stray notes

氷砂糖

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ゆめは遠く甘く長く
2006年11月01日(水)

読書は万人に認められた悪徳である、という言葉を聞いたことがある。
たしかにそういう面もあるよなーと思う。

* * *

「妄想(ゆめ)を裁く法律などない」という歌のフレーズに共感。
勿論ゆめ見る分には裁かれなくても、
現実にもちこんだら裁かれる場合もありそうだけれど。

* * *

子供の頃は、ある意味ヒマだったのかな、と思う。
つまらない本ーと思っても、翻訳がねじれててわかりづらくても、
とにかく最後までは読んでいたから。

若い頃は、許容範囲が広かったのかも、と思う。
あらすじが好みでなくても、売れている本は
それなりに目を通していたから。

最近は使えるお金も時間も限られているので、
自分好みのものばかり読んでいる気がする。
ひとにすすめられても、趣味でなければ手を出さない。
書評で気にとめても、実物にひかれなければスルー。
それでもまだ、たまーにハズレがある。ゼロにはならない。

* * *

現実に役立てるためではまるでなく、
ひたすら現実から逃避するように読む。その世界に浸る。
なのでそうして見るゆめは、できるだけ自分から遠く、
そしてありえないくらい甘く、また長いこと楽しめるようなものがいい。

近頃はそんな風に本を選んでいるような気がします。



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