P-diary
Piccolo,Play,Practice,Pleasure,Process,Pray,…Precious!

2004年08月28日(土) 部活日記「なんちゃって」

【部活日記】「なんちゃって」

at:P大ホール

本日いよいよ講習会。
開場は12時半だが、ワタシは朝から劇場へ。あれやこれやと準備。
毎回割と受付がごちゃごちゃする感じなので、今回は、準備万端。
受講者の皆さんも指示通りにスムーズに行動してくれたので、なかなか順調に開場。
(某女子校が2列縦隊で入ってきて、そのままほとんど列を崩さすにホワイエを進んで行く姿に、ちょっと感動)

前半、順調に進行し、ちょっと早めに後半の部へ。
いわば中休みのようなホール観察会の後は、まずはクイズ。ワタシの出番。続いていよいよマイスター検定が行われるので参加校を袖に移動するよう指示をするも、ウチの部員たちが移動に手間取っているので、舞台上でハラハラする。
だからというわけではないが、かなり緊張しながらクイズを終えてとっとと去る。我ながら愛想もくそもないなぁと思いながら。

1校目の検定開始。ウチは2校目なのでドキドキしながら見る。なるほど〜と思ったり、くそ〜と思ったり。多分、部員たちはワタシ以上に胃を痛くして見てるかな。

さて、ウチの番。
ワタシは基本的に見守るつもりで、花道の端で眺めている。と、音響係が悲愴な顔で演出兼舞監に駆け寄る。事件発生?
「MDLPで録音してきたら、再生できませんでした…」え????????
当たり前やん、と思いつつ、1年生なので知らなかった?いやでも打ち合わせで聞いてるはずだし。いやいや、今はそんなん言ってる場合じゃないし。
とりあえず、音響卓へ。
「対応しているコードが1本だけあるから、MDウォークマン、1台はつなげられる。もう1台あって、しかも対応しているコードがもう一本あれば2台いけるけど」とスタッフの方。
そんなん、この仕込みの20分間(すでに数分経過)でどうやって見つけろと。
半ば諦めて、もう音無しでいくしかない、と覚悟を決め、とりあえず他の先生に事件の報告。
でも報告しながら、諦めきれず、というか音無しではどうにも芝居にならないので、何とかスピーカーから出なくでもいいから音を出す方法を考えよう!!
ということで、反則技を使い、ホールの方にアタック。「ラジカセ、貸して下さい!!」
幸いMDLP対応のラジカセが、しかも2台あるということで、事務所までダッシュ。そしてラジカセ2台を抱えて再び音響卓へダッシュ。
ホリ裏を駆け抜けるときにホリ幕が激しく揺れるという、舞台でやっちゃいけないことの代表みたいなことも、この際気にしていられない。
音響のH先生もあれこれと段取りをしてくださり、ラジカセ1台はコードで音響卓につなげ、もう1台はやはりコードがないので直接つなげるのは無理ということで、なんとマイクで音を拾うという裏技?で、ギリギリ仕込み時間内に準備完了!!
担当の生徒はパニックで半泣きだし、ワタシもパニックだし、事情のよく分かっていない他の部員たちはなすすべなく時間をもてあましているし、なかなか悲惨な状態で上演。
それでも、本当にありがたいことに、音響は何事もなかったかのように順調に進み、細かい問題はいろいろあったけど、とりあえず無事?終了。

そして、3校目。今回の目玉、大阪の女子校。
20人以上が舞台上に上がっても、交通事故が起きることなく、恐ろしくスムーズに作業が進んでいく。心地よい声が響き合う。
みるみるうちに、平台がくみ上げられる。(多分、演劇学校生でもここまでスムーズにはできないと思う)
次から次へと作業が進み、指示が飛び、人が動く。休んでいる暇はない。隙もない。一人一人がそれぞれの役割を確実に果たしている。
役者の視点でみると、照明合わせで指示が出ると一瞬にしてその体勢をとり、微動だにしない身体に感動。
芝居も同じだった。たった10分足らずの芝居なのに、見応え充分。
良いものを見せてもらいました。

