18:30〜
at:小ホール
始まるまで所在なくホールに入ってアップをしたり、ロビーに出てみたり。 去年はエチュードだったという話を聞いたりしながら、緊張が高まっていく・・・ そして、始まった選考試験。 指示はふたつだけ。
(1)20分ほど各自でアップ。
自由に、ということで、とりあえずいつも通りにストレッチから始めた。 最近柔軟をやっていないので、柔軟を念入りにやっているうちに残り時間が5分になり、みんなで腹筋をやろうということで輪になって「チューリップ」を歌いながら腹筋運動。
(2)音楽を流すのでそれを使って自由に動く。
自由にと言われても・・・と言う感じで、なんとなくリズムを取ってみる。 当然それだけが目的ではないというのは分かるので、じゃあ何をしようかと、他の人とからんでみたり。長縄(もちろん無対象)をしたり、あやとりをしたり、リーダーのまねをして踊ってみたり。 人のまねばかりしていても仕方がないと思いつつ、結局誰かについていくことになったが、それはそれでいいか。
そして、いよいよ面接と朗読。 案の定、去年同様作文の朗読から始まった。 しかも、自分で「ここが山場」と思うところを抜き出して読む。 部屋にはいるまでガチガチに緊張してたけど、入ってしまったら無我夢中で、むしろ作文を読んでいるうちに自分の作文に感動して没頭してしまった。 面接も割と痛いところをついてこられたので、かえって冷静に考えて答えられたかな。
あんなに悩んで迷ってためらって臨んだ試験だったけど、例によって例のごとく、始まってしまえばしっかり楽しむことができた。 だから大満足の一日。
・・・と言うわけで、稽古日記復活か?
2002年03月03日(日) |
卒業公演〜日曜日組上演・修了式〜 |
日曜組上演。
9時集合。ホワイエでアップ。今日で最後、なんて感傷的になっている場合じゃない。 最後だからこそ、しっかり気持ちを高めて。
秋津先生のお話。昨日のダメ出しと、確認。 「悔いの残らないように。でも、悔いを残して次につなげるというのもあるかもね」 というのが印象的だった。そして、これは、実は暗示だったのかも知れない。
今日は昼公演なので、あっという間に準備の時間。 まずはメイク。劇団の方が手伝いに来てくださるということで、とりあえずベースを作る。 昨日教わったように、しっかり普段の3倍は粉をはたく。 眉は、最初は筆圧が高いから、眉山から書き始める。 昨日は直されてしまったアイシャドウ。なのでちょっと躊躇して劇団の方の手があくのを待ってみたが、ちょっと無理そう・・・と、ちょうど隣のエルガルが目のメイクにアドバイスをもらっているので盗み聞き、試してみる。アイホールに沿って濃い茶色でラインを作る、ふむふむ・・・。おっ、ちょっといい感じかも。 その勢いで、昨日引き直してもらったアイラインを思い出して、これまた自分で再挑戦。いつもより思い切って上の方に書いてみるのだ。これまたいい感じだ。 今日は調子いいぞ。 劇団の谷山さんに見ていただく。ちょっと色的には物足りないらしく、う〜んどうしよう、といいながら髪をいじっていただく。髪は、今日は結構収まりもよく、すっきりとかっこよく決まる。なので、あんまり色を入れない方がきりっとするかもねということで、メイクに関しては手直し無し!
