⊂つらぬいた⊃
2006年02月11日(土)

悲しい思いをしないで済む方法を探していた。
太陽が眩しい。
あたしは夜を死にたい。
どうかどうか、死にたい。
夜を生きることは蜥蜴のように、地面を這うような、
這いのぼるような、心地の悪いやり方だ。
一度は太陽のもとに出れたのに、
まんまとそれを破り捨ててしまった。
腕は矛盾に傷つき、あたしはただ空中をただよう。
ぼんやりとしていればまた夜はやってきて、朝になることを恐れてたまらない。
低いハードルさえ、ひきずった脚でなど越えることはできなくて、
あたしはただただ立ち尽くす。

ぼくにだけ未来がこないようだった。
身動きが取れない。
どうしようもないよ。




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由弥 [御手紙]