⊂メトロ⊃
2002年06月28日(金)

水曜日には、病院へ行った。
眠れていなくてぼーっとしてたから、少し遅刻した。

矛盾した地下鉄の階段をふたつ降り、改札に切符を通して。
駅を左側に抜けて少しだけ賑やかな、レストラン街を息を止めて急ぐ。
カラオケ屋さんの間を進むと、しんと静まり返ったビルの入り口があって。
奥へ進むとエレベーターの扉がある。

先生と話しをして、腕を見て。
いままで一週間の事を、当たり障りなく話した。
ひとり暮らしをする事は不安じゃ無かったと答えると。
『強いね』って云われて少し嬉しかった。
新しく貰ったお薬が、強すぎるみたい。
息が苦しくなる。
今度は頓服も貰った。
あたしにとって、お薬は御護りなんかじゃない。
のむのでさえ難しい。

今日は学校に行って。
うたをうたった。
先生が褒めて、たくさんうたわせてくれた。
みんなは時間を持て余して、あたしを睨んでいるコもいた。
なんか、どうでも良かった。
うたがうたいたかった。
認めて欲しい。
あたしの存在を、そうやって。
好く事で、嫌う事で、忘れさせないように。
存在をうたうことで、憎まれる事で、此処に。


⊂あまい喉⊃
2002年06月24日(月)

少しだけ寝た。
1時にベッド入って、電気を消して。
それから急に怖くなって、明かりを点けて。
ぼーっとカッターを指で弄ってたら眠ってた。
そして4時前に目が覚めて、確かその前も一度だけ目が覚めた気がする。
その時はすぐにまた眠れたけど。
4時少し前に目が覚めたら怖くてもう寝付けなくなってた。
起き上がってカーテンの青い縁取りを見たら少しほっとした。
夜が明けたんだ。
あんなに朝が嫌いだった筈なのに。
そして、窓を開けて。
床に座って。
冷たい風に当たった。
内臓が腫れてるみたいにじんじんする。
泣いた瞼が重い。

昨日、用が有って実家に電話した。
父親に嘲られたあと、『いつも嘘ついてばかり』って云われた。
そうだね、あたしは嘘吐きだよ。
何時も何時も嘘吐いてばかり。
嘘吐き。
嘘吐き。
嘘吐き。
嘘吐き。
嘘吐き。
それで。
あたしはどんな嘘を吐いたのかな。
駄目な馬鹿なあたしが。
無駄な無駄な存在に思えて。
無様でどうしようもなくて。
太腿を刺した。
カッターで何回も刺した。
膝を抱えて、張りつめた皮膚が、思いのほかよく裂けた。
ビリビリと破れる感触が、腕にも太腿にも響いて。
青い血があふれた。
また。
あいつの血。

もう5時になる。
2日で6時間くらいしか眠ってないなぁ。


⊂何処⊃
2002年06月23日(日)

ねぇ。
何処へ行けばいい?
また、置いて行くんでしょう。
だから今度は自分のあしで其処まで行くよ。

ねぇ。
いない方がいい?
じゃあ今度こそ此の腕たちが。
貴方に伸びて行かないように切り落として仕舞おう。

もっと早く振り切って。
届かない遠くまで行って。
そして僕を忘れて、幸せに成れるなんて思わないで。
腕を切って、首を切って。
貴方の記憶になって。
絶対に忘れないように、鍵をかけてあげよう。

僕の所為で狂って。
僕の為だけに笑って。
そしてそんな自分に、無様さを感じながら泣いて。

そして何時か、断片的な見せしめを。
脳が疼いて吐き気を伴う。
闇に変わる空を、仰ぐことさえも出来ない躰に。
ずっとずっといつまでも。
後悔させてあげよう。

耳鳴りがしたら、目を閉じてね。


さようなら。




-----

頭が痛い。
気持ち悪い。
良く分かんないけど。
不安で堪らない。
どうしたらいいんだろう。
何をすればいいんだろう。
吐かないと息が出来なくて。
むせると息が吸えない。

