ファドを堪能した翌日は、リスボンの有名どころを観光するが、すでに8日目となっている。午後からは、フランスはパリへ向かうことになる。
リスボンは、なんとなく哀愁がただよういい街だ。日本人が好んでこの街を選ぶという。そう永住をするのだ。まあ、食事に慣れれば、住みよいに違いない。あくせくせず、ゆったりと物事が進んでいるように感じられる。
早朝から近くの空港に、ポルトガル航空の旅客機が舞い降りてくる。これに乗ってパリまで行くのだが。 数泊したズーリック・ホテルを後にすることになる。バスに荷物を積み込んでいざ出発だ。



今回の中林先生との旅の目的の一つである、ポルトガルのファドを聴くために夕食会場のレストランに入っていった。
ファドとは、ポルトガルの日本で言う演歌のようなものだ。その歌声を聴いているとじつに哀愁がただよい、郷愁を感じることができる。魂の歌とも表現されている。
食事もほどほどに、楽団ならぬ演奏メンバーがやって来た。日本のスナックなどで生演奏をするメンバーは、店を掛け持ちで回るが、国は違えど、ここでも同じようだ。 さっそく演奏が始まった。最初は女性から。うーん、なんともその表情が艶めかしい。歌唱力もそこそこある。中林先生の評価もいいようだ。 目を閉じて自身の世界に入っていく様子がわかる。こちらはフラッシュをばしゃばしゃ焚いてはいるが、そこはサービス精神あるようで、嫌がってはいないようだ。
続いての登場は、男性の迫力ある歌。よく通る声で、魂の歌を歌い上げた。 伴奏の演奏もすこぶる上等。先生の評価も抜群にうまいと。



1週間の上海出張から帰ってきた。
どうも日記が滞ってしまう。じつはこの前から出張にはノートパソコンを持っていくようにした。今回は会社のものを持っていったのだが、ホテルでインターネットにつなげようと、ホテルのホテルの従業員と奮闘したがだめだった。なんとこのパソコンにはモデム・カードが入っていなかったのだ。 まあ、日記の休みをこれのせいにしようとしたわけだが。
ところでポルトガル編の休止ついでに、上海のみやげ話を。 行き先の会社の人と中華料理を堪能したのだが、そこで出された調味料に香酢があった。最初はわからなかったのだが、わりに食しやすくまろやかだったので聞くと、「鎮江の香酢」とのこと。スーパーで買うと安いというので、さっそくスーパーまでお出かけをした。
行って探すと、醤油の棚に並んでいた。3種類あったのだが、どれがいいのかさっぱりわからない。するとお客が同じものを何人か買っていった。これに違いないと買ったのが写真のものだ。 お値段はというと、3.5元。日本円で52円だからかなり安い。日本では10倍以上するだろう。
家にもって帰って、さっそく味見をしてみた。おぇ・・・これはあの臭い黒酢みたいだ。調べると、中国江蘇省の鎮江で作られた黒酢を香酢というのだそうだ。インターネットではさかんに健康食として取り上げられているのだが。
以前に買ってひんしゅくをかった黒酢と並んで、しばし蔵に納められそうだ。
ローマ時代の水道橋が街の中を走っている。当然使われてはいないのだが、世界遺産の町を盛り立てている。
今日の夜は、ファドの鑑賞がある。暗い路地をファドが聴けるレストランへと急ぐ。それにしても月夜のいい晩だ。



心身ともに満腹となった後は、世界遺産らしく「ディアナ神殿」に向かった。これは3世紀頃の古代ローマ遺跡である。周りにはこれらしきものはないので、ぽつんと存在する感じが少しわびしい。
下に見えるきれいに刈り込みされた庭が美しい。


こじんまりとしたレストランは、団体さんが入るとすぐに一杯になった。まあ階上があるのだろうが。 内容は、いかとじゃがいものスープ?、それに同様の味付けのリゾット。これはこちらの人の普通の食事になるのだろう。そんなにおいしいとは思わなかったが。
レストランの中から盗撮風にシャッターを切ってみた。なかなかいかしたポリスではないか、太めだが。しかし、デジカメのシャッタータイムラグが気になる。オートフォーカスからシャッターまでにファインダーから消えてしまう。 1枚ヒットした。事務局のMさんが強引に、歩いてきた子にポーズをとらせた。よし今と、横からおこぼれ頂戴!




リスボンから東150kmに位置するアレンテージョ地方の中心地「エヴォラ」に向けて、朝もやの中をバスは出発した。 途中たくさんのコルクの木を見ることができる。遠くからではわからないが、樹皮はコルクそのものなのだ。はじめてこの目でみることになった。
ユネスコの世界遺産にも登録されているという町並みには、古代ローマ時代の遺跡である水道橋が走っている。いわゆるこの上を水が流れていたわけだ。 散策を兼ねて12世紀に建てられたカテドラルに入ってみた。もう見飽きた感じだ。どこも同じに見えてしまう。どこに行っても、キリストと教会しかない。 焼き栗を売っているおばちゃんがいた。さっそく一つ買うことにした。安くておいしい。あちこち散策しながら、昼食の用意ができているレストランに向かった。


ドライバーです。
〜再びポルトガルの旅へ〜
「ここに地尽き、海始まる」とうたわれたヨーロッパ大陸最西端のロカ岬を訪れたあとは、再びリスボンに帰ってきた。
リスボンでは有名な路面電車。黄色のボディーが妙にマッチしている。街中ではあるが、のどかな雰囲気に包まれている。 ついでにバスのフロントを撮ってみた。もうヨーロッパ調そのものだ。ちょっと優雅でもある。

やっと日記に戻ってきた。
別によそに行っていたわけではないが、半年振りに日記にたどりついた感じだ。mappieさん、そしてらいらいけん氏にもお応えしないといけないし。
ヨーロッパ紀行は、もう過去の遺物になってしまったし、改めて書く気力も失せてしまったが、またそのうちということにしておこう。
じつは数年ぶりにケーキを作った。そんなに手間のかからない「チーズケーキ」である。いわゆるふわっとしたスフレタイプではなく、どっしりと重たいニューヨークタイプのものだ。もう中身はチーズそのものといった感じで、そんなに多くは食べれない。 味はというと、自分で言うのもなんだが、こってりとおいしい。濃厚そのものだ。そりゃあ、材料をそれなりのものを使っているので、当然かもしれないが。
あぁ、ちょっと残念だが、写真を撮っていなかった。どうも日記のスタイルを忘れてしまったようだ。 まあ、これからほんの少しずつ日記アップをしていきたい。
|