少なくとも、今日中に浜辺に来れたことには満足していた。 −怖いが凶暴ではない− 確かにそうだと思った。駅員が言ったことは間違いじゃない。 病室にかけられてるカレンダーの3月16日のところに丸がつけてあった。 昨日、「日にちすらわからない。情けない。」とうなだれた親に対して、 「んじゃ、今日が3月16日だから、ちゃんと覚えておこう。」と言ったからだと思う。 甘えてばかりでわがままな親だけど、親なりに前に進もうとしているんだと感じた。 16という数字を囲んだ○は、波打っていて綺麗なものじゃないけれど、 ものすごく力を感じる○だった。 止まってしまった歯車は、少しずつ動き出そうとしているのかもしれない。 ... 死神の微笑み <11> - 2003年03月16日(日) 空は雲ひとつない快晴で海は青く澄んでいた。 遠くには海と空を区切る海平線がはっきり見えた。 浜辺にはキメの細かい砂が広がっていて、ゴミひとつなかった。 まるで粒の一つ一つが宝石のような気がした。 まさに絵に出てくるような眺めだった。 浜辺には一筋の足跡が残っていた。 その一筋の足跡は遠くまで続いていた。 僕は目で足跡を追った。 その先には誰もいなかった。 いきなり波がその足跡を飲み込んだ。 波が引いていくと足跡は消えていた。 存在していた形跡すら消されていた。 足跡は半ば無理やりに消し去られた。 海の方を見ると、様子は一変していた。 空には暗雲が広がり、海は黒く染められていた。 浜辺には木片や海草などのゴミが打ち上げられていた。 いつの間にか見上げる程の高い波が目の前に迫ってきていた。 僕もあの足跡のように飲み込まれるんだと思った。 あの足跡のように消し去られるんだと思った。 それは完全な恐怖だった。 完全な絶望でもあった。 段々波が迫ってくる。 とうとう波が僕を覆って空を奪った。 そして波が世界を再構築した。 ゆっくり波が空間を狭めてくる。 とうとう僕自身が世界になって同時に恐怖の中心となった。 次の瞬間世界は消え失せた。 夢を見ていたのは20分程度だった。 僕自身、こんな夢を見たのは初めてで、胸がドキドキして、体中が激しく脈打っているのがわかった。 部屋に入ったときにつけたエアコンはもう暖かい空気を送り込んでいて、着ていた赤いダウンジャケットを脱ごうとしたが、思いとどまった。 やはり今日中に海を見ておきたいと思ったからだ。 急いでマフラーを巻いて、財布と携帯を手にして部屋を飛び出した。 また新しい話書き始めました(笑) やっぱ自分の中に物語がいくつか生まれてるので、 出していかないと落ち着かないみたい。 まだたった3つしか書いてないから制作意欲は湧くらしい。 社会にでるってことは僕の想像以上に簡単なことじゃないんだと思う。 そして、そう思うたびに僕は先の見えない不安に襲われる。 僕は決して、物を書いて妄想世界に行こうとしてるわけじゃない。 きっと何かを揺り動かすために、何かを変える為に書いているんだと思う。 そのためには過去をきちんと整理して、受け入れる必要がある。 僕がやっているのことはそういうことなんじゃないだろうか。 なんか、最近よく自己分析を試みている次第です。 ... 死神の微笑み <10> - 2003年03月15日(土) 車の外の風景は、ずいぶん変わっていた。 コンクリートで縦長く作られた建物は、木造で平たくなっていった。 それに、建物の数が減ってきて遠くまで続く田畑が見えるようになっていた。 ほとんどのところで冬支度が終わっているようで、雪に向かって「こっちは準備が終わったんだから、早く降れよ」と言っているようにも見えた。 僕は頭の中で、この夕暮れの景色に雪を重ねてみた。 見渡す限りのほんのり紅く染まった白い世界はきっと感動的なのだろうということは明らかだった。 でも、半月後くらいに来ればよかったとはまったく思わなかった。 今、来たことが偶然的必然なのだ。 今、来たことに意味がある。そう確信していた。 しばらく薄暗い林の中を走ると、小高い丘の上にその旅館はあった。 「着きましたよ。」 久しぶりに運転手の声が聞いた気がした。 旅館は林の中にポツンと立っていて、あたりを見回しても旅館以外の光を見つけるには、雲のない空を見上げるしかなかった。 あいにく、今夜の空は雲で覆われていた。 僕は運転手に促されて、玄関にはいった。 フロントで受付を済ませると、僕は迎えに着てもらった運転手に「ありがとうございました」と挨拶をした。 運転手が「ごゆっくりおくつろぎぐださい。」と言う顔には、さっき車の中で愚痴っていた中年男性の面影はどこにもなかった。 外見とは違って、内装はずいぶん綺麗だった。 