日常喜劇

2005年12月30日(金) あな忙しや


とにかく年賀状が終わらない。

作り始めたのも遅いが、気付いてみたら今日は30日。
どうやら職場は皆に年賀状を出す風習があるらしく、
出さないと査定に響きそうで出さなきゃならない。
ってことで、昨日はシロクマ君に申し訳ないけど
夕飯をご一緒しないで帰ってきて年賀状製作に
とりかかった。とりあえず宛名は打ち込んであるし
裏面のデザインも出来ている。あとは出力して裏面に
数行コメントを書き込めばいいだけだ。そう思ったのだが
裏面を出力してみたらなんだか枠が入ってしまって汚いので、
職場には手作り年賀状を出すことにした。他の人には
数年前にやっているので同じ手は使えないけど初年賀状
出し組だったらいいだろう。ってことで夜通し裏面製作を
し、朝起きても引き続き製作。しかし夕方から今年最後の
忘年会の約束が入っていたので、3時過ぎの電車に乗っても
まだ年賀状を作り続けた。あー…なんだっけ白鳥の湖?
死刑される直前まで兄のためにセーター?を編んでいた
妹姫のお話、電車の中でまでノリと千代紙で切り張りして
隣の子供の視線が痛いよ…(涙)
さて待ち合わせには少し早く着いたが、どうしても欲しい
同人があったので先に同人ショップに急ぐ。今日も冬祭の
余波で大混雑の同人ショップでさっさと買い物をすると、
今度は年賀状作りに足りないキッドを買いにロフトへ。
やっと今日の忘年会メンツに会えたが、皆買い物がある
というので、一人ベンチで更に年賀状作りへ…(涙々)
なんと4日から出勤なので、なんとしても3日までには
到着して欲しい上司の分だけ作ってポストに投げ込むと、
もう本格的な待ち合わせ時間になっていたので忘年会
場所へ向かった。ここは遠く広島の空の下で予約した
飲み屋だ。一人カゼでドタキャンされてしまったので、
一人分余計に食べなくてはならない。でも多分へっちゃら。
いつまでも食べ続ける私と細身の大食いがいるから(笑)
上品な和風の居酒屋で、奥まった個室に通されて
おいしい食事でゆっくりご飯を食べることが出来た。
あ〜いいね〜忘年会ってカンジ〜v
さて、これで今年が終わればいいがまだ年賀状が…
大掃除が…まだまだ無事に年が越せそうもない。



2005年12月29日(木) 冬祭初日


自慢じゃないが、コミケに12時前に行ったことはない
(ホント自慢にならないし)。混んでるって聞いたし
入場制限あるそうだし。夏暑く冬寒い劣悪な環境の
潮風キッツイ海沿いに(失礼)なんで列を成して
行かなきゃならんのか。毎回理不尽に思い、行くなら
せいぜい12時過ぎの混雑が緩和されてからだった。
しかし今回は違う。サークル参加するシロクマ君の
お手伝いで、一緒に泊まって早起きして9時前に
会場に入った。会場前は目を見張るような長蛇の列が。
あ…ありえない、こんな寒い中朝っぱらから(滝汗)
時間がないくせにいのんびりと入場したら5分前だった。
それでも続々と人が入って来ていたから、皆けっこう
のんびり屋らしい。割り当てられた場所に座り、
指示された通りに本を並べたりあれこれ準備をして、
準備完了。あっという間に10時が来てコミケが開始した。
どうでもいいが、なぜ拍手する(風習?)
なんだかんだ言って、事前にパンフを(しかもロム版)
購入して軽く目を通しておいて、めぼしいサークルには
チェックを入れておいたので、混み出す前にささっと
買い物に行った。…が、私的コミケの常、買いに立って
みるとなぜか買う気が失せるのだ。本をパラ見してみても
ちっともトキメかない。絶対後で読みたいと思うだろうに、
今この瞬間にはサッパリ欲しくないのだ。
ので、チェックした半分以下の本しか手を出せずに一度
シロクマ君トコに戻り、チェンジして店番をした。…が、
寒い。
壁サークルの列のために外のシャッターが開いているもの
だから、そこから冷たい風がガンガンに入ってくる。
こちらは寒さから避けるすべが全くなく、震えながら
寒さと戦った。…ああなんかもうただでさえ磨耗してた欲が
どんどん削られていく。まだ見たいと思ってたサークルは
もうどうでもいいや(−−;
それでも動かないと寒いので、交代で買い物に行った。
とりあえず動いてると寒くないし!
で、寒さも限界だしこの後アキバへ買い物に行く予定
だったので、2時過ぎに切り上げてホテルに戻った。
いつの間にか沢山本を買っていたシロクマ君は、ここで
身を軽くして、改めてアキバへ。ちなみに今日はシロクマ君
一人でホテルに泊まるので、場所を移動している。
築地、初めてきたけどここが築地市場かぁ!それに安い
寿司屋がいっぱいだ〜!食べに来たい!そして衝撃の
築地本願寺!何このタイに張り合うような立派な仏教寺院は!?
一気に築地への興味が募りました。今度、暇な時に来よう。
さてアキバは、しばらく来ないうちにつくばエクスプレスが
出来ていたりヨドバシカメラが出来ていたりですっかり様
変わりしていて軽く彷徨ってしまった。…電気街はどっち(涙)
私は初期ファミコンソフトが使えるファミコン本体が
欲しかったので、何軒かお店を見て回った。案の定、
こじんまりしたうさんくさげなお店で発見。こないだ渋谷で
見た時は3990円だったのに、ここは2980円だよ、さすが
秋葉原!(>▽<)その後、ホモゲーを見て回って
なんか1本買ってみたり(なんかって…)
シロクマ君は、来年発売の密似の受が出てくるホモゲーの
チラシ見て興味津々だった。…エロシーンが似てるなら
私も見てみたいかも(笑)で、朝から一日動きまわって
さすがに疲れた上、私には書かなきゃならない年賀状が
待っているので、ここでお別れすることにした。
ああ、昨日からよく歩いて疲れた〜(−−;



