セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録

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2003年02月25日(火) 発掘

ゴンやん童話を昔作りかけてほったらかしにしていた物が
出て来た。タンポポの種で飛んで行くゴンやん。
何をするかと言ったら人の鼻とか目に
飛び込んで悪さをする。ミクロゴンやん。
つまり花粉は小さいゴンやんがいっぱい
飛んでいる、という話。

当然没になった。

気が向いたら作り直そう。





2003年02月09日(日) 58 習慣


今日は本当ならゴンの通院の日。薬も昨日の分まで
あってまだ捨てられずにいる。
引きずるつもりでは無く、ただカレンダーに赤丸を
つけた今日が区切りの日になるような気がしている。

外は晴天。今朝の8時40分。
いつもあわててゴンを担いで病院へすっ飛んで行った
時刻。朝一番にゴンの病院をすませ、昼間の暖かい
内に外出。週末の用事を片付けて、ついでにこっそり
おいしい物を食べ、いそいそと日が暮れる前に家路を
急いだ日。ドアを開けると走りこんで叫ぶ。

『ゴンやーん!!死んでないかー!』

いつもこれでもか、とカイロやお湯ボトルなど
突っ込んで行きつつ、ハラハラする瞬間。
全く外出しない訳にもいかない。

ゴンはたいていこう言った。(多分)


『あんた達ばっか外に出られて、良かねー。
わしばほったらかして、どこ行っとるんじゃー』


ごめんごめんとコートを脱ぎながらヒーター類の
スイッチをバシバシ入れて行く。
部屋はあっという間に暖かくなる。
日が暮れて一気に寒くなった分、暖める。

部屋が暖まった所で夜の投薬。ゴンを出してスポイトで
薬を流し込む。ぐえーぐえーと叫びながらも外には
いそいそと出たがった。


今朝はゴンもいない。
習慣で起きたものの。
仕様がないなあ、と朝マックを買いに行った。
獣医さんへ行く路を反対側に曲がり豪快に自転車で
疾走。いつもは徒歩。気持ちのいい朝。

ゴンも今頃どの空の下で遊んでいるのやら。
そろそろ街へ出てペット屋さんを覗きに行こう。
また黄色いゴンやんを探しはじめねば。

なんといっても彼は私にとって4代めのゴンやん
だったりするのだから。
今度は5代めゴンやん。ゴン助じゃなくって
ゴンザブロウでもいいかもしれない。
ソーセージマフィンを頬張りながら、黄色い鳥を
探しに行こう。ほんとは大きなインコにも惹かれる
けれど(キバタンとか)手に負えないのは明らかなので
見るだけ見て楽しんでこよう。


3月にはいい雛鳥が見つかっているといいのだが。
ゴン助5号計画始動。
暖かく春が近い気がする日曜日の朝。



ゴン助闘病日記はこれで終わりです。
追加などこそりと増えてるかもしれませんが。
いずれゴン助5号の雛鳥日記でも
つけるんじゃないかと思うので、ゴンの日記は
これにて幕とさせていただきます。

読んで下さってありがとうございました。
わずかでもどなたかの参考なり何かのお役に
立てれば、管理人もゴンも本当に嬉しく
思っております。


2003年2月9日 管理人


2003年02月08日(土) 57 アガリスク

ゴンの通院中、獣医さんから勧められたものがあった。
アガリスク茸。

ただしこれは、まだ効用がはっきりしていないので
飼い主さんの判断で与えて下さい、とのこと。

ハムスターなど小動物の例で、いくつか
効果が見られたそうだ。
しかしアガリスクは高価。個人的には怪しいような、と
信用をいまひとつしきれなかったもの。
薬代や診察代などは可能な限り、惜しむつもりは
なかったものの、効用が未知数で高価
という物には二の足を踏んだ。


たかだか50グラムも無い小鳥に与える量なんか
わずかではあったが、買えば人間用でそれなりに
するだろう、と見送った。
今後新しい治療などあればそちらに注ぎ込む方が
良さそうだ、と判断。



ところが。

ゴンがいなくなって数日後、引き出物の
カタログブックが出て来た。去年結婚式に出て
戴いた物をずっとほったらかしにしていた。
何か選ぶか、とめくっていたらアガリスク茸が
入っていたのだ。

もっと早く気が付いていれば。
効果があったかどうか知る由もないが
貰い物なら、迷わずゴンに与えてみたものを。


いくつかこんな風にああ、あのとき...なんて思う事も
出て来るこの頃。仕方のない事である。
願わくば次に飼う鳥が年を取った頃、アガリスク茸の
効用や、新しい治療方法が見つかっていると嬉しい。


おまけ。


ゴンの餌は殻付きフードだった。
余ったものはベランダにまいて雀にやっていた。
たまにそれが芽を出して育つ事がある。


その中で大変可愛らしい花が咲くものがあった。

アマ。(フラックスともいうハーブ)

夏頃小さな青い花をたくさん咲かせる。
実はゴマのような形。効用は少々問題があるので
ここでは触れない。
(専門書などの処方を参考にして下さい)

いっせいに青い花が開いた眺めは本当に愛らしい。


他にも粟やら麦やらいろんな物が生えた。
土にゆとりがあればどんな花が咲くか、楽しみに
するのもいい。ただし、ごくまれにとんでもない
違法の植物が発芽する場合もあるのでご用心を。


2003年02月06日(木) 56 処置のこと


ゴンが症状発覚してからのこと





投薬(一日2回。飲水投薬ではなかった)
体重を量ること。

デジタルのはかりで1グラムの誤差も禁物。
たった1グラムは大きい。

糞の確認。色や量、糞の位置。
これは餌を食べられているかの目安。
更に健康な鳥は体の周辺を汚さない。
ゴンは症状悪化してから止まり木や、餌箱に
糞をするようになった。