僕が通された2階の部屋からは、遠くに日本海を臨むことが出来た。 もう真っ暗になっているせいで、かすかに海であることがわかるくらいだった。 僕はマフラーだけ外し、服も脱がずに窓際の椅子に腰掛けて、自分でいれた熱いお茶を飲んだ。 しっかりとしたお茶の風味とともに、程いいしぶみが渇いた喉を通っていった。 お茶をテーブルにおいて、深いため息を一つつき、窓の外の景色を眺めた。 笑顔の素敵な駅員の言葉が忘れられなかった。 −ここには私が求めるものはすべてあるんです− 僕はそのまま静かに眠りについた。 やっと10回ですね。 まだまだ長いです。 よくこんなの書いたな・・・>自分 食べるとなぜか吐き気がして気分が悪い。 でも、食欲はある。 家でもイライラしまくり。 左胸がまたよく痛くなる。 なんとかしてもらいたいもんだ。 やっと小説を書き終えて(まだ見直ししてないけど) ほっとして、しばらくは書きたくないなぁと思っていたんだけど、 また書きたくなりました。 今度は「渇き」になるっぽい。 もちろん、実際書いてみたら変わる可能性もあるけど。 僕は自分に対して悲観することはないんだ・・・と、思った。 ... 死神の微笑み <9> - 2003年03月14日(金) 車の中も暖かかくて快適だった。 車の中にいると、ここは初冬の新潟だということをすっかり忘れてしまう。 運転手は薄着に見えて、それが余計に僕の皮膚感覚を狂わせた。 街中で見かけたおばあさんが、ずいぶん着込んでいるのを見て、外は寒いんだと思った。 運転手は常に何かをしゃべり続けていたが、僕は窓の外の景色を見ていた。 時折、「君もそう思わない?」とこっちを振り返って言うので、その都度、 「そうですね。僕もそう思いますよ。」と気のない返事をすると、 「そうですよね。まったく連中は市民のことなんて考えちゃいないんだ。まったく・・・」と満足げに前を向いて、またブツブツ言っていた。 どうやら、行政に対して愚痴っているようだった。 こういうのを、空気は吸ってくれているのだろうかと、笑顔の素敵な駅員の話を思い出した。 −夜の間に浄化された空気− 窓の外を流れていく景色は、僕の実家付近の風景とそう変わらなかった。 空だけではなくて、街全体が紅く色づき始めていた。 夕日を見ると、小さい頃、田舎に程近い海で見ていた紅い海を思い出す。 僕はその景色が好きで、よく自転車で海が見える小高い丘まで行っては、海が黒に変わるまで見とれていた。 田舎の両親には、サークルで合宿があるからしばらく連絡がとれないと嘘をついた。 父親は農機具の営業をやっていて、母親はみかんの加工工場でパートをしている。 僕は一人っ子で何不自由なく育てられた。 いじめられることもなく、友達も少ないと思ったことはない。 高校2年生になる頃に彼女が出来たし、3年の時には初体験も終えた。(このへんは、田舎にしては「進んで」いたのかもしれない) でも、僕が妙な違和感を感じ始めたのは、確か高2の秋だった気がする。 何かショッキングな出来事があったわけではない。 得体の知れない違和感は、ゆっくりと足音を立てずに僕に近づいてきていたのだ。 僕がある日ふと気づいたときには、もう真横にいた。 その頃は、大学受験のおかげでその「違和感」について追求することもなかったのだが、 大阪にある大学に入ると、日に日に「違和感」について考える時間が増えていった。 「違和感」は一日一日確実に僕に近づいていて、それは高2のときより更に僕に近いところにあるのがわかった。 それが分かると同時に、「違和感」の影を見ることが出来た気がしたのだった。 結局は、僕の今までの人生には不満をいうようなところは何もないが、決定的に「何か」が足りていないのだろうということだ。 一体僕には何が足りていないのだろうか。それを見つけることが大学での僕の命題のようなものになっていた。 両親は仲良く、友達もいたし、いじめもうけず、欲しいものはほとんど買ってもらえ、恋愛もそれなりにやってきた。大学にだって通ってる。 それで何が足りないのかまったく分からなかった。 足りないものなどあるはずがなかった。 でも、決定的に「何か」が足りていなかった。決定的に。 一体いつまで続くねん!って感じなんだけど、まだまだ序章といったところです。 昨夜はちょっと嫌な夢見ました。 野球やってて、人が死んで、血が出て、僕が叫んでました。 死んでいた人の顔が忘れられない。 なんか映画「リング」で、もがき苦しんだような顔でした。 はぁ、なんでそこだけ強烈に覚えてるんだろ。 戦争は反対だけど、アメリカには賛成する。 日本も難しいねぇ。 ... 