★小野不由美。 『月の影 影の海』

「十二国記シリーズ」はここから始まる。
すすめられて、上下一気に読んだ。
うーむ・・・・面白かったぞ。
最初、扉の次にある「十二国図」を見て、空間認知能力のないワタシには
ついていけるのか、不安だった。
「きょおお・・・十二個も国があるっ」
しかし、ファンタジーと一言で言えないハードなストーリー展開と
なんだかリアルな異世界に中国っぽい設定、そして何よりも
主人公の過酷な運命に「ここまでやるのか?」と思いつつ上巻を
突破すると、そこまで沈んだだけに下巻の面白いこと。
最後の方は、本当に癒されていく。陽子がそうであったように。

続き絶対読む!
2002年04月26日(金)
★恩田陸。 『木曜組曲』

図書館ではハードを借りることが多いのだけど、当然帯はないし、
文庫や新書なら書かれているあらすじもない。
つまり、ぱらぱらと見た雰囲気とタイトルしか手がかりはない。
まあここのところ、恩田強化月間なので、気にはしていないが。

というわけで、「木曜組曲」。
これは・・・・限られた登場人物の中に過去の殺人?だか自殺?だか
わからないが、亡くなった女性の死に関わった犯人がいるのか?と
いうストーリー。
組曲というのは、その構成からきている。ちょっとわかりにくいかも、
と最初思ったが、時間はだいたいあまり前後していないので、そう
混乱しなくてすんだ。
あっとおどろく結末が待っている。

ここでは、本当に美味しそうな食べ物がたくさん出てきた。
じゅるるるる・・・・ほうれん草のキッシュ食べたい。
美味しい食事にお酒、そしてタバコ。ううーーーーむ。
最後のはいらん(笑)
それから、物書きにはなれそうもない・・・・
2002年04月25日(木)
★森絵都。 『つきのふね』

『カラフル』は、良かったけどみんなほどのめり込めなかったので
今度もダメだったらどうしよう、とどきどきしていた。←小心者
でも、それって今思えば、杞憂。
良かった。『つきのふね』はとても良かった。
「トランペットのすかんと空につきぬけるような音色」
こんな表現に、ココロがすうっとした。
なんだろう・・・・たくさん寄り道する場所はあるはずなのに、
淡々と時は流れて行く。
みんながふらふらと、何かを探してさまよう。
答えはわかっているのに、見えない。
その出口が、つきのふね。

確かに何かがかわったのだ。
誰かを必要としている、ということが、あるいは
誰かに必要とされている、ということが、どれほどまでに
そのココロを癒すのだろう。




2002年04月24日(水)
図書館るるる〜ん♪

ご存知の通り、学校が土曜日完全休業になった。
これでは、土曜日にまた図書館人口が増えて、駐車場に車を止めるのが
難しくなるではないか!
・・・・といいつつ自分ちのその一員である。はっはっは。

というわけで、今回借りた本は以下の通り。
『そして二人だけになった』←そろそろ森作品を読みすすめよう
『御手洗潔のダンス』←御手洗シリーズも読みすすめよう
『月の影 影の海』←十二国記チャレンジ
『里見八犬伝』←栗本薫さんの古典だが勢いで借りてしまう
『つきのふね』←るんるん♪
『木曜組曲』←恩田モノも読みすすめよう
『サボテン・多肉植物』←うちのサボテンがピ〜ンチ
『発掘!あるある大事典』←ダンナが借りた
2002年04月21日(日)
★若竹七海。 『船上にて』

短編集だった(確かめずに借りたワタシ・・・汗)。
この短編集、どれもなんだかココロを冷や冷やさせる。
ホラーに近いような作品もあって、ドキドキしながら読んだ。
(小心者)
どこか、切り口が東野圭吾さんに似ているような。
人はきっと誰でも、心の中に闇がある。

タイトルの「船上にて」だけは、ちょっと毛色が違っていて、
ラストがふるっている。
こういう終わり方は、とても好き。

さて、若竹七海さんの3冊目は何にしようか。


2002年04月18日(木)
★柴田よしき。 『象牙色の眠り』

むううう・・・・・
本を閉じてうなる。
衝撃のラストだったのだ。予想していなかった。
あまりにもあまりにも。

途中でなんとなく見えてはきたんだけれども、最後にこう来るとは。
騙される快感よりも、その悲劇的な結末に思わず自分のを確かめた。
書き下ろしのハードカバーで、しかも図書館本で帯もないから、
ほとんど内容はわからずに読み始めた。
本を手に取るときは、自分と相性がいいかどうか、必ず裏や見開きの
「あらすじ」を確認するのだが、今回はそういうわけで一から入って
いったのだ。
たまにはこういうのもいい。

