stray notes

氷砂糖

My追加

「僕のなかの壊れていない部分」読了
2003年06月30日(月)

1週間くらいかかったかな? 久々に読み応えのある本でした。最近柔かいのばかり読んでいたからなー。心で読むだけでなく、頭を使って読んだ感じ。本が心の糧であるなら、デザートやお酒みたいなのばかりとっていたのを、きちんと噛んで、ゆっくり飲みこまないと味がわからないような料理を食べたみたいな。

本屋さんで見かけて、あの絵はどうも趣味じゃないなと思ってたんだけど、そこについてるふだ(?)にわりとよさそうなことが書いてあって、頭に残ってたんですね。何がかかれていたかは覚えてないけど、よさそうだな、という印象は消えてなかったので、図書館で見かけて即借りて。一般受けする感じじゃないから、おすすめにはできないけど、読めてよかったです、わたしは。

わたしは基本的に女性のかいた小説が大好きで、男の人の書いた小説をいい、と思うことは少ないのですが、これは心の中の、重要書棚入りです。好き、というか……大事。わかる、というか……うーんわかるといえるほど理解してるかはこころもとないかな、えーと。主人公のね、思考経路とか行動パターンに妙に親近感があって、シンクロしやすかった。

読み進めて理由が少しわかりました。家庭環境で、わかりやすい大きな共通点があったので。こういうタイプとは恋愛できない(わたしがこういうひとと恋愛できるほどちゃんとしてないってのもあるけど、まず似すぎてて恋愛にならなそう)だろうけど、凄く「うんうんそうだよねー」って共感できた。主人公だけでなく、他の登場人物も、そうなるべくしてこうなってるんだな、と納得がいく造形だったし、話の筋にも説得力(リアリティ?)があった。

「哲学書」みたいなとりかたもあるらしいけど、わたしは単に小説の中で主人公が思ってること、としかとらなかったので、そのあたりはあまり深く考えなかったです。引用が多いのも、単に主人公が引きたいのね、という感じでほとんど気にしてなかったし。ただ、全体通してそれなりに鬱陶しい(けなしているわけじゃないよ)話だとも思うので、しばらく間を置いてから再読するつもり。文庫になったら買うだろうけど、頻繁には読まなさそう。

お酒やデザートみたいな本は、しょっちゅう読み返してるんですが。


買おうかどうしようか迷い中
2003年06月23日(月)

本は好きですが、基本的に、ハードカバーは買わないです。買えない、というほうが正確かな。買いつづけるだけのお金と場所がないので。というわけで、ハードカバーは図書館で借り、面白かったものは文庫におりるのを待ちます。文庫は持ち運びも楽だし、安いしで、衝動買いしてしまうこともあります。

が……。今、買おうかどうしようか迷っている本が2冊あります。ひとつは江國香織、「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」。もうひとつは、中山可穂、「深爪」。ふたりとも大好きな作家さんなんですが、うーん。江國香織、「ウエハースの椅子」だったら即買うのにな……。中山可穂、「白い薔薇の淵まで」だったら即買うのにな……。うー。江國香織の文体や作り出す世界は心地いいし、中山可穂の語り口や物語の運びにはいつもながら惚れ惚れしてしまうんだろうけど……。どっちの作品も超好き、ものすごくほしい、という感じがしない。江國さんの作品の中では真中あたりに好きだけど、中山可穂の作品の中では一番好きじゃないんですよね……。2章はいいけど3章の、男の人がなんとなくつまらなくて。子供も邪魔だしなー……。まあこれは個人の好みなので作品の評価とは違うのですが。

でもお給料が入ったり、手持ち無沙汰になったりしたら、あまり深く考えずへろっと買ってしまいそうではあるなぁ。

近況:先週から研修がちょこちょこ入って、もともと余裕のない生活からさらにゆとりが減っています。


恐怖の霧にまかれたならば(グイン・サーガ90巻のねたバレ?あり)
2003年06月17日(火)

ここを読んでいて、かつ、グイン・サーガを読んでいる人、の確率は、少ないと思いますが念のため。

作中でアモンが、ケイロニア軍にかけた黒魔道の術−「これをかけられた人間は、自分のもっともおそれているものか、もっとも望んでいるものか、いずれにせよ、もっとも心をとらえ、占めている幻影を見る」という夢の術。これをかけられたら、わたしはどうなるのかな、と考えてみました。