死神の微笑み <8> - 2003年03月13日(木) もう体が十分に暖まっていて、喉を通るお茶もいつもと変わりない感覚で胃に納まっていった。 電話を終えた六さんはゆっくりとした足取りでやってきて、 「知り合いの旅館なんだけど、よかったかね?」と温和な声で言った。 「はい。ありがとうございます。」僕は軽く頭を下げた。 「20分くらいで迎えが来るから、ここで待っているといい。」 僕に合わせて標準語で話そうとしてくれているらしいが、染み付いた訛りはなかなか抜けていない。 ずっと言葉が少なめだったのは、気の使っていてくれたのだろうという気がした。 10分過ぎたあたりで、3人の駅員が少し慌しく動き出すと、電車がやって来て、スーツ姿にコートを羽織った2人の男性と1人の中年の女性が降りた。 笑顔の素敵な駅員は「おつかれさまです」といいながら切符を受け取っていた。 3人ともうつむきながら改札を抜け、事務所の中のことなんて気にする様子もなく、駅から去っていった。 電車が出ると、3人はまた薄くて熱いだけのお茶をすすっていた。 六さんの電話から30分程して、一台の車がやってきた。 運転席から降りてきた人は、満面の笑みを浮かべながら事務所のドアを開けて入ってきた。 「六さん、電話ありがとう。」 「お客さんはこちらだ。大阪から来られたらしい。」 「お〜、それはそれは遠いところを。では、こちらへどうぞ。」 案内されて、再び駅を出た。 体の心まで暖まっているおかげで、それほど寒さを感じずに済んだ。 さっき真っ白だった雲は、多少量は減ったものの、薄っすらと紅く染まり始め、 昼間に人々が吐き出したネガティブさを十分に含んだ空気は、浄化の時を待っているようだった。 夕方のせいもあるのか、ロータリーには多少の人気もあったし、タクシーも3台止まっていた。 外に止めてあった僕を迎え来た車は、黒いセダンタイプで、車体は綺麗に磨かれていた。 後ろのドアをわざわざ開けてもらったので、ちょっと恐縮してしまった。 僕が乗り込むと、迎えに来た男性は「閉めますよ。気をつけてください。」と言って勢いよくドアを閉めたあと、 見送りに来た笑顔の素敵な駅員と60歳過ぎの駅員に軽く会釈して、運転席に座った。 僕は、笑顔で立っている二人の駅員に軽くお辞儀をして、手を振った。 車が出発して、駅が遠くなっていく。 結局、3人目の駅員とは何も話す機会がなかったし、顔も良く覚えていない。 −存在を覚えているだけ奇跡かもしれない−と思った。 今日で、病院へ実習にきていた学生さんが実習を終えた。 散歩についてきてもらったり、部屋に顔出してくれていたり、 それだけのことが、親も僕もいい気分転換になっていたと思う。 僕は毎日親かおばあちゃんと話すことしかないから、 ずいぶんよかったんじゃないかな。 さっき「L」カップの巨乳グラビアアイドルを紹介してたけど、 でかけりゃいいってもんじゃないよね。 Lっすよ、L。 僕から見たらちょっと怖いけど・・・。 目が七色に変わる人を見ました。 びっくりだわ〜。 美女か野獣、おもしろくなってきた。 踊る大走査線の映画が楽しみです!! ... 死神の微笑み <7> - 2003年03月12日(水) 僕はただ、日本海を見に来ただけなのだ。見なくてはいけないような気がしたのだ。 荒々しい冬の日本海をこの肌で体験すれば、何かが変わると思った。 きっと自分の中の何かが変わってくれるんだと信じていた。 海に何か特別な思い出があるわけじゃない。 家族で行った記憶もないし、海で泳いだ記憶もない。 新潟にも来たのも初めてだった。 ある日ふと浮かんだ映像には、荒々しい海が見えて大きな波が押し寄せてきていた。 それと、自分が海を見ているその場所は寒いんだろうという漠然とした感覚があった。 だから、僕は新潟に行くことに決めた。そして、今、新潟にいる。 もう日本海に目と鼻の先のところまでやってきたのだ。。 前回海に行ったのは、高2の夏だった。 友達に誘われて海に行ったのだが、目的は泳ぐことじゃなくてナンパだった。 わざわざ買ってもっていった派手さが売りだけの水着を濡らした記憶すらない。 僕は、頭数として誘われて、特攻部隊として声をかけるのが役目だった。 何度撃沈したかわからない。 結局、1人の女性とすら長く話すことが出来ずに男3人で帰る羽目になった。 でもなかなか楽しかったし、それなりに満足もしていた。 あの頃はまだ、すべてのものが希望に満ちている気がしていた。 溢れだした希望は、美しい軌跡を描いて道路の脇へ堕ちていく。 光の届かない道路の脇にすら希望が積もっていた。 けれど、その光景は明らかに眩しすぎた。明らかに間違っていた。 そして、目が眩んでいるうちに、希望はどこかへ行ってしまったのだった。 