結局よく解ってないんだけど。 友達ってどのくらい仲良くすればいいの? あたしを独占したがるコが、あたしを不自由にするの。
『あのコより先がいい。誰よりも一番がいい。』 そのコにはあたしが特別なんだって。 あたしには普通なのに。 食い違いって煩わしいよ。 普通に仲良くしてるだけなら、男も女も友達でしょう? どのくらいが丁度良いの。 親友なんて何時も要らないと思ってた。 『あんたの事ならなんでも分かるよ』 なんて云われた日には、何をするかわからないわ。 理解なんて欲しくない。 ただ、楽しければ十分いい。 だからあのコの想いは束縛でしかない不快感。 憂鬱までも、あたしの所為にしないでよ。
今日、顔が白すぎて病的だって云われた。 なんも変わってないよ、相変わらず不健康だけど(笑)。 健康診断の結果も、腕以外は正常に生きてたし。 少しでも日焼けしようもんなら、大変な事になるだろうからしない。 オチ無いや…(爆)。
眠いからお休みなさい。
⊂努力の無い実力。⊃ |
2002年04月28日(日) |
昨日はね、先週からの課題曲をまた歌った。 先週は全然歌えなくて、死ぬかと思った曲。 褒められたよ、『むちゃくちゃカッコ良かった』って。 凄く褒められた。 次回はアドリブを入れなきゃいけないらしいから、 一週間は研究週間。 休みの間は学校の事を忘れてるつもりだったのにさ。 気付くといつもGet BackかLet It Beを口ずさんでる。 鼻歌なのさ、歌うのが癖なの。 前からそうだった。 何時も歌をうたってるよね、って何時も言われてた。 歌う事が癖なの。 気付くと何時もうたってるの、今も。 だからあたしには将来はどうであれ、歌を練習するには向いてる躰がある。
GWで実家に帰省した。 少しゆっくり休もう。 時間を見つけて日記を書くね。 誰も視て無かろうとも、あたしは何時も此処にいる。
⊂カウンセリングの必要基準⊃ |
2002年04月25日(木) |
学校の先生からメールが来た。 この間の健康診断で、内科の先生が報告するって云ってたけど。 もう二週間も前の事だから忘れたかと思って安心してたのに。 「心配になりメールしました」 だなんてさ、嘘なんでしょ。 義務感じゃないの、なんて思った。 カウンセラーの手配をします、だってさ。 所詮は学校のカウンセラーで、手に負えなければ病院送り。 そして、出された薬さえちゃんと飲めないあたしを咎めては。 「子供じゃないんだから」なんて、苛々する。 薬を飲めば過去は消えて、薬さえ飲めばあたしは良いコなの? 何もかも話して仕舞える程、きっとあたしは赦せない。
病院には通ってたけど、一週間の薬の効果を聞いて。 全部で10分も話さない診察は終わり。 カウンセリングは受けたこと無い。 今は断るつもりで返事を書いた。 だって、もういいじゃん。 今更、あたしの腕は再生なんてしない。 もう細胞は死んで仕舞ったのさ。
先生からメールが来た時、あたしは酷く冷静で。 メールを読んだ。 ああ、とか思って、頭の中が空っぽだったの。 だけど意識を戻してもう一度読んでたら、なんか。 虚しくて、悲しくなって、帰り道を歩きながら少し泣いた。 拒否をしてる心と、自分ではどうにも出来ない心。 本当はそういうのに気付いてる癖に、ひとなんて否定して。 最近なにも考えれない。 脳味噌は腐っちゃったかな。
春になって、ドラマを良く観るようになった。 今までは、連続モノって結局観なくなっちゃって。 いつも中途半端だったけど。
恋愛もののドラマは好きくない。 だけど最近は観てる。 時々、恋愛の出来る躯が羨ましくなる。 あたしがひとをそういう風に好きになろうとしないのは。 あたしの醜さと、顔を上げて歩けない弱さなの。 ひとを好きになる事は、自分を好きで居られないと難しい。 友達があたしを好きって云ってくれると、あたしは友達が好きになる。 男のひともそうだった。 いつもあたしを好きだと云ってくれるけれど、あたしは好きになれない。 何故だろう、何かが怖い。 大きな声と、振り上げる腕と、吐き捨てる言葉が怖い。 男友達は別だけど、やっぱり何処か少し怖い。 あたしにとって友情は母性の愛情で、恋愛は欲の愛情だった。 顔も、性格も、体型も。 恋愛には関係が有って、友情には関係がない。 そう思ってた。 そうじゃないって云ってくれたひとも居るけど。 あたしはそうだと思ってる。 そうなった時点で、向上意欲を消失しそう。