どうしよう。
誰も居ない。


⊂前髪⊃
2002年06月22日(土)

友達が心配してた。
それは優しさや、責任や、同情ともちがう。
友達だから、でもない。
お互いにあたし達は、生きる為の一部なんだとおもう。
親とか、先生のは、只の優しさか責任でしょう。
あんなのとは全然ちがうのよ。

多分あたしは、ひとよりも脆いけど、誰よりも強いと思うの。
滅入った時はすぐ脳に死欲をあてがうくせに。
生きる事にも異常に執着して、パニックを起こすほど。
其れは総て暴走にて、止められないのが難点。
自身で抑制出来ればちゃんと、もっと強く成れる、はずなのに。
うまくいかない。
戯言に過ぎない。

前髪がのびた。
長過ぎるの似合わないけど。
結局どうしたって似合わないんだから、このままのばそう。
中学校の時はずっと長かった。
髪の隙間から見える世界を、信じていなかった。
学校も家も帰り道も、怖いばかりだったから。
その方が少し安心出来た。
今考えると、客観的に見て、只の変なコだった。
だけど、のばしたいとおもう。
何故だろう。

夏に近付くと、身体が怖くなる。
小さい頃からいつも夏には、感情や感覚が研ぎ澄まされる感があった。
だから秋になる瞬間は、いちばん体力や精神を消耗する。
なにもかもすべてが目につく。
だって思い出も、思い出せるのはいつも夏で。
痛みが伴うの。
外身も中身も鋭くて、怖い夢ばかりみる。
痛いことは記憶になって。
くりかえしくりかえす。


⊂O RH+⊃
2002年06月21日(金)

切った。



朝は何時も怠くないのに、今日は怠かった。
あ、夕べは寝てなかったんだ。
朝御飯を食べて、窓を開けて少しぼーっとしてから寝た。
お昼過ぎに目が覚めて、御飯食べなきゃいけない、と思って。
御飯を買って来て食べた。
お腹空いてなんていなかったけど。
そして、ぼーっとしてたら夜になって。
御飯食べなきゃいけない、と思って。
御飯を買って来て食べた。
お腹空いてなんていなかったけど。
それもそうめんと、喉元を過ぎていった。
またカッター持ってなきゃ歩けない気がする。
前みたいに、ポケットにカッターが入ってないと歩けない。
ちゃんと歩けない。
あぁ、馬鹿みたいね。

クシャミもイヤ。
あたし、何か云われてるのかしら。
当然だよね、先生達に迷惑掛けたんだから。
わらってるんだろう。
死ねばいいと思ってるんだろう。
目に浮かぶ。

お薬のんでない。
のまないとまた怒られるから、のまなきゃ。
お金がかかってるの、病院の診察も処方箋も。
あたしはいっつも金食い蟲。
多分、また病院やめちゃうんだろうな。
何処からお金が出てくるの。
あたしはお薬さえのめない駄目なひとだし。
きっと此れ以上どうしようもない。
頭痛い。
眠い。
逃げてばっかり。
馬鹿みたい。


⊂僕らは鉄板のうえ⊃
2002年06月19日(水)

なんか眠い。
本当は不眠なんかじゃない。
眠りたくない。
お薬なんて要らない。
眠る事が怖いから、眠らないだけだよ。
お薬は要らない。
ちゃんと眠れるよ。
ふつうに。

初めて鬱だって云われた。
珊瑚ピンクのカプセルが出た。
変な名前。
病院は怖かった。
ちっさな病院だから、待ち合い室ですぐにひとと目が合う。
凄くイヤだった。
先生は、前の先生よりも優しそうだった。
だけど、笑うからきらい。
全部きらい。
いやな日だった。
久し振りに腕を思いっきり切り裂いてやりたい衝動に駆られた。
でも我慢した。
来週も行かなきゃいけない。
やだなぁ…。

毎日、自分が何をしてるのか思い出せない。
思い出すと罪悪感で混乱する。
弱い馬鹿。
死ねば良いのに。
生きたいと願う馬鹿。


⊂雨朝⊃
2002年06月18日(火)