自分が一番望む状態になって、幸せで起きられなくなるか。一番おそれているものを見て、逃れようと半狂乱になるのか……。どちらもぴんとこない、というかどちらもありえそうでわからない。願望が強いか、恐怖が強いか。心があまり大きくも強くもないから、恐怖のほうがまさってくるかなーとも思うけれど、怠惰でもあるし、安易に願望がかなうことへの憧れも根強い気がする。でも心の底にある怯えは、何かとてつもない悪夢を呼びそうにも思うし……まあどうせ見るなら、そしてそこから出られないなら、倖せなゆめのほうがいいのだけれど。

あと、話は変わってしまうけれど。今回の巻を読んで、わたしは、作中人物のなかで、一番シルヴィアが自分に近いかもとあらためて思いました(以前からそういう感じはしてたんですが)。というかあの心、精神、魂の動きはとてもよくわかるような気がする。一番好きなのはナリス様なんですが、もうお亡くなりだし。ナリス様亡きあと、興味深いのはアモン君ですが、これからどうなるかわからないしなぁ……だんだん読んでない人には意味のない話になってきたので、今回はここで切りますね。


NO MAKE
2003年06月16日(月)

数日前、寝坊しました。が、遅刻はしませんでした。出かけるまでの時間で、化粧と食事とどちらを選ぶかは、ほとんど迷わず食事をとりました。13時まで休憩がないので、食べておかないともたないし、化粧必須とは服装規定にも書いてないし。一応開き直ってはいたものの、多少は不安だったのですが、誰にも何も言われず。それ以来、化粧しない日が増えました。

もともと、去年までたまにしか化粧してなかったんですよね。仕事も地元で、バス通勤してたし。あとは友達と会うときとか、式に出るときくらいかな。今年は都心に通勤してるから、頑張って毎日化粧してたんですが。いやーメイクしないと時間も楽だし顔も楽……。もう29歳なんだから、女性としても社会人としても問題があるのかもしれませんが、これから暑くなるし、一度やめてしまうと、なかなかする気になれません。

そんなに綺麗な肌ではない(それどころか染みもあればそばかすもあればにきび痕もある)し、べつだん美人でもないのですが。化粧が下手なのか、あんまり変わらないのか、周りの人に聞いても「化粧しなくても大丈夫じゃない?」とのこと。いいのかなー。まあ、朝時間があれば、また化粧してみようとは思っているのですが。なんだかぎりぎりまで寝てしまうことが多くなって、次はいつになるかなーという感じです。


週報?
2003年06月15日(日)

月曜日。アマゾンで注文した漫画と、エミネムのlose yourselfのCDが届く。このCDにはvideoと映画の予告編が入っている。買うときには知らなかったので、なんだか得した気分だ。早速PCに入れると、クイックタイムをバージョンアップしろ、と表示がでた。メンドいなーと思うが、夫に聞きながらバージョンアップ。しかしわたしのPCより夫のPCのほうがマシンパワーがあってうまくうつる。

火曜日。食欲がないので夕食はコーンフレークとヨーグルトにしたのだが、食べ合せが悪かったのか、古いものがあったのか、たいして量は食べていないのにおなかがはって痛くてたまらず、しばらくかたまっていた。チュアブルタイプの胃薬を飲んだらだいぶ楽になったが、夜はくたびれはてて寝た。

水曜日。コインランドリーに洗濯物を持っていく。行きは平気だったが、帰りは雨が降っていた。かさとビニールは持っていたので大丈夫だったが。夜10時からのドラマを見るため、早めにお風呂に入っておく。このドラマも来週で終わりなんだなーと思うと、よく頑張って見たなーという気持ちが9割。どうやって終わるのかなとか、すこし寂しくなるかなとか考えないでもないけど、案外ほっとしてしまう気もしないでもない。

木曜日。温度が低くても、湿度は高いのだろう。天気も不安定。体調も精神状態も不安定。銀行に行き、奨学金を払い込む。ぼーっと手続きを待っていると、カウンタでサラリーマンらしきおじさんが、わたしと同じ封筒をもっていることに気付いた。彼も奨学金を振り込もうとしているのだ。お仲間だなーと思う。本屋を見たかったが、体調悪いので先送り。稲葉真弓「猫に満ちる日」読了。この作者の暗さが好きだ。