なんか馬鹿みたいになってきた。 やっぱり恋愛は要らない。
Coccoの曲で、星に願いを、っていう曲があるの。 その曲とオーバーラップする情景を良く憶えてて。 この曲を聴く度に思い出して仕舞う、不安定な或る夏だった。
あたしが高校受験の年の、夏休みだった。 あたしが反対したのを押し切って、祖母の居る自宅に帰った母親に。 あたしはひとつ、約束をさせた。 「帰るって云ったのはお母さんだから、もう絶対に出ていくのはやめて」 そう。 あたしだけが反対したの。 誰も聞いてくれなかった。 だからして、当然の約束をした。 夏休みが始まって2〜3日、母親が出ていくと云った。 あたしは咎めた。 あたしは受験生だった。 一緒に行こう、なんて云われても、どうしたら良いのか分からなくて。 考えれない頭になってたの。 その年には色々と用が重なっていて。 あたしは母親と妹と、暫く家を出る事にした。 居候するのは、母親の実家。 母親の兄弟はみんな学校の先生で、家庭教師代わりをしてくれた。
あたしは典型的な自然児だと、自分では思ってた。 夕立ちの雷と雨、月、闇、庭、森、そういうのがとても好き。 夕立ちが来たら外に出て、雨の中で遊ぶのが好き。 夏の夜は蒸し暑かったけれど、大概は晴れて月が綺麗だった。 皆が眠った頃、あたしは縁側に出て、月と暗い庭を毎日見ていた。 深い藍色の奥は沈むほど静かで、鉄塔と外灯の間に、決まって大きな月が出てた。 静かなのに何故か耳は騒がしくて、鉄の叩く音がするの。 そうすると無性に寂しくなって、泣けない。 本当に何処かが不安定な夏だった。 小さい頃の思い出も、大きくなってからの思い出も。 その縁側には染み付いていた所為かも知れないけれど。 今は、ひとりだと思った。 忘れられない日々だった。
そんな下らない情景が重なるの。 あたしは結局、受験をやめた。
⊂武器という欠点。⊃ |
2002年04月22日(月) |
今日の昼頃は過ごし易い天気だった。 曇り空で、空気が夕立ちの後みたいに、澄んで落ち着いてた。 明日は暑くなるみたいだし、Tシャツでも着ようかな。
カッターが錆びてた。 もう二週間近く使ってなかったから。 でもいい。 切りたくなったら、錆びていた方が都合いい。 きっとグチャグチャにしてやりたいと思うだろうから。 その時のあたしの為に、錆びたままにしておいてあげよう。
明日は一時間目からからヴォイトレだわ。 ニ時間目は屈辱晴らしにLet it beをマスターしててやる。 ちゃんと歌えてやる、今度こそ。 絶対に出遅れないようにって今までの分、必死にやるつもりだったから。 今ならまだ全然間に合うわ。 だってLet it be好きだもん。
最近、ココの日記のサーバってオカシイよね。 身に覚えがないタイトルで日記が更新されてるの。 そんなタイトルなんて打った覚えないもん。 どうなってるのかしら。 直すなら早く改善して欲しいわ。
⊂今日が続く毎日。⊃ |
2002年04月21日(日) |
お金がない。 何に使ったのか憶えてない、盗まれた訳じゃないけど。 何か、買い物をしたのかも知れない。 でも部屋には何も増えていなくて、謎。 食費だったか、飲み物をたくさん買った気もする。
何か飲みたい。 水が良い。 今は何の味もしない、只の水で良い。 味気なくて十分。 前みたいに、一日に6リットルくらい飲んで。 お腹がいっぱいになったら、また吐き出して。 おいしい水がたくさん飲みたい。 異常だって云われるくらい。
「あたしなんて死ねばいい」が、昨日からの口癖。 気分転換に背伸びなんてしても、貧血で目眩がするの、馬鹿みたい。 また明日も学校なのよ、なにひとつ疲れなんて取れてないのにさ。 五月病なんて言葉は、思い出さなければ良かった。 毎日が精一杯なのよ。 余裕が欲しい、ちゃんと喋れる口が欲しい。 何を頑張れば、どれだけの報いが返ってくるかしら。