結局、うちは「なんちゃってマイスター」に認定された。
「級」がもらえなかったのは残念だが(級がもらえたら、表彰伝達で表彰してもらおうと思ったのに)、それでも価値はあるかなと思う。
彼女らは不満もあろうが、とてつもなく良い経験をしたと、ワタシは思う。
自分たちが、これくらいで良いだろう、こんなものだろうと思っていたことがどこまで通用するか。
自分たちの知らないこと、できないことがどれだけあるか。
それは、ワタシ自身にも通じること。
思えば、ワタシも仕込みの段取りでは高校時代に大失敗をしたことがあった。演出のくせに一人でパニクって、肝心なことが何も出来ずに終わってしまった。そんな苦い経験を思い出した。
今回も、ワタシはもう少し冷静に行動できたんじゃないか。他の部員たちへのフォローが足りなかったのではないか。と、反省。

今年も演劇部中心の夏休みが終わった。
彼女らもワタシもたくさんの課題を抱えている。
この夏の経験が、大会にどれだけ反映できるか。
乞うご期待。

それにしても、演劇学校でお世話になった方々に、こんな形で助けて頂くことになるとは…本当に本当にありがたくて、申し訳なくて、感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
ちなみに、これは絶対に大会では通用しない(許されない)技なので、皆様、本当に気を付けて下さい!!!



2004年08月27日(金) 部活日記「ラスト」

【部活日記】「ラスト」

13:00〜17:00

いつの間にか午後からということになっていた。まぁ、その分集中できるのならいいか。
最初の一時間は、大会用の台本についての話し合い。部長vs副部長の対決?になったが、部長作の台本に決定。
これからの3ヶ月、みんなで彼女の台本を支えていく、創り上げていく覚悟を確認する。

それから、また例によって長いアップ。30分後には稽古始められるね。と言い置いて職員室に戻ったが、実際に始まったのは1時間後。まぁ、気持ちを開放するのには必要な時間だけど。
今日が最後の稽古なので、今日も仕込み・場当たりから上演にかけての一通りを流す。
道具が少ないので、あっけないほど簡単に道具の設置は終わる。
サス位置は、微妙かなぁ。動きに関わる部分があるけど、それをどれだけ計算しているか。理解しているか。
芝居の方もちょっと飽きてきている。試しに、動きを変えてみる。
すっかり終わる気でいた(一度しか通してないのに!!)ので、渋々変える。元へ戻す。ちょっと新鮮味が戻った。分かったかなぁ。

さ、いよいよ明日は本番。今回は、初めての試みで、仕込みから上演までをみんなに見てもらい、評価して頂く。
どうなることやら。



2004年08月26日(木) 部活日記「健康管理」

【部活日記】「健康管理」

10:00〜15:30

国外逃亡から戻って3日目、休みなく普段通りの生活ってのはさすがにきつくて、そろそろ限界…朝起きるのがつらかった。
しかし、何とか自分を奮い立たせ、10時に滑り込む。
が、稽古場へ行くと、4人程度の集まり。しかも、なんともよどんだ空気。どうやら体調不良が蔓延している様子。
どうにも稽古をする雰囲気ではないので、午前中は9月以降の予定についての話し合い中心。11時半には昼休みに。

午後はちょっとは元気になったようで、例によって2時間近くアップ。
仕込み・場当たりから上演にかけての一通りをやってみる。何となくなぞれてはいるけど、本当にそれでできるの??という疑問も。
結局、「本気」になることなく、「何となく」もう一度通して、終わり。

夜は2週間ぶりのダンスの日だったが、とてもじゃないが動ける体調ではなくなり、断念。



2004年08月25日(水) 部活日記「集中力」

【部活日記】「集中力」

10:00〜15:30

今日から多目的ホールで稽古。P大ホールの舞台とほぼ同じ広さがあるので、かなりありがたい。
しかし…何だか間延びした稽古。もったいないなぁ。
最近特に顕著なのが、「繰り返し稽古をする」ための集中力とか持続力の低さ。何度も繰り返すことによって、より正確さを極め、もしくは新しい楽しさを発見し、もっと面白くなっていく…と思うのに、毎回同じことを同じレベルでなぞっている感がぬぐえない。そりゃ、飽きるよなぁ。
1年Hは時々天然で良い感じ。努力しているのも伝わる。もっと思い切って弾けられたらいいのにね。
そんなこんなで、はやばやと稽古終了。