今日は雨が降った。
目が覚めた時から雨が降ってるのは久し振りな気がする。

明日からまた通院することになった。
それで、学校の先生から紹介状を書いて貰った。
そこにさ、パニック発作って書いてて。
あたしパニックかな、って思った。
何処か悪いだけだから、きっとそんなんじゃないと思う。

先生が、鬱陶しがってるように感じた。
あたしは駄目なひとだと思った。
学校のひとがみんな怖くて、頭臥せて帰って来たよ。
学校ちゃんと行きたいなぁ…ちゃんと行けなきゃいけないけど。
最近はまたひとが怖い。
声と足音が怖い。

リストカット症候群、て名前を知ったの、あたし実は去年の夏前だったりする。
ネットで知った名前、そういうひとが沢山居て、名前まで有るなんて凄いと思った。
それまで、あたしには手の甲をカッターで切る癖が有った。
腕とか切ったりもしてたけど、何故か手の甲に執着してたの。
自傷行為ってそれまでリストカットだけかと思ってた。
思い出せばあたしは、中学生の時から壁を殴る癖もあった。
苛々すると壁を殴るの。
学校はコンクリート造りで、柱は石。
其れをいつも殴ってたし、今も壁を殴る癖がある。
血が流れるまで馬鹿みたいに殴って、我に返ってお風呂で洗う。
リストカットにしろ殴るのにしろ、ちゃんと消毒した事がない。
ガーゼをあてがって、包帯を巻いて終わり。
ガーゼをはがした後の、乾いた血と滅菌の匂いが好き。
生温い匂いがする。

うたうたいたい。
うたうたう声が出ない。
ねむい。


⊂吉報⊃
2002年06月15日(土)

複雑だった。
今までずっと、現実と向き合ってると思っていたけれど。
其れはきっと勘違いだった。
とうとう正面を向かされて、現実を目の前に。
不安で不安で、少しだけ泣きそうになった。

自信が無い。
あたしはあたし、そう思ってきたけれど。
そう思わなければ崩れてしまうほどの、脆いものだったと気付いたの。
だけど、そう思うことで気合が入る。
今までのあたしさえ、連れて往ける気がしてる。
打たれ強さよ。
屈折した自愛さえ。
あたしはあたし。

これからもっと、第一の目標を傍に。
もっと近くで歌えるから。

気付いたら此れしかなかった。
他に何も無かった。
それは不安だったけれど、逃げ道の無い夢だから。
現実に変わって、あてがわれた時。
受け入れ切れるのか、恐かったけれど。
此処まで来たならいっそ。
脳内の宇宙も強かに、貫いて往こう。


⊂舐め合う傷⊃
2002年06月14日(金)

時々、酷く鬱陶しく思う。
ひとを酷く拒絶する。
同じ風に優しくも出来ないあたしに、貴方は何を望んでいるのよ。
何となく馬鹿らしくなってくる。
あたしの事を貴方の中から消して欲しい時。
猫くらい気紛れならば、もっと上手く出来るかもしれない。
でもそんな訳にはいかないから、もっとひとに馴れなきゃいけない。

苛々するとマニキュアを塗る。
マニキュアを塗ると落ち着くから。
シンナーの所為かしら(危)、でも、どうでもいいことに時間を掛けて。
無駄にして。
無心になることがいい。
集中して爪に向かう。
なんて虚しいんだろう。
でもその虚しさが、空っぽにしてくれる頭は。
色んな世界が広がるから。
マニキュアを塗ると集中する。
何かを考えたいときは、そうする。

さっきの地震で目が覚めた。
鳥が庭で凄い鳴いててさ。
ずっと揺れてた。
地震は嫌い、恐いから。
今日は天気が悪いね、頭が痛いよ。
雨降るのかな、サッカー大丈夫かな(笑)。
夜はまたあいつが来ると思って恐くて部屋に帰れなかった。
果物ナイフを傍らに、空が明けるまでマニキュアを塗ってた。
楽しいビデオを観て、何もかも忘れたかった。
携帯の離せない生活。
何時か何処かできっと倒れそうな気がして恐いから。
此処2〜3週間は手放してない。
携帯はずっとぽっけの中。
カッターと一緒に。