消えてしまったと言った方がいいだろうか。いや、元々そこに存在すらしていなかったのかもしれない。 そんなことを思っている間にも、笑顔の素敵な男性の駅員は、海について話をしていた。 「さっきも言ったように、今の時期はまだマシだが、真冬の日本海は本当に恐ろしく思うことがある。私も一昨年・・・。あっ、宿は決まってるの?」 「あっ、いえ。まだ決まってないです。」 「六さん、この子に旅館紹介してやってよ。」 六さんとは、60過ぎの男性のことらしい。 少し白髪まじりで痩せたその男性は何も言わずに立ち上がると、自分の机のところへ行き、一冊のノートを開いて、そこを見ながら電話を回した。 「六さんは、三男なのに六助なんだ。なんか変でしょ? 六さんは長いここにいるから顔が広くて、いい旅館知ってるんだ。心配することはないよ。」 笑顔の素敵な駅員は、やっぱり笑顔だった。 ふぅ、なんとか最後まで書き終わりました。 今回のは最後まで書き上げた充実感が違います。 長かったしねぇ。 またもう一回読み直して手は加えるけど、4万字くらいはいったんじゃないかな。 それが長いのか短いのかはわかりませんが。 FFX-2、買いました〜。 僕が行ったとき7,8人いたけど、みんなFF10-2買って帰りました(笑) オープニングからあんじゃこりゃ〜!!って感じなんですが、 今回は早めにちゃんとクリアします(苦笑) ドレスアップってなんかキューティーハニーみたい(爆) Xの方もクリアしなきゃ(汗) 今、病院に実習に来ている学生さんがいて、 親の散歩について来てくれたりするんで、一昨日なんて6人で散歩しました。 まるで大名行列みたい(笑) 親も午前中に話し相手がいてちょっとはマシみたい。 散歩中はもっぱら僕とお話。 携帯の事とかネットのこととか話してました。 実習は明日までらしくて、次は5月当たりに来ると言ってました。 そのころには僕と親は何をしているかな・・・。 ... 死神の微笑み <6> - 2003年03月11日(火) どうしてこの人は、こんなに輝いているのか不思議だった。 無邪気という言葉の意味は、こういうことなのだろうと思った。 ムカツクくらいまっすぐで、誠実で、ちょっと引いてしまうけど、心のどこかでうらやましく思ってしまう。 嫉妬感にも似た感情が自分の中に湧いていることがわかった。 そして、僕はここに何を求めてきたのだろう。 その輝いている男が話の途中で、いきなりただの駅員に戻り、 「あっ、ごめんごめん。僕の話なんてどうでもよかったね。そういえば、君はこれからどうする気なの?」と聞いてきた。 「日本海を見に行こうと思ってます。」 「へぇー、変わったことやるねぇ。それはまたなんで?」 「いや、特に意味は無いんですけど。」 「そか。でも、もうこの時期にはみんな海には近づかないよ?」 「えぇ、知ってます。」 「それなら、今日はもう止めたほうがいい。もう太陽が傾いてきている。大阪には急いで帰らなきゃいけないの?」 「いや、何も決めてません。とにかく日本海を見てから決めます。」 「まさか・・・身投げする気?」と、駅員はちょっと苦笑いをしながら言った。 「いやいや、そんなんじゃないですよ。」と、僕は笑いながら返事をした。 笑っていた駅員の顔が少しこわばった。 「そんならいいけど。できるだけ夜の海には近づかない方がいい。君が思っている以上に冬の海は怖いところだ。今はまだおとなしい方だけどね。 もちろん、怯えることはない。怖いが凶暴ってわけじゃない。下手なことしない限り海は安全。向こうからは何もしてこないから。」 「覚えておきます。」 今までろくに海に行ったことがない僕には、いまいちピンとこなかったが、彼の言うことは間違っていないだろうと思った。 昨日くらい長いと、読む気しないよね。 (いちおいろいろ考えてるらしい) 今日は確定申告とかチケ代の振込みとかいろいろあって、 「4時間くらいかかるよ〜」と親に言って病院でてきたんだけど、 実際は1時間弱で終りました(笑) 思った以上にスムーズにいったしね。 これも自己防衛です←自分を納得させてる それにしてもお金がやばいな。 バイトしないとやばいかも。 10万おろしても、あっという間に消えていくもんな。 無駄使いはしてないつもりなんだけど・・・。 ふぅ〜(汗) ... 死神の微笑み <5> - 2003年03月10日(月) 60過ぎくらいの男性の提案で、4人でストーブを囲んで一服することになった。 差し出されたお茶は、香りがあまりしなくて、一口含んでも薄くてただ熱いだけのお湯みたいな飲み物だった。 