しかし、そのラスト、少女の頃に読んで衝撃的だった某少女マンガを
思いきり思い出してしまったよ・・・(汗)
2002年04月17日(水)
★若竹七海。 『ぼくのミステリな日常』

いまさら、若竹さんは初挑戦である。
なぜ今までこの人を読んでいなかったのか・・・・と
読後しみじみ思った。
唸らせてくれた・・・・連作短編集ひとつひとつもそれぞれ
趣向が違っていて質も高く楽しめたし、最後のしかけにいたっては
ええー!と言ってからまたええー!と言って、さらにえー!と
言う感じ・・・・(なんとも抽象的で申し訳ない)。
計算し尽くされているのに、それがとっても自然なのだ。

お気に入りの作家候補!
がんがん読んでいくぞうっ。
2002年04月16日(火)
★柴田よしき。 『消える密室の殺人』

正太郎シリーズ第二弾。(先日これを飛ばして3作目を読んでしまった)
目次から楽しんでしまう(笑)。
まあこれは他でもあるけどね。
しかし・・・・時々正太郎が猫なのを忘れる(笑)。
あるいは実際ワタシが道端で見かける猫ちゃんに対する視線がちょっと
変わってきたし・・・
なんか、考えてるような気がしたりして。
正太郎の猫哲学には、なかなか味わいがある。
なにしろ、作者が楽しんで書いているのが伝わる作品というのは、
読んでいて気持ちがいいものだ。
ちょっと最後の謎ときの部分に退屈してしまったが・・・・
そりゃアンタの物分りが悪いからでしょって?・・・はいごもっとも。

それにしても、「現場百回」は秀逸!爆笑!

2002年04月15日(月)
☆森絵都。 『リズム』

「カラフル」に続いて、森作品二作目に挑戦。
この作品で、森さんはデビューされたようだ。

これは・・・わかりやすく、スッキリ爽やかス○ライト。
(コカ○ーラは嫌いなので・・・笑)
風が、ふわーっと吹きぬけて行った。
十三歳かあ・・・
一体自分は何をしていたんだろうね?
さゆきは自然体でとても好きだけど、きっと同じ年だった
ワタシはもっともっと幼くて、なーにも考えてなかったんじゃ
ないかなあ。
「このくだらない瞬間が、宝物のように大切なのだ」
そうそう、そうだった。

続編「ゴールドフィッシュ」、この子たちの未来、ぜひ見たい。

2002年04月14日(日)
ドラマ。 『黄金の石橋』

内田康夫原作浅見光彦シリーズ。
二時間ドラマは基本的には見ないが、このシリーズだけは見ている。
理由は・・・・・ただ単にアサミストだから(笑)。

今回のドラマで、浅見を演じる榎木孝明さんが「卒業」される。
榎木さんといえば、映画で初めて浅見役を見たときは、なんて
まゆげの濃い人だ〜っと思った記憶が。(まだ若かったのね)
しかし、歴代の浅見役者の中では、ワタシ的には一番イメージに近い。
引退が惜しまれるが、やはり33歳はつらいだろう。
実際おいくつなのだろうか。

今回の舞台は鹿児島県、共演は安達祐実。
「安達祐実に良く似た」と原作ではあったらしいのだが、本人が出たと
いうわけだ。
西郷隆盛とたくさんの石橋がからんでくるが、例によって全然内容を
覚えていない・・・・しかしトラベルサスペンスはテレビ向けなので
素直に楽しむことにする。鹿児島行ったことないし。
それにしても・・・・あまりにも峰岸徹さんが怪演すぎて、ワタシは
犯人かと思ってしまったよ(笑)
2002年04月13日(土)
★今邑彩。 『少女Aの殺人』

思わず中森明菜を思い出すワタシは古いよね?
でも、少年も少女も、AとかBとかなのよね・・・・
この匿名は不思議な響きがある、なぜだか。

「誰が養父殺しの少女なのか?」
今邑さん得意のストーリー運び、だと思う。
複雑な人間関係は、絡み合うだけでなく、それぞれに
深く黒い影を落とす。
それはすべてが明らかになったときにでさえ、明るさを
取り戻せない。
唯一の希望は、ラストシーンだろうか。
彼らには絶望の中から這い上がってしあわせになってもらいたい。