今までのあたしは、何がすべてだったっけ。
今日は、学校の始まりが遅かったから、朝はゆっくりしてた。 ゆっくりし過ぎて遅刻…(爆)。
最悪の日だった。 ビートルズのGet Backを3限目にバンドと合わせるから、って練習。 最後はひとりづつマイクで歌うの。 あたし、ちゃんと歌えなくて、でも、まだ同じくらいのコが居て。 大丈夫だと、安心さえしないものの、自分のペースで練習してた。 ひとりで休み時間、トイレの中でずっと。 3限目、みんなちゃんと歌詞を覚えてて。 覚えてなくともパフォーマンスがあって。 あたしの番、いつもみたいに歌えばいいと思うと変な緊張もなかった。 でも、入るタイミングを逃したの、全然付いて行かなくて。 マイクの音も入ってるのか分からない。 全部崩れた。 最悪…。 歌い終わった後、何も考えられなくて、死にたいくらい腹が立った。 悔しくて悔しくて、自分を責めた。 来週もあるの、絶対誰にも負けたくないの。 そういうことじゃないはずなのに、負けたくない。 帰り道、ひとりでくやしくて、無性に死にたかった。
学校から真直ぐカラオケに行って、二時間ずっとGet Backを歌い続けた。 歌詞が頭に入らない。 あたしは誰よりも馬鹿だから、ひとの三倍以上頑張らなきゃいけないの。 来週までに完璧にしよう。 自分に満足のいく結果をだそう。 きっと自分で満足することが出来たなら、其れが自信のひとつになるだろう。 自分に自信の持てるひとになりたい。
あたしの中に唯一存在した未来で。 唯一、残り続けた想い。 うたうことは。 最近ずっと、うたってなかった。 学校に入って、これからヴォイトレが始まる。 昨日、喉が千切れるまで叫びながらうたってた。 そうして、やっと落ち着いたのさ。 何時の間にか、それは精神安定剤になっていたかも知れない。 いつかどんな形であれ、うたい続けて行こう。 この2年、宇宙空間のようなチャンスだらけの時間に。 あたしは自分を確立してこう。 勘違いしたまま、馬鹿みたいにずっと。 場違いさに項垂れても。 あたしの唯一の道だからね。 なくしたら、狂うかも。
これからバイトだから仮眠を取ったのね。 目が覚めたら、熱くもないのに寝汗が酷い。 頭が熱くて、重たかった。 変な夢みた。 知らないひと、事故で足が飛んでくの。 足や指が道いっぱいに散らばって、それがゲームの材料になる。 あたしが、二階に上れないの。 喉が乾いた夢を見た。 何処か悪いのかな…と思ってバイトを休もうって思った、けど。 甘いよね、頑張らなきゃ。 今までと同じじゃ、意味がないんだよ。 頑張ろう。 行ってきます。
⊂迷い導く貫月査。⊃ |
2002年04月17日(水) |
今日は埼玉までライブに行ってきた。 ここ数年の中で、一番楽しかった。 本当に楽しかった。 このまま死んじゃっても悔いが無いくらい、幸せだった。 だけどね、生きてて良かったと思える。 なんてささやかだけどね。 でもそれで十分な時もあるのよ。
それでね、同じファンの友達に云われたのさ。 「おねえさんぽくなったね」だって。 一カ月前に会ったじゃないか。 それでもあたしよりひとつ年下のコだけどね。 ちょっとイヤだった。 カナリかも知れない。 頑張ろう、ロリが似合うように頑張ろう。 可愛がられたいの、褒められたり心配されたりしたいの。 みんな何時も歩いては振り向いて、ちゃんとあたしが居るか確かめる。 ちゃんと生きてるかどうか確かめに、メールくれたりする。 電車の人ごみに呑まれても、あたしを助けてくれるの。 大好きだよ。 家では誰もあたし見てはくれなかった。 甘やかしてくれるのは友達だけ。 優しさは悪魔だけど、そっと知らない振りをしよう。 少しづつたくさん返そう。 与えられてばかりじゃ、歪んでゆく一方だから。
