いつだってこの空



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2003年02月15日(土)

もっと複雑なはずだと思った

とても深く、とても複雑で、


そう思ってた




2003年02月14日(金)


マッチ売りの少女が何人もいて

それを買うための待人はいっぱいいると思う

火がつく瞬間とその短い間が欲しいがために

買う人と売る人

どちらもいっぱいいる





マッチを売る一人のわたしと言えば

つまらないことでも

汚れてしまったと思い込んでしまう

多分プライドが高いのかもしれない

安っぽいプライドがね

簡単に考えながらも難しいと分かってるつもりだった

場所は小さな部屋から始まる

部屋を見渡せば足場も無いほどのマッチ箱と籠

どれだけ歩けばいいんだろうと思った


もっと酷いことされてる人はいる

普通に酷い

とても酷いということ


他人が売る場面を目の当たりにした時

驚きながら悲しんでた


「君はどうしてそんなに酷いことされてるの?

 どうして平気な顔しているの?

 君は本当は泣いている?

 寒くはないかい?」


声には出さないけれど

いろんな人を探して顔を合わせればそう問いかけてた

実際そんなこと聞こうとも思わない

怯えながら順番を待つ間の暇潰しかもしれない


わたしとあの人たちは違うと思いたかった

どうしてこんなに悲しいんだろ

なんでこんなに多くの空笑いが聴こえるんだろ

少し経てばわたしもこの町に溶け込んでるだろうか





マッチ売りの少女は悲しい物語なんかじゃない

ごく普通だよ




2003年02月13日(木)


躰は一切を含んでいる



壊れてるの直してくれるなら何だっていい

どんなことだってする

なんだってするから

見捨てないでいて

殴らないで

僕はなんだってするから


お願い

おねがいだから僕の前にその姿を見せて



2003年02月12日(水)


口は破廉恥を煽り

目は上目遣いのために使う

鼻は全てを嗅ぎ分け

耳はずっと空を聞く

指は大小を摑み

手は巧みに招き寄せ

足は滑らかに後を着く

胸は強請るために見せびらかせて

僕は代償を摑む