⊂きらいきらい⊃
2002年06月11日(火)

すぐに気持ちが悪くなる、この胸が嫌い。
すぐにズキズキと痛む、この左脳が嫌い。
すぐに左を切りたがる、この右腕が嫌い。
甘いお菓子をくれる、あのひとが嫌い。
僕を好きだと僕に云う、あのひとが嫌い。
僕を護ろうとする、その優しさが嫌い。
きらいきらい。
みんな嫌い。

なんでこんなに遠いだろう。
好きになるまで近づけないで居る。
どんなに上手くしようとしても、結局は離れてしまう気がしてた。
なんでこんなに鬱陶しいんだろう。
少しだけでいいよ。

もうすぐ夕立が来る。
雨が降ればあの日に戻れる気がしてる。
あの場所に戻って記憶を失くせば、完璧に僕はひとりになる。
きっと何も無い頃が一番自由だったのかも知れない。
雨が降れば、風がふけば。
夏はくるかな。


暑い?
みんな凄く暑いって云って、Tシャツやキャミソールや可愛いの着てる。
僕だけ寒いよ。
セーター着てもいいくらい。
指先はかじかんでるし、腕は冷たいままで。
全然暑くなんかない。
みんなおかしいよ。
爪先もこんなに冷たい。

あたまいたい。


⊂ぼくの腕。⊃
2002年06月10日(月)

『どんなに信じて貰えなかったとしても、僕さえずっと好きでいてあげれば。
いつかわかってもらえる日が来る。そう信じてた。』


眠れない夜が続く。
この言葉を思い出すから、きっとプレッシャーを感じてるんだと思う。
少し、色んなことを考えすぎていたかもしれない。

誰かにたすけて欲しいと思う。
いつのまにこんなに弱くなったのかな。
もっと強くなろう、強くなろうと思う。


⊂意味とか答え⊃
2002年06月09日(日)

もうそんなの欲しくなくなっちゃったね。
要らない、って思うんじゃなくて。
無性に怖くて欲しくないの。
きっとあてつけられても、受け入れ切れなくて否定しちゃうんだろう。
だってなんかこわいから。

息をすることは当然なことで。
こうして指が動くことも普通なこと。
頭が痛いのも日常で。
悲しくなることは、今日が終わっていくこと。
手を伸ばしても空回りする絶望。
今まで勝手に云ってたけれど、伸ばした先に何も無いことはこの上なく不安で。
完璧に理解しきって貰う事を否定しているくせに。
虚しくて虚しくて、こんな風に壊れていった。
考えることは生きることで。
死ぬことは・・・ナニ。

あたしはね、日記の上で経って仕舞ったこんな短い一年だったけれど。
夢を確かに、生きることさえ覚えたのよ。
だってあんなに光の集中する場所に立って。
其処では確実に、あたしの存在が認められていたの。
ライトの熱も、ひとの視線も、音の反響も、自分の足も。
たしかにあった。
無いものなんてなにひとつ無かった。
いきていた。
少し息が苦しかったけれど。

意味も答えも要らないと思った。
確かなものは、考えなくても其処に存在する。
そうしようなんて思わなくても、そうなって仕舞うものだった。
其処に在った。
確かめる術はもう、あたしは歌うことばかり。
ほうらまた勘違い。
あたしという絶望は希望。

ただ、頭が考えてくれないだけかも知れないけれどね。


⊂窒息⊃
2002年06月08日(土)

21:00〜22:00。
あたしの肺は酸素を無くしはじめる。
夕べは酷くて、友達に電話をして、気を紛らわそうとした。
けれど。
酷かった。
酸素が足りなくて、上手く喋れなくなったの。
お薬はのみたくなかったけれど、管理人さんにお水を貰ってのんだ。