研究科の稽古が終わり、少しだけ本科の稽古。最後の稽古。 歌中心。一番心配だった「僕の世界」。昨日になって後半でマットの仮面を私が取ってそれを持って台に上がりマットに付けるということになった。が、今日の、この最後の稽古では結局失敗。マットから仮面を取り損ねた・・・稽古が終わりみんなが準備している間にマットに頼んで仮面を取る稽古をさせてもらう。そして、それを持って台によじ登る練習も。なんとかいけそうだ
気になっているところの確認ができたこともあって、かなり落ち着いて開演を待つ。これで最後、と思うとちょっと目が潤みかけるが、我慢。
そして、開演。 自分的には絶好調だった。 かなり気持ちに余裕もあって、他人の心配をしてあげられるほどに。 自分でも楽しんでる!という実感があった。 が、後半でもろくも崩れ去る・・・ 私の一応10年にわたる(素人)演劇経歴の中で、かつて無かったほどの張り切りぶりが、とうとう空回りしだしたのだ。
さぁ、ここは私は一番奥まで走らないといけないから、遅れてはいけない!と思うあまり、きっかけを間違え一足早く飛び出してしまい、みんなのきっかけを乱す。
朝の稽古で練習しすぎたのが裏目に出て、「よし、うまいこと仮面をとったで!」と張り切って台によじ登ろうと走り出したら・・・しまった、まだ歌があった・・・しゃあない、何気なくそこで歌ってやれ、と思ったら坊主の皆さんが迫ってくる・・・動揺を押さえながら不細工に台に上り、(最後は仮面を箱の中に投げ捨てて・・・)と冷静に自己確認したのに・・・私の位置から箱の中に落とすのは無理、しかも、中で受け取ってくれるはずのルイザは幕を下ろすのに一生懸命。とりあえず何となくエルガラに預かってもらう。
最後の正念場、ゲネで失敗した、バンドのきっかけになる私の台詞。開演前からずっと練習していた。 これは絶対外すものか!と今日の失敗は全て忘れ、これにかける。「あ、ちょっと」よし、言えた。前奏も始まった、よかった〜。と思いながら台詞を続けた瞬間、階段で足を踏み外す。本気でそのまま落ちるかと思った。しかし、ここで落ちるわけには行かない。根性で階段にしがみつく。
・・・なんで、こんなに普段したことの無いような失敗をするんだろう。普段出来なかったことは結構うまくいったのに。これが生の舞台の恐ろしいところでもあり、でももしかしたら、そういう緊張があるからこそ、生の舞台は楽しいのかも知れない。
なんの失敗もなく、何の問題もなくこの舞台が成功していたら、それは美しい舞台にはなるかもしれないが、でも、私自身が楽しみ、味わい、考え、そして客席に伝える舞台になっただろうか。 最後の台詞は、やはり私にとって重い台詞だった。でも、今日は本当に実感を込めて言えたという自信がある。
今日のこの舞台に臨むにあたって、本当に数え切れないくらいの、計り知れない「壁」があった。 乗り越えられた、崩すことのできた壁もあったが、結局崩れなかった壁もある。 でも、壁があったからこそ、今日のこの舞台はあったのだ。 だから、最後の歌も笑顔で歌えた。本当の笑顔だったと思う。
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そして、修了式。衣装メイクはそのまま、という、なんとも不思議な雰囲気の漂う式典。 後ろには残って下さっているお客さんも。 実はうちの両親と伯母夫婦も。 (さらに、生徒も残っていたことが後日判明・・・)
どこまで真剣でどこから狙っているのかよくわからない、不思議な笑いの溢れる中、和やかに心温まる式だった。 今まで経験してきた卒業式の中で一番、泣いたかもしれない。
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さて、最後の舞台で、やはり私自身にも「壁」が残された。 あまりにも計算通りというか、話が出来すぎで怖いが、この壁とどう向き合うか。 芝居はまだまだ終わらない。 おわってたまるかぁ!!
