水曜日には、病院へ行った。 眠れていなくてぼーっとしてたから、少し遅刻した。
矛盾した地下鉄の階段をふたつ降り、改札に切符を通して。 駅を左側に抜けて少しだけ賑やかな、レストラン街を息を止めて急ぐ。 カラオケ屋さんの間を進むと、しんと静まり返ったビルの入り口があって。 奥へ進むとエレベーターの扉がある。
先生と話しをして、腕を見て。 いままで一週間の事を、当たり障りなく話した。 ひとり暮らしをする事は不安じゃ無かったと答えると。 『強いね』って云われて少し嬉しかった。 新しく貰ったお薬が、強すぎるみたい。 息が苦しくなる。 今度は頓服も貰った。 あたしにとって、お薬は御護りなんかじゃない。 のむのでさえ難しい。
今日は学校に行って。 うたをうたった。 先生が褒めて、たくさんうたわせてくれた。 みんなは時間を持て余して、あたしを睨んでいるコもいた。 なんか、どうでも良かった。 うたがうたいたかった。 認めて欲しい。 あたしの存在を、そうやって。 好く事で、嫌う事で、忘れさせないように。 存在をうたうことで、憎まれる事で、此処に。
少しだけ寝た。 1時にベッド入って、電気を消して。 それから急に怖くなって、明かりを点けて。 ぼーっとカッターを指で弄ってたら眠ってた。 そして4時前に目が覚めて、確かその前も一度だけ目が覚めた気がする。 その時はすぐにまた眠れたけど。 4時少し前に目が覚めたら怖くてもう寝付けなくなってた。 起き上がってカーテンの青い縁取りを見たら少しほっとした。 夜が明けたんだ。 あんなに朝が嫌いだった筈なのに。 そして、窓を開けて。 床に座って。 冷たい風に当たった。 内臓が腫れてるみたいにじんじんする。 泣いた瞼が重い。
昨日、用が有って実家に電話した。 父親に嘲られたあと、『いつも嘘ついてばかり』って云われた。 そうだね、あたしは嘘吐きだよ。 何時も何時も嘘吐いてばかり。 嘘吐き。 嘘吐き。 嘘吐き。 嘘吐き。 嘘吐き。 それで。 あたしはどんな嘘を吐いたのかな。 駄目な馬鹿なあたしが。 無駄な無駄な存在に思えて。 無様でどうしようもなくて。 太腿を刺した。 カッターで何回も刺した。 膝を抱えて、張りつめた皮膚が、思いのほかよく裂けた。 ビリビリと破れる感触が、腕にも太腿にも響いて。 青い血があふれた。 また。 あいつの血。
もう5時になる。 2日で6時間くらいしか眠ってないなぁ。
ねぇ。 何処へ行けばいい? また、置いて行くんでしょう。 だから今度は自分のあしで其処まで行くよ。
ねぇ。 いない方がいい? じゃあ今度こそ此の腕たちが。 貴方に伸びて行かないように切り落として仕舞おう。
もっと早く振り切って。 届かない遠くまで行って。 そして僕を忘れて、幸せに成れるなんて思わないで。 腕を切って、首を切って。 貴方の記憶になって。 絶対に忘れないように、鍵をかけてあげよう。
僕の所為で狂って。 僕の為だけに笑って。 そしてそんな自分に、無様さを感じながら泣いて。
そして何時か、断片的な見せしめを。 脳が疼いて吐き気を伴う。 闇に変わる空を、仰ぐことさえも出来ない躰に。 ずっとずっといつまでも。 後悔させてあげよう。
耳鳴りがしたら、目を閉じてね。
さようなら。
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頭が痛い。 気持ち悪い。 良く分かんないけど。 不安で堪らない。 どうしたらいいんだろう。 何をすればいいんだろう。 吐かないと息が出来なくて。 むせると息が吸えない。
どうしよう。 誰も居ない。
友達が心配してた。 それは優しさや、責任や、同情ともちがう。 友達だから、でもない。 お互いにあたし達は、生きる為の一部なんだとおもう。 親とか、先生のは、只の優しさか責任でしょう。 あんなのとは全然ちがうのよ。
多分あたしは、ひとよりも脆いけど、誰よりも強いと思うの。 滅入った時はすぐ脳に死欲をあてがうくせに。 生きる事にも異常に執着して、パニックを起こすほど。 其れは総て暴走にて、止められないのが難点。 自身で抑制出来ればちゃんと、もっと強く成れる、はずなのに。 うまくいかない。 戯言に過ぎない。