金曜日。じわーっと、生きてるだけで湿気にまとわりつかれる感じ。仕事帰り、夫に聞いた本屋に行く。確かに3階はあやしげな感じだ。レンズの厚い眼鏡に、べったりとした黒髪、いいかげんな服を着た姿勢の悪い人たちがたくさんいる。姿勢に関しては人のことを言えないが。しかし品揃えはよいな。といっても今あまりお金がないので、買えないのだが(しかし給料日まであと半月あるのに、こんなんで大丈夫だろうか)。

土曜日。仕事のあと、紫陽花を見に八景島に行った。なかなか綺麗だ。しかしそばにジェットコースターなどがあるので、絶叫とかを聞きながら歩くのは変な感じでもあった。雨が降ってきたので傘を購入。5時から水族館の入園料が安くなるということで、少し待ってから行ってみた。待ってる途中、夫の会社の後輩さんに見つかったのには吃驚した。水族館は相変わらず心地よく楽しい。ここのアクアチューブはとくに好きだ。

日曜日。昨日遊んだのでゆっくりするつもりだったが。洗濯を沢山した。コインランドリーで乾かす間、買い物もいろいろした。夕食はすし屋に行こうということになったが、駐車場がはいりにくかったり、別のところに行ったらかなり待ったりと、妙に忙しく疲れる日だった。



日常ダイジェスト・6
2003年06月09日(月)

金曜日から、風邪気味だった。ので、朦朧としていてあまり記憶がない。暑いのか寒いのかよくわからず、おなかがすいても食欲がない、みたいな状態だったことは覚えているが。

土曜日はとても休みたかったが、まだ有給がなく、ということは休んだら無給だし、行けないほどではないし、と仕事に行った。仕事帰りに、修理に出していたティファニーのペンダントを、百貨店にとりに行ったりもした。そういえばこの百貨店、どのトイレも異様に混んでいて、個室にたどり着くまでえらく時間がかかった。それがなければ、1時間近く早く帰れていたかもしれない。

日曜は家事(というか洗濯)をしたほかは、ぐったりと休んでいた。Papa told meという漫画を読んだら、妙に甘いものが食べたくなり、久々にコンビニデザートを買って食べた。薄暗くなってから、今日が期限の図書館の本を返却していなかったことを思い出し、車でブックポストまで連れて行ってもらった。夜、メールと趣味のサイトだけ見て、就寝。申し訳ないけれど、HPのほうは表紙にお詫びを入れてあるし、ともう少し待ってもらうことにした。

だいぶ体調がましになったのが今日、月曜日。とりあえずHPの表紙を通常に戻し、BBSにレスを入れる。最近アマゾンで買い物をしたので、ついあれこれとチェックしてしまい、気がつくとだいぶ時間が経っている。ここで買い出すととまらなくなりそうなので、あまりお店に出ていないとか、手に入りにくいとか、そういうときだけ使うように気をつけよう。


日常ダイジェスト・5
2003年06月05日(木)

月曜日。昼休み、公園でパンを食べていたら、目の前をマトリックスリローデッドの宣伝用に使われているバスが通った。全面、エージェントスミスのしかめ面。ぼーっと目で追ってしまった。仕事帰り、スーパーのトイレに寄ったら、そこの店の制服を着た女性が、やたら溜息をつきながら化粧を直していた。よほど仕事がつらいのか、何か嫌なことがあったのかわからないが、居心地が悪くなりべつの階に移動した。

火曜日。TVの朝の占いで、魚座は運がいい日だったらしい。でもとくに可もなく不可もない日だったと思う。問題がない、というだけでも運がいいのかもしれないが。そういえば、帰りの電車で、降りようとしていたサラリーマンのアタッシュケースがばくりと開き、中の書類がばさーっと広がった。うわ、大丈夫だろうか?と
思ったが、からだはすぐには動かなかった。近くにいた大学生の男の子は、反射的に紙をすくい、まとめていた。サラリーマン男性は、彼のおかげで降りるのに間に合っていた。大学生の男の子は、窓によりかかり、口をぽかっとあけて眠りだしたが、とっさに体が動くのってえらいなーと思った。