それでも、その熱いだけの飲み物を飲むと、熱いものが喉を伝って胃に落ち、そこからそのぬくもりが体に広がっていくのがわかった。 遠い地へ来たことで、絡まって凍りついていた緊張の糸がゆっくり解けていく様な気がした。 ちょっと気持ちが落ち着いたところで、さっき聞けなかったことを聞いてみた。 「訛ってませんよね?」 いきなり質問された笑顔の素敵な男性の駅員は少しびっくりした顔をして、 お茶というにはやや物足りない飲み物をずずずっと飲んでから、 「あ〜、私ですか?私、本当はここの土地の人間じゃなんですよ。もともとは千葉です。 でも、雪が好きでこっちに越してきたんですよ。」 ここで見る彼は、さっきより若く見えた。 29歳だと言った。 一度、千葉の会社に入社したが、どうしても雪国で暮らしたくて3年前にはるばる新潟までやってきたらしい。 「雪は好きなんですが、雪ならなんでもいいって訳じゃないんですよ。 雪にはパウダースノーってのがありまして、それは割とサラサラした雪なんです。 名前、聞いたことあります? あれ、結構人気高いんですよ。 ただ、私が好きな雪はあれじゃなんだなぁ。 確かにスキーとかボードやるならサラサラのパウダースノーの方が気持ちいいんです。 それは本当に全然違います。 でも、私が好きな雪ってのはそういうのじゃないんです。 実際、この目で見てきたんですけど、あのサラサラしたのはなんか違います。 なんていうのかな。重量感っていうか、存在感とかそんな感じです。 パウダースノーで味わう浮遊感みたいなものが、僕には合わないんですよ。 ここには私が求める雪があります。 ここらへんの雪はたくさん水分を含んでるんですよね。だから結構重いです。 初めて雪を目にしたのは、高校の時で、修学旅行が新潟のスキー場にだったんですけど、もう、なんというか感動でしたね。 あの日以来、いつか絶対雪国で暮らしたいとずっと思ってました。 ここは最高です。だって、朝起きて窓を開けると、一面雪景色ですよ? 朝日の反射した雪ほど綺麗なものはないと思ってます。 夕日は夕日でいいところがあるんですけどね。 いやぁ、やっぱり朝だな。朝の空気っていうのは、綺麗なんです。すごく澄んでます。 人がほとんど動いていないんで、そうなんだと思いますけど。 そういう景色を見ると、空気っていうのは、昼の間に人の憎悪とか吐き出した愚痴とか・・・つまりネガティブな部分を吸収してくれていて、 夜の間にその蓄積されたネガティブな部分を浄化してるんじゃないかなって感じるわけ。 そうじゃなかったら、朝の空気があんなに気持ちいいわけないでしょ? おかしな話ですけどね。 とにかく、ここには私が求めるものはすべてあるんです。」 彼は目を輝かせて、それからも雪景色のすばらしさやら冬の日本海岸を旅したことを話をした。 今日は長めです。 だいたい25行を目安にしてたんですけど、 今の長さを25で割ると、68回で終ります(汗) ながっ!! 疲れ気味なのでここらへんで終わり。 ... 死神の微笑み <4> - 2003年03月09日(日) 雪が降り出したら、これよりもっと寒くなるのだろう。 それがどんな寒さなのか想像がつかなかった。 冬の大阪でもたまに雪が降ることがあるが、夏を経験してきた僕の体は、去年の冬のことなんてほとんど忘れてしまっているし、 大阪で感じる寒さと、この新潟で感じる寒さは、何か違う気がした。 自分を落ち着けるように空に向けていつもより長めに吐いた白い息は、そのまま白い雲に吸い込まれていった。 きっと溶けた暖かい息は冷たい雪となって降り、積もるのだろう。と思った。 駅前にロータリーの面影らしきものはあるが、人の影がまったく見えない。 タクシーすら止まっていなかった。 そして、駅のホームに降り立ったときから密かに感じていた嫌な予感が当たってしまった。 僕は結局、あの笑顔の素敵な男性の駅員に頼らざるおえない。 あの笑顔の素敵な男性の駅員は、事務所の中で何か書類のようなものを書いていた。 しばらくそれを眺めていたが、机にむかっている彼は笑顔ではなかった。 どうやら凍っていなかったらしい。少し安心した。 笑顔の素敵な駅員は、僕の視線を感じたのかふとこっちを振り返ったので、 僕は笑顔ではない駅員の顔を正面から見ることになった。 椅子に座ったまま上半身だけをこっちに向けて座っている駅員は、どことなく可愛らしかった。 「あれ?どうかしたんですか?」 「タクシーが止まってなくて・・・」 と言うと、すうーっと滑るようにこっちに寄って来て、にこっと満面の笑みを浮かべてみせた。 「ちょっと、中に入ったら?暖かいよ。」 僕はその笑顔に導かれるかのように事務所に入っていった。 確かにそこは暖かかった。 