前髪がのびた。 長過ぎるの似合わないけど。 結局どうしたって似合わないんだから、このままのばそう。 中学校の時はずっと長かった。 髪の隙間から見える世界を、信じていなかった。 学校も家も帰り道も、怖いばかりだったから。 その方が少し安心出来た。 今考えると、客観的に見て、只の変なコだった。 だけど、のばしたいとおもう。 何故だろう。
夏に近付くと、身体が怖くなる。 小さい頃からいつも夏には、感情や感覚が研ぎ澄まされる感があった。 だから秋になる瞬間は、いちばん体力や精神を消耗する。 なにもかもすべてが目につく。 だって思い出も、思い出せるのはいつも夏で。 痛みが伴うの。 外身も中身も鋭くて、怖い夢ばかりみる。 痛いことは記憶になって。 くりかえしくりかえす。
切った。
朝は何時も怠くないのに、今日は怠かった。 あ、夕べは寝てなかったんだ。 朝御飯を食べて、窓を開けて少しぼーっとしてから寝た。 お昼過ぎに目が覚めて、御飯食べなきゃいけない、と思って。 御飯を買って来て食べた。 お腹空いてなんていなかったけど。 そして、ぼーっとしてたら夜になって。 御飯食べなきゃいけない、と思って。 御飯を買って来て食べた。 お腹空いてなんていなかったけど。 それもそうめんと、喉元を過ぎていった。 またカッター持ってなきゃ歩けない気がする。 前みたいに、ポケットにカッターが入ってないと歩けない。 ちゃんと歩けない。 あぁ、馬鹿みたいね。
クシャミもイヤ。 あたし、何か云われてるのかしら。 当然だよね、先生達に迷惑掛けたんだから。 わらってるんだろう。 死ねばいいと思ってるんだろう。 目に浮かぶ。
お薬のんでない。 のまないとまた怒られるから、のまなきゃ。 お金がかかってるの、病院の診察も処方箋も。 あたしはいっつも金食い蟲。 多分、また病院やめちゃうんだろうな。 何処からお金が出てくるの。 あたしはお薬さえのめない駄目なひとだし。 きっと此れ以上どうしようもない。 頭痛い。 眠い。 逃げてばっかり。 馬鹿みたい。
⊂僕らは鉄板のうえ⊃ |
2002年06月19日(水) |
なんか眠い。 本当は不眠なんかじゃない。 眠りたくない。 お薬なんて要らない。 眠る事が怖いから、眠らないだけだよ。 お薬は要らない。 ちゃんと眠れるよ。 ふつうに。
初めて鬱だって云われた。 珊瑚ピンクのカプセルが出た。 変な名前。 病院は怖かった。 ちっさな病院だから、待ち合い室ですぐにひとと目が合う。 凄くイヤだった。 先生は、前の先生よりも優しそうだった。 だけど、笑うからきらい。 全部きらい。 いやな日だった。 久し振りに腕を思いっきり切り裂いてやりたい衝動に駆られた。 でも我慢した。 来週も行かなきゃいけない。 やだなぁ…。
毎日、自分が何をしてるのか思い出せない。 思い出すと罪悪感で混乱する。 弱い馬鹿。 死ねば良いのに。 生きたいと願う馬鹿。
今日は雨が降った。 目が覚めた時から雨が降ってるのは久し振りな気がする。
明日からまた通院することになった。 それで、学校の先生から紹介状を書いて貰った。 そこにさ、パニック発作って書いてて。 あたしパニックかな、って思った。 何処か悪いだけだから、きっとそんなんじゃないと思う。
先生が、鬱陶しがってるように感じた。 あたしは駄目なひとだと思った。 学校のひとがみんな怖くて、頭臥せて帰って来たよ。 学校ちゃんと行きたいなぁ…ちゃんと行けなきゃいけないけど。 最近はまたひとが怖い。 声と足音が怖い。
リストカット症候群、て名前を知ったの、あたし実は去年の夏前だったりする。 ネットで知った名前、そういうひとが沢山居て、名前まで有るなんて凄いと思った。 それまで、あたしには手の甲をカッターで切る癖が有った。 腕とか切ったりもしてたけど、何故か手の甲に執着してたの。 自傷行為ってそれまでリストカットだけかと思ってた。 思い出せばあたしは、中学生の時から壁を殴る癖もあった。 苛々すると壁を殴るの。 学校はコンクリート造りで、柱は石。 其れをいつも殴ってたし、今も壁を殴る癖がある。 血が流れるまで馬鹿みたいに殴って、我に返ってお風呂で洗う。 リストカットにしろ殴るのにしろ、ちゃんと消毒した事がない。 ガーゼをあてがって、包帯を巻いて終わり。 ガーゼをはがした後の、乾いた血と滅菌の匂いが好き。 生温い匂いがする。
