日常喜劇

2006年11月30日(木) 妖精?


職場の、ヲタクじゃないかと疑っている同僚が最近
ヲタクゲームにハマっているらしい。「戦国バサラ」と
いうやつ。友人ハルカがハマっているので名前は知って
いるが、プレイはしたことないので私はよく判らない。
そのゲームを、彼女と彼女の姉がハマってプレイしている
らしい。仕事中も「昨日も天下統一頑張っちゃって
寝不足なんですよ〜」とか話しててなかなか面白い。
その子から衝撃の話を聞いた。
「姉が織田信長にハマちゃって"のぶにゃんは
妖精なの"とか言ってるんです〜」

…のぶにゃん?

のぶにゃんって誰?
つかその反応は明らかにヲタクだろ!?
それを私に言っちゃう彼女は違うかもしれないけど、
姉は明らかにヲタクだろ!? しかもかなり勘違いした
イタイ系の!つかそもそも信長は妖精じゃないだろ!?!
一瞬にして色々な思いが交錯したが、表面上は
苦笑してごまかしておいた。
それにしても信長を妖精と言い張るイタイ頭の
中身はどうなっているんだろう。
戦場では魔王だけど寝屋では態度が豹変するの?
道山×信長とか利家×信長とか蘭丸×信長とか
濃×信長とかメインの、記憶喪失ネタとか女体ネタとか
幼児後退ネタとか、いやもっといっそ学園モノとか
アイドルモノとかそういう世界…?

仕事が上の空になるくらいあれこれ考えてしまった。
いずれにしろ、イタイタしいこと極まりないな。
一度じっくりお姉さんと話し合ってみたい。



2006年11月28日(火) バトル続行


昨日の
「3000円しか出しません」
メールに返事が来た。


「こちらがその分多く払うから
そちらは3000円でいいよ」




ぜってェエエ後で泣かせる。



2006年11月27日(月) 怒悲こもごも


昨日は帰って来てから気持ちが高ぶってしょうがなかった。
それというのもこの4日間に溜まっていたメールを読んだからだ。
まずは悲しいお知らせから。
学生時代の友人のお母さんが亡くなったらしい。彼女には、
お茶や飲み会の誘いをするたびに「母親に看病があるから」と
断られ続けていて、私はてっきり、母親が入院しているから家の
ことをしなければならなくて忙しいのかと思っていた。私の母も
ガンを煩ったことがあるので、彼女の母親が、まさか死に至る
病を得ているとは思ってもみなかったのだ。だから突然の訃報に
驚いてしまった。同時に、同級生の母親が亡くなった事実に
ショックを受けてしばらくしょんぼりしていた。
もっと気を使っておけばよかった(><)
反面、ものごっつ腹立たしいメールが来た。
今週の土曜日、同じく学生時代の友人つながりで合コンを
やることになっている。それの男性側の幹事からのメールだった。
どうも奴からのメールはいつも気に入らないのだが、
今回はマックス気に入らなかった。
奴と来たら私に内緒で私と他の女友達両方に合コンの
依頼をかけていて、向こうには会費2000円にしたくせに、
こちらには4000円と言ってきやがったのだ。私はあまり
具体的な数字を出したくなかったから「出来るだけ安く」と
お願いしたのに「5000円のところを4000円にしてもらったよ」と
エラソーな態度なのだ。女友達の2000円、という設定が頭に
あったので納得が出来ず「まず5000円て設定が高いでしょ?」と
メールして北京に旅立ったところ、留守中そのレスが来ていた。
「その年齢でそれなりに収入ある人なら
4000円は出せて当たり前でしょ?」

お前何様ァ!!!?

成田で叫びそうになったほど怒りに震えた。
4000円が安いかどうかよりも、その態度に腹が立つ。
何なんだ、そのイチイチ押し付けがましくてエラソーな
態度は!? 第一まず、一旦決めた日付を変更してきたたのは
そちらでしょ?一度キャンセルしてこっちに迷惑かけてんだから
「こないだの迷惑料込みで2000円でいいよ」と言っても
おかしくないところを、何割り勘して当たり前って
顔してンだよ!? 最初に「4000円でいいから当日皆に
謝ってね」と言った時だってレス寄越さなかったくせに。
あああぁあああハラ立つ何なのこの男は!?!

と、いうことで今日はその女友達と会社帰りに会って、
報復メールを打つことにした。北京帰りに休みなく
仕事行った帰りの時間を割いてでも、是非とも言わなきゃ
ならんということになったのだ。
そもそも奴は、元々がエラソーなので不快さを募らせていた。
どうやら彼女も気持ちは同じだったらしい。会ってカフェに
入ると、しばらくは奴に対する文句の応酬になった。
彼女には旦那も子供も居るのに、会社の同僚を紹介してくれと
迫られて迷惑しているらしい。なのに向こうは
「お願いしている」態度じゃないのだ。
だいたい彼女へのお願いの仕方が
「牛良さんが若い子集められなかったから若い子紹介して」
と来たもんだ。

「悪かったねぇえええ若くもなくて若い友達も居なくて!」

そのうえ「その若い子って遊んでる系?」とか聞いてくる
無神経さ。信じられないバカだ。あぁあああ腹立つ!

ともかく、友達に頼んでしまった手前、土曜の合コンだけは
無難に終らせてその後徹底的に攻撃したほうがいい。
今は我慢だ。
とりあえず、会費4000円は納得出来ないので彼女に
添削してもらいつつ攻撃文を作った。
どうも私は相手に不快感を与えないように気を回して
文章を書くクセが付いているので、彼女に
「これじゃダメ!もっと激しく直接的に!」とか
「相手に選択の余地を与えちゃダメ!」とか
指導されながら、書いた内容の趣旨は

「3000円しか出しません」

という、解り易い内容だった。

さ〜て、どんな返事が来るかな〜v(ちょっと楽しみ)



2006年11月26日(日) 北京行き・4


今日はもう帰る日だが、まだ時間があるので朝出かけることにした。
天壇という観光地だ。今朝は時間もないのでタクシーで向かう。まぁ
タクシーと言っても初乗り150円だから日本に比べれば全然安いんだけど。
入り口で入園料を払って入ると、中はものすごい人でごった返していた。
そのほとんどが現地人で、朝も早よから遊んでいる。数人ずつのグループに
分かれて、てんでばらばらの動きをしているのだ。ほとんどはトランプ
ゲームだが、マージャンもいる。太極拳をしているグループやバトミントン、
大きめの羽子板の羽根みたいのを蹴り合っているグループ、縄で出来た輪を
投げ合ったり剣舞している団体もいる。民族の特性を見ているみたいで
とても面白かった。天壇よりも人々の動きを見ている方が興味深い。
残念ながらフライトの時間があるのであまり長居は出来ない。実は敷地
面積が故宮より広い天壇の中を、通過するだけの15分で踏破してしまった。
ああもったいない。もっと見たかった。とりあえず一見した限りでは聖痕の
ジョカっぽかったな(笑)
ホテルに帰ってチェックアウトし、タクシーで空港へ。あっという間の
4日間だったなぁ。
で、無事成田に着いて早速ケータイのメールチェックをしたところ、
悲しいお知らせと腹立だしいお知らせの両方が来ていた。北京でのんびり
していたわけではなかったが、日本の雑事は持ち込んでいなかった分、
忙しい日常へ逆戻りってカンジだ。あの、天壇で朝からカードゲームして
いた人達は楽しそうだったな〜〜