大会用台本の作業はかなり遅れ気味の様子。ようよう計算してみると、10月ってほとんど稽古できないのだ。修学旅行と10月考査があるから。ってことは、9月中にある程度稽古をすすめておかないとまずいってことで…胃が痛い…。



2004年08月24日(火) 部活日記「稽古最終週」

【部活日記】

10:00〜17:00

10日ぶりの部活。とは言え、部員たちは先週末に打合会に行ってるのだが。
10時過ぎに教室へ行くと、3年生も混じって、…それでも5人ほど?
パラパラと集まってきて、それでも音信不通がいたり、で全員は揃わず。
アップでは、「鬼を椅子に座らせないゲーム」が意外とエキサイト。エキサイトしすぎて、怪我人が出そうな勢い。興奮すると、周りが見えない、力加減ができなくなる。一点に集中したら、他のことに気が回らなくなる。そんなことが、よく分かる。
卒業生が遊びに?来てくれた。本当は稽古も見て欲しかったけど、結局芝居の稽古までたどりつけず残念。
午前中は、アップのみで終わった。
午後になって、もう一人の3年生も参加。
そして、午後の稽古も半ばになって、音信不通者がようやく到着。これで全員集合。
やっと、役者も全員揃った。
演出が、だんだん良くなってきた。「役者」に遠慮している感がまだあるけど、目の付け所がいい。なので、今日はかなり黙って見ていられた。
明日からは、多目的ホールも使えそうだし、最後の追い込みでどう変化するか、楽しみ。
その一方で、大会用の台本の進行が遅れているようで、ちょっと心配。



2004年08月14日(土) 上演手伝い「劇団小宇宙素」

【上演手伝い】
劇団小宇宙素『日本ええじゃないか物語』

場所:P中ホール

午前中は父親の実家のお盆集会だったので、ちょっとだけ顔を出して、2時過ぎにホール入り。
ちょうど音合わせ中。そして、明かり合わせ。
受付&会場係は浴衣に着替えなくてはならないので、3時過ぎに楽屋へ。
4時半開場、ということだが、4時を過ぎても明かり合わせが終わらない…
受付も、今回はお金が絡まないので、かなり気楽に、浴衣が着られるということだけに浮かれて引き受けたものの、今ひとつ全体の流れが分からずに手持ちぶさたというか、なすすべがないというか…。
結局10分遅れで開場ということに。
(それでも実は、まだ明かりを作っている途中だったとか…)
「そうべえ」を、ボランティアスタッフの「かずひさ」と「じゅんや」がサポートする?という、まっこと奇っ怪な前説が終わるや否や、定刻で芝居が始まり、慌ててドアを閉める。

受付をして分かってこと。…上演を見られない。
30分位は、ちらほらと遅れて来られる方がいらしたので、その対応をしつつ、後半は相棒のほっしーと交替でちょっとだけ覗く。
やっぱり明かりが入ると違うねぇ。「うんこ」の連呼もなんだが「有り」に思えてくる(ホントか?)。
結局、80人ちょっとのお客様が来て下さったかな。

稽古をちょっとだけ見せてもらって、最初は、なんじゃこりゃ??って感じで。ダメを求められても、どこまでダメを出していいのか分からない状態だったけど(だって、細かいことを気にしだしたらキリがないんだもの…)、だけど、だんだん、やりたいことを目一杯やりきりたい!っていうパワーに圧倒されてった。それをサポートしてあげたい、一緒に楽しみたいって思った。

