2006年07月31日(月)
【誰か】 誰かに縋って 誰かに頼って 誰かに依存して そうしないと 今の僕が成り立たない 本当はその現実こそが 壊したい壁そのものなのに 解っているんだ だからどうか 責め立てないでくれないか 一人で生きたい 孤独でも淋しくてもそれを選びたいのに 選べない今が とても情けなくて 泣きそうになるよ 2006年07月30日(日) 【瞳】 目を閉じて 全てを遮断して 自分とだけの会話を 忘れないで行きたいんだ すぐに間違うから すぐに見誤るから 眩しいものに惑わされて 何時でも僕はふらふらしてる だから目を閉じて 全てを閉じて 僕は僕だけの世界を忘れないように そうして たった独りでも 生きていけるように 2006年07月28日(金) 【暗闇】 暗闇にいる僕に 希望の詩はきっと詠えまい 全ての言葉はきっと空回りして 誰にも届かずに消えていくだろう 誰にもなににも残さずに ただ消えていくだろう この立ち位置からは 結局その場所からの景色しか見えない 360度世界を見回してみても 限界は何時だって僕の足元に在る 暗闇に囚われたままの僕では 地面に はいつくばったこの場所から 決して届かない空を見上げて 虚しい気持ちを詠うことしか出来ない ただ 悲しく淋しく独りで 届くことの無い誰かの希望を 眺める事しか出来ない 2006年07月27日(木) 【欲望】 なれやしないのに 欲望が顔をひょっこり出すよ 情けないボクは それに流されて 叶わない夢を今日も見る 流された先で ふと己の身の程を知る そうしてハッと気づくんだ 夢は叶わないから夢なのに なれやしない なれやしないんだ 元々空っぽなボクは きっとあそこにはたどり着けない 眩しいそこには きっと たどり着けない 2006年07月26日(水) 【救い】 息を止めたい この世に 救いが無いのなら いっその事 ほら 息を止めてしまって 生きる事を放棄したい 朝目覚めなくても良いのに なんてそんな事を思いながら 毎晩眠りについている 情けなくても 無様でも もうどうだっていい 全てを殴り捨ててボクは旅立ちたい たとえそれが堕落の道でも 2006年07月25日(火) 【立ち竦んだ】 欲望のままに 手を伸ばし続けた先は ただの暗黒だったから ボクは思わず立ち竦んだ なんて事だろう あれも これも それも どれも ボクの完全にはなりえない 成り損ないのまま 中途半端なまま在るだけで 極められたものなんて ボクには何一つ無かった その現実に 今 唐突に気付く ああ 暗い 世界が暗い どれを選べば良いのか解らない 途方に暮れてボクは立ち竦む 何にも手を伸ばす事が出来ずに ただ 立ち竦む 2006年07月24日(月) 【テノヒラ】 手を繋いで 心がホッとする 手を離して 胸がギュッとなる テノヒラから伝わる愛が どうかボクだけじゃなくて 君にも伝わっていますように この温もりがどうか ボクだけのものでありませんように 2006年07月23日(日) 【ひとりよがり】 独りよがりな恋をしました ろくに話せなくて 見るだけで満足で 貴方には笑っていて欲しくて 一人相撲な恋をしました きっと触れ合う事はなくて 楽しく過ごした日々も一瞬で 貴方は私を記憶に隅にすら 留めていないだろう 寂しい恋をしました 2006年07月22日(土) 【キミ】 遠くなってしまったキミは これから何を想い 何を愛し 誰と過ごすだろう 経験値の低いボクでは キミの相手は出来なかった それがとても寂しくてたまらない ボクは話を聴くことしか 出来なかったね 悩むキミへの助言なんて 何も言えなかった 当たり前の正論しか吐けなかった そもそもキミの経験した全てを ボクはまだ経験していないのだから キミの気持ちなど解るわけが無いのだ 無粋な事を聴きそうになる口を 必死で抑えた 本当は荒れ狂う心のうちを隠して 必死で笑顔を作り茶化して笑った ねえ 寂しいけれど 確信してしまったよ キミとボクはとても遠くなってしまった こうして 今 感じてしまう事自体がその証明なんだ 遠くなってしまった とても とても 寂しいけれど 心が とても遠くなってしまった もうボク等は違うものを見、違うものを感じ 違う世界で笑って生きているのだ 上辺だけで仲良いフリのまま 中では何も解り合えないボク等に もうきっと未来は無い いつかキミに追いつきたかった 連絡を絶つボクをどうか忘れて下さい 