うたうたいたい。 うたうたう声が出ない。 ねむい。
複雑だった。 今までずっと、現実と向き合ってると思っていたけれど。 其れはきっと勘違いだった。 とうとう正面を向かされて、現実を目の前に。 不安で不安で、少しだけ泣きそうになった。
自信が無い。 あたしはあたし、そう思ってきたけれど。 そう思わなければ崩れてしまうほどの、脆いものだったと気付いたの。 だけど、そう思うことで気合が入る。 今までのあたしさえ、連れて往ける気がしてる。 打たれ強さよ。 屈折した自愛さえ。 あたしはあたし。
これからもっと、第一の目標を傍に。 もっと近くで歌えるから。
気付いたら此れしかなかった。 他に何も無かった。 それは不安だったけれど、逃げ道の無い夢だから。 現実に変わって、あてがわれた時。 受け入れ切れるのか、恐かったけれど。 此処まで来たならいっそ。 脳内の宇宙も強かに、貫いて往こう。
時々、酷く鬱陶しく思う。 ひとを酷く拒絶する。 同じ風に優しくも出来ないあたしに、貴方は何を望んでいるのよ。 何となく馬鹿らしくなってくる。 あたしの事を貴方の中から消して欲しい時。 猫くらい気紛れならば、もっと上手く出来るかもしれない。 でもそんな訳にはいかないから、もっとひとに馴れなきゃいけない。
苛々するとマニキュアを塗る。 マニキュアを塗ると落ち着くから。 シンナーの所為かしら(危)、でも、どうでもいいことに時間を掛けて。 無駄にして。 無心になることがいい。 集中して爪に向かう。 なんて虚しいんだろう。 でもその虚しさが、空っぽにしてくれる頭は。 色んな世界が広がるから。 マニキュアを塗ると集中する。 何かを考えたいときは、そうする。
さっきの地震で目が覚めた。 鳥が庭で凄い鳴いててさ。 ずっと揺れてた。 地震は嫌い、恐いから。 今日は天気が悪いね、頭が痛いよ。 雨降るのかな、サッカー大丈夫かな(笑)。 夜はまたあいつが来ると思って恐くて部屋に帰れなかった。 果物ナイフを傍らに、空が明けるまでマニキュアを塗ってた。 楽しいビデオを観て、何もかも忘れたかった。 携帯の離せない生活。 何時か何処かできっと倒れそうな気がして恐いから。 此処2〜3週間は手放してない。 携帯はずっとぽっけの中。 カッターと一緒に。
すぐに気持ちが悪くなる、この胸が嫌い。 すぐにズキズキと痛む、この左脳が嫌い。 すぐに左を切りたがる、この右腕が嫌い。 甘いお菓子をくれる、あのひとが嫌い。 僕を好きだと僕に云う、あのひとが嫌い。 僕を護ろうとする、その優しさが嫌い。 きらいきらい。 みんな嫌い。
なんでこんなに遠いだろう。 好きになるまで近づけないで居る。 どんなに上手くしようとしても、結局は離れてしまう気がしてた。 なんでこんなに鬱陶しいんだろう。 少しだけでいいよ。
もうすぐ夕立が来る。 雨が降ればあの日に戻れる気がしてる。 あの場所に戻って記憶を失くせば、完璧に僕はひとりになる。 きっと何も無い頃が一番自由だったのかも知れない。 雨が降れば、風がふけば。 夏はくるかな。
暑い? みんな凄く暑いって云って、Tシャツやキャミソールや可愛いの着てる。 僕だけ寒いよ。 セーター着てもいいくらい。 指先はかじかんでるし、腕は冷たいままで。 全然暑くなんかない。 みんなおかしいよ。 爪先もこんなに冷たい。
あたまいたい。
『どんなに信じて貰えなかったとしても、僕さえずっと好きでいてあげれば。 いつかわかってもらえる日が来る。そう信じてた。』
眠れない夜が続く。 この言葉を思い出すから、きっとプレッシャーを感じてるんだと思う。 少し、色んなことを考えすぎていたかもしれない。
誰かにたすけて欲しいと思う。 いつのまにこんなに弱くなったのかな。 もっと強くなろう、強くなろうと思う。
もうそんなの欲しくなくなっちゃったね。 要らない、って思うんじゃなくて。 無性に怖くて欲しくないの。 きっとあてつけられても、受け入れ切れなくて否定しちゃうんだろう。 だってなんかこわいから。
息をすることは当然なことで。 こうして指が動くことも普通なこと。 頭が痛いのも日常で。 悲しくなることは、今日が終わっていくこと。 手を伸ばしても空回りする絶望。 今まで勝手に云ってたけれど、伸ばした先に何も無いことはこの上なく不安で。 完璧に理解しきって貰う事を否定しているくせに。 虚しくて虚しくて、こんな風に壊れていった。 考えることは生きることで。 死ぬことは・・・ナニ。