もうだめだめ。 わけ分からない。 自分の事を一番解ってるのは自分、なんて云った馬鹿は何処の誰よ。 苛々の原因が思い出せない。 おかしかったの、朝から気付いてた。 何も見て無いのに笑いが込み上げてくるの。 嬉しくも何とも無かったのに。 家に帰ってきたら、苛々しててさ。 頭も痛く無いのに、ずっと耳鳴りしてる気がする。 あいつの所為か。 あいつの所為かも。 あいつが悪いとしたら、それはきっとあたしの所為だ。 あのコは何も悪く無い。 あたしが悪い。 あのコは何も悪く無い。
ロリが好き。 好きなのさ。 洋服が可愛いの。 ロリは何の基準? ロリ服、着たい。 お兄ちゃんに買って貰おうか。 嘘だよ、自分で買うさ。 ロリになりたい。 ロリになろう。 寮に住まいはじめてね。 みんな朝御飯も夜御飯も、パジャマで食堂に食べに来るの。 何でそんな無防備。 あたしはイヤ。 人前に出る時は、寝ていたままの恰好なんてしたくない。 部屋の中の自分は、部屋の中だけのもの。 最近、気に触ること。
あー、苛々が解けてきた。 薬なんかをのむよりも、吐き出した方が全然いい。 お薬好き? あたしも好き。
小さい時ね、六段ある大きなタンス有った。 その下から三段目があたし、2段目が妹。 そうやって、お母さんから宝物箱を与えられた。 あたしの宝物箱にはクダラナイものばかり入ってて。 いつもなんでも買って貰える、妹のとは大違いだった。 だから学校から帰ってくると。 まず、妹のトコロから取っては、あたしの方に入れ替えて、隠すの。 匂い玉も、人形も、ガムも取った。
小学校一年生の時の友達が。 匂い玉や消しゴムの入った宝物を見せてくれた。 庭に隠してあるの、また隠してた。 ひとりで学校から帰って来た日、あたしはそのコの家の庭に行った。 気付いたら手に持っていて、あたしは必死で自分の宝物箱に隠してた。 あたしにはなにもない。 宝物箱に仕舞っておくほど大切なものなんて。 きっと何ひとつも持ってなかった。 いつも誰かが羨ましくて、どんどん自分が嫌いになって。 そうしていつか、大人にさえ成れなくなっていた。
怒られて殴られても、何で怒られたのか分からなかったの。 妹が泣いたり、ピアノを弾かなかったり、眠らなかったり。 そうすると、父親は怒ってあたしを殴ってた。 お母さんが言いつけるの、あたしを知らないコを見るような目で見て。 殴られてるの、何も知らなくて、お母さんに腕を伸ばして。 助けてって言っても。 妹を抱きながら、殴られてるあたしを見てた。
大切なもの、あたしにはなにもない。
⊂可哀想だなんて馬鹿。⊃ |
2002年04月14日(日) |
昨日は、健康診断があった。 でね、内科のお医者さんに腕を見られたの。 半袖のTシャツを着なきゃいけなかったから。 やむを得なく見られちゃったのよ。
どうしたの、自分でやったの。 痛いでしょ、血がいっぱいでたでしょう。 お医者さんには行ったの、お母さんには云ったの。
そうしてそうっと痛い気にあたしの腕を指で撫でては。 繁々と角度を変えて、じぃっと見ていた。
先生に報告しておくね、そう云って。 あたしの名前と学籍番号をメモしてた。
余計なことしないで。 先生は嫌いなの。 あたしは甘えてなんか居ないわ。 先生に見下されたくない。 きっと弱味を見付けたように、あたしを目で脅すんだ。 あたしをあしらうように。
だけどね、少しは嬉しかった。 あたし見て、誰よりも長い時間、あたしと話してくれた。 ただそれだけ。
病院なんてもう行きたくない。 あたしの思い出を勝手に清算させるように、薬は脳を駄目にする。 そういう過去で苦しむの、好き。 思い出に縋っていつまでも、未練たらしく嘆いててもいいでしょう。 あたしの憂鬱の原因はあたしで。 無意識に腕を刻むのは、無意識という存在のあたし。
あたしの中には、恋愛なんて心は存在しないと思う。 最近はとみに、恋愛の対象で男のひとを視ることなんてない。 そんな風には好きじゃない。 想われることがあっても、あたしはあたしが嫌いだから。 そんな女を好きになる、男のひとに吐き気がした。
そんなことで、好きの対象は友達になる。 ひとりひとりがみんな好き。 そのひとりひとりの中で、あたしは各々の一番でいたい。 あたしが在なくなることで苦しめたい。 あたししか見れないで欲しい。