朝は起きれなかった。
強かったのはリスパダールかマイスリーか。
今日はステージに立ってライブをやる日だった。
テストはふたつ被っていて、課題曲の方は余り満足出来なかった。
ライブの方は、楽しかった。
学校中のスタッフと生徒とレコード会社のひと。
緊張はしなかった。
ただ、緊張感を忘れてもいなかった。
喉が痛くて朝はしんどかったけどね、不思議と楽だった。
少し笑えたし、MCを忘れたけれど、歌詞を間違えたけれど。
立っていた自分は、満足で、全てを受け入れ切れて歌えた。
向上心もある、間違えた自分の反省すべき点も見い出してる。
あたしはうたえる。
勘違いと云われ続けても、思い続けても。
何処かであたしは、あたしを信じているから。

絶対に負けない。


⊂やまい⊃
2002年06月06日(木)

病院へ行く事になった。
夕べ、突然パニックになって、先生にメールしたり、友達にメールしたり、
おかあさんに電話したりしてしまった。
落ち着いたら、全てが馬鹿みたいに思えたけれど。
手がかじかんで、頭が痛くて、死にそうでどうしようもなくて。
混乱してた。
なんか息が苦しい。

ゆっくり病院を選ぼうというお話をもらってた。
来週には幾つかの病院を選べるようにって。
だけど、夕べ騒いだから、明日近くの心療内科にお薬を貰いに行く事になったの。
お薬はのみたくない。
へんな靄が脳味噌を痺れさせて、瞼が重たくなる。
また病院に行かなきゃ行けない。
また、去年の夏みたいに。
おかあさんと病院へ行く季節。

友達に夜中、メールをした。
あの子しかいなかった。
夕方に電話したら、生きてて良かった、って云ってた。
久し振りにちゃんと話をした気がする。
ありがとう。
安心した。


⊂あまかざ⊃
2002年06月05日(水)

僕らはもう嫌いあうばかりだね。
寂しいけれど、さようなら。

今日は、憂鬱だった。
梅雨が始まったらどうなるんだろうなんて心配。
あ、雷が鳴ってきた。
梅雨が来ないまま夏になったならいいのに。

今日は憂鬱だった。
なにもかもに苛立って、
否定して、寂しくなって、ひとりになりたくないと思った。
だけどもう手後れなんだ。
あたしもう、ひとりだね。
誰もいないのよ、だから否定したの。
あたしはあたしを嫌うひとを、好きで居続ける自信なんてないもの。
いつかあたしを救ってくれた言葉を、裏切ってしまうかしら。
信じ続けなければいけないかな。
信じていたいけど、もう、何もないのよ。
ただ、虚しくなるだけだからね。
自分をもっと強いと思ってた。

かえる場所がまたひとつなくなった。


あたしはなんにも、なにひとつ、大切なものなんて持っていなくて。
馬鹿みたいに依存して、其れしかない、なんて勘違いしている。
あたしが作るものはいつも誰かに壊される。
だから、きっと何ひとつ護れない気がしてた。
大切な仲間を壊された。
…自信がなかったから、あたしが引き金を引いたんだと思う。
そう思えば、多少は気休めになるけれど。
あたしにとって、一番大切なものだと。
指を構えた瞬間から、本当は気付いていた。

後悔しても後の祭り。
壊れたものは戻らない。

ほんとうは。
あたしは初めから、彼女の核を疑っていた。

最後まで信じ切れなかった。



それが、正解だった事が。
一番辛い。


何故なんだろう。


⊂空は青くて、みんなは元気。⊃
2002年06月04日(火)

あたしの通う学校には、カウンセラーの先生が常勤している。
今日、行った。
最近夜が酷かった。
夜が酷いのは、今回が初めて。

話をした。
そうなんだ、辛かったね。
を繰り返されて、憂鬱になった。
カウンセリングなんて初めてだったけれど。
もし今までに受けたとしても、憂鬱になっていただけだと思うの。
当たり障りのない言葉を、失敗しない程度に並べているみたい。
決して悪い先生じゃ無い、けれど。
少しイヤだった。
少しだけ、泣いたけど。