飛ばせない事。体力の消耗を避けるため。


獣医さんから特に指導されたのは
塩土、ビタミンシロップ、色付きボレー粉の中止。
これは肝臓などに影響や負担がある、との配慮。

薬の中に各種ビタミンなどは配合してもらって
対応。甘いシロップは好物だったが胃に良くない。
食べられなくなるのが一番こわい。

温度は差が激しくならぬように配慮した。






涼しくなりはじめゴンは少し寒がりはじめた。
布とライト(オレンジ色のもの)で保温。

投薬は変わらず。
菜っ葉をよく食べていた。この頃までは水浴びも
したがっていたが溺死を恐れて容器を外した。





徹底した保温。温度計とゴンの様子で温度設定。
ケージはそのままでまわりを断熱素材のシートで
覆った。内部には鳥用のヒーター。

止まり木を下に下げる。
早くから足がきかなくなる、と予告されていたが
ゴンの場合、相当体力があったようで最後まで
止まり木にいた。

それでも転げ落ちる事はあったので下げた。
おもちゃは弊害はあったが総合してプラスが勝って
残した。はしごのついたブランコだったので
ゴンはよりかかったり、はしごを伝って下に降りていた。
取り上げるとケージに登って降りて来ないし
止まり木から移るときかえってこけそうだった。

寒さが厳しくなってからは上のライトと
足元から暖めた。耐熱ペットボトルにお湯を入れ
側面に立て、下にはカイロなど。

特に出かける時はこれで少なくともお湯が熱い
間の時間が作れる。

(可能な方には暖房入れっぱなしがよいかもしれない。
うちは問題があってやらなかったが。いずれにせよ
火は気をつけた)

糞、体重に関しては季節を問わず。

ゴンの場合は大体これで半年近く持った。
薬は飲水に切り替えたが、問題無し。
よく飲んで食べた。


体力のある鳥だったのもあるかもしれない。
この鳥は小鳥専門店の売れ残り。
一番大事な時期に専門の方が長く面倒を
見ていたのが良かったのかもしれない。
手のり雛にしては育ち過ぎだが腫瘍以外
全く病気にならなかった。いつも楽しそうに
唄ったり踊ったり。そして食べた。

ホルモン異常もセキセイには宿命のような病気で
今はまだ治せない病気なのだそうだ。

だが、どんな病気でも左右するのは、基礎体力のようだ。
食べて遊んで体を作る事が何より、とゴンから
教わった気がする。

ごく当たり前の事だが、大きい。


2003年02月03日(月) 55 その後


ゴンがいなくなって7日。
部屋の中が寒い。火が消えたよう、とはこの事だ。
実際、小鳥用のヒーターや断熱材など窓辺に貼り
室内温度も高かった。片付けたのと更に冷え込みが
厳しくなったのも重なる。

ゴンがまだ生きていたら、これから一月が
相当厳しい状況になっていただろう。
まだまだ春には遠い。
時折ゴンの声が聞こえる気がする。



....いや、本当に聞こえる。

ベランダで鳴くスズメがゴンと同じ声なのだ。
正しくはゴンが真似たのだが。
チュリ、チュン、チチチ、と鳴く。
ゴンは鈴の音も真似た。鈴がない方向から鈴の音が
してよく見たらこいつだった。
すごいのになると留守番電話のメッセージを真似る
セキセイがいるらしい。

実家には鶯と目白もいる。
ゴンが一緒だったらホーホケキョ、なんて
鳴いただろうか。

ピカチュウとクマのプーさんが好きだったゴン。
黄色いぬいぐるみや自分と同じくらいの大きさで
喋る玩具によく求愛していた。
で、真似をする。
ピカチュウ〜、ピカ、と鳴くゴン助。
げろ、と吐いた粟やヒエを黄色い玩具に盛り上げる。

他の色のぬいぐるみやフィギュア
(特に茶色は形問わずで嫌った)
より黄色に黒くつぶらな目のものがミソだったらしい。
大きさも問わなかった。大きなプーさんのぬいぐるみ
でもこわがらなかった。

だが鳥用のバードバス(蓋つき水浴器)の
透明な茶色にはパニックになった。

せっかく買って取り付けようと見せた瞬間
こけた。驚いてひっくり返ったのだ。
光って喋って踊る玩具は平気なくせに、と
呆れたものだ。

鏡の自分にも げろ、と餌を吐き戻して踊っていたので
似たものの要素として黄色に黒い丸だったのかも
しれない。例外として家人が耳たぶの上に
吐き戻した餌をてんこ盛りにされていた。



『これば食べなされ』


なんだかアンコールワットか何かの寺院のように
よだれまみれの粟が積み上げられていた。


喉もとを膨らませて『うげろげー』
そして踊る。
大変盛り上がっていた。
手乗りインコで危険なのはうんこ爆弾だけではない。




先日担当獣医さんから絵はがきを戴いた。
植えた花の莟もどんどん開いて咲いている。

花屋さんで時折見かけるのだが、どう見ても
ゴンがいっぱいなっているように見える植物がある。
小鳥の大きさの花だか実だかわからない
つるん、とした物体がついた枝。

気になって仕方ない。笑える。
あと、実家の庭だったらミモザを植えたのだが。
これは以前ベランダで植えて枯れた。やはり
地面に植えるものらしい。

ローズマリーは水に差したものから根が出た
実家のものがよく育って花を咲かせた。
これはアパート改装工事で枯れてしまったが
しぶとく一枝生き残って、ゴンの上にいる。


花言葉は確か 思い出、だかそんな感じの
ものだったような記憶がある。


春になってすぽん、とゴンやんが生えて来たら
笑えるかもしれない。先述の正体不明の植物のように。


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