2002年04月10日(水)
★東野圭吾。 『レイクサイド』

評判いいらしいので、買ってしまった。
ハードはしばらく様子見なことが多いのだけど、やっぱし東野さんは
いつもいろんな手を出してくるし。
それにしても・・・自宅の『悪意』が行方不明になり、図書館で
いつもチェックするがなかなか戻らない。
早くしないとテレビドラマの余韻が消えちゃうよ〜
(もうほとんど忘れているかも)

『レイクサイド』、これはなかなか読ませた。
こと東野作品に関しては、登場人物に殆ど感情移入することが
ないので、まさに観客に徹して楽しめた。
しかし、帯に書かれていた「あなたは真相にたどりつけるか!?」
に関しては・・・・・残念ながらたどり着けなかった。
(ワタシはもっとヒトデナシだった)
最後の心地よい裏切りが、読後感を助ける。
たとえ、それがハッピーエンドではなかったとしても。
          ↑
         ネタばれ 
2002年04月08日(月)
★柴田よしき。 『正太郎の冒険』

うっかりしていた。
正太郎は、この前にもうひとつ冒険をしているらしい。
一作目はすでに読んでいるので、これは3作目だったのだ。
・・・・この次は必ずゲット。
なぜって、はまってしまったのだ、このシリーズ。
正直に言うとワタシは犬派なのだが(笑)。

物語は短編集だが、構成がいい。
そうか、こっちから見たらそう見えるのだな・・・・と
いろんな彼らが楽しめる。
個人的には「悪魔の手先」編が好きかな(笑)

それにしても・・・・人間って不可解な生き物なんだよねえ、と
わかってはいるけど、彼には言い訳はできそうもないな。
全部見透かされていそうだもの。
2002年04月05日(金)
久しぶり本屋。

春休みに入ると、なかなか本屋に行けない。
おこちゃまがいると、ゆっくり本が見られないし、ワタシが1冊買おう
ものなら「買って買って、ずるい〜〜」と騒がしい。
よって、新しいワタシの本は、いつもこっそり購入されるのだ。
夕方の本屋にはめったと行かない(行けない)。
午前中とはまた空気が全然違う・・・・お勤め帰りのひとでいっぱい。
ワタシもン年前(10のケタは故意に入れない)には、こういう人たち
の仲間だった。
仕事で疲れた体で、よく本屋まで歩いて本を探し、また電車に延々
揺られて・・・・あのころは若かった。
今はそんな体力はない。

というわけで、今回はハード買っちゃいました。
『流星ワゴン』以前挫折した重松さんがんばります。
『レイクサイド』ふっふっふー、やっぱり買うっきゃない東野本。
『密室+アリバイ=真犯人』最近アンソロジーに凝っている。
『ダ・ヴィンチ』最近毎月買っている・・・・「MONSTER」特集やし。
『別冊花とゆめ』・・・・やめられない(笑)
『ツチケンモモコラーゲン』か、買ってしまった・・・
2002年04月04日(木)
★恩田陸。 『光の帝国』

恩田さんの本は、短編集に入っていたのをのぞけば、
「ネバーランド」「六番目の小夜子」「三月は深き紅の淵を」
「月の裏側」に続く、やっとこ5冊目。
この4冊の中では、ことSFチックで映画っぽい「月・・・」がイチオシ
だったが今は違う。
「光の帝国」、すごくいい。
常野のひとびとは、延々と長い歴史の中にひっそりと息づく、
まさに一族なのだ。
しかも強い絆で結わえられた。
連作短編集なのに、どれも趣きをがらりと変えていて、それぞれが
長編のように濃い。
表題作の「光の帝国」には、泣けた。
全体を通してまだ「常野物語」は完結していないと思わせるが、
あとがきにもあるようにいつかその続きは書かれることだろう。
いや、書いてもらいたい。
特別な力を持つ、という話は、難しい。その力を本人がどう受け入れるか
という葛藤は、書き尽くされてきたような気がするからだ。
しかしこの話はそれを「常野」にくくることで、なぜだか懐かしい、
不思議な色合いを帯びている。
恩田ワールドにはまるかも・・・・・。
2002年04月03日(水)
すっかりサボっていた。

春休みは、パソコンの前に座る時間が少ない。←言い訳
かまびすしいのがウロウロしているし、ふとこっそりパソコンを
使っているのを見つかろうものなら、「ヤラセロ」と騒々しいこと
この上ない。←言い訳
「おきらく」や「ほん」にっきなど書き物関連は、人様ほどでは
ないが、ちょびっとぐらいは集中しないと訳わからない。←言い訳
おまけに、病み上がりである。←すごい苦しい言い訳

・・・・なんだかんだ言ってないで、更新しろよって。
すみません、今回は本の話題ナシ。
2002年04月02日(火)
By ちゃいむ

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