今回は演劇学校の授業の一環という形でなく、自分たちの自主的な活動ということで、他の団体と同じように、当日の朝に仕込みをして上演、ばらしという日程だった。
ワタシは午後からしか参加できなかったけど、開場時間が押したことも含め、公演をうつということが、こんなに大変なことだということを改めて実感した。
卒公はもちろんのこと、小品にしても前期発表会にしても、なんて贅沢な環境で芝居をさせてもらっていたんだろうって。
そして、演劇学校生だけでなく、技術学校生たちとの、本当に連携の取れた共同作業。技術の綾ちゃんが「ワタシたちは手伝ってあげたんじゃなくて、一緒に芝居を作ったんだ」という言葉が素敵だなぁと思った。
ちょっと感動的だった。

ワタシ個人的には、3年間自分のことでいっぱいいっぱいで、技術生とは関わりが少なくて、顔とか名前とかは分かる人何人かいるけど…って感じだった。
だけど、打ち上げとかで、2年目の技術生の人と卒公の話ができたり、徳ちゃんについて話してくれたりして、改めて、本当に色んな人と芝居を作ってきてたんだなぁと実感した。
今回は、かなり気楽に引き受けたお手伝いだったけど、思いがけず、この3年間の重みをワタシ自身が実感する機会にもなった。
コスモスのみんなが口々にありがとうございましたって言ってくれたけど、本当にワタシの方こそ「ありがとう!!!」って感じ。
「今度は一緒に立ちましょう!」って言ってくれたのは、社交辞令だとしても本当に嬉しかった。



2004年08月13日(金) 稽古場訪問「劇団小宇宙素」

【稽古場訪問】

「劇団小宇宙素」

13:00〜18:00
場所:塚口南

いよいよ、公演前日。
午前中は某幼稚園で通しをしてきたということで、まずはそのダメ返し。
その間に、ワタシはお針子。喜んで、チクチク縫い縫い…
今日は(も)、スタッフもいっぱい、池直も。
3時半から最後の通し。
3日前に比べれば、色んなダメも返ってるけど、何よりスタミナ不足が気になる。
息が続かない。キレが悪い。
でも、気迫はある。これに音響照明がばっちり加わったらどうなるのか。明日の完成が楽しみ。

夜は各自でそれぞれの作業やら活動があるということで、公園で蚊に襲われながら最後のダメ確認をして解散。
最後まで、粘る粘る。
とにかく、今日はしっかり寝て、体力を回復するのだ!!



2004年08月12日(木) 部活日記「ちょっとだけ爆発」

【部活日記】「ちょっとだけ爆発」

13:00〜16:30

え〜、お盆休み前、というか、打ち合わせ前最後の稽古であった本日も、役者全員揃わず。
今日は教室より広い、一応大ホールの広さにかなり近い場所で稽古できたのに、もったいないなぁ。
それでも、音響とのタイミングもあってきて、だんだんそれらしくなってきたかな。
やっぱり広さがあると、空間の使い方を考えて動けるみたい。…多分、無意識だろうけど。

ウチの秘密兵器は、何が良いって、状況に乗るのがうまい。無理なく、自分のペースで乗っかっていける。とりあえずやってみようか、と思える。それが強み。自信を持ちきれないのが弱点かな。
ウチの主砲は、性能は良い。ねらいが定まれば、かなり正確にとんで行ける。ただ、操縦士によるのが、玉に瑕。
だんだん、楽しく良い感じにはなってるかなぁと思いつつ、逆に、楽しいだけで終わりそうな雰囲気に危惧も感じる。

引っかかることがあって、最後にちょっとやってしまった。(黙っておこうと思ってたのに…)
ある問いかけに対する反応にカチンときて、思わず「参加を断るなら、今やで。」
(あ、言ってもうた…)とちょっと後悔したけど、でも、かなり本気だった。
だけど、さすがに、それには誰も乗らなかった。
まだ、見込みはあるってことかな。

とりあえず、打ち合わせ会は、部員たちだけで乗り切ってもらう。代理出席もあったりするので、実はかなり心配。
けどまぁ、成功すれば万々歳だし、失敗しても得る物は大きいかなと思うので、楽しみ。