水曜日。帰りの電車で、小学校低学年くらいの男の子たちが、騒ぎながら走りまわっていた。ひとりは手に賞状をもっている。どうだ、すごいだろう!と友達に見せびらかしているので、なんだ?と思ってちらっとみると、どうやら虫歯がないらしい。そうか、今日は虫歯予防デーだっけ、と思う。見せびらかされた男の子は、へーんだ。俺だってずっともらってるもん、という。車内はそんなにこみあっていないが、うるさいなぁ、邪魔だなぁ、危ないなぁ、と彼らをいやーなきもちで見てしまう。ほかのひとたちも、どうやら似たようなことを考えているようだ(そういう視線だった)が、誰も何も言わない。まあ面倒くさいもんね。わたしも言えない。

木曜日。ふだん、できるだけ座らないようにしているのだけれど、あまりに混んでいて、バランスをとるのが難しく、目の前にあいた優先席に座ってしまった。老人でも妊婦でもハンディキャップがあるわけでもないのにすみません……。ふと見ると、となりに座っている女子高生は、マスカラを塗っていた。うわーよくこんなにこんでるのにできるなぁ、慣れてるのかなーと驚くと、彼女は手先が狂ったのか、まぶたに少しつけてしまっていた。おやおや。年配の男性が、新聞の隙間から彼女を蔑みのまなざしで見ていたが、わたしはもともと「車内で化粧」にさほどの抵抗がない(不器用なので自分ではしないけれども)。しかし彼女、素顔はどんな感じなんだろ。

ここ数日。本屋に寄ると、必ず阪神タイガースで酒を飲む歌が流れている。他の曲も流れているので、単にランキングとかでちょうどその時間にあたっているのかもしれないが、なんとなく変な気分だ。本屋で、酒が飲めるって言われても……。


日常ダイジェスト・4
2003年06月01日(日)

木曜の夜、翌日の朝食用にパンを買いに行った。どれにしようかな、と迷っていたら、レジにパンを持っていった男の人が、「あのう、あと少しで全品半額になるんですけど。よろしいですか?」と店員さんに聞かれていた。男の人は、「や、いいです。腹、減ってるし」と、会計してもらっていた。背中で聞いていたわたしは、そうか、知らなかった、としばらく待つことにした。店員さんが全品半額の掲示をしはじめてから、レジにならんだ。心の中で、先刻の男の人に感謝しつつ。

金曜の朝、そのパンを食べてから出勤。いつもどおり混んでいる車内でぼーっとしていると、ふだんほとんどひとが降りない駅で、ドアから遠くにいた女性が、「すみません、降ります、すみません、降ります」と、人の波をかきわけて進んできた。彼女はわたしの横にぐにぐにと押しいって降りていった。見た感じはそうでもなかったが、腕にあたった感じ、彼女の胸はけっこう大きかった。弾力もあったけど、かたくはなく、ふわあん、と優しい感じだった。巨乳、となると重そうだし、美しいとはそんなに思えないのだが、あれくらいの大きさはいいなぁ、と思う。

土曜の朝、化粧をしているときに手が滑り、アイシャドウを洗面所に落としてしまった。4つの色がセットされているパレットなのだが、1つ欠けてしまった。一番出番が少なそうな色だったのは幸いだが、1つだけないと変な感じだな、と思う。台風が来るんだっけ、帰り大丈夫かなーと思いながら駅を歩いていたら、去年の職場の人と擦れ違った。わたしは気付かなかったのだが、彼女は声をかけてくれた。相変わらず、晴れやかなひとだなと思う。きれいなブルーの服を着ていた。しかしわたし、思いっきり、かったりぃーという顔をしていたような気がする。恥。

土曜の夕方、HPをリニューアルしていたら、カウンタを壊してしまった。大ショック。

土曜の夜、8Mileという映画を見た。あの、CMでかかっている曲がどうしても聞きたくて。話にはそんなに期待していなかったのだが、意外とよかった。しかしHIPHOPはやっぱり外国のものだよなぁ、と思う。日本でラップバトルとかって凄く難しい気がする。全体に音楽がかなりよかったので、サントラ買ってもいいかなと思うが、主題歌だけシングルで買えればそれでいいかなとも思う。この映画でエミネムという人を知ったのだが、ネットであれこれ見た感じ、わたしの好みとしてはとりあえずこの曲だけでよさそうだ。映画が面白かったおかげでカウンタのショックからは浮上してしまった。

CD店を幾つか見たが、シングルは見当たらなかったのが今日、日曜日。アルバム買ってもいいのだが、訳詩があるのとないのとか、付録DVDつきのとか、色々あって悩む。しばらく保留。カウンタ、一応復活。



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