顔の筋肉が、幾分動かしやすくなったような気がした。 事務所のちょうど真ん中あたりに古いストーブが置いてあり、 その上にはやかんがのっていて、そのやかんからは真っ白な湯気がたち、それは空中に広がっていった。 あの湯気はきっとあの白い雲には溶けることができないんだと思った。 笑顔の素敵な駅員の他に2人の男性の駅員がいて、2人とも僕の突然の訪問を歓迎してくれた。 小説(のようなもの)を書くようになってから、 自分の想いを相手に伝えたり言葉にすることの難しさを感じる。 今載せてる小説だって、僕はその世界観も人間の相関図も、 それぞれの精神状態も感情の変化も、 主題もほとんどわかっている(つもり)だから、 それを僕は自分自身で評価できるんだけど、 実際こうやって文章化してみると、自分が意図していることとは多少違う気もするし、 でも、今の僕にはこういう言葉でしか現せないなぁと思ったり、 いや、他にも使える言葉があるんじゃないかとか・・・。 夜、電気を消して布団に横になるのがまだイヤだ。 今年に入ってずっとそういう状態なんだよねぇ。 今回のはかなり期間が長い。 このままじゃいかんな・・・。 ... 死神の微笑み <3> - 2003年03月08日(土) 僕はいきなり何を言い出すのだろう、という感じで目をちょっと大きく開いた。 すると駅員は慌てたように、 「あっ!いきなり失礼しました。きっと都会の人だと思いまして。 ここらへんじゃ、そんなおしゃれな服を着る人はいないんですよ。あはは。」 と、言いながら、相変わらずにこにこしていた。 もしかしたら、寒さのせいで笑顔のまま凍りついているのかもしれないと思った。 実際、僕が「そういえば、訛ってませんね?」と聞こうとしたのだが、 口の周りの筋肉をうまく動かせなくて諦めたくらいだった。 長い間、寒いところにいると筋肉が凍るということも、あり得なくないのかもしれない。 凍るとしたら笑顔が得だろうと思った。 僕の顔が今のまま凍ってしまったら、ずっと無表情でいなくてはならない。苦痛ではないけれど。 それに、僕が駅員に対して「訛ってませんね?」とわざわざ聞くまでもなかった。 僕が今日、なぜ赤いダウンジャケットを着てきたのかということも、わざわざ言うほどのことでもない(それが都会的であってもなくても) 男性の駅員は僕が何かを言い出そうとしたのが分かったらしく、しばらく僕の顔を見ていたが、 結局僕に話す意思がないことを確認すると、また口を開いた。 「ところで、どうしてこんな田舎にいらっしゃったんですか?」 「日本海・・・日本海を見に来たんです。」 僕はそう言うと、改札を抜け、所狭しとポスターが貼られている掲示板を無視し、駅を出て、立ち止まった。 −もう少しで日本海を見られるんだ− 背筋を伸ばして、軽く伸びをした。空気は相変わらず冷たかった。 連載はじめてからなんなんですが、 この話の中で人が2人死んで、2度性的な表現があります。 僕の中では流れの中で必然的なことだったんですけど。 もし、万が一読んでいただける方がいらっしゃったらそこらへんをよろしくお願いします。 やっぱMEGUMIはいいっす←myブームらしい 今日、ひさびさ本屋に行きました。 「最遊記」が新しく出てたみたい。 再出版? エニックスから出たやつとまったく一緒なんですかねぇ。 それよりも外伝の続きを見たいんですけど・・・。 今夜もマイケル・ジャクソンのドキュメント番組が放送されてます。 見てしまう(笑) 爆笑オンエアーバトルチャンピオン大会が楽しみです♪ ... 死神の微笑み <2> - 2003年03月07日(金) 新潟にある小さな駅の短いホームに降りると、男性の駅員が笑顔で迎えてくれた。 背は僕より低く、体は少しぽっちゃりしていて、頬を赤く染めながら白い息を吐いていた。 雪はまだ積もっていなかったが、もうここはすっかり冬になってしまっているように思えた。 少なくとも、僕が日ごろ暮らしている大阪ではこの気候を冬という。 その男性の駅員は相変わらず屈託のない笑顔を浮かべながら、 「寒いですねぇ。」と言い、僕が差し出した切符を受け取った。 年は30半ばくらいだろうか。 これといって特徴のある顔ではなかったが、この人の第一印象ランキングがあるとしたら一位はダントツで「優しい人」だろうと思った。 僕はあまりの寒さに、身をすくめるしかなかった。 全身の毛穴や、筋肉の一本一本も、細胞の一つ一つでさえも、すべてが縮んでしまっているように思えた。 おまけに、息を吸うたびに喉の奥に氷が張り付いてくるような気分になった。 肺まで凍らないかと心配した。 発車のベルが鳴り、ドアが閉まり、電車はゆっくりと動き出した。 