あたしはね、日記の上で経って仕舞ったこんな短い一年だったけれど。 夢を確かに、生きることさえ覚えたのよ。 だってあんなに光の集中する場所に立って。 其処では確実に、あたしの存在が認められていたの。 ライトの熱も、ひとの視線も、音の反響も、自分の足も。 たしかにあった。 無いものなんてなにひとつ無かった。 いきていた。 少し息が苦しかったけれど。
意味も答えも要らないと思った。 確かなものは、考えなくても其処に存在する。 そうしようなんて思わなくても、そうなって仕舞うものだった。 其処に在った。 確かめる術はもう、あたしは歌うことばかり。 ほうらまた勘違い。 あたしという絶望は希望。
ただ、頭が考えてくれないだけかも知れないけれどね。
21:00〜22:00。 あたしの肺は酸素を無くしはじめる。 夕べは酷くて、友達に電話をして、気を紛らわそうとした。 けれど。 酷かった。 酸素が足りなくて、上手く喋れなくなったの。 お薬はのみたくなかったけれど、管理人さんにお水を貰ってのんだ。
朝は起きれなかった。 強かったのはリスパダールかマイスリーか。 今日はステージに立ってライブをやる日だった。 テストはふたつ被っていて、課題曲の方は余り満足出来なかった。 ライブの方は、楽しかった。 学校中のスタッフと生徒とレコード会社のひと。 緊張はしなかった。 ただ、緊張感を忘れてもいなかった。 喉が痛くて朝はしんどかったけどね、不思議と楽だった。 少し笑えたし、MCを忘れたけれど、歌詞を間違えたけれど。 立っていた自分は、満足で、全てを受け入れ切れて歌えた。 向上心もある、間違えた自分の反省すべき点も見い出してる。 あたしはうたえる。 勘違いと云われ続けても、思い続けても。 何処かであたしは、あたしを信じているから。
絶対に負けない。
病院へ行く事になった。 夕べ、突然パニックになって、先生にメールしたり、友達にメールしたり、 おかあさんに電話したりしてしまった。 落ち着いたら、全てが馬鹿みたいに思えたけれど。 手がかじかんで、頭が痛くて、死にそうでどうしようもなくて。 混乱してた。 なんか息が苦しい。
ゆっくり病院を選ぼうというお話をもらってた。 来週には幾つかの病院を選べるようにって。 だけど、夕べ騒いだから、明日近くの心療内科にお薬を貰いに行く事になったの。 お薬はのみたくない。 へんな靄が脳味噌を痺れさせて、瞼が重たくなる。 また病院に行かなきゃ行けない。 また、去年の夏みたいに。 おかあさんと病院へ行く季節。
友達に夜中、メールをした。 あの子しかいなかった。 夕方に電話したら、生きてて良かった、って云ってた。 久し振りにちゃんと話をした気がする。 ありがとう。 安心した。
僕らはもう嫌いあうばかりだね。 寂しいけれど、さようなら。
今日は、憂鬱だった。 梅雨が始まったらどうなるんだろうなんて心配。 あ、雷が鳴ってきた。 梅雨が来ないまま夏になったならいいのに。
今日は憂鬱だった。 なにもかもに苛立って、 否定して、寂しくなって、ひとりになりたくないと思った。 だけどもう手後れなんだ。 あたしもう、ひとりだね。 誰もいないのよ、だから否定したの。 あたしはあたしを嫌うひとを、好きで居続ける自信なんてないもの。 いつかあたしを救ってくれた言葉を、裏切ってしまうかしら。 信じ続けなければいけないかな。 信じていたいけど、もう、何もないのよ。 ただ、虚しくなるだけだからね。 自分をもっと強いと思ってた。
かえる場所がまたひとつなくなった。
あたしはなんにも、なにひとつ、大切なものなんて持っていなくて。 馬鹿みたいに依存して、其れしかない、なんて勘違いしている。 あたしが作るものはいつも誰かに壊される。 だから、きっと何ひとつ護れない気がしてた。 大切な仲間を壊された。 …自信がなかったから、あたしが引き金を引いたんだと思う。 そう思えば、多少は気休めになるけれど。 あたしにとって、一番大切なものだと。 指を構えた瞬間から、本当は気付いていた。
後悔しても後の祭り。 壊れたものは戻らない。