2005年12月28日(水) 年末カウントダウン


美術館へ行って仕事納めをし、タクシーで会社に戻ってきた。
どうした訳か会社が太っ腹で、4人でタクシーに乗った
のだが、途中に東大の校舎が見えておおはしゃぎ。
「スゴイ、これが東大!赤門見たい!」…こういう発言は
往々に都民に見られます。なんでネイティブが見たこと
ないのか(笑)慰労会で食事をかっこんでから東京駅へ
向かった。今日はこれからシロクマ君と伊吹ちゃんと
食事をして、シロクマ君と都内にお泊りするのだ。
遅刻して行ったら、二人は大混雑の東京駅を彷徨って
いてまだ腰を落ち着けるお店が見つからないようだった。
で、流行ってなさそうなビアレストランに入ったら
案の定空いていたのでそこに入って食事をした。
と言っても私はさっき慰労会でけっこう詰め込んで
きたので、もっぱら二人の肉切り係とか(笑)
久しぶりなのにあまり久しぶり感がない二人と
近況報告とかしあって、10時過ぎに別れた。
そのままシロクマ君と東京駅近くのホテルへ。
私はここ数日、少々寝不足気味だったのでさっさと
寝てしまった。明日は冬祭へ行くので早起きしなければ。



2005年12月25日(日) クリスマスディナー


ホテルにクリスマスディナーを食べに行った。
去年も行った所で、お姉さんがそばで歌を歌っている
ムード満点のお店だ。が、今年は25日に来たらその
クリスマスディナーが終わっていた。
仕方がないから他の和食か中華か普通の洋食かで迷い、
ホテル内をうろうろしているとどうも子供が多い。
何かの団体が来ているらしい。しかも複数。
しかも女の子ばかり。微妙に訛りもあるし、全国から
来てるんだろうか。まさか本人達に聞く訳にもいかず、
勝手に推測していたらエレベーターにすごい団体が
入ってきた。全員胸に「全幼連」と書かれたゼッケンを
付けているのだ。何!? 全幼連って!? 全国幼児連合!?
全国幼女連盟!?どちらにしろ引率の先生は変態に
違いまい(すみません)ビックリしました。
さて食事は、やっぱり洋食のフルコースにした。
肉と魚が両方食べられるのがお得だしv
食べているうちに気付いたが、内容が去年の
クリスマスディナーとほぼ同じだった。なのに代金は4
000円近く安い。そっかー4000円は歌代か(たぶん)
それにしてもオードブル2種の後に魚、肉、パスタと
来てだいぶ満腹になった。そしたら私、なんとだんだん
動悸が早くなってくるではないか。思わず手首に指を
当てて確かめてみたが、運動直後のように早い。
大丈夫か?この体…(−−;
お腹はいっぱいだったけど、デザートのワゴンケーキ
選びたい放題の誘惑には勝てず、苦手なモンブランと
こってりっぽいチーズケーキを抜かして全てを食べた。
食べ尽くしたと言っていい感慨がある。

…キツかったー



2005年12月23日(金) 同僚と。


世の中三連休だというのに、いきなり初日から出勤になった。
まぁしょうがない、休日なら人も仕事も少ないからいいや。
夕方、仕事が終わった後に新宿に行って映画を見た。
「7人のマッハ!!!!!!!!」だ。
監督の前作「マッハ!!!!!」が大層楽しかったのでずっと
気になっていて、だが上映館も少ないし新宿も今日まで
だったので慌てて見に行った。本当は仕事帰りに独りで
行こうと思ったのだが、同僚の連れが出来た。
隣の席の、いつも一緒に楽しく仕事をしているお姉さんと、
向かいの席の子と背後の席の子。3人ともおしとやかなあの
職場ではよく喋る方なのでなんだか楽しみだ。
「7人のマッハ!!!!!!!」は前作より笑いが少なかったけど、
その分ゲリラが村民を虐殺するような社会情勢の濃い話で、
単なる娯楽にしてはちょっと考えさせられる内容だった。
でも映画自体も充分面白かった。もう誰でも強いのだ。
老人も幼女も身体障害者も強い。前作でも見ていてだいぶ
熱くなったが、今回も幼女がケリをかました時は思わず
握りこぶしを握ってしまったほどだ。
私から誘っておいて、皆楽しめたかどうか様子を
うかがってみたが、おおむね楽しそうだったので良かった。
そもそもチケットが金券ショップで700円だったしねv
その後、さっき予約したイタリアンカジュアルバーに
行って夕ご飯を食べた。チーズフォンデュがウリの、
なかなかおいしいお店だった。
仕事のグチなんか言いながら、飲み放題だったので
かなり飲みつつ話が弾んで、気付いたら12時過ぎていた。
私は元から帰れないつもりで、化粧品セット持って
マンガ喫茶行って読む本のリストまで準備して準備万端で
来たのに、どうやら皆私に付き合って帰らないつもりらしい。
ここまで親切過ぎるとは思わず、若干計画が狂って焦る。
だがまぁ親切なので悪い気はしない。
皆で深夜の新宿に繰り出し、まずはプリクラを撮った。
しかしそのゲーセンもあっさり閉店時間になって追い
出されてしまう。一人がカラオケが苦手だと言うので、
並みいるカラオケの勧誘を避けてボーリング場の片隅に
ある卓球に興じた。わずか30分のプレイだったけど、
下手が4人だとだんだん上達してきて面白かった。
この時点でもう2時を過ぎていたので今さらカラオケに
入る気にもならず、5時まで開いているカフェに入って、
一足早いケーキを食べつつ始発が動くまで待つことにした。
実はこの内の一人が4月に寿退社するという大告白を
受けたばかりで、その話で大盛り上がり。その後、
自然と恋話になったり、かなり衝撃的な話が出たりと
刺激的な深夜が過ごせた。今まであまり込み入った話をした
ことがなかったので、なんだか貴重な時間が過ごせたし。
カフェも5時に追い出されたので駅に向かうと、
カラオケを追い出されたらしい大集団に遭う。皆で
新宿駅に向かい、私は上ってくる朝日を眺めつつ
帰路についたのでした。楽しかった〜v



2005年12月20日(火) 「了解」


最近、帰りが遅かったり寒過ぎたりして
よく家族に駅まで迎えに来てもらっている。
その時は母にケータイメールで「○○時に迎えに
来て下さい」と送るのだが、母からはほとんど
「了解」しか帰って来ない。しかし先日、迎えに
来てと送ったところ母からは空メールが来た。母も
まぁそれほどケータイに慣れている訳ではないので
文字を打ち忘れたのかと思った。それで帰ってから家で
「空メールだったよ」と言ったところ「お父さんが
打ったのよ」との答えが。父は最近、おっさん友達が
皆ケータイを持っているからうらやましくてしょうが
ないのだ(子供のよう)しかし父、

打ててないじゃん。

その次に迎えに来てメールを打った時、今度は
「里」 だけ書かれた返事が来た。「無理」と
言いたかったのかと思って返信したところ
「お父さんが打ったのよ」との返事が。

少しは進歩したらしい。

さて次、今度は
「り」だけ書かれた返事が来た。
言うまでもなく、これも父が打ったらしい。

少し後退してないか?

