stray notes

氷砂糖

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適正価格の構図
2007年10月15日(月)

現在パートタイムワーカーなので、自分で自由に使えるお金、というのはそんなに多くないほうだと思う。なのでハードカバーの本は大抵図書館で借りて、ほしい本は文庫で買うことが多い。CDは大好きなアーティスト以外、少し待ってレンタルで聞く(わたしの持っているPHSはダウンロードできないタイプ)。服は主に通信販売、時々セール品。とくに不自由は感じないまま、これに対してかけられるお金はこれくらい、というラインがだんだん下のほうで決まっていく。たまにそのラインと関係なく、ぽーんと何か買ってしまうこともあるが、稀だ。

漫画で、大きなサイズで、少し高めの値段になる作品があるとする。ものすごく読みたければ即買うけれど、この額を出す気にはなれないなーと思えばしばらく中古を待ったり、買うこと自体をやめたりする。これって何かを思い出すなー…とぼんやり考え、たどり着いたのは自分を含め、パートや派遣で働く非正社員の給与のことだった。ものすごく能力が高くて、すぐに必要であれば、正社員の給料でも出す価値はあるが、まあ普通に働いてくれて、そこそこの成果でよいならば、安い賃金のほうが助かる…みたいな。

人も企業も、条件はそれぞれ違うから、一概には言えないのだろうと思うけれど。経済的に豊かでない場合、「安くても手に入る」ものがあると、そちらへ流れていくほうがラク、というのは変わらないのかもしれない。





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