サッカーの観戦イベントに行って来た。
友達に誘われて、行って来た。
凄く楽しかったよ。
感動した。
あんなに夢中になったの、久し振りだよ。
すっごい集中して、応援してた。
両手、握りしめて。
ゴールを願った。

学校、遊び、ひとり。
それだけでも、中に毛細血管みたいのが広がっていて。
充実してると思う。
充実しすぎていて。
あたしが誰か判らなくなって仕舞って、迷うの。
こうやって、どんどんと、言葉が足らない。
朝御飯がイヤ。
部屋が散らかったから、明日掃除しよう。
それとも、うたをうたおうか。


⊂不変⊃
2002年06月03日(月)

うたをうたって、かたちの無いものを知った。

感情が内側に向かってる、って云われた。
外側に出て行かない。
逝って欲しい。
昇華したい想いを、薪にしているのに。
上手く昇華し切れなくて、胸の内に籠ってる。
どうしたら出て逝ってくれるだろう。
今日は頭痛で鼓膜がオカシく響く。
もし出て逝くのなら、何時まで持つのだろう。
あたしの中に生まれるこんな、恐怖や絶望や喜びや狂気や優しさは。
何時までもきっと続かない。
去年よりもこんなに磨り減って仕舞ったのよ。

解けない。
嫌い。
怖い。
耳が痛い。
痛い。

何でこんなに鼓膜が鳴るんだろう…。
耳の奥が指で叩かれてるみたい。
変な日。


⊂うそつきまみれ⊃
2002年06月02日(日)

急な憂鬱でどうしようもなかった。
眠る寸前は油断出来ない、色んな事が溢れ出してくる。
最近、ずっと寂しい。
無性に寂しくて、放って置くと憂鬱にかわる。
自分の中、気持ちの起伏が荒すぎて、どうしたいのか1秒毎に変わってく感じがする。
その内、何気ない顔をして、久しぶりって云って笑いたい。
其の為に今は誰にも触れないで、甘えないで。
ひとりきりで頑張る時。
そしてもっと違う顔で、逢いたいと思う。
独り善がりじゃないと信じれる、大好きな友達が沢山居るの。
傷付けたくないから、この起伏を平らに出来るほどの自信をつけて。
もっと優しくなりたいと思う。
前みたいに、穏やかに、色んな話を沢山したい。
嘘を吐かないように、自分のすべてを自分で受け入れ切る様に。
自分の中に戻ってこないように。
外側に向ける感情を、身につけなきゃいけない。

そんな事、あたしに出来るかしら。


頑張らなきゃいけない。
自分が決めたことぐらい、出来るようにしてゆこう。

あたしにしかない早さで。


⊂晴れない⊃
2002年06月01日(土)

一度でもひとりきりに慣れたあと。
一度でも友達や、大好きなひとたちに恵まれて仕舞うと。
もう二度とひとりになんてなりたくなくなって。
怖いものが増えるんだ。

勝手に信じたくせに、裏切られただなんて思いたくないから。
きっとずっと信じきれないままだと思うけどさ。
結局は他人同士、親しき仲にも礼儀あり。
赦しすぎて仕舞うのは、いい関係を続け切れなくなると思う。
親友なんて要らないの、引いた線の外側を話し合える友達さえ居ればいい。
虚しいなんて思わない。
それだけでいいの。

ひとりが怖い。
馬鹿みたいに怖い。
みんな大好きだけど、時々怖い。
何をどうしたら、もっとゆっくり。
ずっとひとりで居たら、上手く喋れなくなった。
言葉がさ、悪く響くの。
上手く言葉が選べない。
それだけが苦しい。
奇麗言だと思うけど、無闇に傷つけたり嫌な気持ちにさせたくないから。
そうなって仕舞っている自分が嫌い。
少しずつ直さなきゃ。
上手く出来るようにならなきゃ。

そんな風に、勝手に寂しくなってた。



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由弥 [御手紙]