さてまだある。次回はやっぱり空メールだった。
そしてその後、父がメールを打つ事は無くなったらしい。
どうやら勝手に見て返信が出来ないから、母が新着
メールに気付けないと怒って取り上げてしまったらしい。

父がケータイを持つにはもうしばらくかかるようだ。



2005年12月18日(日) 筋肉ミュージカル


出掛けに母親としたやりとり。
「横浜にK−1観に行って来る」
「誰が出るの?」
「…。…筋肉ミュージカルでした」
というやりとりをしてからやってきました横浜。
だいぶ前にチケット取ったのですっかり忘れて
いたけど、今日は筋肉つながりでもK−1じゃなくて
筋肉ミュージカルなのでした。連れが、以前一緒に
K−1観に行った人だったので勘違いしていたや。
5時からなので3時に待ち合わせて近況報告を
踏まえつつお食事。さすが海沿いの横浜はアメリカンな
飲食店が立ち並んでいて、その中のハワイチックな
お店に入ってロコモコを食べた。うまかったけど
ずっと同じ味だとしんどくなる味だ。
さて筋肉ミュージカルは、とても楽しかった。
ミュージカルすらちゃんと観に行ったことなかったのに
いきなり筋肉主体のミュージカル、すっげ楽しかった!
我ながら筋肉好きだとは思っていたが、見ながら
「私、こんなに筋肉が好きだったなんて…!」と
新しい自分を発見してしまった。もんのすごく楽しい。
踊りもすごいんだけど、跳び箱飛んだり縄跳びしたり
組み体操もどきしたり、逆立ちしたまま階段を降りてみたり
体を張った動きがすごいのなんの。男も女も皆筋肉美揃いで
美しかった。あはー私もああなりたいv
観客は男が多かった。隣はカップルだったけど、男がかなり
一人で盛り上がっててウザいくらいだったので多分この手の
内容は男の方が楽しいのだろう。私だって楽しいけれど!!!
とっても楽しかったので、帰りに次の春公演のチケットを
買って帰ってきた。だって今回は右側9列目だったのに、
売ってたチケットが中央4列目だったんだもの!(≧0≦)
場所が赤レンガ倉庫の近くで、とってもレトロでステキな
建物がライトアップされてるのを見て筋肉も見て、すっかり
満足して帰ってきたのでした。いやぁ〜、筋肉が大好きだv



2005年12月17日(土) 忘年会兼


よく遊んでもらっている方々と、今年最後の
オフ会をした。あやさんNINAさん冬菊さんの
計4人だ。まず映画を観てから忘年会した。
映画は噂の獣ホモアニメ「あらしのよるに」
こういう映画は清らかな子供と見るよりシモネタも
解る同じ感性の人と見たほうが楽しい。今回も
毒舌な皆さんと見られて嬉しかったv
映画は、ベタな恋愛モノのセオリーを全てやりのけた
カンジ。嵐の夜にたまたま会った二人が、実は
狼と山羊だった。二匹は種族を超えて友情?を
はぐくんでいく。たとえばお互いの仲間と別れて
濁流に飛び込んでみたり、逃避行中に倦怠期が
訪れたり、雪山で死に掛けたり、記憶喪失になったり。
韓流にこういうのありそう(笑)
しかしモエはしなかったなぁ。最初ホモホモvと楽しみに
していたが、見てみたら山羊は男声なのに「私」とか
言うのでオカマみたいだったし。見終わった後に
喫茶店で話し合ったが、あまりにベタ続きだったので
「オレテンみたいでしたね」という結論に達した。
あれもベタ続きだし。しかしオレテンは狙ってたけど
あやしの…いや、あらしのよるには狙った訳じゃない
からなぁ、獣でホモってあたりが目新しかったのかも。
そんなことをつらつら話していたら夕方になったので
飲み屋に移動して忘年会になった。今回はNINAさんが
予約してくれた、1階を二つに切った狭い空間がウリの
無国籍飲み屋。鳥の水炊きがおいしいんだってv
1階奥の、天井が低い席に案内されてドリンクを
待っている間に、隣の席にドリンクを持ってきた
ウェイトレスが案の定ビールをこぼした。天井低いのに
玉砂利なんか敷いてるからバランス崩すんだよ全く。
そういや去年の忘年会、私達もこぼされましたねー
なんて話をしていて、こちらにもドリンクが運ばれてきた。
お姉さん、まさかの第二段。
今度は私にドリンクをこぼされてしまった。
しかしゲコの集いなのでこぼされたのはせいぜい
緑茶とウーロン茶のミックス。これならしみにもなるまい。
…冷たいけど。気を取り直して忘年会を再開した。
ところで私がささやかな広島土産を持って行ったのに対し、
NINAさんあやさんはなんとクリスマスプレゼントを
用意していてくれて大変申し訳ないカンジ。いつまで
経っても気が利かない女でホントすみません(汗)
冬菊さんだって旅行行った訳でもないのに手土産用意して
くれていたし。私、旅行行かなかったら手ぶらで来る
トコだったよ(滝汗)
食事はシンプルな物が多くて、まぁおいしかった。
斜め向こうに10人以上の団体が居て、老いも幼きも居たので
何の団体かと勝手に推測。アニメのオフ会じゃない?
例えば鋼とか。等で盛り上がる。自己紹介とか
してたから、あながち間違いじゃないんじゃないだろうか。
おおむね楽しく過ごしたが、お会計の時ひと波乱あった。
店員が持ってきた伝票が、全く元の値段なのだ。
あんだけぶっかけといて何もお詫びなし?去年のお店は
フルーツ盛り合わせ持ってきてくれたのに、このお店は
何も持ってきてくれないしお詫びの気持ちを込めて
値段を引いたりしないわけ?事ここにあやさんの高価な
コートも濡れていたことに気付いた時、戦いが始まった。
店員を呼んで、クリーニング代くらい出せないのかと
言うも「店長が居ないので無理」との一点張り。しかし
そこで負けないのがお姉さまの強いところ。
電話をさせ、店長のケータイが留守電になってしまったのなら
あんたの権限で保障しろと言い出す。カッコいい…と
ハタから見守る私。すごいなぁ、私だったら咄嗟にここまで
言えないよ。それにつけてもテキトーなお店だ。ぶっかけた
クセに何もしない訳?こっちが言う前に割り引いた伝票
持ってくるとかお詫びに何か持ってくればここまで言いは
しなかったのに。そもそも店の造りが悪いっての。
すると社員の彼、どう言えばいいのか焦ったのか

「濡れた服を置いて行ってもらえれば、
クリーニングに出してお送り致します」

…ってマテ、

スカートを脱いで置いていけと?