2006年11月25日(土) 北京行き・3


今日は万里の長城へ行く。が、北京市内からは遠いので自力で行くのは大変。
上海在住の友達に日帰りツアーの予約をしてもらった。朝、ホテルで待って
いるとツアコンの若いお姉さんが迎えに来てくれた。そのまま20人くらいの
バスに乗り込む。
その後も次々とホテルを回り、客を迎え入れていよいよツアーに開始なった。
集まったメンツはニュージーランド人の老夫婦と日本人女性2人、フィリピン人
男性1人とインド人男性1人、そして我等3人の合計9人だった。すごい、
なんか国際的だ。ちなみに言語は英語で、聞き取れるけど積極的に話せる
ほどのスキルはないので交渉は全て連れに任せておいた。
事前にこのツアーの説明が書かれたHPのアドレスを教えてもらっていたの
だが、全部英語だったのですぐに諦めてその後見てないからどんな内容か
判らない。すぐに万里の長城に行くものだとばかり思っていたら、明時代の
お墓を見に連れて行かれた。誰のなのかも判らない。が、大きくて立派で
とにかく寒かった(涙)装身具の展示をしていたが、どれも5本爪の竜
ばかりが描かれていてちょっと感動。確か5本爪は皇帝の印よね?
ツアコンさんはそんな説明してくれなかったけどさ(笑)
ツアーといえば宿命、免税店にも連れて行かれた。興味ないけど翡翠と
メッキ。メッキ工場では丸テーブルでランチを食べた。テーブルに乗り
切らないほどの料理はすごいゴージャス。昨日に引き続きセロリの炒め物が
出てきて、私の人生こんなにセロリを食べ続けた2日間は初めてだった。
食事もなかなか興味深かった。フィリピン人さんが完全なベジタリアンで、
彼だけ肉のない餃子を注文したりフライドポテトを食べているし、ニュー
ジーランド人夫婦は陽気で日本文化の話が多い(そりゃメンバー内に
多いから…)国際的なランチだった。
さて食事の後はいよいよ万里の長城だ。朝からあいにくの雨だったが、
ふもとまで来た時にはすっかり晴れていた。が、寒い。早速、昨日買った
帽子とマフラーで防寒した。すごい、寒くないよこれ!ここからジェット
コースターに乗って長城まで行くのだが、その前に熊園を見たら楽しかった。
目の高さまでの柵の向こうに熊が居るのだが、間には大きな谷があって
越えられはしない。熊は高い所に登って元気そうだった。元気そうどころか、
すごい一生懸命踊っている。え?と思ってよく見たら、どうやら観光客が
餌を投げるから必死にアピールしているらしい。ダンサブルな熊って初めて
見たわ、スゴイ。
万里の長城行くのにジェットコースター乗るなんて聞いてなかった。
連結はしているけど一人乗りのジェットコースターに乗り込み、カタカタと
上に登って行く。この後、ジェットコースターよろしく思いきり落ちれば
楽しいのだが、降りてきてしまっては万里の長城には一生辿り着けない。
登っただけの欲求不満になりそうなジェットコースターから降りると、
そこはもう長城だった。
すごい!大きい!長い!寒い!
降り口で帰りのジェットコースターのチケットを渡され、1時間半の自由
行動になった。早速、長城歩き開始。けっこう人が多くて混雑している。
しかも観光客というよりネイティブな中国人ぽいのが多い。他には中国人
カップルとか、ヒールの高いブーツを履いた女の子とか。ブーツ絶対危ない
って!去年ブーツで山道踏破した時泣きそうになったけど、段差の激しい
長城はその比ではない。しかもところどころ雪が固まっているのだ。絶対
危ないって〜と思いながらも感心してしまった。あそこまでブーツで
動ければ立派な技術だわ。
ともかく長城。思ってたより高低差が激しくて驚いたけど道は鋪装されてて
しっかりしているし高いし長いしスゴイ。それがどこまでも続いてくんだから
この技術には恐れ入る。築城の目的は騎馬民族の侵入をふせぐためって聞いた
けど、心配しなくてもこんな山奥でこんな高い塀、誰も越えようとしないから。
最初は寒かったが、このアップダウンを頑張って歩いているうちにすっかり
暖かくなり、ついでに天気も晴れて視界が開けて最高だった。雪の長城も
なかなか見られるものじゃないしね。
私はこの長城を見て、アルスラーン戦記のOVAを思い出したのだが、連れは
そえぞれ「ロードオブザリング」「十二国記」と言っていた。いやぁ
ファンタスティックだ。
長城を大満足で帰ってきた。帰りはもちろん、下り用のジェットコースターに
乗った。なかなかスピードが出て面白い。
地上に降りると、またバスに揺られて今度はシルクの免税店へ。もういい
加減見飽きて、ぼんやりして何も買わないで来てしまった。そんなこんなで
今日のツアーも終了。ジェットコースターが別料金なのだが、それも込みで
3,000円程度というのだから、日本円感覚で言えばものすごい安い。
再びホテルに送ってもらい、一旦部屋に荷物を置いてから再度出かけることに
した。ホテル前の地下道の中にスーパーがあるのだ。ここでお土産にお菓子を
買い、CDショップに入った。そこでは一見、普通のCDやDVDを売っていたの
だが「英語版が欲しいの?」と問われ頷いたら隠し扉の奥にある違法コピー
ソフト部屋に案内されてしまった。うわぁあああすごい手が込んでる!
そこでは特に欲しいCDもなく、表の店でセクシー系インストロメンタルの
BONDとWILDを買ってきた。一枚150円なので良い買い物だったv
さてちょうど夕ご飯時になったので、連れの友人お勧めというレストランに
行った。場末の定食から見れば目を見張るような高額なレストラン…なのだが
日本の一風変わった飲み屋っぽかった。赤が基調で薄暗い店内といい、天井
から絵画がぶらさがってたりテーブルごとに装飾が違ったり、ちょっとした
ゴシック飲み屋だ。
味は別に普通だと思ったんだけど、これまた上海在中の連れが「こんな手の
込んだ料理珍しい」と絶賛していた。ゆでたほうれん草を丸く揚げたのが
信じられないらしい。チャーハンも型ではめたように綺麗に盛ってあって、
スタッフが取り分けてくれたし。あとはホント、飲み屋のようなメニュー
ばかりでそれが驚くほど高い。店員が多くて、お茶でも切れようものなら
すかさず注ぎに来てくれるんだけど、それでも場末を食べ慣れてしまった
身には高かった。まぁ場末の店員なんて呼んでも来ないのが常識らしいから、
言われる前にサーブしてくれる気遣いはさすがなのかもしれないけど、
でもそのへんの定食屋がそば一杯50円なのに、ここはちょこっと食べて
3人で8000円の世界なのだ。うわ高っ!来てる人は普通にトレーナーと
Gパンとかなのにものごっつ高!
まぁ良い経験したなと外に出たが、まだ10時前で明るい。ちょっと夜遊びに
行くかとバーが多い場所へ移動した。昨日の昼間来た湖のほとりにやって
きた。このへんは湖畔に面してバーが軒を連ねる。が、それ以上に若くも
ない人達が社交ダンスをするためにたむろっていた。…なぜに夜社交ダンス?!
それがまた、男女でペアを組んでるとは限らないのだ。誰でも踊れれば
いいらしい。面白い文化もあったもんだ。
その後は夜道をぶらぶらしながら故宮の方まで歩いた。途中でまた、列が
出来てるお店を見つけてつい並んで買ってみたらなんと蒸しケーキ。
出来立てのあつあつでとても美味しかったv
ところで北京の夜は危なくないらしい。確かに深夜、女3人連れで歩いて
いるのに全く危険を感じない。そもそも人が居ないからなんだけど、たまに
付いてる店の灯りを眺めながらのそぞろ歩きもけっこうオツだった。
そもそもなぜ歩いているかというと故宮のライトアップされているのが
見たかったからなのだが、歩いてきたら既に消灯していた。早いよまだ!(涙)
悔しいからそのままぐるりと正面まで歩いた。城壁に沿って城下町、というか
塀の中に人が住んでいるのだが、たまにおっちゃんがパジャマで出て来るのを
目撃したり、なかなか生活感のある風景だった。
さてもう少し故宮を近くで見たいと思い、さらに近付いてお堀の中に入った。
すると月夜に浮かび上がった故宮の巨大な建造物が間近に見えるではないか。
とても幻想的だった。いやんステキステキv カッコいい!私に、夜でも
綺麗に撮れるカメラと技術があればなぁ。
中から天安門を通り抜けることが出来ず、結局元来た道を戻って時間を
食ってしまったけど、それでも良いもの見れて幸せだった。さすが故宮
スゴイなぁ。
そんなこんなで今日は一日元気に動き回ったのでかなり疲れた
(そりゃそうだろ)