ほんとうは。 あたしは初めから、彼女の核を疑っていた。
最後まで信じ切れなかった。
それが、正解だった事が。 一番辛い。
何故なんだろう。
⊂空は青くて、みんなは元気。⊃ |
2002年06月04日(火) |
あたしの通う学校には、カウンセラーの先生が常勤している。 今日、行った。 最近夜が酷かった。 夜が酷いのは、今回が初めて。
話をした。 そうなんだ、辛かったね。 を繰り返されて、憂鬱になった。 カウンセリングなんて初めてだったけれど。 もし今までに受けたとしても、憂鬱になっていただけだと思うの。 当たり障りのない言葉を、失敗しない程度に並べているみたい。 決して悪い先生じゃ無い、けれど。 少しイヤだった。 少しだけ、泣いたけど。
サッカーの観戦イベントに行って来た。 友達に誘われて、行って来た。 凄く楽しかったよ。 感動した。 あんなに夢中になったの、久し振りだよ。 すっごい集中して、応援してた。 両手、握りしめて。 ゴールを願った。
学校、遊び、ひとり。 それだけでも、中に毛細血管みたいのが広がっていて。 充実してると思う。 充実しすぎていて。 あたしが誰か判らなくなって仕舞って、迷うの。 こうやって、どんどんと、言葉が足らない。 朝御飯がイヤ。 部屋が散らかったから、明日掃除しよう。 それとも、うたをうたおうか。
うたをうたって、かたちの無いものを知った。
感情が内側に向かってる、って云われた。 外側に出て行かない。 逝って欲しい。 昇華したい想いを、薪にしているのに。 上手く昇華し切れなくて、胸の内に籠ってる。 どうしたら出て逝ってくれるだろう。 今日は頭痛で鼓膜がオカシく響く。 もし出て逝くのなら、何時まで持つのだろう。 あたしの中に生まれるこんな、恐怖や絶望や喜びや狂気や優しさは。 何時までもきっと続かない。 去年よりもこんなに磨り減って仕舞ったのよ。
解けない。 嫌い。 怖い。 耳が痛い。 痛い。
何でこんなに鼓膜が鳴るんだろう…。 耳の奥が指で叩かれてるみたい。 変な日。
急な憂鬱でどうしようもなかった。 眠る寸前は油断出来ない、色んな事が溢れ出してくる。 最近、ずっと寂しい。 無性に寂しくて、放って置くと憂鬱にかわる。 自分の中、気持ちの起伏が荒すぎて、どうしたいのか1秒毎に変わってく感じがする。 その内、何気ない顔をして、久しぶりって云って笑いたい。 其の為に今は誰にも触れないで、甘えないで。 ひとりきりで頑張る時。 そしてもっと違う顔で、逢いたいと思う。 独り善がりじゃないと信じれる、大好きな友達が沢山居るの。 傷付けたくないから、この起伏を平らに出来るほどの自信をつけて。 もっと優しくなりたいと思う。 前みたいに、穏やかに、色んな話を沢山したい。 嘘を吐かないように、自分のすべてを自分で受け入れ切る様に。 自分の中に戻ってこないように。 外側に向ける感情を、身につけなきゃいけない。
そんな事、あたしに出来るかしら。
頑張らなきゃいけない。 自分が決めたことぐらい、出来るようにしてゆこう。
あたしにしかない早さで。
一度でもひとりきりに慣れたあと。 一度でも友達や、大好きなひとたちに恵まれて仕舞うと。 もう二度とひとりになんてなりたくなくなって。 怖いものが増えるんだ。
勝手に信じたくせに、裏切られただなんて思いたくないから。 きっとずっと信じきれないままだと思うけどさ。 結局は他人同士、親しき仲にも礼儀あり。 赦しすぎて仕舞うのは、いい関係を続け切れなくなると思う。 親友なんて要らないの、引いた線の外側を話し合える友達さえ居ればいい。 虚しいなんて思わない。 それだけでいいの。
ひとりが怖い。 馬鹿みたいに怖い。 みんな大好きだけど、時々怖い。 何をどうしたら、もっとゆっくり。 ずっとひとりで居たら、上手く喋れなくなった。 言葉がさ、悪く響くの。 上手く言葉が選べない。 それだけが苦しい。 奇麗言だと思うけど、無闇に傷つけたり嫌な気持ちにさせたくないから。 そうなって仕舞っている自分が嫌い。 少しずつ直さなきゃ。 上手く出来るようにならなきゃ。
そんな風に、勝手に寂しくなってた。
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