この時ばかりは一斉にツッコミが入った。
コートだって置いて行く訳にはいかないって。
濡らされた時「客にわざとひっかけるプレイのある
お店なのか」と笑いながら疑ったが、実際はそれ
どころじゃなかったのか。ともかく私はあやさんが言って
くれたしだいぶ乾いたので本気でクリーニング代を
請求したい訳ではなかったが、ついには5000円を
もぎ取ってくれて(あやさんに)大感謝。店員さんも
「せっかく来てもらったのに不快な思いさせたままじゃ
申し訳ないので、自分の気持ちです」みたいなことを
言っていたのでちょっと感心した。珍しくいい人だ、
気が利かないだけで。ちなみ5000円は次回の
飲み代に持ち越しにすることにした。
わ〜い、次が楽しみだv



2005年12月14日(水) 例の第九


今年はいつも一緒に行く連れと日程がなかなか
合わなかったので、平日行くことにした。
例年通りの第九である。
しかしまだ年の瀬と言っても半月以上あるので
あまり年末というカンジがしない。そもそも
クリスマス前というのが早すぎる。
ともかく私は午後休を取って午後から渋谷へ。
今回は、今週の空いている平日として
チョイスしたNHKホールのN響の第九だ。
N響は3年前くらいに来たかなぁ…。
3階の座席があまりにも遠くて驚いた覚えが。
今回は遠くてもいいので安い席を取った。
が、来てみて驚いた。空席だらけなのだ。
確かに平日だし12月と言ってもまだ早いし、第九って
気分じゃないのは解る。協賛にいっぱい名前が書いて
あったけど、招待席の客は皆仕事で忙しいのだろう。
…とかなんとか思いながら第九スタート。
今回は、ほぼ1年ぶりだからか細部に聞いたことの
ないフレーズがあった気がした。連れもそんなこと
言ってたし。「あんな部分あったっけ?」って。
まさかオリジナル交じりか?
指揮者は小走りにやってきて小走りに去って行く
可愛いおじいちゃんだった。なぜ急いでいるのか
解らないが、演奏も早かった。ラストは細かい部分が
ほとんど聞き取れないほど早かったし。マンガ
「のだめカンタービレ」でのだめが「集団食中毒
ですかネ?」と言っていたのを思い出してちょっと
吹き出してしまった。ホントなんでそんなに早いんだ。
…ということでまだ年末には早いので感動薄だったけど
今年も第九が聞けて満足でしたv
後は大晦日の教育テレビが楽しみだ〜v



2005年12月11日(日) 忘年会1


休日なのに朝から出勤し、急いで上がって友人達との
忘年会に向かった。高校時代の仲間で、皆ほぼ一年ぶりの
再会だ。だけど皆ほとんど変わってなくて、話も
相変わらずでわが道を行くカンジ、楽しかった。
ところで私達もそろそろお年頃で、独り者は親から
とやかく言われて大変らしい。私は全く言われないので
自由きままだが、昔から男勝りな子が居て、彼女が
特に親に言われてうるさいとグチっていた。
彼女はふんぞり返って言った。
「ったくよー、母親があんまりうるさいから
そんなに結婚させたいなら私の理想の男を
連れて来い
って言ってやったよ」

カ…カッコいい!

思わずにぎり拳を握ってしまった。
昔から口が悪くて男勝りだったが、親に面と向かって
そこまで言える君が眩しい…!ちなみに男勝りで口が
悪くても、私よりよほど繊細で気が利くイイ子だ。
顔も可愛いしいまだにスッピンで肌ツルツルだし、
ちょっとアーミールックが似合うのが女らしくないが、
どうして世の男は彼女を放置しておくのか不思議でならない。



2005年12月08日(木) 蜜柑と柿と若者の関係


日中全く家に居ないので私はサッパリ知らなかった
のだが、先週から家に外装工事が入っているらしい。
そういや家の周りに鉄パイプの骨組みが出来てたな。
母が言うのは、働きに来てくれているのは二十歳前後の
若い男の子達らしい。母は今日はこんな話をしたとか
あんな話をしたとか、なんだか楽しそうだ。
ところが今日、母が争いの火種を持ってきた。
母はお昼に、若い子達のためにミカンを持って
行ったそうな。しかし父が、自分がミカン好きだから
他人にミカンをあげたがらず、自分でカキをむいて
持って行ったそうな。…ちなみに父は果物の皮むきが
上手で、我が家の果物は全て父がむいている。更に
イイ年して「自分の好きな物は人にあげたくない」とか
本気で平然とやってのける子供属性である。
さてここに火種がある。母の言い分によると
「若い子がカキなんか食べる訳ないじゃない!
だからミカン持って行けばいいのよ!」なのだが
私にはこの「若い子がカキなんか食べる訳がない」という
くだりが納得いかない。なんで若者はカキ食べないんだ?
母がプリプリしながらそう言うのを聞いて、
今回は父の肩を持とうかと思った。
「若い子がカキなんか食べないってことはないと思うよ…」
しかし私は間違っていた。
母が誇らしげに言ったのだ。

「そしたらね、私が言った通り、男の子達はミカンは
食べたけどカキには手をつけなかったのよ!やっぱりねぇ」

私は愕然とした。

なんで若者はミカンを食べて
カキを食べないんだ!?