…それにしても、最終週こそ、全員揃うのだろうか…



2004年08月11日(水) 部活日記「忍耐」

【部活日記】「忍耐」

13:00〜17:30

今日も役者は揃わず…ふむ。
代役2役で、演出さんはえらいことに…
それでも少しずつ、楽しめてきている役者も出てきて、見ていて楽しい稽古になりつつはある。

しかし、それにしても、黙っているのはつらい…
(と言いつつ、耐えきれずに口を挟んでしまうのだけど…一応これでも耐えてるのよぉ)

※胃腸の不調から、胃痛がどんどんひどくなり、部活が限界…
 本当は今日もコスモスの稽古を見に行くつもりだったけど、断念、残念…
 次回は上演前日の予定。楽しみ〜



2004年08月10日(火) 部活日記「稽古再開」&稽古場訪問「劇団小宇宙素」

【部活日記】

「稽古再開」

13:00〜16:30

ワークショップに来てなかったメンバーが多いので、かれこれ10日ぶりの稽古。
今日から2日半でマイスター検定に向けての芝居(プラン)をほぼ完成させなくてはならない。
ワクワクしながら、1時過ぎに教室へ向かう…が、教室は静か。メンバーが揃わないので、アップをする雰囲気ではないらしい。
仕方がないので、とりあえず来ていないメンバーに連絡を取る。
検定の話をちょっとしてから、アップ。
そして、稽古。
各自が自分なりのプランを持てていないので、結局ゼロからの稽古という感じで、なかなか進まない。
自分たちの作った台本でないから、「考える」ということがどうも苦手みたい。書いてあることを必要最小限になぞることしかできない。
それでも、演出が一生懸命役者を導こうと試行錯誤しているので、とりあえず見守る。
とは言いつつ、始めは後ろの方で見ていたんだけど、我慢できずに少しずつ前進しちゃいましたが…
「みんなで考える」ってのは、一見一体感があって、民主主義(?)な感じでよさそうだけど、でもまずは「自分のことは自分で考える」っていう責任感が必要なんじゃないかなぁって気がした。

それにしても、たった2日半稽古して、また一週間休みになるってのに、今日も明日も全員集合にはならない様子。
さすがに来ている部員も「ワタシたちはちゃんと休みの日に予定入れてるのにぃ」と怒ってはいたけど、それが全体の空気として定着していないのは、やっぱり自分たちの責任ではなかろうか。



【稽古場訪問】

「劇団小宇宙素」

18:00〜21:30
場所:若竹


今日は8時過ぎまで昨日のダメ確認と返し。大分、細かい動きも揃ってきたかな。
8時過ぎから通し。昨日よりはテンポも良くなり、ダメをしっかり返せている。
けど、ちょっと皆さん疲れが出てきている様子。テンションや集中力をキープできない場面が。
あと稽古は3日。精神的に一番しんどいところかな。
えりりんは、明日(勝手に)昼間に自主稽古するための部屋を取ってきたらしい。
2,3人来るらしくて、えりりんからも来て欲しそうにされたけど、ワタシも部活の稽古。
自主稽古の成果が楽しみ。
…やっぱり、同期のことが一番気になる。

役者たちはもちろん、スタッフで付く技術学校生もものすごく前向きで、あと3日しか稽古できないってのに、未だに芝居のプランが変わったり、曲(BGM)を増やそうとしたり、余念がない。
ちょっとハラハラドキドキもするけど、なかなか素敵。



2004年08月09日(月) 部活日記「ワークショップ」&稽古場訪問「劇団小宇宙素」

【部活日記】
「ワークショップ最終日」

10:00〜17:00

3日目。午前中は、それぞれのチームで作業。音照も、担当チームのプランをまとめる。
午後は、各チーム順番に場当たり。場当たりと言っても、ほとんど通してそれに音照が合わせていって、問題が発生したらとめて確認、調整という流れ。
昨日のプレゼンでほとんどのイメージは打ち合わせ済みなのだが、それでも場当たりになってイメージの相違(打ち合わせミス)が発生したりして、ちょっと難航。
予定通り、3時半から上演。
ウチの演劇部からは、9人中2人の参加で、ちょっと淋しいなぁと思ってはいたけど、それでも二人ともそれぞれに成長とか発見とかがみることが出来て、楽しかった。
2年生は2年生で、確実にレベルアップしていたし、1年生は初舞台なので心配していたけど、しっかり弾けて、芝居の流れを左右する大役をしっかりやりきってたし。
普段の学校の稽古だけでは見ることのできない部分が見えて、それだけでも彼女らが参加した甲斐も、3日間付き合った甲斐もあったなぁと思う。
さて、明日からの稽古、どうなるか??


