詩的エッセイ、つづっています。...笑 満ちる

 

 

[感想] 快読!スラムダンク読破! - 2008年07月02日(水)

同世代で気のおけない経営者から薦められ、
バスケットボール漫画、「スラムダンク」全31巻を数日で集中読破!
これまで、1度も読んだことがなかったので新鮮でした。

以下、感想文です。


誰もが、「俺を見てくれよ、頼ってくれよ」、と叫んでる・・・・・!!
それが、全体を貫くシナリオの骨子となっているように感じる。

・・・オレのせいで負けた、と殴り合う桜木と流川。


「もっと俺をほめてくれよ!」と憤る福田。

こんな風に
誰かに必要とされ
期待されるのは初めてだったから・・・ という桜木。

赤木、宮城、三井は言うまでもなく、
仙道、魚住、南、河田、・・・
そして、・・・・・・・無言を決め込む流川も。


さて、人を釘付けにする怒涛のプレーの背後には、

ひとりきりになったときに何を鍛え、
自分に何と言い聞かせているかが出てくる。
それまでに無心で繰り返してきた基本が反射的に出てくる。
通常はそれ以上でも、それ以下でもなく、
時に奇跡的な快挙へと導かれる・・・。


前半、バスケの知識なきゆえ、
スピード感溢れるプレー描写に時折ついていけず、
圧倒されては前に戻りながら繰り返し読む中で、

安西先生の「君たちは、強い!!」が、幾度もこだました。

「私だけかね・・・?
まだ勝てると思っているのは・・・・・・・・・」

「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

状況によらず、着地点(勝利)に必ず到達するという、

静かな情熱が彼らへの信頼となって安西先生を満たしていた。

限界ギリギリの三井を支えたのは、味方への信頼感であった。
赤木もそれゆえ全国で、自らを、仲間を心底信じることができ、

それまでの一人芝居の息苦しさから解放されただろう。

エースはじめ、どの選手も、
自分の弱みに気づき、受けとめた時初めて、
学ぶことができる。前に進むことができる。
成長の淵に、立つことができる。
進化の峠を、眺めることができる。


成長、とは、進化、とは、
予想もつかないカタチで現れて、私たちを慄かせる!

桜木が、野性的な勘でベストポジションをとった時のどよめき・・・。

「なぜ『シロート』のお前がそこにいるのだ・・・!?」と、
スタメンを、観衆を驚愕させたことは、正に痛快だった。



さて、ワンマン・プレーヤーの慢心は、
味方へのパスすら、容易には、許さない。

しかしながら最後の最後は、山王戦、後半。
流川から桜木へのパスで決着がつく、というのも、
何とも心憎い演出だ。

一試合、一試合を手加減なく必死に闘い抜く姿に、
今を濃密に生きることの価値を、読後、静かに受け取った。


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仲間への信頼。
そして、それに足る自分自身。

私も自分の持ち場において、
いい意味で仲間を裏切り続け、
信頼に厚みを持たせたい。

やはり、今年はいい年だ。
これまで目を向けることのなかった娯楽の中に、
同じ時代を生きる証があるのだから。

「同世代なら、読むべきだ!
人が好き、なら、読むべきだ・・・!」

・・・「スラムダンク」を読むことを、
強烈に薦めてくれてありがとう、  ぐっさん、最高!


Much Love,
笑 満ちる



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