2006年11月24日(金) 北京行き・2


朝は8時過ぎに起きた。今日は北京市街を散策に行くのだ。
朝食が付いていないので、何も食べずに外に出た。あまりおなかも空いて
ないから構わない。ホテルの前から出ている地下鉄に乗って天安門まで行った。
ちなみに地下鉄の値段は45円。先に切符を取ってしまうので、乗り換えしない
限りはどこまでも同じ料金だ。そのうえ、安いと言っても日本になんら劣る
部分はない。むしろ窓の外にパラパラ電光アニメが映っていて感動してしまった。
スゴイこれ、電車の速度に合わせて絵が動いてるよ。しかも区間毎に絵が
違う。日本の地下鉄も導入すればいいのに。その分、切符がぺらぺらの
便所紙だけど全然スゴイ。
感動しつつ天安門前到着。朝の9時だというのに随分と人がごったがえして
いた。ははぁ…主席の絵おっきいなぁ。しかも血色もいいし毛穴もないし
(絵だけど)
天安門前で写真を撮ってる人間の間をすり抜けようとしたら白人カップルに
シャッター押してくれと声をかけられた。撮って渡すと「謝謝」と言われ、
どうも納得のいかない思いをする。なぁ、白人から見ればチャイナもコリアも
ジャパンも一緒だよね。私も区別がつかんし。
天安門だけども充分広かったが、中に入って更に驚いた。故宮広ッ!
あまりにも大きくて、画像がデジカメに収まりきらない。迫力もスケール
歴史も、日本の建築物に比べてケタ違いだ。すご〜いファンタジー〜。
どんどん中に入って途中で入場券を購入。途中に両サイドにある小さめな
建物でやってる様々な企画展に目を奪われつつ、更に奥に進んだ。それに
しても故宮が大きいだけあって企画展の数も多い。楊貴妃とか即天武后の
アクセサリーとかはいいから、宮中の女官の様子とか見たい。
門をくぐってどんどん中に行くが、中央にあるメインの建物は改修工事
ばかりしていて絵面的には寂しいカンジだった。でも広場だけでも充分
広いし、注意の小さな建物だけでも充分大きい。中でちょこちょこ展示
してあるから面白い。
今日は予定が立て込んでいてあまり時間の余裕がないので、とりあえず
どんどんと奥へ進んだ。それだけでも30分はかかる。所々寄り道している
からもっとかかっているが、前に連れの同僚が故宮を掛け抜けたところ、
15分かかったらしい。私は15分じゃ通り抜けられないと思うなぁ。
アスリートじゃないと無理だ。
故宮はある程度奥へ行くとこじんまりした建物が目立って来る。そろそろ
終わりかなと思ってもまだ小宮が続く。更に脇道に逸れると部署毎に小さな
宮舎の集まりが出て来る。とにかく広かった。
黄金の狛犬が立派だったが、裏門は黄金の狛象が二体居てやたらプリティ
だった。そこを抜けてやっとのことで故宮ゴール。やはり一時間はかかった。
日本の皇居のようにお堀に囲まれた故宮を出ると、地図を見ながらご飯を
食べに移動を開始した。場所がよく判らなかったので警官に声をかけると、
単なる通りすがりのおじちゃんが顔を突っ込んで来て一緒になって案内して
くれた。親切なんだろう。そして歩くこと5分で今日のブランチ場へ到着。
門があってなかなか立派な建物だ。一組だけ客が居たが、店員は随分ヒマ
そうにしていた。そこへ入って行ったものだから数人がかりでサーブして
くれて、椅子に座らないうちからワゴンに入った点心がスタンバイされた。
スゴイ、ファーストフードより早いよ。
点心はどれも美味しかった。少なめに食べたんだけどそれでも随分と
安かったし。私達が食べている最中に、扉の向こうから朝礼みたいな
掛け声が聞こえたが、朝の11時に客が来てる所でやらんでもいいだろうに。
食事した後は胡同を見に移動した。私は見てないんだけど最近の映画で
「胡同のひまわり」という中国映画に使われたらしい。
胡同は土壁に囲まれた昔の街並で、故宮を中心に各職業毎に集合体を作って
いる。古いけれど日本とはまた違って趣があって可愛い。そこは人力車の
ような、三輪自転車の後ろに乗って胡同を見て回るツアーがあるので行って
みることにした。が、道を間違える。正しい入り口から入れば正規の三輪
タクシーが見つかったはずなんだけど、横から入ったのでモグリの三輪
タクシーと値段交渉して乗せてもらうことになった。まぁ正規が一時間
一人1500円だから、その1/3なら安い。その値段交渉も、北京語が堪能な
連れに任せて私は目の前にある公衆トイレに入った。入ってビックリ。
中が個室になっていないのだ。1メートル程度の衝立があるだけなので、
立ってしまえば全員丸見え。最近は中国女性もおしゃれで、パッと見
日本人と全然区別つかないオシャレ服を着ているのに、皆平然と用を
たしてるのにけっこうなカルチャーショックを受けてしまった。後で聞いた
話では中国のトイレは☆でランク付けされてるらしい。ここはせいぜい
一つ星くらいだろうな。
トイレから戻っていたらまだ交渉していた。それになぜか、通りかかりの
中国人のおっちゃんが交渉に混じっている。関係ないのに!
ようやく話がつき、三輪タクシーでの胡同見学はなかなか面白かった。
運転してくれてるおっちゃんが、なまりの酷い英語で解説をしてくれたが、
かなりどうでもいい内容だったのでむしろ静かに走って欲しかった。
ちなみに我々は3人だったので、2人と1人に別れて乗った。私は後半
一人で乗っていたのだが、たむろしていた三輪タクシー仲間の一人が突如
私の脇に乗り込んできて何やらまくしたててきて驚いた。若い男性なのだが、
北京語なのでよく判らない。こちらが判ってないと判断したからか今度は
英語で話しかけてきたが、しきりに「How match」を繰り返していたのが
意味不明だった。私の値段を聞いてるんか?(汗)
ところで三輪タクシーは一輪車みたいなもので、運転手はつらいが乗ってる
方は動かないので楽だ。その上寒い。今日は元々寒い上に、風に吹かれて
自転車なんか乗ってるものだからすっかり冷えてしまった。
だから、自転車を降りた後はとにかく暖まりたくて食堂に入った。
こじんまりしてるが店内は綺麗だし、店員も親切だ。メニューはよく
判らなかったがラーメンをイメージして麺類を3種類と酸辣湯をオーダー。
酸辣湯はすっぱ辛いさっぱりしたスープで、暖まるには最適だ。ちなみに
麺類は、ベースと具材が同じなのであまり変化のない食事になってしまった。
区別がつかん。あと酸辣湯、とっても美味しかったけどボウル一杯って
感じでとてもじゃないが完食出来なかった。もったいない。が、これでも
三人で500円くらいだから休いもんだ。
むしろ汗をかいて外に出てきたら、甘栗販売店に列が出来ていたので一緒に
並んで購入した。客に対して栗が間に合ってないらしく、途中かなり
待たされたが、ここまで来たら意地でも、と頑張って並んだ。ちなみに
待ち時間は、ひまわりの種を炒った物を食べて待機。これがまたスーパーの
ビニール袋中一袋50円くらいで安いのなんの。しかもおいしい。種って元々
小さいのに、その中の身を食べるからさらにもらいは少ないんだけど美味しくて
止められなくなってしまった。で、待つこと15分。やっと栗が購入できた。
おかげでまた体が冷えたけど。
連れがコーヒーが飲みたいというので、地図で見て近くにあるスタバに行く
ことにした。このスタバがまたチャイナ仕様の店構えで可愛いのなんの。
超ラブリーだった。ちなみに値段は日本と同じでした。だからここでは
ラーメン一杯50円だけど、メイプルラテ一杯300円である。スゴイ贅沢。
コーヒー飲みながら、さっき買ってきた甘栗をむいて黙々と食べた。ヤバい
ウマ過ぎる。炒り立てだからか妙に旨い。これなら人が並ぶ訳だ。
お腹もふくれて暖まった後は、買い物に行くために場所を移動した。今度は
タクシーを使ったのだが、タクシーも安い。だって初乗り150円くらい
だからね。土産物屋、というか小さな店が並ぶ雑貨屋街でお土産を物色した。
スーパーでお菓子を買い、マフラーと帽子のセットを買った。これはさっきの
三輪自転車で懲りたのもあるんだけど、母にもお土産ってことで。幸い
暖かくて良い買い物だったv
あとはチャイナマックで緑豆のパイを買った。パイ生地はマックのホット
アップルパイなんだけど、中身がどろどろの甘い空豆。ずんだ?なかなか
変わった味でおいしかった。
さてもう夕方になったので、また場所を移動することにした。次はカンフー
ショーを見に行くのだ。タクシーに乗ること20分、カンフーショーの劇場に
到着した。S・A・B・CとあるランクのB席を取ってもらったのだが、4列目
中央の文句なくいい席だった。なんでこれがBなんだろ。客はバスで乗り
付けて来る団体客も多くて満員御礼状態だった。直前によく4列目中央
なんて取れたな。
内容は、カンフーというか少林寺で拳法を学ぶ少年を描いたミュージカル、
だが声はなしでオペラのように舞台上の電光掲示に説明が入る。あらかじめ
パンフレットを見て話の内容はだいたい掴んでおいたが、それほど難しくも
ない楽しい舞台だった。ストーリーもあるし、舞台設備もしっかりしてる、
カンフーとしての見どころもあって面白かった。連れは「こんな完成度高いと
思わなかった」としきりと感動していたが、確かに中国でこれだけの完成度は
珍しいわ。
観劇後は近場の飲食店で夜食を食べた。呼べば店員がオーダー取りに来て
くれるというのは当たり前だと思うのだが、上海暮らしが長い連れは
「珍しくサービスが行き届いた店だ」と感心していた。まぁ確かに
つっけんどんではなるけど。
味は下町風で美味しかった。いかにも手作りって感じがいい。しかも安い。
本場の青椒肉絲も、おかずではなく単品としておいしかったv