【稽古場訪問】

「劇団小宇宙素」

18:00〜21:30
場所:西宮勤労青少年センター

今日は、19時半までは、前半部分の稽古。えりりんが完全にパニクっている…
19時半過ぎに役者が揃ったので、段取りの確認をしてから、通し。
ワタシとしては、初めて全体像が分かった次第。
パワー溢れる、勢いで押す芝居。
60分足らずの芝居だからそれはそれでありかな、とも思うけど、それでももう少し気持ちの動きを見たいなと思う。
歌と踊りが満載で、たくさん稽古を積んでいるのはよく分かる。けど、よく歌えて動けているからこそ、細かい部分の不揃いさが気になる。
昨日は初めてだったので、人見知りもしつつ、ダメも出しにくかったけど、だんだん言いたいことが増えてくる…特に衣裳とかね。血が騒いでしまう。どこまで言っていいのかなぁって探りながら、明日もお邪魔することに。
とりあえず歓迎はされている(と思う)ので、ま、いいか。

3日間、高校生のワークショップを傍観して、そして昨日からここの稽古を見て、つくづく、他人のことは結構あれこれ見えるのになぁ。自分の足下はなかなか冷静に見られない。
明日からは、演劇部の稽古も再開。(といっても、2日半やってまた盆休みだけど)
とりあえず、冷静に眺めることにしよう。



2004年08月08日(日) 部活日記「ワークショップ」&稽古場訪問「劇団小宇宙素」

【部活日記】

「ワークショップ2日目」

10:00〜16:00

2日目。今日から音響照明のワークショップも開始。午前中は、演技チームは各チームで稽古。音響照明は、ホールでレクチャー。
ワタシも、照明の講習を一緒に受ける。(ちなみに、照明の受講生は1人)
今まで実はよく分かってなかった照明機材の種類のこととか、仕込み図の見方とか、むっちゃ勉強になった。
午前中に演技チームからは台本が届く。ただし、1チームは難航。
午後は、各チームの公開稽古。とりあえず見せてもらって、音照が質問したりしてプランの検討に入る。
難航チームは、明日の午前中にもう一度。
明日はいよいよ上演。


【稽古場訪問】

「劇団小宇宙素」

18:00〜21:30
場所:某郵便局2階

演劇学校の研究科生がやっている芝居の稽古を覗きに行ってきた。
受付を頼まれたのを良いことに、厚かましく押しかけたのだ。
去年の同期がいて、後輩がいて、教え子がいる…変な集団。
これまた元気な芝居を作っていた。
ダメを求められるけど、今日見ただけでは難しい…とりあえず、今日の稽古場は、彼女たちには狭すぎた。
という訳で、今週はワタシのダンスの日以外お邪魔することにした。
それにしても、若い稽古場。
若いと思ったら、平均年齢はワタシよりも10歳位下…明日からはさらにもう一つ差が開く…
そして、教え子がいるからか(それ以外に理由もないか)、「ふうちゃん先生」と呼ばれるのは、ちょっと気持ち悪い…昔の「ふうちゃん先輩」よりなお悪い…
ん〜……ま、ええか。(ほんまにええんやろか…?)