つか、母と若者だけに解る果物の法則があるんだろうか…
こんな所に知らない世界があったなんてショックだ。



2005年12月05日(月) 補足


やっぱり広島は昨晩雪が降ったらしい。
道理で寒いと思ったよ(>_<)
そして私は今日も明日も普通に仕事だったが、
連れ達はそろって、寒さにヤられて熱を出して
寝込んでしまったらしい。プラス山道岩道の疲れも
あったしね。…引っ張りまわしてすまないね(汗)

ところで昨日「男達のYAMATO」のロケ跡地に行った
話をしたが、一つネタを書き忘れていたので補足。
写真のベストスポットへ案内された後、入場券を
買ってYAMATOのセットの中へ入った時のこと。
券売所の周辺は、客を中に入らせるための策略か
ひっきりなしにYAMATOの説明を放送で流していた。
戦艦大和がいかに巨大だったかとか、映画がいかに
忠実にセットを再現したかとか、そんな内容。
そういう「この"男達のYAMATO"は…」という放送を
「くどいなぁ入るから少し黙っててくれ」と思いながら
券売所に立った私は、半分上の空でこう言っていた。

「男 一枚下さい」

一気に血の気が引いた。
ヤバイ、広島くんだりまで来てカミングアウトか私!?
しかし売り場のお姉さんは慣れているのか(?)動じなかった。
にっこり笑って「500円になります」と答えたのだ。
そのまま何事もなかったかのように500円払って券を
もらい、ゲートを通過したがやや血の気が引いたままだった。
う…後ろで噂されてないだろうか、真顔で「男下さい」とか
言っちゃう旅行客を見逃してくれる心意気なんだろうか。
早速誰かに話したかったが、あいにくと連れはそんな話題に
ウケるタイプではないので、内心ぐるぐる動揺しまくる私。
結局、

旅の恥はかき捨てってこういうことか!

とムリヤリ納得することにした。



2005年12月04日(日) 瀬戸内奇岩紀行・3


今朝も7時前に起きて朝食を食べた。食事場所は昨日より混雑している。
今日もさっさと澄ませると、8時過ぎの電車に乗って尾道に向かった。
本当は呉にでも行けば距離も時間の使い方もちょうどいいんだろうけど、
満場一致で尾道に行きたかったのだ。山陽本線の向かい合い席に乗って、
一路ゆったり尾道へ。時刻表に「トイレのある車両とない車両」でマークが
付いていたのは軽いカルチャーショックだった。電車にトイレの有無って
それほど重要な情報か?
10時過ぎには尾道に到着した。ここではネコとラーメンが目的だったのだが、
寺も多いので散策してみることにした。細道と階段が多い情緒溢れる町並みが
素敵。昨日の今日でまだ疲れてるんだけど、頑張って坂を登って山の上の
お寺へ到着した。…腿が痛い。
無心に石段を登って行ったら、上の方からアメリカンクラッカーの音がする。
なんだろう?と最後の石段を登ると、お参りする所に鐘ではなく巨大な
数珠がぶら下げてあった。巨大数珠の片方を引っ張ると、球が落ちて下の
球に当たる。それがちょうどアメリカンクラッカーの音に聞こえたのだ。
スゴイ!こんな楽しいんじゃ煩悩落ちないよ!さてここは千光寺という
お寺だが、ここにも奇岩があって楽しかった。修行のために鎖をつたって
登る三枚岩とかあって、ちょっと登りたかったんだけど、ブーツのつま先が
ひっかからなかったので諦めた。つか、次の足置く場所が50センチ以上上に
あるって絶対危険だこれ。
岩は諦めて、ハナから一緒に登ってくれるつもりがなかった連れに合流。
やたら商売上手のおばちゃんにお守を勧められつつ、帰りはロープウェーで
帰ろうと最後の石段を登り出した。もう笑っちゃうくらい山登りし過ぎ。
絶対ここもブーツで登る道じゃないよ。
頂上は見晴しがよくて寂しい「出会いの広場」になっていたが、こんな所に
出会いを求める人が来んのかね?群馬の高崎観音がナンパのメッカになってる
らしいから有り得ない話じゃないけど、しかし人の絶対数が少ない気がする。
行きの石段はキツかったが、帰りはあっという間にロープウェーで地上に
到着。乗り場のすぐ近くにあった艮神社を詣でた後、また細道へ入ったら
可愛いネコを発見した。「太っちゃって困ってるんですよ」と言いながら
餌をやって写真を撮っているカメラマンが居たが、ネコはいいとして人は
勝手に撮らないで欲しい。ところでまだ尾道来てから3匹くらいしか見て
いない。これじゃ昨日の岩国の方がよっぽどネコ天国だったよ。
さて駅への道を戻り出したところで雨が降ってきたので、傘のある商店街へ
入った。お昼過ぎたのでどこかで尾道ラーメンを食べようと思ったのだが、
そもそも飲食店が見つからない。仕方がないので勇気を出して、福引の
お兄さんに「尾道ラーメンてどこにお店があるんですか?」と聞いてみた。
どうやらラーメン屋の多い道は違うらしい。雨は依然降ってたんだけど、
ラーメン屋のために雨の中を海沿いの通りに出てみた。あった、ラーメン屋が
ぽつりぽつりとある。どこがおいしいか全く解らないので、最初に見つけた
店に入って一番シンプルなラーメンを頼んだ。セオリーが解らないんだもん。
ラーメンは、あっさりしたしょうゆ味でけっこうおいしかった。…全国的に
有名になるレベルとは思えなかったけれど(他の店はどうなんだろう)
お腹も満足になったし雨も引いてきたので、海沿いの道を歩いて駅へ向かった。
すると、対岸に映画「男達のYAMATO」で使われたロケセットが見える。
こちらから所要時間3分料金100円5分置きに運行という船もあって、
いかにも手軽だったので行ってみることにした。実は広島に来る前、職場の
女性が、ダンナがYAMATOの影響で来たいと言っていたと聞いていて、もうじき
封切なのも知っていたが、私自身は特に興味がなかったので見るつもりも
なかった。でも帰りの新幹線まで1時間弱、せっかくだから観に行こうと
いうことになった。対岸の島に着いてから無料バスに乗り換えてロケセットへ。
使われなくなった造船所の跡地の間を通って、戦艦大和の前半分のセットへ
到着。おお、けっこうハリボテチック!まずベストカメラポイントへ案内
される。私は旅先で人物を撮らない主義なので人を避けて撮っていたら、
客の代わりに写真を撮ってくれるスタッフのお兄さんが「行きますよ〜、
はい、ヤマト」と合図を送っていた。さりげない商売根性が面白い(笑)
その後は、見学料を払って大和のセットの中へ。父と祖父に見せようと、
あちこちからセットを撮ってみた。…が、いかんせん寒い。連れを引き
離してけっこうなスピードで見て回った。つか、大和のセットより造船所の
機械の方が興味津々でドックとか巨大クレーンを撮ってみたり。スタッフの
おじちゃんに「そっち撮るの?」みたいなこと言われたが、こっちの方が
はるかに物珍しくて興味をそそられるよ。その後、メイキングビデオを見て
みた。ヤバイ、戦争モノって苦手なのよ泣きそう(><;)
土産物屋で映画のガラが入ったお菓子を買い、またバスに乗って船着場に
戻ってきた。また船に乗って地上に到着。尾道駅から一路、新幹線へ乗る
ために福山へ。本当は広島から乗るチケットなんだけど、尾道からは福山の
方が近いので福山行くことにしたのだ。駅員さんもアバウトで全然平気です
よ〜とか言ってくれたし。ってことで20分ほどで福山駅到着。新幹線の
ホームに上ってみると、すぐ近くに立派な福山城を発見。いいな〜入って
みたいvv そしてちょっと遠くにノートルダム張りの見事な大聖堂が!
えぇええ何アレ!? 見てみたい!後で調べてみたら結婚式場だったんだけど、
遠目にもマジに見事なカテドラルで感動しました。うわ〜中入ってみたいv
しかも福山はバラが有名らしくバラ風呂入浴剤とか売ってた。うわ胡散臭。
しかしホームから覗いただけでも福山楽しげだったので、今度ちょっと
来てみたいなぁと思った。旅行客が福山に目をつけるなんて滅多にない
だろう。福山行きが付いてるプランなんてないかも(涙)
帰りの新幹線はよく寝た。皆、こんな旅になるとは思えないほどよく歩いた
のでへとへとだ。特に尾道は寒かったし。それになんだか奇岩ばっかり見て
回った気がする。特に趣味じゃないんだけど、オカシイな。
さらにこれで明日から普通に仕事ってのがまたキツい。
とりあえず筋肉痛にならないといいんだけど(汗)