2006年11月23日(木) 北京行き・1


今日から北京へ行くというのに全く準備をしていない。それというのも
成田発19時で昼間時間があるからの余裕だったのだが、起きて荷仕度を
始めたらけっこう忙しくなった。やはり海外行くのに荷造りタイムが
1時間半じゃキツいか。
それでも早めに家を出て成田に向かった。寒いと聞いていたので、
私にしては重装備でトランクも大きめを用意。だって小さめバッグだと
お土産が入らなくなるんだもの。それでこないだの上海は帰りの空港で
バッグ買っちゃったし。
成田に着いてチェックインした後、荷物検査の列の長さに嫌気が差して
ベンチに座っていたら向こうから悲鳴が聞こえてきた。しかも楽しそうだ。
これは有名人でも来てるのかとミーハー根性で見に行ったところ、バレー
男子のオーストラリアチームが居るではないか。やっべェ超カッコいい!
特にあの金髪無精髭!連れが「ヒゲモエ」とか言い出したので思わず力強く
頷いてしまった。金髪白人のヒゲいいよね!
出国審査に時間がかかり、のんびりしていたら出発ギリギリになってしまった。
飛行機に乗り込むともう一面暗くて何が何だか判らない。
とりあえず北京本を見て前知識を入れようと頑張る…が、ソッコー眠く
なってほとんど予習は出来なかった。そもそも私の旅には予習という
ものがあまりないしな。
無事北京に到着した。今年は飛行機乗ってばかりだが、いつ乗っても緊張
する。車や電車と違って事故ったらまず助からないからかな。
予定よりだいぶ遅れて到着すると、出口でホテルのピックアップサービスの
おじさんが待っててくれた。おじさんに連れられてワゴンに乗り込む。
海外はとかく恐い話が多いので、違う場所に連れてかれるんじゃないかと
ドキドキしながら空港を後にした。だって言語が違うんだもん。文化が違う
んだもん。どうも学生時代に行ったインド以来、こういう時は緊張する。
妙な場所に連れ込まれたらまず、車のロックをかけて運転手の首を後ろから
羽交い締めにして連れに手伝ってもらいつつ両腕を拘束して…とか恐い
シミュレーションをしながら夜の道を一路、ホテルへ。
とりあえずホテルに無事着いて一安心した。
ホテルでチェックインしてやっと部屋へ。部屋では上海在住の連れが既に
ひとっ風呂浴びてリラックスしていた。今年の6月に上海に遊びに行った
ぶりの再会だ。今回の北京行きも、彼女がホテルとかツアーに予約して
くれたので、日本から来た私と連れは航空券を取っただけだ。
まぁ彼女に会えれば言語の通じる人が居るから何とかなるだろう。
やっと安心してその日は1時過ぎに眠りについたのでした。



2006年11月22日(水) 目撃!


明日から旅行に行くのにどうしても肩が凝って痛い。
ずっと我慢してたんだけど、ついに限界を感じて
仕事帰りに整体に行くことにした。会社から歩いて
3分くらいの所にある整体だ。初回だとだいぶ安く
なるので、ためしついでに行ってみようと入ってみた。
で、まぁ内容は特にインパクトに残るほどのアレは
なかったんだけど、それでもまぁまぁほぐしてもらって
すっきりして帰ってきた。本当はそのまま最寄の
地下鉄に乗れば良かったのだが、忘れ物を思い出して
一度会社に戻り、少し離れた駅まで歩くことにした。
後楽園は今、クリスマス仕様のイルミネーションが
とても綺麗だ。折りしも明日は休みなので人も多い。
それをぼんやり眺めながら歩いていると、どうも
見たような男女が歩いていた。
あれー?
と思いながらよくよく眺めていたら、向こうもこちらに
気付いてしまった。なんと二人とも会社の同僚ではないか。
しかも私に気付いた途端、絡めていた指をほどいて
しまったではないか。
マズイ。
今更ながら気付いてしまい「お疲れ様です〜」などと
ごまかしながらそそくさとその場を後にした。
一時間も前に出た私がこんな所にふらついてるとは
まさかに思わなかっただろう。いやそれよりあの二人がか!
驚きとともに、なんだかとても嬉しくなってきた。
誰かに言いたい。でも同僚に言っちゃうと告げ口というか
内緒話っぽくていやらしいので我慢しなきゃ。話していいか
本人にも了承とってないし。でも言いたい。
ってことで4月に退職した子に早速メールしてしまった。
もちろん言わないでね、と釘は刺しておいたけど言っちゃったv

あはー、これだから女は口が軽いって言われるんだよな〜。
でも幸せ場面見られたからいいやvvv(浮かれ気味)



2006年11月19日(日) ソレチガウ


天気が悪いので駅まで父に車で送ってもらった。
途中で犬の散歩をしている人に行き会ったのだが、
その人がポメラニアンを連れている。
私はネコなら成猫、イヌなら子犬か小型犬、と
ちょうど腕に収まるくらいの大きさの動物が好きだ。
だからポメラニアンも好き。実は細身だが、毛がモコモコ
しているのが丸々していて愛らしい。それがちょこちょこ
歩いているのを見ると後ろから襲いたくなる。
で、そのポメを見つけた時も、こんな田舎で血統種を
見かけたのでおやと思って「可愛い」と声を上げた。
すると横で運転していた父が口を挟んできた。

「お、ハスキーか」


…お父さん、知らないことは無理に口に出さなくて
いいんだよ。無駄に恥かくから(涙)



2006年11月18日(土) OB


学生時代の部活の見学に行ってきた。毎週、妙に
テンションの高い部活のメーリングリストが
ケータイに送られて来て、見るともなしに見ていて
ちょっと気になっていたのだ。それで当時の友人とだいぶ
前に話し合って今日行くことになっていた。それをすっかり
忘れて、ぽっかり空いた夕方に、8月にキャンセルしたまま
行かず仕舞だった歯医者の予約を入れてしまった。だから
途中で抜け出すことになっちゃったんだけど(汗)

練習を眺めながら、友人と近況報告をしていた時のこと。
もう冬なので「雪見風呂行きたいね〜」などと話していて
向こうが「寒いから動きたくないね」と言うので
「こたつでじっとしてればいいよ」と言ったらかなり
疑わしそうな目つきで「ホント?」と言われて
咄嗟に返事が出来なくなった。
確かに、彼女も含めたメンツで行った
伊豆稲取…(無駄に駅まで散歩したらけっこう遠かった)
那須…(道を間違えて雪の中を彷徨)
富良野…(気の遠くなるような坂道を踏破)
小樽…(腹痛を押しての強行軍でついに深夜に)
川治…(湯巡りで血豆を作って走り回る)
伊香保…(山の上の遊園地まで道無き道を登り詰め)
水戸…(泣きそうに寒い吹雪の中をホテルまで)
勝浦…(本数の少ない電車に合わせて駅までダッシュ)
…随分行ったけどどれもこれもホントによく歩いている。
むしろイヤと言うほど歩いた記憶ばかりが思い出される。
だから、彼女がすかさず返した
「ホント?」
の一言は、私と一緒に旅をしたことのある人間なら聞き
返さずにはいられない、過酷なウォーキングへの恐怖なのだ。

あはー、さすがに友人関係長いよな。
念を押して来る場所が違う。
そう解ったからこそ、思わず笑ってしまったのでした(汗)



2006年11月16日(木) けもの道


以前、テレビドラマでリメイクされていた松本清張の
「けもの道」の小説を読んだ。普段、あまり昔の小説を
読まないので、ところどころのギャップに面食らいつつ
読み進めた。住み込みの女中の給料が月1万でチップを
合わせても月3万…って月給よりチップの方がもらってる
ってこと?そしてその3万を「他にこんな割のいい仕事は
ない」と言ってるってことは、現在に換算するとおよそ
どれくらいだ?「財布から素早く100円札を出して握らせた」
って一体どれくらい握らせたことになるの?レートが解らん。
ちなみにこの話を母にぼやいたら「私が働いてた時分だ」と
言っていたが、だからと言って解るはずもなく。
他にも色々疑問は出てくる。「連れ込み宿」って今のラブホと
どう違うんですか。トラックの荷台に寝たまま移動してるのが
珍しくないって一体どういう光景ですか。満州国帰りって
どんな威力があるのかよくわからないんですが…等々
色々ギャップを受けた。そして何より、リメイク版では主役の
「米子」が一人勝ちを収めたカッコいいラストだったのに
(最後の男を騙すシーンなんてたまらなくステキだった)
小説の米子は単なるアホ女で、最後はロクでもない死に方で
冴えない男の一人勝ちっぽい無情さに泣けました。
…ここまで読ませといてコレか。なんて後味の悪い。