★劇団小宇宙素(コスモス)「日本ええじゃないか物語」

8月14日(土)Pシアター中ホール 17:00開演



2004年08月07日(土) 部活日記「ワークショップ」&観劇日記「とこない」

【部活日記】

「ワークショップ初日」

10:00〜16:00

毎年恒例の、ホール主催のワークショップ。
今年は、なんと、部員9人中2人の参加……全体的にも少なめで、ちょっと元気がないというか覇気がないというか。

今日は、軽くアップをしてから、班に分かれ、そして班別の活動。
今回は、あらかじめ6つのシチュエーションが提示され、その中から一つ選んで、それに基づいて芝居を作る。
4つの班に分かれたが、ひたすら話し合いで、重い空気に包まれるチーム、あれこれとエチュードを繰り返すチーム、早々と芝居を固めていくチームと、それぞれのペースで作業を進めていく。
3日間しかないので、今日中にある程度展開をまとめて、明日までに台本を書いてこなくてはならない。
さて、どうなることやら


【観劇日記】

とり鉄人S『とこない』

場所:プラネットステーション パブリックスペース

開演:19:00

台本:梁瀬満  演出:小畑悠

出演:梅田喬、石光良平、池田直輝、長谷川具子、広瀬綾子、大津美保子、宮崎尚美、田畑潤哉

料金:1300円


演劇学校の同期たちの芝居。初っぱなから弾けまくってて、テンション上がりきってて、最後まで持つのか見ていて心配になった。
感想は、……難しいです。
芝居がどうこう、というより、うわぁがんばってるなぁ。相変わらずだなぁ。落ち着けぇ。って、身内の気分だから、純粋にお芝居を味わえなかったのが正直なところ。
逆に、第三者の感想を聞いてみたいなぁという気がする。
しかしまぁ、とにかく、楽しそうで、羨ましかった。

それにしても、P関係者の多かったこと。(当たり前だろうけど)
懐かしい顔にも出会えたし、久しぶりにひらめさんを始め、劇団の方々にもお会いできたし、ありがたい機会でもあった。



2004年08月04日(水) 観劇日記〜人形劇フェスタ

「人形劇フェスタ」

場所:ピッコロシアター中ホール


うちの学校の生徒たちも参加しているので、子供たちに混じって観てきた。
色んなグループが参加していて、表現方法とか上手下手はそれぞれだけど、どれも子供たちの心をしっかり捕まえてるのが素敵。
観ている子供たちも年齢とかバラバラで、放っておいたらワイワイガヤガヤと落ち着きがないのだけど、手遊びが始まるとそれに乗ってくるし、前へ詰めてねってお願いしたら、みんな一生懸命前に詰める。
人形に危険が迫ったら、「あぶない!」「逃げろ逃げろ!」、間違えたら「違うよぉ!!」

「最近のちびっ子は…」って、思っていたけど、子供はやっぱりいつの時代も同じなんだなぁって思った。
『げんこつ山のたぬきさん』とか『おべんとうばこの歌』とか、ワタシも歌ったなぁ。特に、『おべんとうばこの歌』は、かなりお気に入りだったので、ちょっと嬉しかった。

それにしても、中ホールを埋め尽くす子供たち…圧巻でした。



2004年08月01日(日) 観劇日記〜全国高校演劇大会 3日目

第50回全国高校演劇大会(徳島大会)3日目

場所:鳴門市文化会館

※昨日上演できなかった分、9時5分開演で、7本上演…

■東京都立駒場高校(関東)『Is・アイズ』
大鳴門橋が通行止めになっていた影響で、バスの到着が遅れ、開演に間に合わなかった。
ホワイエのモニターで見ていたけど、やっぱりナマじゃないと。

■広島県立美鈴が丘高校(中国)『おばあちゃんのボタン』
広島の原爆を扱った物語。原爆への思い入れの強いワタシにとって、興味深かった作品。
回想の場面が短めだったのは、「今」の自分たちの問題にしようとしている工夫かな。
回想の場面の「重さ」と今の場面の「軽さ」は狙っているのかと思うけど、その重い過去を真剣に受け止めて、今の高校生として考えて向き合っていこうとするには、なんだか薄っぺらい感じがした。
最終的に、合唱祭に向けての問題が解決する過程が薄いから、この歌を歌うことが目的だったのかなぁという印象を受けてしまった。
オープニングの、灯籠がきれいだった。