2002年03月02日(土) |
卒業公演〜土曜日組上演〜 |
土曜組上演。
朝は自業自得で一度出勤してから稽古へ。 結局1時間の遅刻。中ホールでアップ、と聞いていたと思ったので行くと、・・・真っ暗。 実はホワイエで稽古でした。びっくりした〜。
さて、今日は土曜組のゲネプロをしてから上演。 なので、昼ご飯を食べる間もなく準備をし、ゲネプロへ。 今日はミュートなので、隙間を縫ってメイク。鏡前は本役優先なので。 準備でき次第、転換の確認等。 裏は裏で大変なのだ。しかも、今日初めてやる道具の入り捌けもあったりして、念入りにチェック。
夕食はお弁当が出る。もっとも、ゲネが終わったのが開場の30分位前だったかな。今回は緞帳をあけたまま開場なので、プリセットということで開場前に小道具やらをセットしておかなくてはならない。 そんなこんなで開演時間は迫ってくる。正直、食べている余裕はないが、私自身、昨日のゲネで、おなかがすいたままでは話にならんということを実感しているので、しっかり食べる。食べることで落ち着いてもくる。
開演が迫ってくる。 結局ゲネでも失敗してしまった、というか忘れていたことがあったので、不安が募り、ついに手に書いていくことに。 出し忘れは許されない!! ということで、順番に書いていったら、ありゃりゃ、耳なし芳一のような手になってしまった。実際、見ている余裕はないだろうから、ほとんどおまじないみたいなものかな。
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土曜組の上演日。 みんなは9時集合でアップを始めていたようだが、私は自業自得で、一度出勤して一働きしてからの参加。 これはこれで、普段通りと言う感じで気持ちにゆとりが・・・と思いきや、移動中に感傷的になってしまい、テンションが下がる下がる・・・。
1時間遅れで稽古に合流。昼過ぎに土曜組のゲネがあるので、それまでに少し稽古して、早めにメイクなど準備。 昼御飯を食べる間もなく、準備に突入。
ゲネでは、相変わらずやらなきゃならないことを忘れていて迷惑をかけてしまった。それ以外はかなりばっちりだったのに〜。 おかげで、すっかり緊張が高まってしまい、どんどん不安が募ってくるので、あはは、手に書いてしまいました、すべきことを順番に。反則技かなぁ。 実際には見てる余裕もないだろうから、おまじないみたいなものだけど。
その甲斐あってか、本番は随分落ち着いて出来たと思う。 ダンスも今日で最後のものもあったけど、取りあえず悔いなく踊れた。 転換も、ほとんど手間取らずに、きちんと出来たと思う。 ミュートと言うこともあって、後ろで結構余裕をもって色んなことを見ることが出来た。 みんなものすごくいい顔で演じている。 ミュート同士もごく自然に目が合い、笑いあう。 とっても和やかな雰囲気で、自然に笑顔になる。 今日のゲネで初めてやっと本編にも参加できためぐも自然になじんでいる。 何もかもが嬉しい、楽しい。 見ていた母親に「笑いすぎ」と言われたが、本当に笑顔が溢れてくる!って感じだったんだもの。 本当に楽しかった。 明日はきっともう少し緊張もするし、余裕もないだろうけど、今日のこの心の底から楽しめた舞台を糧に明日も頑張ろう。
2002年03月01日(金) |
卒業公演リハーサル〜日曜組ゲネプロ〜 |
ついに日曜組のゲネプロ。 稽古自体は朝からやっているが、私は仕事があるので、昼過ぎから。 しかも仕事がずれ込みずれ込み、最後は断念してようやく4時前に参加。 すでに稽古は終わり、そのままゲネプロの準備に。
ゲネは、フルメンバーでの稽古時間が充分とれなかったこともあって、どうしても息が合わないところ、動きの整理できないところが残っていた。 が、いまさら不安がっていても仕方がない。 もちろん、来れない人間の責任でもあるが、それをフォローするのも責任。 と言うわけで、人の心配してたら、自分がやってしまった・・・。 普段忘れたことのない台詞は忘れるし、きっかけの台詞は間違えるし。 終わってからも悔しくて悔しくて。
今日はそのまま上演日通りに、転換して研究科の上演まであったが、研究科の芝居も上の空だった。 が、さすがに研究科の芝居は、圧倒された。 引き込まれ、そしてそれが励みになった。
不安がっていてもしかたない。思い切ってやるしかないのだ。
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