今も昔も、古い小説はわからないことが多い。



2006年11月14日(火) 明太子に違いない


ゆうべの夕飯で、久しぶりにめんたいこを食べた。
賞味期限が昨日いっぱいだったので、念のために
トースターで焼いて食べた。が、風呂から出て来たら
どうにも腹が痛い。寝れば治るかと根拠のない自信で
寝てみたが、痛くて2時間置きくらいに目が覚めてしまう。
これはヤバイ。さすが海産物の威力(なんの)は違う。
6時前に起きて今日は病院に行くと決め、8時に目覚ましを
セットし直してさっさと寝た。そして起きて水分だけ取ると
病院へ向かった。診察券には9時からと書いてあったので、
10分前に着くように到着。開いていなかったら10分くらい
外で待てばいいやと早めに行ったのに、既に普通にご老人が
来ていて診察を始めていて、ショックを受けた。…だって
9時って書いてあるのに(汗)
9時前に行ったのに11番で、30分以上待たされてようやく
診察してもらった。先生の背後にインターンらしい若造が
居て、私に断りもなく先生の後から私の脈を取ったりして
ムッとする。「失礼します」くらい言いやがれ。

ちなみに食あたりではありませんでした。

会社に「明太子っぽいです」とも言えず「腹痛」と曖昧に
済ませて居たのだが、どうやら腹から来るカゼだったらしい。
(又はカゼから来る腹痛か)確かに、診察を待っている間に
熱くなってきたしだるくなってきたしすっかりカゼモードだ。
しかし事前にカゼっぽくなかったしさっきまでは腹痛以外の
症状がなかったのでちっともカゼとは気付かなかった。
いや驚き。こんなカゼもあるのか。
ところで、家に誰も居ないので最寄り駅からふらふらと
30分歩いて帰ったら更にヒドくなってしまった。
当然会社は休んだのだが、以前の会社の先輩に言われた

「病気になっても会社に行くのは貧乏人だけだ」

の主張をしみじみとかみ締めた。
貧乏人じゃなくて忙しいんだけど、まぁいいや休みで。
だって遠いし(涙)



2006年11月11日(土) 嘘クサイホント


昼過ぎに買い物に出かけるので電車に乗った。
休日出かける場合はいつも、もっと早い電車に
乗るので、昼間のこの時間に乗るのも珍しい。
車内も人がまばらだ。
その中で、たまたま前に乗っていた若い男性が
ケータイを取り出して話し始めた。
乗り継ぎでまだ電車が止まっている状態だし
人も少ないのでなんとなく聞こえてしまったのだが、
ちょっと驚いた。

「○○町ってトコに居るんだけど、ばあちゃんが
病気でさ。今、見舞いに行ってきたところ。
これから行くから待ってて」

話のカンジからして多分、彼女への電話だろう。
が、これほど嘘くさい言い訳があるだろうか。
イイ若いモンが、土曜の昼間にカノジョをほっぽり
出してばあちゃんの見舞いに田舎までやってくるか!?
普通寝坊とかして遅刻した場合の嘘だろ?
が、その○○町というのは間違いなく今電車が
止まってるここのことだし、事実彼もそこにいる。
「今、新宿で」とか嘘ついてる訳じゃない。
…としたら、そこまでホントならこんな田舎に来る理由も
案外ばあちゃんの見舞いで嘘じゃないかもしれない。

が、こんなに嘘クサイホントは初めて聞いたと思った。



2006年11月10日(金) FF3


いまだに元祖ファミコンで遊んでいる。
今はちょうど、アドバンスだかPSPだかでリメイク
されたFF3を敢えて元祖でやっていたのだが、
とにかく難しいのなんの。だってヒントが極端に
少ないうえ、アドバイスを無視しようものならソッコー
全滅する。普通、だいたいRPGってものはある程度
レベルを上げておけばどんな状態だろうとイベントクリア
出来るはずなのに、全員魔法使いにしろと言われたら
その通りにしないとホントにイベントクリア出来ない
シビアさの前に唖然としてしまった。…厳し過ぎる。
そしていよいよラストダンジョンに突入した。
ちょうどネットに繋げない時期だったのでWEBの
攻略サイトも見られないまま飛び込んでみたのだが、
ラストダンジョンがとにかく深くて驚いた。
一回入ってみて、ラスボスを倒したと思ったら
「本当の敵はまだ居る」とか言われてセーブも出来ない
まま新しいダンジョンに送り込まれて泣きそうになって
しまった。そこまでだって30分以上かけてやってきた
のに、更にまたニューダンジョン!?
精根尽き果てて一回リセット押したのだが、今日は
明日休みだから多少の無理は出来る。夜、満を持して
始めた。そしたら案の定、最後のセーブポイントから
本当にクリア出来るまで賞味2時間かかってしまった。
長ッ!
しかも真のラストダンジョンは中ボス4匹倒した後に
真のラスボス登場。途中で何度も全滅しそうになって
諦めて先にリセット押しかけた事が何度あったことか。
だってその中ボスに行く途中だってザコ敵に遭って
うっとうしいのなんの。エンカウント率高すぎる。
なんというか、昔はクリアの困難さがウリで最近の
物語重視の傾向とは違ったようだ。これを小学生が
クリアしてたんだからスゴイの一言に尽きる。

で、とにかくクリアしたんだけど最後は宇宙をバックに
ヘンな(失礼)ポエムが流れて来てよく解らなかった。
一つ言えることはコレ。

もうやんない。



2006年11月07日(火) 銀魂新刊


銀魂は面白いと思う。特にギャグが素晴らしい。
昔流行ったようなアホらしい小ネタが特に大好きだ。
だが読み進めていくうちに、どうしても気持ち悪く
なってくる。…何かな、まず作者が主人公を
銀サンとかサン付けで呼んでることかな。
あとなんだかんだでキャラが皆主人公を好きな
点かな。作者の投影っぽくて気持ち悪いのかな。
特に神楽が、銀時のこと好きなベクトルが歪んでる
点かな。さっちゃんがMな点?とにかく皆が皆
銀時のこと気にかけてる点が気持ち悪い。

…と、好きと言いつつかなり全否定しといて
なんだが、新刊の話。

土沖好きにはたまらない、沖田の姉が出てくる話の
前半が入っていた。このへんは本誌で連載していた
時から腐女子として気になってたんだけど、本気で
勘違いしていたくだりがあった。
史実では早世した沖田の代わりに、銀魂では姉の方が
病弱設定になっている。その姉を心配する沖田が
出ているのだが、どうやら土方のことを好きらしいのに
土方が姉に冷たいのを、見るに見かねて
「もう先が長くない」と告げるシーンがある。
姉は、自分に冷たい土方を忘れられないけれど、
身近にいる男性と結婚しようとしている。沖田は、
土方は冷たいし姉が幸せになればとそれでいいと
思って黙って見守っている。だけど姉が倒れた時には、
こらえきれずに土方の気持ちを問い質そうとする。
そのために土方に姉の真実を告げるシーン。

「もう…長ェこと…ねぇみたいなんでさァ」

と泣き笑いのように言ったセリフ(超可愛い)を
見て本気で私は勘違いした。

婚約者との夜のイトナミが長いことないの!?

