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氷砂糖

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天職と適職と
2014年09月15日(月)

とある料理人さんの、親御さんが亡くなって家業を継ぐため、お店をしめて就職するのだ、という話を聞いて。人生とはままならないものだなぁ、とぼんやり思う。そのお店の料理は大変美味しく、その方にしか作れない味のように思えた。その味を好んで通っていたお客さんももちろんだけれど、本人が一番つらく悲しいことだろう。かといって、やめたくなくてもやめざるをえない以上、仕方がないことで。次の仕事もうまくいくよう祈るくらいしかできない。

世の中にはなんとなく流れで仕事についたひともいれば、死に物狂いで仕事にありついたひともいるのだろうと思う。そのなかで、神様に呼ばれたように、そのひとにしかできない、そのひとに合った仕事、というのも確かにあって。それを天職と呼ぶのだろうと思うのだが。必ずしも続けられるとは限らないのだ。何やら複雑な気分になる。

自分の場合、現在の仕事は「比較的自分に向いた仕事」ではあるので。適職、あたりになるのではと思うが。たいして能力があるわけでもなく、社会性も高いとはいいかねるので、「ここにいていいのだろうか」的なことはしょっちゅう思う。しかしそれでも続けていられることは、一応幸運なことなのだろうか、とうっすら思う。



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