「理想の結婚とは二人の人生を同時に実現すること」

6/17はあいにくの雨でしたので(予報では曇りの所、終日雨に変えてしまうという忠実雨男な新郎)わたしが前日に渡した、ライスシャワー用のフェザーは本来の役目をいまいち果たせなかったのですが、良い結婚式だったんじゃないでしょうか。わたしも一時、地元のホテルなどでブライダルモデルをやっていた事があるのですが、妹の花嫁姿もゼクシィやそこらへんのブライダルモデルより綺麗だったと思います。

ウェディングドレスで退場する際のエスコートを頼まれていたので、親族の和装にしては派手なヘアメイクの姉は、ばっちこーいとばかりに妹の手を引いて披露宴から退場。「大好きなお姉さまに」という司会の言葉にうるっときましたが、その時流れた曲が何故か「永遠ブルー」(アニメ聖闘士星矢のエンディング曲)だったので取り敢えず泣かずに済みました。

偶然、新郎側の参列者にわたしが中学時代に同じクラスだった子が居て、当時結構仲が良く、もう一人の女の子と一緒にその男の子の家によく遊びに行きました。体格が二倍くらいになっているのを指摘すると今日の派手ないでたちを指摘されかえされました。貸衣装やさんとヘアメイクさんに寄ってたかって派手にされたんだがなにか。

そんな事をしているうちにキャンドルサービスの時間が来て、わたし的にキャンドルサービスはキャンドルのサービスが好ましいのですが、去年の友人の結婚式でもそうだったように、最近は風船を割って回るのが主流のようで。てかうるさいし、蝋燭の方が良くないか。

お酌して回っている時に色んな方から寂しいでしょう?と訊かれ、そりゃ寂しいです。でも寂しくはないんだなこれが。これからの長い道のりに幸多かれ。ただ、それだけを思う。最後の、花嫁のうつくしい涙を見て、わたしはまた強くそう思ったのでした。

「六月の花嫁」


明日は妹の結婚式です

なので今日は色々と忙しい日でした

付き合う男だいたいがろくな男ではなかった為

(わたしなんかより美人で乳デカイのに男運とはおそろしいものです)

周りは心配し続けていたのですが、漸く一安心か

と胸を撫で下ろしております。

妹の性格を思うと多少、心配は残るのですが

まぁなるようになるだろう。

妹はわたしと全く違う性格で比較的おとなしいです。

わたしはといえば、今までいただいた事のあるお言葉を三つ挙げると

「直下型」

「ヴァイオレンス」

「プチヤクザ」

こんなもんですか。

妹はそういう姉を見ながら「こういう人間にはなるまい」という

指針のようなものに沿って生きてこられたものと思われます。

なので、姉が言うのもなんですが、気持ちが優しい子です

レンタルビデオを一週間ほど延滞してしまって

返しに行くからついてきて欲しいと言われた事があります

面倒なので「いや」と言うと

どうしてもついてきてもらわないと返せないというので、ついていってやりましたよ。

そしたら車の中でこの台詞ですよ。

「返す時に店員になんか言われそうになったら、すぐに飛んできてオラオラ言うてよ」










(゚Д゚)ハァ?







そななにか。わたしはヤクザか。

ちゅうかですよ。

延滞一週間で怒り狂い、こっ酷く叱咤するレンタルビデオやさんが何処にあるんじゃ。

妹の、こういう類の話は尽きる事がありません。

明日でお嫁に行ってしまう妹に何も言ってあげてないのですが

一言、これだけは言いたい。

あなたと姉妹で大変おもしろかったです。

これからも姉妹という事は変わりません。

でもわたしはあなたの用心棒でもやくざでもありません。

必ず倖せになれ。



「You can dry my every tears」

永遠、が精神の中にしか存在し得ないならば、「時が解決する」ものなど無いのだと。
聴いただろうか、まるでそれは迫害される感情のよう、無言の裡の真実を。
余りある不完全なさまで生きていく者の、有りたる願いの鼓動を。

眠り忘れ、思い出してゆく体温。きみという甘美な記憶。
時を分解する一秒と、あの声を待つ。

「トゥルース」


それは眼の前で、うつくしいまま壊れたので
記憶という水晶の中
何時までも心を惹きつけるのです。

歌われない詩と
幾つもの結末を記す白のエリクチュール
失くした願い
有りたる希い
孤高
有限の生

わたしがかえりたいのは過去ではない。





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