だって、上のセリフだけ読んだらそんな意味にも
取れるじゃん!? いまだに土方のことを忘れられない
のは明らかだし、体調も悪いならイトナミがなくても
当たり前。そこがない=婚約者とも上手く行ってない
と解釈したのだが、

…よく考えたらジャンプ作品にその類のシモネタは
あるはずないのでした。銀魂もよくシモネタ出してるけど、
コカン系とか中学生レベルで、こんな奥様が色めき
立っちゃうような話題とは系統が違うからね(汗)

発想が、歳食ったなぁと感じた瞬間でした。



2006年11月05日(日) 兄詣で・3


結局ゆうべは食後に風呂に入りに行かず、DVD鑑賞だけして寝てしまったので
随分早寝をした。でも今朝は今朝でまた早い。6時に起きてお風呂に入り、
7時過ぎに朝食を食べて8時にチェックアウトした。これからかの有名な
黒部ダムに行くのだ。
今日もまた、帰りのバスと電車の時間に合わせて限られた時間の中で動かな
ければならない。だから早めに出てきた。ホテルの車でバス停まで送って
もらい、他の黒部行きの客と共に待つ。そのうちどこからともなくやってきた
おじちゃんが割引券をくれた。私は全く事前に調べて来なかったのだが、
割引券があればだいぶお得らしい。で、荷物を持ったままバスに乗り込んで
黒部ダムの入り口まで。このバスはちょうど紅葉の中を山に進んで行ったので
ステキロケーションだった。でもバス賃高いんだけどね。
バス停に到着。ここから黒部を越えて立山に向かう人達は荷物を持って移動
しなければならないけれど、私は戻るので荷物を預けることにした。そして
ダム行きの切符を買おうとして驚いた。ダムまではトロリーバスと言う電気で
走るバスに乗らなければならない。更に山に登るならケーブルカー、もっと
上に登るならロープウェー、山を横断するのにまたトロリーバス、とどんどん
乗り継いで行かなければならない。最後、富山の海沿いまで行くのにかかる
費用8,800円という値段を見て驚いてしまった。そんなに高いのか!ここで
先程もらった2割引の券が大きくものを言う。おじちゃんおばちゃんに
比べればまだ若いので、こんな時だけ得をしてしまった。
とりあえず券売所のお姉さんに各ポイントの所要時間を聞き、行ける所まで
行くことにした。トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェーと乗り継いで
標高2300mまで行くのだ。早速バスに乗り込んだ。すると団体客が居て混雑
している。あいにく座れなかったけれど、一番前の見晴しの良い位置に立った。
するとご機嫌なおじちゃんが自分の膝を叩いて「ここが空いてるよ」と言い
出すではないか。ハルカが「骨折れちゃうから無理ですよ」なんて愛想良く
返事してくれていたが、もう昨日見たDVDの真田・父を見ているようで嬉しく
なってしまった。まぁ、こういうのは言われてるうちが華よね。
それにまた思い出したが、今日の私の占いでは「モテ期到来。様々な異性に
言い寄られるでしょう」だった。朝の割引券といい、今のおじちゃんといい、
異性にモテモテだ(そんなんばっかだけど)
洞窟のようなトンネルの中でバスから降りて、展望台に向かって階段を220段
歩いた。途中でガクガク来たけど、後ろからおっちゃん達が来ると思うと
負けてはいられない。だいぶふらふらしながら到着した。
そして展望台到着。あまりの絶景に思わず叫んでしまった。ハンパじゃなく
規模が大きい。スケールが違う。水の色が綺麗。とにかく素晴らしいの一言に
尽きる。写真からして大きいな、とは思っていたけれど、いざ目の当たりに
するとその大きさに感動もひとしおだった。売店のBGMでかかっていた中島
みゆきを一緒に熱唱したくなるくらい感動だ。
さらにダムの排水溝では、鉄砲水のように水が勢いよく飛び出している。
もっとそこをよく見たいので、せっかく登った階段をどんどん下に下りて
いった。近くで見るとこれまたすごい勢い。さらに虹まで出来ている。
とにかく規模が大きいから大はしゃぎだ。そしてついにダムの上に着いた。
大きいから歩くだけで時間がかかる。下を見下ろすのに欄干の間から顔を
出してデジカメを構えたら、背後からハルカに激写されていた。死にたい
んだか首が挟まって抜けないんだか微妙なポーズで怖いし。
ダムを渡りきった後は、さらにケーブルカーに乗るべくトンネル内を歩いた。
登山列車みたいな傾斜の激しいケーブルカーでいっきに500メートル以上
登り、展望台に到着。他の皆様はちゃんとハイキングルックなのに、あからさまな
観光客ルックで中に混じって写真撮影に勤しんだ。はぁ、このへんはもう
紅葉が終わって冬支度だ。
その展望台は小さかったので、早々に次のロープウェー乗り場に向かった。
ここから更にのぼって2300メートル地点へゴー。途中に一本も支柱の
ない、スリリングなロープウェーに乗り込んで紅葉の終わった山々を眺め
つつさらに頂へ。
着いた先は大観峰という峰で、さすがに風が冷たかった。そして眼前には
さっきの綺麗なダムの水が見える。売店でしきりに焼餅がうまいと宣伝して
いたので、それを買って展望台から眺めつつ、おやつにした。絶景だし
おいしいんだけど、背後の韓国人観光客が社交ダンスしながら盛り上がって
いるのが気になった。…なんでこんな所でやるねん。
さて2割引の切符ではここまでしか買ってない。これ以上先に行こうと思う
なら定額を支払わなければならない。時間に余裕はあったが、私たちは元来た
道を戻ることにした。戻って、ダムの中を見て回る遊覧船に乗ろうと思ったのだ。
実はまだ午前中だったので、帰りのガラガラのロープウェー→ケーブルカーに
乗って再びダムに到着した。ダムは相変わらず静かで、紅葉シーズンも
終わりかけだからかあんまり人も居ない。いや居るんだろうけどダムが
大きすぎてあまり人が居るように見えない。
その中を遊覧船乗り場に向かった。ちょうど今まで見ていた位置と反対側から
ダムを見る形になって、そこからでもまた見晴らしがいいので激写を続ける。
ホントどこから撮っても絵になるダムだ。急いで乗り場に行ったらちょうど
定期便の就航時間で、さして待たずに乗り込むことが出来た。遊覧船という
のはたいがい、乗るまでは楽しいが乗ってしまうと退屈なものである。でも
黒部ダムはとにかく水がものごっつ綺麗なビリジアンで、それだけで目の
保養になるしそれを囲む山も立派でところどころ紅葉が残ってるのも綺麗だし、
とにかくどこでも絵になるので飽きずに眺めていられた。いやぁ素晴らしい。
こんなに充実した遊覧船はなかったってくらい満足して遊覧船を降り、
つり橋を撮ったりトンネルを撮ったりしながら再びダムに到着。ご飯を
食べれば帰りのバスの時間にちょうど良いだろうと食堂でご飯を食べること
にした。ハルカはカレー、私はソバ。食事は普通だけど見晴らしがいいので
おいしく食べられた。あと氷筍水を使ったコーヒーを飲んだが、クセが無くて
おいしい水だった。
まだ少し時間がある。黒部ダム建設の経緯をつづったビデオを見た。10分
ほどの映像だったんだけど、いかに過酷な環境で造られたのか判って驚いた。
工具をかついで道なき山道を10キロ、途中にはハシゴのような橋とか切り
立った崖とか、まさに命がけで渡らなきゃならない悪路が続く。忍者になる
修行ですかってカンジだ。ダム建設に携わった関係者で271人って考え
られないんだけどあれじゃなぁ…せめて雪が降ったら建設止めようよ(涙)
最後にはちょっと涙しつつビデオを見終わった。いやぁ感動した。国民の
電力確保のためとはいえ、すさまじい現場でした。
ところで私は富山に来てからこっち、ずっと売店で探しているものがある。
ライチョウのぬいぐるみだ。しかもタダのライチョウじゃなくて、羽根の下に
人間の子供を抱えている白いライチョウのぬいぐるみなのだ。何この人攫い!?
一度売店で非売品として置いてあるのを見てからとても気になって、あったら
買おうと(どうすんだ)思ったのだがどうしてもない。ダムに来てからも
探し回ったんだけど結局見つからずじまいだった。…あれ欲しいなぁ人攫い。
さてバス、というか発電所なんだから当然のように電気で動くトロリーバスに
再び乗って黒部の入り口まで戻ってきた。ここには既に、長野行きのバスが
待ち受けていたのでそれに乗り込んだ。もうこれ乗ってれば長野着くから
後は楽だ。
そこからバスに揺られること1時間半。半分寝こけていたのであっという間に
長野駅に到着した。今度は新幹線に乗り換えねば。
ここではまたおやきを買い、電車に乗り込んでからは旅の感想など語りつつ
無事おうちに帰ってきた。いやぁ、よくよく考えたら近所で個人的に黒部
行ったって人の話を聞かない。電車→新幹線→バスと乗り継いで行かなきゃ
だし時間もかかる。何よりかなり不便だった。知らないから出来たことだけど、
ホントよく行ってきたもんだと思った。
(それにしても最終日は兄どうでもよくなったな…)