■滝高校(中部日本)『ライアー!ライアー!ライアー!』
一番興味のあった高校…だったんだけど。
なんだか、どう受け止めたらいいのか、分からなかった。
「嘘」がテーマだから当たり前なのかもしれないけど、あまりにも、何が嘘で何が本当かが見えなくて、居心地が悪かった。
口と舌をモチーフにしたセットがライトアップされたのは綺麗だなぁと思った。

■徳島県立阿波高校(徳島)『子供の子供と子供たち』
幕が上がると、舞台が、トイレ・教室・準備室に3分割されていて、それがまたえらいリアルで、思わず「おお〜っ」と声が上がった。
でも、中央にデーンと設けられた教室は、途中でちょっととラストでしか使われなくて、後はもっぱら、トイレと準備室を隔てる存在って感じで、勿体ないというか、何というか。…必要だったのかな、なんて思ったりした。
子供を産むことを決断する、認めるってことは、ものすごい摩擦があって障害があって、それを乗り越えるエネルギーとかが必要で、そこにドラマが生まれると思うのだけど、そのドラマが薄かったような気がする。何で乗り越えられたのかがよく分からなかった。
先生二人は、妙に堂に入ってて、なんだか本当にいそうだった。…でも、母子手帳は机の上に出してへんやろう…

■山形県立東根工業高校(東北)『扉の向こうに』
上演前に、緞帳開けてパンチを敷いてたのだが、人数が多くていいなぁ凄いなぁって思いながら見ていた。
そしたら、開演直後、その20人位がマラソンをする生徒として、舞台を横切っていった。圧巻。
メインの二人が生き生きとしていて、ギャグとか動きの息もぴったりで、気持ちよかった。
早送りとか、上手いなぁ。
それが後半、自分の居場所について考えるうちに、シリアスになっていく、その変化は好き。
最後に結論を出さない感じも好き。
陽介の物語がさらりと流れてしまったような感じで、それが気になった。

■法政大学第二高校(関東)『ロック』
ロック=LOCKだったんだぁってのにちょっと感動。
なので、テーマは、分かった。
けど、ダンスに力入りすぎて、ダンスを踊るためのドラマのように感じてしまった。
さじ加減が難しいなぁ。

■池田学園池田高校(九州)『てんぷら』
3人、それぞれに味があっていいなぁ。方言もいい。
おたがい、かみ合ってるようなかみ合ってないような会話とか。
でも、その中でそれぞれがドラマを抱えてるのも、見えそうで見えなかったり。
3日間通って、最後まで観てよかったと思えた作品だった。


★全体的に★
『おばあちゃんのボタン』とか『ロック』とか、ちょっとうちの文化祭を彷彿とさせた。
今年のクラス劇は、やたらと「歌」と「ダンス」に力が入っていたので。
最近の高校生は、「歌」と「ダンス」が好きなのかなぁ。
でも、「歌」とか「ダンス」とかのために、物語があるのでは、ちょっと違うような気がする。
それは一つの要素に過ぎないのではないかと思う。
まぁ、『ロック』なんかは、芝居の中でも言っていたように、革命を起こしたかったっていうのはあるのかなぁと思うけど。

1日目は、バスで早朝に出発して観ることが意外としんどいってことを前日には深く考えてなかったので、どうせバスの中で寝るし、と思ってそれほど睡眠時間を確保せずに寝て向かったのだが、これが大失敗で、昼過ぎからがつらかった…。
2日目は万全のコンディションで向かったのに、延期になった。
3日目は、同じく万全のコンディションだったのに、上演校が多くて、やっぱりつらかった。特に腰が…。本当は、当初バスの予約を6時頃ので取っていたので、しんどいし、最後の一校は観ずに帰ろうかとも思ったけど、でも折角来たんだからと、7時55分のバスの変更した。最後まで観て、本当に良かった。

★結果★
最優秀
作新学院高校(関東)『超 正義の人』

優秀
網走南が丘高校(北海道)『チキン・カレー』
美鈴が丘高校(中国)『おばあちゃんのボタン』
法政大学第二高校(関東)『ロック』


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ふうちゃん [HOMEPAGE]