そして苦しめた。 泣いてくれた。 壊れるまで精神を追い詰めても、行かないで、って云ってくれた。 そういうのを、振り払うのが好き。 あたしは鬼。 あたしの為に泣いてくれるのよ。 思いきり甘えた後で、知らん顔して手を離せるの。 なんて素敵。
⊂永遠少女症候群。⊃ |
2002年04月11日(木) |
ロリータが好き。 あたしは、出来ないけれど。 だから、羨ましくて好き。 気付けば顔立ちは大人で、心ばかり子供で居たいけれど。 現実は其処に在って、選んだ手前、置き去りには出来ない。
最近、酷く母親が恋しい。 新しい学校で、みんな「親が…」どうこうって話をしてて。 お母さんと買い物に行った、とか。 お母さんがくれた、とか。 羨ましくて、気持ちが悪くなる。 あたしだって、居た。 お母さん、病院に連れていってくれた。 お母さんとふたり、話をしたけれど。 病院が終われば、またひと月後。 いつも車の中は、お互いを探り合うような歪な会話とぎれとぎれ。 怒らないように、気に触らないように。 言葉を選んでは相手の様子を伺うの。
あたしはまだ子供で居たい。 ずっとそう思ってた。 十歳の時も十一歳の時も十二歳の時も。 学校には酷く場違いなあたしは、 ここにいたら大人にされて仕舞うと思った。 縋りたくもなくて只、ひとりきりで良かった。
ロリは、可愛くて羨ましい。 あたしは醜いから、死んで仕舞えば良いと思った。 少しオカシくなければ生きれない身体を持っているあたしが。 ここまで生きれたのは、やっぱりオカシイからだよ。 毎日は勘違いの積み重ね。 街を歩けるのも、電車に乗れるのも、誰かと喋るのも、気が狂ってる。 最大の勘違いをしに、上京して。 これから夢に触ろうと思った。 身体に仲々比例しない、精神をひきずったままで。
⊂カッターナイフ。⊃ |
2002年04月09日(火) |
じいちゃんの命日が近くて、思い出すと情緒が少し狂ってた。
あたしの部屋にまでなだれ込む程の来客に、目覚め戸惑った日。 弔いの花は庭からはみだし、 あたしにはそれさえも夢のような浮き足感の中だったけれど。 ひとりきりで御葬式らしく、色んな事を思い出してみても。 理解の出来ない死という対象に、どんな風に接するべきかわからない。
みんな泣いてて、あたしはよくわからなかった。 最後まで、ずっと。 みんなあたしを見て、卑しい表情をしていたけれど。 あたしは結局、最後の時まで泣かずにずっと場違いさに足を持て余した。
先生はそんなあたしに可愛げがない、と云って。 じいちゃんの目は最後まであたしの顔を見ることもなく。 どれだけ自分の部屋に逃げても。 ひとはずっと喋り続けた。
家中を見渡せば、いつもあのひとの姿が見えて。 階段を下りる足付きを心配してもみるけれど。 最期までひとりきりだった想いは。 七十年間をあたしの頭にのしかけるばかりで。 時々思い出してみては、あたしきりの憂鬱になる。 死を迎えるという最期の大仕事は、いつも朝に容赦なく。 あたしは未だに理解し切れないまま、あなたの残像を見ています。
ある曲を聴くと、恐ろしいほどの虚無感に襲われる。 沢山の事が寂しさになって、訳が分からなくて泣いた。 この曲はあたしにとって麻薬のような存在で。 憂鬱は自傷を誘発する。 併発かな、寂しくてたまらなくなる。 でもそれは誰かに傍に在て欲しい寂しさじゃなくて、何時かが楽しかった寂しさでね。 舌の奥に違和を覚えて、鎖骨の辺りがじわじわと痺れるの。 思い出に目が眩んで、受け入れきれない今現実を諦めて仕舞いそうになる。 腕が切りたい…。 なんて虚しい毎日かしら。 見たこともないひとの群に呑み込まれていくのよ。 甘えや弱さは利かないの。 強くならなきゃいけないのに、躯が言うことを聞いてくれない。 あたしなんでこんなに弱いんだろう。 甘えてばかり居れるのはもう終わったのに。 誰に縋るつもりなの。 逃げ道ばかり探してる。 ひとりで居れば薄れる意志など、最初からなくていいのよ。 生きなきゃいけない。 少しだけ…。 腕の色が違うだけだよ。
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