2006年11月04日(土) 兄詣で・2


今日は午後4時のバスで移動しなければならないので、それまでに観光して
おこうと早くにホテルを出た。昨日早寝したからけっこう元気だ。
今日は再び川中島古戦場へやってきた。ハルカが神社のお守りを見てなかった
みたいなので、それをもう一回見るのと近くのお寺を見に行くためだ。昨日も
乗ったバスに再び乗って10前には古戦場に到着したが、けっこう人が居て驚いた。
皆早起きだ。更に神社では巫女さんが掃除をしているシーンを目撃して感動。
お守り売場でも随分話しかけてきてくれた。朝イチは機嫌がいいのかしら。
信玄と謙信の絵が背中合わせになっているお守りを買い、寺を見に行くことに
した。昨日パンフを見て気になっていた典厩寺である。典厩寺前というバス停が
あったのですぐ行けるかと思ったらけっこう歩いてしまった。
そして典厩寺到着。するとここにもマイクロバスで乗り着けた観光客の団体が
居て驚いた。バスツアーって早起きだよな。川中島古戦場が近いこともあって、
このお寺は武田信玄の弟・信繁の菩提寺でもある。武田・上杉関連の展示も
多く、特に巨大な閻魔像には度肝を抜かれてしまった。現代に住む私だって
圧倒されるんだから、400年前の人が見たらひれ伏す勢いだっただろう。
寺を見た後はバス停に戻り、ちょうど来たバスに乗って長野駅に戻った。
何をするにも一度ここに来ないと動けないのだ。長野駅から、今度は電車に
乗って上田に向かった。前回の長野旅行でも行ったのにまた行くつもりで
ある。だって兄関係見たから弟関係も見たいんだもん。あと、昨日ちらっと
車内から見たら上田城のあたりが紅葉で綺麗だったので、秋の上田城が見たいと
思ったのも確か。ので、再びやってきました上田。
時間がないので早速歩いて上田城へ。三連休中だからか、車の出入りが激しい
駐車場を突っ切って城内へ。城内と言っても堀と櫓門がメインで本丸はない。
ぐるっと一回りして紅葉写真を撮るとさっさと次へ移動した。再び「池波
正太郎真田太平記記念館」である。ここも前回は半日籠城してじっくり
見たが、もう一回シアターが見たくて来てしまった。
かるく一巡した後、お楽しみのシアターへ。前回来た時は人らしい人は
居なかったのに、今回は複数居て落ち着かない。特に若い女の子二人連れは、
同業者っぽくて一層落ち着かなかった。が、ムービーを見ているうちに物語に
引き込まれて思わず号泣。隣でハルカも号泣していた。兄弟の別れのシーン
とか、幸村の最期とか。いいね、何度見ても感動する。兄弟万歳だ。
ここのシアターは3本のムービーを放送していて、どれを見せるかはボタン
一つで客に一任されている。若い子が今まで見てムービーをもう一回押して
しまったので、時間がない私達は一度外に出ることにした。この機会に
ミュージアムショップで買い物してしまおうと思ったのだ。
まだ読んだことのない真田関連小説をチェックしたり、私は個人的に「真田
太平記読本」を買ってしまった。その本をチラ見して気付いたのだが、幸村が
九度山に蟄居させられる前に兄弟が最後に会ったお寺が近いらしい。その後、
死の間際まで15年も会えずに居たのだ。わざわざ父に会うのと日を改めて
会ったくらいだから、よほど2人きりで会いたかった理由があるに違いない。
そのへん腐女子なので妄想逞しくなってしまう。電車で一駅だというので、
急きょ行くことにした。でも長野駅発4時のバスは変更出来ない。次の電車に
乗らないと間に合わない、という切羽詰まった中で急いで駅に戻った。
駅は幸い長野駅へ向かう沿線だったので、帰りはそのまま長野駅まで行って
しまえばいい。一駅乗って無人駅を降り、駅前の看板に従って寺まで歩いた。
寺の遺跡を通って寺の資料館前から寺へ。ちなみに国分寺なのだが、全国
各地にあるのであまり期待していなかった。が、実際にはあまりにも素晴らしい
寺なので感動してしまった。重要文化財の五重塔は、ちょうど紅葉していて
とても見栄えがいい。紅葉と五重塔でい〜カンジの写真が撮れたので、京都に
でも来た気分になってしまう。本堂も大きくて立派で、イチョウの影から
撮ったりして一人大満足してしまった。そしてもちろん腐女子なので、兄弟が
どこで語らったか興味津々で捜し回る。が、そんな説明がどこにもない。
恥を忍んで本堂の人に聞いてみた。本を読んでここまで来たって言ったって
マイナーなマンガじゃないから大丈夫だろう。お坊さんは親切に教えてくれた。
いわく
「多分本堂だと思うけど、どこだか判りません」
…そっか。
でも普通そんな詳しい描写は残ってないよね。
ちょっとガッカリしつつも「本堂だと思う」と言われたので私の中では本堂に
決定だ。中を見て「庫裏かもしれない」と言われたから庫裏も見て、昼間でも
薄暗いのに大興奮(失礼)すっかり満足して帰ってきた。
で、また駅に到着。予定の電車に乗って無事ホテルに戻ってきた。ホテルでは、
預けてあった荷物を受け取ってバス乗り場へ。4時のバスは長野駅始発だった
んけど5分以上遅れて到着。運転手さんはかなり苛立って飛ばしておられた。
…どうでもいいが危険だと思う。そしてバスに揺られること75分。無事本日の
宿がある大町に到着した。着いていきなりバス停が暗いのでショックを受ける。
ラッキーなことに、事前予約してなかったのにバス停にホテルの送迎バスが
待っていてくれたので、さっさとホテルに到着出来た。5時半過ぎ、理想的な
時間である。
ホテルでは、荷物を置いた後早速お風呂に入りに行った。昨日今日とよく
動いたのでさすがに疲れている。今日の宿は温泉付きで、露天風呂は幸い
誰も居なかったので二人でゆっくり浸かってきた。露天というか吹き抜け
だったけど、夜風が涼しいからまぁいいや。露天風呂の後は内風呂にも
入って、すっかり元気になって臨んだ夕食は残念ながらイマイチだった。
だって季節感も特産物もまるでないんだもの。食べる前は「松茸かな♪
兄の松茸も絶好調よね♪」とか脳内サンバ祭開催中だったのだが、食べ
終わる頃には疲れ果ててどうでもよくなってしまった。味もイマイチ
だったし〜(涙)
ちなみに夜、ホテルの外へ散歩に出るのは危ないらしい。だって毎晩熊が
出るとか書いてあるんだもの。なんでそんな危険なの!? 自動ドアから
入られたらどうすんのさ!? どうでもいいが、ケータイサイトで見た今日の
私の運勢は「夜遊びに出ると素敵な異性と巡り合えます」だったが、外に
出るのは命がけっぽい。
まぁ元々お腹も膨れて外に出るつもりもなかったので、部屋でしばらく
しばらく食休みをしてからまた「真田太平記」のDVD鑑賞をした。
どう見ても30代、40代の兄弟が16、7才の役をやりつつ
「兄上は好いた女子はおりますか?」と聞かれて照れながら
「好き…というか気になる女子はおる…」とか答えてるのを見てもう
泣きそうになる。どこの男子高校生や!それに、昨日も思ったけど40代が
それ演ったらイタイから!
又五郎と佐平次はものごっついい男(特に又五)なのだが、佐平次はいい
男というより不審者としてのキャラクターが前面に出されていた。中腰で
顔を上げた阿呆面のままホールドとか怖いから!ポジションは京極堂の
関口か?
更に眠気を抑えて見続ける。「白うさぎ」の愛称で真田親子に愛されている
鈴木右近の幼少時が見たかったのだ。…が。
顔がウサギじゃなくてキリンでした(号泣)
ついでに白くもなくて、切なさゲージマックス。見ると隣でハルカもショックを
受けている。なんかもう、せっかく今日盛り上がった兄弟ネタは、寝る頃には
すっかり萎んでしまった。松茸のしめじになったカンジだ。