2005年12月03日(土) 瀬戸内奇岩紀行・2


今日のスケジュールはけっこう立て込んでいるので早起きした。私は
朝風呂に入りたかったので6時に起き、一人で最上階の展望浴場へ向かう。
海が一望出来ることがウリの展望だったが、6時ではまだ朝が明け切って
おらず、昨晩と同じ暗いままだった…。
7時からという朝食バイキングにきっかり7時に向かうと、やはりまだ
早いらしくて人がまばらだった。30分で食事を終えると、部屋に戻って
身支度を調え、8時過ぎにはホテルを出ていた。そのまま海沿いに
厳島神社へ向かって歩き出す。海が綺麗、鳥居が見えるのでもう有頂天。
朝も早よからシカもうろうろしていて可愛い。大鳥居の前まで来ると、
狛犬も鳥居もさすがの圧巻で感動した。しかも朝なので人気もない。
無人の所をばっちり撮ろうとしたら、鳥居の前に若い男が二人、なかなか
写真を撮ろうとしない。撮る方が上手くカメラを操れないのか、もたもた
しているのだ(いちゃいちゃだったかも)。彼等がどいたら撮ろうとして
いた私は内心「なんだこのホモ、早くどけ」と殺気立った。「早朝から男
二人で厳島かよ、何考えてんだ?」とか。日頃、彼等のような人種を楽しく
見物しているクセに、今日に限って心が狭くなった。だって本当に邪魔
なんだもん。しかも彼等がどくのを待っているうちに向かいから人も来て
しまうし、ホントホモカップルって迷惑よねぇ、といったカンジだ。
いやそれはいいとして厳島神社。
社殿に来るとその偉容にますます感動。やはりまだ朝が早いので人も
まばらだし、絶好の撮影日和だ。朝4時半に干潮をむかえた後なので、
水も少なくて人が復旧工事のために歩いている。
回廊を歩きながら写真を撮った。社殿の朱色と紅葉が綺麗だ。しかもまた
狛犬の立派なこと。この堂々とした姿かたちは狛犬マニアをうならせる
はずだ。ところで能舞台の近くで海面を覗き込んだところ、小さなフグが
たくさん泳いでいた。可愛い!山育ちには海面のフグ見るだけでも感動
ひとしおだ。
神社を出た後、なんとなく弥山ロープウェー乗り場へ向かった。その
途中で、今年最後の紅葉を見物する。散った紅葉のはが地面で錦絵に
なっていて、すごい綺麗だ。
乗り場まで来たので、なんとなく上がってみることにした。変わった岩とか
消えない火とかあるらしいし。ロープウェーは8人乗りの小型な物がどん
どんやってくるタイプだった。一人客なら一人で乗せてくれていたので、
友人達と気兼ねなく乗り込む。ロープウェーからの景色も素晴らしかった。
山々の紅葉と、その向こうに見える瀬戸内海がまた素敵。10分ほどかけて
昇った後、また乗り換えた。今度は大人数用だ。そこに押し込められ
て山頂到着。猿が居るので荷物はロッカーに預けて下さいというので、
ロッカーに荷物を預けてデジカメだけ持って外に出た。
シカサル天国。岩天国。
岩場の間をシカとサルがうろうろしているからだが、その岩がまた変わった
形をしているものばかりで、岩マニアもうならせる逸品ばかり。たまに岩場の
影に大きな牡鹿が潜んでいたりしてドキドキしながら山頂目指して歩き始めた。
標識では徒歩30分。どうして途中で誰も止めようと言わなかったのか不思議
だが、とにかく30分以上かけて山頂へ着いた。私はといえばスカートに
ブーツで、途中行き交う人々は皆ハイキングスタイルなのに明らかに浮いて
いる。それよりも岩々の間が歩きづらい。これまでの山で、荷物を担いで
つづら折りを昇ったり(in 富良野)ヒールで山の斜面を滑り降りたり
(in 伊勢&白骨)ミュールで鍾乳洞を昇ったり(in 秋吉銅)したことは
あったが、また戦歴を重ねてしまった気分だ。ブーツで岩山ハイキング。
言うまでもなく、オシャレブーツは足首の自由度が低いので岩山向きでは
ない。こんなことなら先日スカート買うんじゃなかったと後悔したり
山育ちで良かったと安堵したりしつつ、とにかく昇り切った。もちろん
道中、奇岩を撮るのも忘れない。絶対明日筋肉痛だ。山頂にはまたシカが
のんびりしていて可愛いことこの上なかったが、私達は困っていた。
水分補給したいのに、さっきロッカーに荷物を預けてきてしまったので
お金がないのだ。水もない。
しょうがないので早めに切り上げて元来た道を戻った。私は皆と別れ、
違うコースを行くことにする。どうやら弥山7不思議の一つの奇岩がある
らしい。干満岩、という名の岩だった。大きな岩の手前に穴の空いた小さな
岩があって、そこに海の満ち欠けに合わせて水が溜まるらしい。スゴイ
大自然の神秘だ。
全く案内がないのでドキドキしながら一人で山を下りてくると、途中に
あったお寺に合流した。それにしてもブーツは登りより下りがキツイ。
やっぱりどうしても足首があまり曲がらないので、斜面で体を支えられない
のだ。結果、ほとんど小走りで斜面を掛け下りて来るはめになった。嗚呼、
軍隊の訓練ってこんなものなのかしらとか思いながら息荒く山頂の液に到着。
