京都大学附置研究所・センターシンポジウム「京都からの提言」に府立労働センターに行ってきた。4つの講演とパネルディスカッションという贅沢な
内容だ。「湯川・朝永両博士が残したもの」は中間子理論等難しくあまり理解できなかった。「中性子利用が拓く科学技術、核物理からがん治療まで」は中性子利用治療でがんがキレイになくなっている実例が示された。原子力を戦争の道具にするのでなくこのように平和利用すべきだと強く心に刻み付けた。一番興味が持てたのは「チンパンジーを通して人類の起源に迫る」であった。チンパンジーと人類のDNAの塩基配列の相違は、わずか1.2%でウマとシマウマ差の1.5%より小さいとは驚きだ。チンパンジーのアイちゃんは漢字で書いた色を間違わずに選ぶ。橙や緑がわかるのはすごい。でたらめにおいた1から9までのカードの文字を一秒ぐらいで消した後1から順番に指し示すのには本当にビックリ。京大大学院生で誰一人出来なかったらしい。瞬間に記憶する能力は人類よりずっと上だと言うことがわかった。「太陽系文明の曙光と宇宙エネルギー利用」では宇宙太陽発電所構想が紹介されたが太陽エネルギー利用のこのような研究が行われているのは初めて知った。パネルディスカッション「科学技術立国と科学者の社会的責任」は豪華な顔ぶれだったが時間が少なくパネリストが一回ずつ発言するだけで終わったのが残念であった。朝10時から夕方5時まで充実した会であった。聞いているだけなのに疲れました。