2006年11月03日(金) 兄詣で・1


今年は真田関係を網羅する勢いで信州にばかり来ているが、今年もいよいよ
大詰め、真田信幸詣でに行ってきた。連れは相変わらず、真田フリークの
ハルカである。真田信幸は真田幸村の兄で松代藩真田10万石の初代藩主。
現在私がもっとも尊敬している歴史上の人物にして、いつか大河ドラマの
主役にしてほしい人物である。どうしても父・昌幸や弟・幸村の知名度には
負けるが、無能暗愚だった訳ではない。むしろ初代で立派だったんだから、
兄のお膝元の松代ならさぞかし持ち上げられてることだろう。そう期待を
して行ってきた。
まずは地元のローカル線で高崎まで出て長野新幹線へ。あっという間の朝
10時には長野に到着してしまった。私の場合、田舎暮しで旅行でも東京発
朝10時に乗るのが精いっぱいなのだが、信越方面は出易いのですぐ着いて
しまった。
駅前のホテルに予約してあるので荷物を預けて観光に向かう。バスに乗って
川中島古戦場へ。ここで神社を詣でて信玄と謙信の銅像を見てふらふらし、
市立博物館を見た。見るつもりもなかったんだけど、今日は文化の日で無料
だというので一巡したらけっこう展示物が充実していて楽しかった。絵巻物で
見る川中島の合戦とか、絵の人間が動いていて面白かったし。
その後、バスに乗っていよいよ松代へ。松代10万石は、埼玉にある川越10万石と
似たようなカンジでしょぼいのかな、と思っていたが、駅前に着いたら川越
より更に田舎で驚いた。どうやら「真田」で村おこしをしようとする気は
上田より随分薄いらしい。駅前にどどんと彫像が建っている弟に比べて
いかにも控えめなカンジが、さすが兄だ。でもところどころ真田家の家紋の
六紋銭があしらわれていて、探すのもなかなか楽しかった。
駅前で自転車を無料で貸してくれるというのでレンタサイクルした。名前を
記帳したら、先に徳島からの客の名前があって負けた気分になる。…徳島か、
どうやってここまで来たんだろ。
そして自転車なんて必要ないくらい近所にあった松代の城跡へ。でも、国
指定の文化財になっている割には堀と石垣ばかりのシンプルさでちょっと
寂しかった。だって武田・上杉の家名に負けて、初代藩主たる兄の面影が
全くないんだもの。
次は真田宝物館へ。その前に信州名物そばを食べたが、シンプルでなかなか
美味しかった。しかしここも、駅前にしては全然真田で売り出す気がないらしい。
腹がふくれた後は宝物館へ。ここも、文化の日だからと言って無料で公開
していた。ここにはけっこう兄の面影があちこちあって、展示物にも兄の
ものがちらほらあって幸せだった。父から兄への書状とかね、ああ夢が
膨らむわv
その後、学校跡を見に行くとここも無料公開中。弓道場とか槍術場とか
柔術場とか、広くて人が居なくて入ってよいので見られて幸せだった。
さらに、ちょうど雅楽の演奏をしていたのでラストの一曲だけ聞いてきた。
雰囲気だけ、陰陽師を書くのに頂きましたv
ところで兄の銅像がない。上田の駅前には大きくて立派な幸村像があるのに、
ここ松代にはどうして初代藩主たる兄の銅像がないのか。中興の藩興しに
一役買った恩田木工さえ銅像があるのに、なぜ!?
お寺は4時までと時間が差しせまっていたので、お墓を見に行くために
お寺へ。真田家の菩提寺である長国寺へ向かった。ここなら兄の銅像も
あるかしら、と期待して向かったら、ここにもやはり恩田木工の墓の案内は
あれど兄の案内はなし。なんで!?
不審に耐えないけれど寺内を見ていたら、すごいものを発見した。魂屋、と
言われる大きな建物である。魂を安置するという名目で建てられているには
大き過ぎるそれは、左甚五郎の作と言われている彫刻があったり金の意匠に
六紋銭が入っていたり、あまりに立派過ぎて度肝を抜かれてしまった。本殿が
これくらいの寺だっていっぱいあるのに。しかも国の重文ですか!さすが兄!
さすがに立派!今日最後にいいモン見た!ステキ!
すっかり感動してしばらく眺めてしまった。頭の中はすっかり兄モードだ。
いやんスキスキvvv
歴代藩主の墓も見た。父や幸村の墓も一緒に建てられてて感動。しかも幸村と
その子・大介の墓は兄の正面ですよ、たまんないね!パンフを見たら、幸村の
墓があるから幸村目的で来る観光客が多いらしいが、違う。ここは兄メインだ。
兄を偲ぶために来る場所なのだ。この、静かにすごいところがたまらんわ。
4時を過ぎてしまったのでさっさと追い出されてしまったが、秋の夕暮れに
兄の墓を詣でるって素晴らしいシチュエーションで、人も少ないし静かだし
たたずまいは立派だしで大感動だった。脳内兄祭大規模開催中だ。
真田信幸ってやっぱり偉大だったのね…v
長野駅前に帰って来た後、早々にお土産を買って少し早いけど晩ご飯を
食べた。だって一度ホテルに入ってしまったら再び版ご飯のために外に
出るの辛過ぎるんだもの。夜はラーメンを食べた。ゆきむらラーメン、と
いう名前に惹かれて食べたのだが、味はごく普通だった。看板に「三回
食べたら止められない」と書いてあったけど、どうしてもあと2回行きたく
なる味ではなかった。
部屋に入ると早々に風呂に入ってダラダラしたが、私がPCと「真田太平記」の
DVDを持ってきたのでそれの鑑賞会になった。もう大興奮の大はしゃぎ。私も
6月に買ってまだ一度も見ていないどころか未開封だったんだけど、渡瀬恒彦が
17才の少年役を演ってるのがイタかった。しかし丹波哲郎の父・昌幸役は
乗り移ったかのようにハマり役で素晴らしかった。幸村はテンション高くて
頭悪い子っぽくてちょっと驚き。兄を主役に作られているようだ。何しろ
キャストの一番最初に名前出てくるしね!で、途中で眠くなって2話まで
しか見られなかったけど、大満足で11時前に寝た。スゴイ健康的な旅だ。



2006年11月02日(木) まだ空かない


日曜日にしこたま食べた後遺症か、いまだにお腹が
すかない。日曜の夜は食べず、月曜も火曜も
朝・ご飯一口、昼・おにぎり一個、夜・うどん一杯、と
ものすごい小食で過ごして来ているのだがサッパリ
おなかが空かないのだ。私って食い溜め出来る体質
だったんだ、とちょっぴりお得に思ったのだが、同僚に
「ただの胃もたれじゃないですか?」
と言われてハッとした。
普段、そんな状況にならないし薬も飲まないので
気付かなかったけど、言われてみればそうかもしれない。

…でもいいや、しばらく小食で。



2006年11月01日(水) ソフマッ○バトル


一週間ほど日記も書かず、二週間ほどネットにも繋がず
気ままに暮らしていたが、いい加減調べたいものも
出てきた。裏サイトもそうだけど、ゲームの攻略とか
戦国武将のうんちくとか、一見まともそうでも会社で
見るには恥ずかしい内容を思いきり見たいのだ。
なので、そろそろ接続しようかと電気屋に接続機器を
買いに行くことにした。そもそもプロバイダを変更する
きっかけになった店に買いに行くのが、経緯を判って
もらっているから一番いいだろう。仕事帰りに寄るのは
少々キツかったが、閉店間際に飛び込んで機材を
買おうとした。
ところでこの店と私の相性は悪い。この店でプロバイダ
契約をした時点からつまずきっぱなしだった。
まず、無線LANの依頼をしたのに有線もモデムが来た。
どういうことだと電話をしたら、勝手にIP電話の契約に
変更されていた。
そして今日、苛つきを抑えながら無線用の機材を買いに
来てまたやらかしてくれた。
プロバイダとの契約書を見せて、店員とプロバイダ会社で
電話のやりとりをしていたからてっきり事情が判って
もらってると思って詳しく話さなかったのに、欲しい
物が購入出来なかったのだ。二度目の応対で思ったが、
どうもそのスタッフは人の話を早合点しやすいのだ。
昨日もちょっと不安になったけど、まさか完全な
無駄足だとは思わんかった。酷過ぎる。
で、今日その電話が来ていい加減ブチ切れた。
本来なら遅くとも10月後半には使用開始出来てた
はずなのに、話が違うからと何度電話したことか。
さらに無駄足踏ませたあげく
「誠意を持って謝るしかありません」だ!?
留守電にも吹き込まんと着歴だけ残してこっちから
かけさせといて通話料かかってんのに
どこが誠意だコラァ!?
さすがに怒った。怒り易い人間は心が狭いと
判っていても怒った。
もう心が30ページの同人誌一冊分の厚みくらいしか
ない勢いで怒った。
この瞬間だけはオトナゲナイという文字が私の
辞書から消えた程だ。いいんだよ、年取ると思考が
後退するって聞いたもの。

まぁでもつまり、怒っても無理なものは無理。
あと一週間、いや連休は旅に出るから二週間は
ネットに触れないらしい。


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