スイッチ。
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2006年08月26日(土) コイデモアイデモナイ。


 ここんとこ毎日のように中村サンから電話がある。
 あたしはアンタの彼女か!?と思うほど生存確認をしてくる。
 何が、したいんだかさっぱりわからん・・。

 あ、そうやった昨日さとみがウチに泊まりに来て
 今日も一緒に遊んで久しぶりにプリクラ撮ったりで
 さとみに言われた。
 中村サンを切ってないことはやばくない?っち。
 リョウちゃんにバレたときどうするん?っち。

 普通にメールしたり電話したりしよるだけやきねえ。
 リョウちゃんはそんなこと気にせんタイプち思うし。

 確かに言えることはリョウちゃんを失いたくない。
 そうなったらあたしは、中村サンから離れると思う。

 そうならないと切り切れんのも確かで。
 中村サンには会いたいとも思わん。
 でも、中村サンが心配になって気になって。



 あっ明日リョウちゃんとデートだ。
 リョウちゃんに会うって思うとドキドキして胸がきゅーんってなる。


 早く会いたいなあ。


2006年08月17日(木) デート。


 初めての平日休暇。
 家でのんびりしながら、さとみの誕生が近づいてきたことに気づいた。


 日曜日はリョウちゃとのデートやった。
 リョウちゃんは前の日会社の飲み会やったけど、
 それでも朝から待ち合わせ場所にちゃんと来てくれた。

 朝ご飯食べてないリョウちゃんに付き合ってファミレスに行って
 あたしはマンゴー味のかき氷を食べた。
 量が多くて最後まで食べきれんくて、リョウちゃんが手伝ってくれた。

 この日は二人でのんびりするって決めとって
 お互い実家やし?でもあたし聞いとらんやったし驚いてしまったというか
 ・・軽く、ショックやった。

 抱きしめられるのは嬉しかったし
 リョウちゃんとキスするのも嬉しかった。
 リョウちゃんの鼓動がドクドクっち高まっていくのも、
 あたしといるからだって思えた。

 「リョウちゃんが好き。

 って勝手に口からこぼれてきた。


 リョウちゃんはどんな気持ちでいたかはしらんけど
 あたしはのんびり進んでいきたいっち思いよった。
 これからリョウちゃんとは色んな「初めて」が待ってるんやし
 その度に2人でワクワクしたりドキドキしたりしたかった。

 リョウちゃんが最後の人って決めとったから。

 さとみは何でそう他に出会いがあるかもしれんのに
 決めきっちゃうん?って言ってたかな。

 でも、あたしは色んな人と付き合うよりも、
 一人の人とずっと一緒にいたいもん。



 どっかで、中村サンとのことを思い出してしまった。
 また ああいう風になっちゃうんかなって思うと悲しくなった。

 リョウちゃんだけは違うって、そう思いたかったんに・・。

 リョウちゃんはしばらくしたら一人でAV見だしてあたしはほっとかれて
 眠たくなって少し寝て起きてもやっぱり独りぼっちで。
 そっか、リョウちゃんはあたしがどんな恋愛してきたとか知らんのよね。
 だから仕方がないんかなあ。
 リョウちゃんの恋愛のスタイルっていつもこんな感じなんかなあ。
 でも、やっぱりわからんよ・・。
 
 気がつくと涙が溢れてきて
 リョウちゃんはあたしに気づいて、あたしの腕をつかんだ。

 「どうしたん??

 「リョウちゃんがほっとくからでしょーが。

 ウザイって思われてもいいって思った。
 今言わなきゃ、これからもこれが続く気がしたけん。

 「・・ごめん。

 「やだ、触らんで!もう、あっち行って!リョウちゃんとか好きじゃない。

 「ごめん・・ごめんね。





 これがリョウちゃんとの3回目のデート。


2006年08月12日(土) ミスチルノラブミタク。


 なんとか、毎日がちゃんと過ぎていく。
 仕事で悩むことも多いけど自分のしたいことをしていこうって思った。
 自分の興味のあることやったら積極的になれるっちわかった。

 久しぶりに地元に帰ってきてゆったりした時間を過ごして
 色々、思い出しては考える。

 この日記、どうなっちゃうんやろう・・とか。

 やっぱり中村サンのことは書いていくべきなんやろか。
 それとも、もう書かない方がいいんやっか。

 何もないって言えばウソになる。
 もう繋がってないって言えば、ウソになる。

 でも、今は確かにリョウちゃんがいて。


 リョウちゃんと中村サンにはどうでもいい共通点があって、
 同じ介護の仕事で血液型はO型で心配性で寂しがり屋で
 あたしのことを

 『みずきちゃん』
 
 って呼ぶ。

 ホントは呼び捨てで呼んで欲しかったんやけど、
 リョウちゃんがそう呼びたいらしいけん仕方ない。

 似とるけど、やっぱり違う。
 違うからこそ、リョウちゃんが好きなんちゃねえ。

 リョウちゃんのことは、中村サンに伝えた。
 ずっと中村サンを好きやったっち言わんやったことも伝えた。

 「お前何今更爆弾発言してんだよ!(キレ 余計なこと考えねーで上手くいくように頑張れよ。

 「言われなくても頑張るし上手くいくんちゃ!!

 「まあ、何かあったら何でも言えよな。お前と俺は親子なんやきさー。


 ・・なんも、変わらんやった。
 終わるつもりでおったんに、
 そうやってまた中村サンはあたしを繋ぎ止めた。






 明日は待ちに待ったリョウちゃんとの、デート。
 ずっとずっとそれだけが楽しみで何着ていこうとかずっと考えて、
 確かにあたしは、恋愛してるんだ。


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