⊂フラッタ⊃
2004年05月24日(月)

耳に残ってる言葉しか、吐き出せない。
かんがえも、うまくゆかない。
禍々しい夜が連れてきた、反したたかな僕。
目覚めれば朝がこない、そのネガティブさにあてられた。
あんなに嫌いな朝がこない、でも喜びかねる僕ひとり。
数えきれない心を、毎晩毎夜とギザギザからたいらに戻してく。
こんな時にうたがうたえたらなぁ。
そんな僕の思いは、けたたましい足跡のした。
きみがいない。
君は誰だ。
ひと、
出会い流れその原生体のよな大元を、なくして僕はもうひとつの僕になる。
笑ってんじゃねえ!ってトイレへ行く度に叫びたくなる。
なに笑ってんの、そう呟いたニコリ顔。
キスして終わり。
誰かの気持ちにあてられながら、僕の心が不穏になってく。
死ねばいい、と自分にでもなく誰かにでもなく呟いてるばかり。
誰か僕を殴ってくれないだろか。
これが正気なら、死んでもいいよ。

好きなものは変わらないものよ。
あたしは変わらないままよ。
また迷子、牛乳や電車がするり、と目の前に走り込む感覚。
あめあめふれふれ。
あたし不在のままあのこは毎晩はたらくよ。


⊂太陽サイクル⊃
2004年05月23日(日)

尖り出した地表、が、頭の付け根を突き上げる。
先月のはじめくらいには、どうにもなれなかった自分が、
今、何しているんだろう、と冷ややかに自らを視ています。
時間に、待って、といいながら、なんも出来ずにもがいたりしていたんだ。
いまもおんなじなことはおんなじ。
ただ、前より少し薬漬け。
厳しいお客さんの目の中、常連さんを見るとほっとできる。
そして叱ってくれたり、気を使ってくれたり、熱く語ってくれたり、と、
すこしいいかんじな常連さん。
あたしの頭はどうしちゃったろうか。
マイスリーに幻覚を見るようになってから、どうしてもそれを欲する。
眠れないのが朝になり、緑がざあざあと、雨がふつふつと、
そうして毎晩、何かの死ぬ夢ばかり。
一昨日はコンビニのおじさんが隣のガラス張りの小屋で、吊り首コレクションにされたよ。
昨日はビニルハウスの中で生きている猿を、気違った少年が矢で射って殺してた。
30匹くらいだった。
毎晩夢の中でひとが死んでくよ。
全員知らないひとだけど。

週に6〜7日出勤が続いてるので、眠っても眠れ切れない。
少しだけお休みが欲しいけれど、みんな頑張ってるんだから、あたしも頑張らなきゃいけない。
30時間起きてても40時間起きてても、眠たくならないから、
束で貰ったお薬をのむよ。お薬の花束。
気が付かないでも死んでてね。


⊂なつのとばり⊃
2004年05月15日(土)

考え方は誰もかも違って、でもそこであまりにも違っていると異常だと看做される。

あたしが働いているお店は、所謂『お水』というジャンルに属し、
しかしそういう場所でありながらほとんど派閥もなく、
18歳から20歳代後半くらいまでの女のひとが働いている。
まずお客様についたらお酒を作って差し上げ、ご挨拶に名刺を渡す。
けれど友達に、お客様がしまった他の女の子の名刺を捨て、自分の名刺だけを持たせようとする子が居る。
指名を貰うのが目的だ。
それをあたしはどうしても、強かさだとは思えない。
負けるのは嫌いだ。
だけれど、少しずついいお客様について欲しくて、あたしは頑張っているつもりなのに、
固定客を寝取られたり、嘘の私生活を吹き込まれたり、とても邪魔な存在だ。
潰そうか。
また不穏な胸の内。
腰を据えてお水をやろうとは考えていない、ある目的の為にお金を稼ごうと思って始めたことだ。
だけれど、それはお仕事として、プライドは持っている。
腰を据えて働いているお姉様も居る。
それに偏見は持たないし、寧ろ立派だと思っている。
正直なところ、アルバイト感覚や好奇心で働き始めたけれど、
なんでもやることはいつでも必死でやりたい。
だから、男と遊びたいだけでそうしている友達がとても気に食わないのだ。
言葉がうまくいえないけれど、あたしはお店も働いてるみんなもお客さんも好き。
偽善じゃなくて本当だよ。
まがってんのが大嫌いなんだ。

それとはまた別のお話だけれど、あたしは恋愛のお付き合いを嫌悪する。
契約紛いの言葉と腕に縛られて生活をすることが考えられない。
遊びたいひとと遊んで、
呑みたいひとと呑んで、
セックスしたいひととセックスして、
抱きしめてくれるひとに抱きしめてもらいたい。
こんな醜いあたしにキスをしてくれるひとは、幾らでもいた。
ひとを知らなすぎたのはあたしだ、けれど。
未だ恋愛なんて鳥肌が立つくらいに嫌悪する。
やっぱり夜はひとりで眠りたい。


⊂FLAP⊃
2004年05月09日(日)

寂しい、と思うことがとてもとても少なくなって、悲しい。
ひとりで静かに息をなくしたい夜が、いまだにたくさんある。
ひと晩の間に何人もの男のひととキスをして、抱きしめ合う日々。
愛なんて更に薄く、意味もなくなっていった。
気を失うように眠って、気を失うまで働く毎日。
月に3日お休みが貰えたら嬉しい。
毎日のお仕事と疑似恋愛の繰り返し。
忙殺して欲しい。
立ち上がれなくなるくらい、疲れ果ててそして、やっと、うたをうたうのよ。
正しい日々よ醒めないでいて。

夢でお母さんを殺したのはあたしだった。
喉元に毒針を5発、撃ち込んでやったのよ。
それはお母さんが先にあたしを撃ったからで、あたしはひとを護ろうと思ってた。
お母さんを撃ち殺したよ。
現実の世界ではもう2ヶ月以上も会ってない。
多分、もう2度と会うことはない気がする。
それと、仕事へ行く為に何度も何度も目を覚ます夢。
身体を刻みたい衝動は、今日も耳の裏側を走るよ。



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由弥 [御手紙]