2006年01月26日(木)
【削りとられる】 それは精神力とか なんとも言えない 生きる気力そのもの あっという間に削り取られる 憂鬱に、憂鬱を重ね 息すらしていたくないと ベッドから天井を見る この先に なにもないと 何も 無いのだと 知っている筈なのに それでも、どうして僕は こうして 手を伸ばしてしまうのだろう また ほら 削り取られた ぼくの息吹 2006年01月20日(金) 【走れ!】 うだうだうだ悩んでるから 気持ちだってへこんで来るのさ マイナスばかり思い浮かべて 一体何が残るって言うんだい? 決めた事なら貫けばいい だけど無理しない程度に さあ 走れ! 立ち止まってばっかりだから 走る意味さえ忘れたんだろ バカだな 子猫ちゃん それは逃げる為じゃないよ 走るのは振り切るタメなのさ 自分の 弱さ全部をね 振り切って 逃げ切って さあ マイナス思考につかまる前に 走れ! 2006年01月17日(火) 【羽ばたく】 僕の秘密を教えてあげる ねえ 飛べるっていったら 君は信じる? 笑いかけて 問いかけて ねえ 僕に 笑顔をどうか向けて それだけで 僕は魔法を使えるようになるんだよ 君限定だけれど ねえ、君も一緒に飛ぼう? 2006年01月16日(月) 【いき】 息を止めるわ この世に未練など 欲しくないから なのに 手を繋ごうとするのは誰? 優しさなど欲しくないのに 笑いかけるあなたは 誰? 泣きそうになるよ 人に 他人に 傷つけるだけだと思ってた 生きてはいけないのだと いつからか思い込んでいた 希望は いつだってここに眠っていた ほら いきが 聴こえる 優しい その 息吹が 2006年01月15日(日) 【ナイフ】 さあ その手に 握り締めたナイフで 私の喉を掻き切って 血しぶきはあっという間に 貴方を赤く染めるでしょう そうして私の赤い呪いは 貴方を静かに蝕んで いずれこの地へと足を運ばせましょう 私はそれをゆうるりと ここで生首をヒトツ持ちながら 貴方を待ちましょう さあ そのナイフで 私の身勝手な愛を受ければ良い 2006年01月14日(土) 【せつない】 ぼんやりとした目で ずっと空を見ていた 熱があるのは きっと気のせいで 君が隣に居ないのも きっと 気のせいで じとり と汗をかく肌が すこし だけ 寒い 意識が遠のく中で 君の優しさだけを思い出しては せつなく なった 2006年01月13日(金) 【魔】 逢魔ヶ時の蒼い世界で 君に逢いに走る僕の姿は 誰にもきっと見えやしない 息を切らして 苦しい中で 真っ青な顔の僕は滑稽だろう だけど それでも 足を止めないのは この蒼い世界で たった一人孤独な君に 僕だけが 世界で唯一僕だけが 逢いにいけるから そう、 知っているから 君よ どうか待っていて 君が たとえ魔だとしても 僕は構いはしないから どうか 一緒に この蒼い世界の 先へ行こう 2006年01月12日(木) 【底なし】 ここは 底なしの沼 ずるずると 堕ちて 底が無い 闇に 囚われた 下も 上も 見えない中で かき寄せる腕すら感覚が無い 自分の身体を 自分で抱きしめてみて やっと それで気付く まだ 生きているのだと いっその事 息を止めてから 放り投げてくれればよかったのに 神様 それともこの底なし沼の 真っ暗な中で 孤独で死んで行くのが 僕への 罰なのですか 2006年01月11日(水) 【いのり】 ただ祈るのは 自分の無力さを 嘆いたまま きっと 何も出来ないだろう事を 知っているから 愚かな僕は 祈る事しか出来ないで居る 泣きそうなまま夜空を仰いだ 2006年01月10日(火) 【終わり】 終わりを選ぼう ずっと続くわけが無かった こんな関係 永遠なんて無いのだと もうとっくの昔に気付いていた 貴方の嘘はとても甘美だったけれど 同時にとても哀しい嘘の味がした どうせならドラマのように 通り沿いのおしゃれなカフェで 貴方にお水をぶちまけて 威勢のいい啖呵をきってみたい ものだけれど それはきっと夢で終わるわ 静かに馴れた動作で親指が 貴方の番号を探し出す 2006年01月09日(月) 【にがい】 にがいのは 嫌い コーヒーも タバコも 嫌い その後のキスは もっと 嫌い だけど拒めないね 悲しい事に 携帯が鳴るのを 貴方は無視して 私は何かを感じ取る なのに、拒めないよ 好きだから 貴方との恋は とても とても にがい味 2006年01月08日(日) 【よわさ】 零れ落ちる弱さ 必死で抱え込んだ 無くなったら 空っぽになってしまう こんなものでも 無いと困る 寂しくなってしまう 弱さも愛おしいと 彼方は言ってくれた 嬉しかった 涙が出た 今、彼方はもう遠くへ 手の届かない場所へ 行ってしまったけれど その言葉は私の胸で 今も優しく光を放っているよ 失くさないよ 放さないよ こんな哀しい弱さでも 私の大事な一部だと 今はそう思えるから 2006年01月07日(土) 【ねがい】 アタシが願う事は たったひとつ 君の傍にずっと居たい たった それだけ だけど 叶う事が無いのは解ってる ちいさく、一緒にいたいな そう呟いてみるけど 君は悲しそうに ただ静かに笑うだけ 困らせたい訳じゃないよ でも、こんな小さな我侭も 言えないなんてやっぱり寂しい お別れのキスをおでこにヒトツ そうして アタシの病室から とても静かに 君は姿を消した 君が残した白い羽根を アタシは両手で優しく包み込んで やっと少しだけ 泣けた 2006年01月06日(金) 【羽根】 羽根を拾った事から 君に出会えた きっと神様からの 贈り物だったんだ 窓から空ばかり見ていた 飛べたらなんて思ってた そうしたら 羽根がひとつ 落ちてきた 夢みたいに君は綺麗で 優しく笑ってくれた それがどれだけ希望だったか 君はきっと知らないね 生きる力は 君がくれた 君の笑顔が 優しさが その声が その羽根が アタシを 救ってくれた ねえ、君の羽根は アタシの夢とか希望とか未来とか そんな全てだったんだ |