2008年11月30日(日)



【からっぽ】


空っぽなのに 哀しいなんて
空っぽなのに 虚しいなんて


笑顔がこぼれて
楽しいと思える毎日でも
どこかに孤独が残ったまま


ふと気付けば寂しいと
常に思っている自分が居る


バカみたいだ
空っぽになれば楽になれると思ったけれど
いざココに立ってみれば
孤独が深くなるだけだった
たった一人の寂しさが胸に詰まるだけだった


神様 こんな心なんてボクは要らなかった





2008年11月16日(日)



【恋しい】


恋しい人なんか居ない
好きな人なんか居ない
居たって辛いだけなんだもの


なのに無性に時々誰かに
誰でも良いから
大きな手をした
暖かい手をした
誰かに
甘えて甘えて甘えて
甘くて解けちゃうよってくらい
甘やかして欲しくなるよ


我侭言って頬膨らませて
それに誰かさんは苦笑しながら
困ったように笑って、優しく頬を撫でて
それから浴びるようにキスを貰って
バカみたいにキスをねだって
ただただ優しく頭を撫でて欲しいよ
ただただ優しくそっと抱き締めて欲しいよ


何もしなくて良いから
無理しすぎなんだよ馬鹿って笑って
頭撫でて抱っこして欲しいよ


恋しい人なんて今いないのに
どうして願うのはこんな事ばかり
馬鹿みたいな夢物語


ごつごつした優しくて暖かい手の
”誰かさん”を
ほんとは今でもずっと探してるんだ


恋しい 恋しい どこかに居る 誰かさん





2008年11月13日(木)



【願い事】


嘆く事にも飽きて
空をただ眺めるだけの僕に
命なんかもう必要ないんだ


その瞬間は
きっと幸せに笑って逝くから
神様どうか僕の命を誰かにあげてよ


悲しみにくれるあの子に
絶望のふちの誰かに
過去の僕でも在る
ひとりぼっちの誰かに


このまま朽ちていく位なら
最後くらい誰かの為に生きて
誰かの為に死んで行きたい


気にしなくて良いんだ、って笑って
驚く頬を優しく撫でて
誰かを守って死んで行きたい


小さな僕の願い事






 


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