その後姿をを眺めながら、自分がほんの少しワクワクしているのを感じていた。 −とうとう、ここまでやってきたんだ− こんな気持ちは久しぶりだった。 僕はほんの少し感じた胸の高鳴りを、一瞬憎んだ。 −もう子供じゃあるまいし、ワクワクしてどうする− でも、結局はなんだか照れくさいだけなのだ。 目の前にいた駅員は僕を見ながらにこにこしていた。 辺りを見回すと二人っきりだということがわかった。 どうやら、ここで降りたのは僕だけだったようだ。 僕は少し気まずく思い、なかなか動くことができずにいると、 「いや〜、ここ2,3日また一段と寒くなったんですよ。ココらへんは冬になると、真っ白になるんです。 私、雪が好きでして。あと一週間もすれば降るんじゃないかなぁ。」 と、向こうが先に切り出してきた。 案の定、今日はあんまりカウンターまわってなかったです(汗) それでも、my way爆走中、深真珠です。 ラルクのkenちゃんがやってるバンド、「SOAP」のライブチケが当ったぞ!! マジで嬉しいんですけど(笑) 場所は福岡ドラムロゴス。 ライブハウスって初めてで、緊張するんですが・・・(汗) ライブハウスってどうやればいいんでしょうか? 知ってる方ご指導お願いします。 ↑おそらくこっちから強制的にメールします(苦笑) 対バンが「HYDE」だしなぁ。 豪華すぎます!! 日ごろのうっぷん晴らしてくるぞ!! ちなみに2daysで、一日分しかとれなかったので、もう一日ゲッツ!したいと思います。 ... 死神の微笑み <1> - 2003年03月06日(木) 夜の新大阪駅はいつものように人であふれていた。 会社帰りのOLやらいちゃついている若いカップル、ほろ酔い気分のサラリーマン。 人々はそれぞれの行く先を見つめて、わき目も振らず歩いていた。 誰もが他人の行動に視線を移すことはない。 もし、移ることがあるとあるとすれば、それはものめずらしさか軽蔑の視線だった。 僕はそんな人ごみの中をかき分けて、必死に探していた。 ファーストフード店の中や、喫茶店、本屋の中にいる人の顔もできる限り一人一人確認した。 すれ違う人と肩がぶつかるたびに、「ごめんなさい」と頭を下げ、相手の顔もみらずに走りだした。 何度謝ったか覚えていない。 本当は「お前が邪魔なんだよ。ボケ。」と言いたかった。 −早く探さなければ− 新潟からやっと帰ってきて、ほっとする間もない。 −やれやれ− そう言えば、さっき見たあの女の子は本当に新潟で出会ったあの少女だったのだろうか。 「それ」はほんの一瞬のことで、本当にそうだったのか確信はない。 それでも、この目で確かめたかった。 新大阪駅の構内を1時間走り回ったが、結局見つからなかった。 周りが寒さで身を縮めているのに、僕だけは顔から汗と白い湯気をだしていた。 一瞬見かけたさっきの場所に戻り、人ごみの中で一人だけ息を切らしながらもう一度360度見回して、そこで僕は諦めた。 −だいたい、あの少女が大阪にいるわけがないじゃないか−と自分に言い聞かせた。 足は疲れのせいでガクガクていた。 もし、あの少女を目にしただけなら、それほどこだわらなかったかもしれない。 似た女性だったと自分を納得させていたかもしれない。 僕がどうしても忘れられないのは・・・確認したかったのは・・・少女の表情だった。 少女はこっちを向いて微笑んでいたのだった。 今回のは前回の「音の記憶」の4倍以上あるんだよねぇ。 長い連載になりそうだな。 書き上げたら5倍くらいになるかも・・・。 実はこの部分はものすごく書き直したいんですけど(爆) 今日の日記は自己満。 さっ、明日も頑張らなきゃ。 ... 連載はじめてみる - 2003年03月05日(水) 今、書いている「死神の微笑み」の連載をはじめてみようか検討中。 まだ書き上げてないし、今からがクライマックスなんですが・・・。 それに書き上げたら相当修正もはいるだろうけど。 まず、ちゃんとこれを完成させたい!! 締め切りに追われる作家のように、ちょっと自分を追い詰めないとダメかなぁって。 まだまだ文に対しての熟慮が必要だと思います。 未熟だと分かっているものを公表するのもどうかと思うけど、 僕はまだまだ失敗を恐れることはしないほうがいいんじゃないだろうか。 ここらで思いっきり恥かくのも悪くない それで、かなり長いので、かなり長い期間の連載になると思われます。 不定期連載になるかも? まず、冒頭だけでも近々アップするかも。 自分では、物語の構成とか意味とか人間関係を完全に把握してるから、 いい話しだなぁと絶賛してしまうけど、 人から見たら実際どうなんだろうね。 