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鬼のかけら。≫イッマムラ
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2004年01月31日(土)
お土産にはKYKのトンカツ弁当を。
なぜか。

なぜかデートというイベントが起こる気がしたのだ。
いつもと違うタイトなスカート。
ヒールは高めに。
普段身に付けないダイヤのネックレス。
ヌーディーな唇を演出。
伸びきった髪にコテを当て、
大雑把なカールを作る。
コートは卸したて。
予定は6時半。
食事をするにも良い時間。
車なので少々飲みすぎても大丈夫だろう。
一度目のデートはゴハンだけ。
下着はいつもと同じものを。
帰り際にキスされたらどうしよう!

なんてことを考えてるうちに
仕事時間を終え、真っ直ぐ家に帰りました。




2004年01月30日(金)
我忘不了
ろくなことがない。

黒光り人生だ。
すべてを燃やしてしまいたい。
内、人間2人。
これからはバナナ一本生活だ。
ご丁寧にも昔付き合ったよしみで私には幸せになって欲しい
とおっしゃる奇特な方もおられるようですが
同情するなら金をくれ!と言いたい。
鈴ちゃんのように言いたい。
そして犬も買ってほしい。
液晶テレビも買って欲しい。
どさくさにまぎれて物欲を曝け出してみました。
ああ、それにしてもお金がない。
幸せはお金で買えるもんじゃないだろう!
とおっしゃる奇特な方もおられるようですが
いいえ97%は買えます、と言いたい。
言ってやりたい。
生活水準が上がれば心も豊かになるものです。
あと5千円で一ヶ月過ごす私の気持ちになるがいい。

2004年01月24日(土)
探検者は物語る
私という人間を父がよく形容する言葉。
それは「雲」。
もしくは「風船」。
3位は「ガス」。

それは柔らかそうだという意味合いではなく
根をはって生活していないとのこと。
例:「フワフワフワフワ風船みたいに生きてから!!」
わたしは時折自分が恐ろしくなる。
方向音痴ぶりに。
しかも誘導型だ。
いつもは方向感覚がきちんとした子が隣につき、
私が間違った道を行こうとするとこう言う。
「いまむら、そっちじゃない。こっち。」
もしくは
「急いでるからまっすぐかえろ。」
など。
皆、私を然るべき道に戻してくれるのだ。
しかし今回は違った。
ピオと帰った。
彼女も方向音痴だった。
そして誘導型だった。
そして何よりも・・・
冒険家だった。

「あの家が見たいよ」
これが冒険の始まりである。
道から少し外れ、二人で古めかしい家の周りを散策する。
江戸時代にでも出てきそうな立派な門なのに
「SECOM」のシールが痛々しい。
いつもより一本はずれた道へ出る。
そこでいずれ描くであろう少女漫画の内容をぶつけあう。
テーマはヤンチャなチアガールと同級生の恋。
内容はほぼ出来上がり、あとは題名だけとなったが
『ホップ!ステップ!恋(ラブ)!!』『君にエール(L)!OVE★』
私が考えた題名は全て却下された。
語り合っていると可愛い犬のグッズを売っている店を見つけた。
そこで「これ絶対似合う!」と、
まだ飼ってもいない犬に思いを馳せる。
この時点で更に一本、道が外れたと思われる。
(ここでの『道』とは人生でも脳内血管でもなく公道を指す)
「とりあえず下に降りる道を探そう!」
ということになり、西へ、西へと道を外す。
なんとか下りる道を見つけ歩んではみたが
障害発生。
レトロな喫茶店が、あるじゃないか。
あれ?その奥にレトロな書房があるじゃないか。
この通りを入らずにはいられない。
冒険心に忠実に、私達は道を外れてゆく。
「なあに、Uターンしたら済むこと!」
と冒険者ピオはそう言う。
軽いノリで通りを渡りきると・・・
レトロな商店街が出現。
けたたましい鳥の鳴き声。
明らかに衛生上良くないペットショップを発見。
『ミニうさぎ』と書かれたゲージに、
普通サイズの成長しきったウサギが数匹横たわっている。
店中には数種類の鳥が詰め込まれたゲージが沢山ある。
しかも地面はビショビショだ!
商売する気ゼロだ!
その店を後にし、10個で200円のタコヤキ屋を見つける。安い。
食べずにはいられない。
よし、これを食べ終えたら真っ直ぐJRを道を探そう。
と誓いはしたが
駄菓子屋を発見する。
ちゃんと死にかけのおばあさんがやっているような駄菓子屋だ。
寄らずにはいられない。
わーい!と腕を羽ばたかせ店内に押し入る。
その瞬間だった。
その店には、今まで全てのテンションを下げ
さらに『お菓子食うぞ!』という食欲自体を落としめる
異臭があった。
せっかくなつかしのチョコカステラを目にしても
サイフすら出す気がなくなり、店を出た。
そこで知り合いに会う。
「なんでこんなとこいんの!?」
と言われ、なんでこんなとこにいるんだろうと思った。
正直に「まよいました」と答え、静かに手を振る。
今度こそ真っ直ぐ帰るぞ!と心を決めた矢先
眼前に広がるはエロ映画館。
『女将の濡れ具合い』を上映している。
たのしい。ここはたのしい。
あらゆる誘惑を振り抜け、東へと道をいそぐ。
ホームレスを横切り、危ない橋を渡らされそうになり、
はしごを登らされそうになったり、
もうほんとイッパイイッパイでJR線にたどりつく。
目的地に着くと、嬉しいような少し切ないような気分になった。
ノスタルジィ。
しかしここが帰ってくるべき場所なのだと自分に言い聞かせ
西明石行き普通に乗り込んだ。

ほんの刹那、あの鳥の声がした。


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