2006年07月21日(金) 【おとな】 ボクは 大人になりたかった ちゃんと仕事をして 我慢も忍耐も出来て 不条理な事にも 勇敢に 立ちむかっていけるような 理想かもしれない大人に ボクは なりたかった 今のボクは 過去のボクが 望みもしなかった所に居て だけどそれをどうしても 受け止める事が出来なくて ただ 泣いて喚いて 子供のように駄々を捏ねているんだ ひどく 情けない事だけれど 2006年07月20日(木) 【バラバラ】 感情が バラバラに 引き裂かれていく気がする あれがしたい これがしたい あれもしたい 欲望ばかり膨らんで 全然追いつかない現実に 僕はいつも 不平不満を口にするばかりで 気付けば 変わる事の出来ない 弱い 自分が在るだけで それに気付いた時 どうしようもなく 情けなくて 哀しくて 悔しくて 立ち竦んだまま動けなくなるんだ 欲望ばかりが僕の胸を覆って バラバラに感情が零れていく 何を優先すべきが道を見失って 真っ暗な中に ただ一人佇んで なにも なにも なにも 結局は選べずに 僕の願いはどれもバラバラに朽ちて 壊れて 消えて 跡形も無く僕から失われていくのだ いま 無性に泣きたい 2006年07月19日(水) 【雷鳴】 ごろごろと空が怒ってる どんより雲に時々光がほとばしる カミナリ様におへそを取られちゃう! なんて脅かされて 一生懸命おなかを手で押さえる 幼子の姿 あれは 誰? なんて 尊くて なんて 幼かったのか 純粋に全てを信じて 世界は全て味方だと思ってた 敵なんて居なくて 誰もが優しくしてくれるのだと バカみたいに 信じてた アタシのおへそは いつの間にかカミナリ様に 捕られてしまったンだ 人間が一番大事にしなきゃいけないものを アタシはきっと失くしてしまった いつかのあの雷鳴が鳴り響く雨の中 泣きながら走った あの時に 2006年07月18日(火) 【しとしと】 穏やかに降り続ける雨に 何故だか心洗われて 穏やかな気分で 窓から外を眺めてみる 走る車 撥ねる雨水 黄色い傘を差して はしゃぐ 小学生 世界は動いている 僕が望もうと 望まなくとも 時間は動いていく きっと 僕だけを 置いてけぼりにして しとしと降り続ける雨は 僕を小さくたしなめる様 僕を優しく慰めるよう ゆっくりと僕は目を閉じる 今はどうか雨音だけの世界に浸らせて 色んな煩い雑踏は邪魔なだけだから しとしと しとしと 優しく降り続ける君だけに 今は僕の愛を捧ごう 2006年07月17日(月) 【キス】 どうせなら この恋を 貴方のキスで終わらせて 始まる事さえも許されなかった 愚かだった私の若さが 今はただ 眩しく見えて 答えなど無い生活におぼれて ただ快楽に呑まれて幸せで だけどふと気付けば何もかもを 失っている事に気付いたの 遅すぎたね 傷つけ過ぎてしまったね 貴方の為に流す涙は もう零さないと決めたから サヨウナラの変わりに どうか貴方のキスで終わらせて 2006年07月16日(日) 【サッカーボール】 ずっと近くで見つめていた 誰よりも近くで見つめていた 私にはその自信がある だって一緒に駆けていたんだもの あの眩しい夏の日 汗が滴り落ちる暑さの中 君と一緒に 私はあのボールを追い掛けていた 必死で君の背中を追いかけて 必死で追いつこうと頑張って 楽しくて仕方なかったあの頃 ねえ 無邪気に笑いあえたあの頃には もう戻れなくなってしまったけれど 後悔はしていないんだ サッカーボールじゃなくて 今度は君を追いかける事にしたから 好きだよと笑いかける私に ビックリした君の顔 まだ脳裏に焼きついてて少しだけ笑える 不思議と 恐怖は無いんだ 君のはにかんだ顔も笑った顔も 怒った顔も、悔しい顔も 私は 全部知ってるから これからもきっと 傍に居られると 信じてるから 2006年07月15日(土) 【雨】 土砂降りの中、傘も差さずに走ったよ 履いてたヒールを手に掴んで 右手にはバックを持って 激しく打ち付ける雨の中 裸足で、走ったよ 人の目なんてどうでも良かった 泣きたい訳でもなかった ただ 走りたかった 我武者羅に 何かから逃げるように 雨はそんな私を責めるように濡らして 頭から下までびしょ濡れになった シートが濡れるのも気にせず 車の中に滑り込む 息を少しだけ整えたら なんだか笑ってしまった 人ってどんな時でも笑えるんだ ただそう静かに思って 裸足のままにアクセルを踏み込んだ |