まぁ、ここに載せたからって、ちゃんと読んでくれる人は皆無だろうし。 そこは僕の自己満です。 今日はジャズバーに飲みに行って、マスターの退院お祝いしてきました。 小さい花かご買って行っただけですが(汗) 酒飲むと、おなかが空くんだよねぇ。 どんなに食事してても、酒入るとおなか空く。 現に今も、めっちゃ腹減ってます。 満腹中枢イカれ気味。 今夜は眠れるかなぁ・・・。 がんばって寝ますってのも変だな(笑) ... つぼみ - 2003年03月04日(火) 今日は天気が良くて、親とおばあちゃんと3人でドライブしてきました。 いつも海ばっかり行ってたんで、今回は山に行きました。 山の上から見た田舎の風景がなかなかよかったです。 夜に行ったら、綺麗な夜景が見られるかなぁ。 田舎だから、光は点々としてるだろうけど(笑) 帰り道の途中で、見事に吐いてくれました。 ちゃんと受け取れるものを持っていたんで、車を汚さずに済んだけど、 走行中に吐かれたのにはびっくり。 汚い話をすると、親の吐いたものは黒い液体。 しかも、かなりの量を吐く。 見てて気持ちいいもんじゃない。 僕は車を止めて、吐しゃ物を捨て、また発進させる。 助手席でうなだれてる親の姿が痛ましかった。 川の土手沿いには、黄色い菜の花がまるでじゅうたんのように綺麗に咲いていた。 親は「綺麗かねぇ」とちいさくつぶやいた。 田舎の街並みを見下ろしているところに、まだつぼみの桜の木がたくさん植えてあった。 「また桜が咲く頃に来ようね」と僕は親に言った。 だんだん寒くなってきた頃に、「年明けまでは・・・」と思っていたのに、 年が明けると「春までは・・・」と思ってしまう。 欲張りすぎかな?(笑) もう5年以上、僕たち二人は「その時」を意識して、少しずつ受け入れながら生きてきた気がする。 特にこの1年2ヶ月は否応なしに、目の前に叩きつけられている。 1年2ヶ月という期間の中で、僕は受け入れられるようになったのだろうか? 同時に、僕自身の人生の続きのことや、老いや死に対しての不安や恐怖も抱えるはめになってしまった。 なんだか馬鹿馬鹿しい気もする。 今の僕が考えるようなことでもないような気がする。 それでも、ものすごく拘束されながら(ある意味)有り余っている時間を、 僕は将来の自分のために使えないでいる。 それは無意味に時間を使っているつもりもないから、難しいところだ。 今日のところはこれくらいにしておこうと思う。 ... 死んだら嫌いということも伝えられない - 2003年03月03日(月) 今、福岡のローカル番組で、 芸能人で誰に似てるかってのを100人に聞く企画をやってるんだけど、 僕って誰に似てるかなぁ。 誰か教えてください(笑) 椎名林檎のnewアルバム聞きました。 まだ一回しか聞いてないけど。 なんというか、ちょっと物足りなかったなぁ。 僕が期待しすぎたか・・・。 11曲44分44秒で一作品って感じ。 アルバムとしてのまとまりはあった気がする。 和製クラシックというか、昭和モダンともいうべき仕上がり。 「真夜中は純潔」を聞いて、 「これからは昭和テイストかなぁ」と思っていたんで、それはあまり驚かなかった。 なんていうか、まだうまく言えないんだけど、 「声」の魅力が薄いかな。 林檎の声好きなんだよねぇ。 それと前みたいな粗さがなくなってる。 洗練されてる。 まぁ、それも悪くないんだけど、以前の不安定さが好きだな。 やっぱ「無罪モラトリアム」が最高だな(笑) アルバムと言えば、お勧めアルバムはHYDEの「ROENTGEN」です。 僕はラルクや林檎、マンソンばっかりであんまり他のアーティストのアルバムは聞かないんだけど、 それでも、やっぱりHYDEのアルバムはお勧めだと思う。 全体的に落ち着いた雰囲気なんだけど、それがかなり癖になる♪ 右目の下の筋肉がピクピクするのはなぜ? ... さげもん - 2003年03月01日(土) 地元では「さげもんまつり」がはじまった。 ひなまつりみたいなもので、ひなだんを飾るさげものです<そのまんまやん ひなまつりは3月3日だけですが、こっちでは一ヶ月間ある。 一ヶ月間は観光客も増えます。 特に川下りやるといいみたい。 さげもんが舟からいっぱい見られます。 my母校では卒業の前に川下りをするようになったんですよ。 僕の年からなんですけどね。 FF10やりなおすぞ!!(笑) ラスボスの前まで来たのに、なんか納得いかず・・・。 僕って完璧主義者かなぁ。 漫画買いたい!! 来週、古本屋行ってみるか。 ...
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