途中で行き会った外人カップルなんか、一人小走りでふもとへ向かう
ハイキングルックじゃない普通のカッコした女をさぞ奇妙に思っただろう。
先に出た私が後から戻って来たので、連れが随分と心配していた。駆けたのに、
途中獣道に入り込んで引き返した時間が余計だったらしい(当たり前)
ロープウェーで再び山のふもとに戻ってきた。今度は違うルートを辿って
ホテルへ戻ることにした。途中で、昨日宿で会った可愛い親子連れとすれ
違うも挨拶しそこなう。私は人の顔を覚えるのが苦手なので、連れに確認を
取っているうちにすれ違ってしまったのだ。私は赤ちゃんの顔しか覚えて
いなかったのだが、連れが「いや、あの父親の頭の寂しさは間違いないよ」
と細かい部分を指摘していた。だったら間違いないだろう。
今度は五重塔へ行ってみた。逆光にもめげず物陰から撮影しているアマ
カメラマンの隣に陣取って私も撮影する。その後は土産物街をぶらぶら
探索してホテルへ向かった。オシャレなデザインの醤油屋があって、連れ
達は配送手配までしてその醤油を買っていたが、果たしておいしいのやら。
だって宮島の醤油がおいしいなんて聞いたことないし。ちなみにお昼は
カキと並ぶ宮島名物アナゴ、の入ったアナゴうどんを食べた。薄味で
おいしかったv
今度こそホテルに戻り、預かっていてもらった荷物を持って船着き場へ。
案内所で色々特典がもらえるというのをすっかり忘れていて、帰る今に
なって特典をもらったのだがこれまた凄かった。紅葉の種と、広島ハンド
ブック。この本が小型のハードカバーで邪魔臭いのなんの。中は有名作家が
広島を書いた小説やエッセイで、それなりに面白い内容なのだろうけれど
いかんせん邪魔だった。広島は今「ええじゃん広島デスティネーション
キャンペーン」という、広島県民もほとんど知らない意味不明の町おこしを
しているので、それの関連なのだろう。努力は認めるけど邪魔だってば。
お船に乗って本州へ戻った。さらば宮島。昨日は夜に着いたので全く
見えなかったが、昼間なのでカモメも沢山いて景色もよくて風も心地
よかった。
さてお次は山口の錦帯橋である。他県と言っても宮島口からわずか20分
ほどで到着した。海沿いの線路も景色がよくて楽しかったし。岩国駅を
降りると、とりあえず観光案内所へ行ってみた。案内所では錦帯橋行の
バスと通行料をパックで売っていて、お得だったのでそれを購入した。
岩国城へのロープウェーとお城も巡れるセット券もあったが、さっき
ロープウェー乗ってきたばかりだし時間も押していたので、とりあえず
橋を渡りに行くだけにした。
バスに揺られること15分。錦帯橋は、姿は有名なクセに名前はあまり
知られていない変な橋だ。ホラよくサスペンスドラマか三陽地方の
ポスターによく出てくる太鼓橋あるじゃん、あれあれ。橋の入り口で
通行券を見せ、橋を渡り始めた。川の上流も下流も、近所の田舎そっくり
だったが、橋の見事さは到底かなわない。渡った後は川岸に下りて下から
見上げてみたりと、色んな角度から見たがとにかく立派だった。
橋を渡った後はなぜかソフトクリームのお店が幅を利かせていた。
寒いんだから食べる人も少ないだろうに、いつまでコレで売るつもり
なんだろう。ここでも紅葉を見たり、水を抜いた寂しいだけの公園を
見たり神社へ行ってみたりふらふらした。山の上に岩国城が見えたが
ロープウェーを降りて「徒歩5分」の案内ではとても辿り着けない距離に
見えた。さっき弥山でだまされてるので疑り深くなっている。岩国は
そこかしこにネコが居て可愛かった。しかも逃げないんだものv
暗くなる前にもう一度橋を渡ろうと来た道を戻った。帰りだって橋に
大した違いはないのだが、橋の太鼓具合を撮っているうちにまたホモ
カップルの邪魔が入った。若い男同士がゆっくり歩いて来る。彼等が
視界に入らなくなったら撮ろうと構えていた私は、そののんびりさにまた
殺気を募らせてしまった。案の定、奴らが退くのを待っていたらまた人が
来てしまってタイミングを逃す。なんなの山陽!? ホモは山陽の観光地に
遊びに来るものなの!?思いがけず一日で2組もカップルを見たので、
そういう扱いにさせて頂きました。
駅へ戻るとすっかり暗くなっていて、1時間ちょいかけて広島へ戻った。
今日は広島市内に泊まるのだ。岩国にあまり居なかったので、幸い7時前に
ホテルに到着。さすがに朝から動いて疲れたので、少し休んでから夕食を
食べに外に出た。これがまた寒い!市街にある「お好み共和国」という、
お好み焼き屋が乱立する場所へ行こうかという話にもなったんだけど、
寒いから駅中のお店で澄ませることにした。
繁盛しているお店に入ったら、カウンターでおばちゃんが目の前で焼いて
くれた。うどん入りがおいしかったv
腹もふくれて部屋に戻ると、明日もあるので早々に寝ることにした。
連れもだいぶお疲れだったし。やだなぁ明日は寒いらしい。



2005年12月02日(金) 瀬戸内奇岩紀行・1


どうしても休めなかったので午前中会社に行き、1時半に終わらせて10分で
会社を飛び出した。そのままJRに乗って東京駅に到着、14:13発ののぞみに
乗り込む。座席には既に本日の連れが二人とも座っていた。去年、山陰へ
一緒に旅行に行った二人組みと、今回は山陽地方へ旅行へ行くのだ。
山陽は、6月に岡山へ行ったので半年ぶり。つか、半年の間に2回とは
我ながら凄い山陽好きっぽい。そういう訳でもないんだけど、ちょうどこの
二人と遊んでいた時に「宮島行きたいよね」という話になり、前回山陰に
行った時、岩国行けなかったので「どうせなら岩国にも行きたいし」という
話になり「それなら尾道で猫とラーメンも外せまい」と結局山陽地方ぶらり
旅という話になった。本当はもっと早めに行きたかったんだけど、秋は
ベストシーズンで混雑している上、値段も高いのでじっくり安くなるのを
待っていたら12月になってしまった。寒くなきゃいいけど…。
さて広島は遠い。2時過ぎの電車に乗り、のんびりまったりしていても
約4時間かかるのだ。連れが最新版るるぶを買ってきてくれていたので
それを見ながら浜名湖を通り過ぎ、更にキオスクで買ったというデスノと
ブリーチの新刊も読んでいたら京都を過ぎたがまだ着かない。…つかさ、
旅先でマンガ買うなよ(読ませてもらったけど)しかもブリーチはいいんだ
けど、デスノは文字が細かいのでじっと読んでいたら気持ち悪くなって
しまった。今日ののぞみはちょっと揺れが激しいぞ。
マンガも読み終わり、うたた寝をしてもまだ広島は遠い。辺りを暗くなって
きて、もう夜じゃんという時間にようやくのぞみは広島へ到着した。さて
ここからまた在来線に乗って宮島口まで向かう。6時過ぎて帰宅ラッシュに
巻き込まれながら快速に乗り、宮島口で降りた。暗いから海が近いかどうか
解んないや。そのままJR汽船に乗り込んだ。出発までまだ時間があるので
新幹線の中でチョイスしておいた宴会場所へ電話して予約を入れることに
した。…繋がらない。おのれFO○Aめ、広島の海の上じゃ東京へは繋げ
ならないというのか。何度かトライしているうちにようやく居酒屋へ繋がり
年末の忘年会の予約を入れることに成功した。…しかし広島くんだりまで
来て都内の飲み屋に電話せにゃならんとは…(−−;
本当に暗いのでどこをどう走っているのか解らないまま船に乗り、桟橋に
到着。どうやらここが宮島らしい。初めて来る場所なので地理も解らないし
暗すぎるし、宿が桟橋から徒歩1分の旅館で良かった。
7時半にようやく宿到着。入った途端に名前を呼ばれたから、どうやら
私達が本日最後の客らしい。「夕食は8時からでいいですね」と選択肢の
ない確認をされ「ウェルカムドリンクをどうぞ」と無人のバーカウンターへ
案内され、勝手にお茶を飲んで部屋に入った。…おお、ナイス海側の部屋!
…が、暗くて海なんだか解らないよ(涙)
荷物を降ろし旅装を解いて、足を伸ばしてちょっとしてから夕食会場へ
向かった。夕食はくどいくらいのかき尽くしだった。私はカキフライなら
食べられるけど生ガキは苦手なのだ。あの生臭さが耐えられない(><;)
だが、勇気を出してカキの炊き込みご飯を食べたらなんか食べられた。
カキ鍋もカキの潜んだ茶碗蒸しも頑張って食べた。だがまだ次から次へと
カキが出てくる。ようやくカキフライが出た時にはほっとして食べたが
何しろ量が多いので全部カキを食べる必要がどこにある、とにわかに
正気づいて途中からカキだけ残すようになってしまった。ごめんよカキ。
実はこの後、9:15からクルージングに繰り出すので、けっこう急いで
食べていたのだが、何しろ量が多い。その上、斜め向かいの親子連れの
子供がこっちへハイハイして来るのをムゲにも出来ず、かまっていたら
更に忙しいことになってしまった。確かに子供は可愛い。愛らしい笑みを
浮かべてこっちへ突進して来たら無視するわけにもいかないじゃないか。
ってことで、とりあえずお膳にぶつからないように見守りつつも、頭は
食事を食べ終わることに集中という、なんとも落ち着かない食事になって
しまった。最後の方は赤ちゃんのお母さんが、ハイハイして行こうとする
子供の両足を引っ張って「はい戻っておいで〜」とずりずりと引き戻すという
可愛いことをしていて助かったが、それさえも笑顔で見守り「可愛いですね」
などと相づちを打っていたのですっかり味も解らなくなってしまった。
さてなんとか食事も完食し、部屋に戻ってバックを持つと外に出た。
さっきの桟橋から10歩程離れた所からクルージングが出ると聞き、場所は
よく解らないけれどとりあえず歩いてきてみると小型バスから降りてくる
客がずらり。どうやら他のホテルがクルージングのために小型バスで客を
運んで来たらしい。桟橋へ向かうとまた最後の客だったらしく「牛良様
ですね」と言われて中に乗り込んだ。…すみませんねいつも最後で。
遊覧船に乗り込むとすぐに出発した。これからかの有名な宮島の鳥居を
観に行くのだ。この時間はちょうど満潮で、クルージングには最適らしい。
満潮だから水が多くて大揺れするという意味で最適なら大好物だ。
船内を暗くして船頭さんの説明を聞きながら鳥居までやってきた。そこで
止まり、船内でお参りをしてから鳥居をくぐった。いっせいにシャッターが
切られる。私も頑張って撮ってみたが、ナイトモードにしてもどうも上手く
撮れないので目で見て楽しむことにした。海上にライトアップされた鳥居、
綺麗だな〜v だいたい海の中に鳥居を作るという行為がスゴイ。海面が
上がれば浮力が働くし、海水では劣化も激しいだろう。絶対に、地面に作る
以上に難しいに違いない。昔の匠はスゴイなぁ。しばらく鳥居付近で停泊
した後、ゆっくりと桟橋に戻ってきた。は〜いいもの見せてもらったわv
宿が近所なのを幸い、ゆっくり歩いて宿に戻った。今になって気付いたが、
夜なのにシカがのんびり歩いていてちょっとビックリ。奈良のシカは凶暴
らしいので、どうも気後れしてしまう。
部屋に戻ると布団が敷いてあった。宿に着いてからちっともゆっくりして
いないので、しばらく布団の上でまったりする。その後、あまり遅くならない
うちに最上階の大浴場へ行った。私は、久しぶりに体重計に乗ったらいまだ
かつて見たこともない体重になっていたのに焦り、長風呂することにした。
お風呂からは海がよく見えるようだが、やはりここでも暗くて何も見えなかった。
一時間ほど風呂に浸かり、外で冷水を飲んで水分補給し、部屋に戻って
ごろごろした後、眠りについた。何しろ夜の行事が多かったので、特に
無駄な時間は過ごしていなくても12時過ぎていた。明日も早起きする予定
なので早く寝なきゃ(><)


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