2002年06月30日(日)



【コタエ】


ああ またこの壁だと正直思う

コタエはいつもシンプルに
此処から抜け出す術は
たった一本の電話

変わりたいなら変わればいいだけ
なのにまた今日も
受話器を握り締めたまま迷い続けてる

最近は友達の背中ばかり見ている気がする
前に進んでいく彼女達を羨ましくも
そして正直妬ましくも思う

自分だけが置いてけぼり
高校の頃から変われてない自分

何時もいつも変わりたいと願いながら
いざチャンスが巡ってきては
迷いに迷い結局は受話器を置いてきた

何度繰り返したのだろう?

コタエはいつもシンプルに
此処から抜け出す術は
たった 

たった一本の電話

それだけなのに





2002年06月29日(土)



【水溜り】


雨の所為でコンクリに
水溜りが出来てる

徐々に徐々に流れていく先には
下水道と言う答えが待ってる

それはまるで思考のようだと思った

積もり積もった想いは
水溜りみたいに心に刻まれて

徐々に徐々に流れていく

死という答えに

雨水や泥水が消毒されて
水道水に生まれ変わるみたいに

僕も生まれ変われたら良いのに





2002年06月28日(金)



【空の芸術作品】


窓の向こうが余りにオレンジなので
思わず開けてしまった

すい込まれるような幾重もの雲の層
夕日がすっかり隠れて
それぞれの雲の色は
オレンジから白へのグラデーション

なんて幻想的でキレイなんだろう
それはまるで空の芸術作品だった

窓を閉めても反射してるオレンジが
“頑張れ”って言ってる気がした

あたしは今日も空に励まされて生きる





2002年06月27日(木)



【涙がこぼれる前に】


消えるの
人魚が潔く泡になったように

醜いあたしを知らないままでいい

笑顔のあたしだけを
覚えていてくれれば
それでいい

あなたの記憶のどこかに羽根を落として置くから

時々その羽根を拾って
懐かしんでくれればいい

きっと涙がこぼれたら止まらないからその前に
きっとあなたに会ったら決心が鈍るからその前に

消える

人に恋した天使の掟

どうかせめて青色の羽根を
あたしだと覚えていてね

どうか覚えていてね

羽根を落としていくから
あの場所に





2002年06月26日(水)



【生きたい】


全部自分の所為なんて
周りに言われなくとも理解してる

自分から発生した事なんだよね
どれも きっと起きた物事 総て

他人の力なんて結構微量しか無いよ
誰かの力なんてあんまりかかってない

結局は自分がしたいと思ったから
この道を選んでる

誰かの所為にしたらますます惨めになるだけ

自分の過去も現在もそして未来も
自分から選んだ事を

否定せずに 批判せずに

そして

逃げずに

生きたい





2002年06月25日(火)



【無くしたもの】


趣味友

おなじ話題で
盛り上がれる友達

今となっては
新しく友達を開拓する事さえ
面倒で

けれど
寂しいと思ったりして

想いっきり馬鹿な話とか
ミーハーな話とかして
盛り上がって
キャーキャー言って
騒いで時を楽しんで

あたしが今確実に無くしたものは
きっとそんな時間とそんな歴史





2002年06月24日(月)



【硝子】


あたし壊れやすいの
硝子みたいな心なの
だから優しくして
冷たくしないで

あなた馬鹿じゃない?

たとえ割れても
硝子はその割れた破片で
誰かを傷付けてるよ

君が傷ついた分
誰かも傷ついてるよ

早くそのことに気付きなよ
悲劇ぶってないでさ






2002年06月23日(日)



【残酷】


残酷になりきれない
中途半端な僕を君は責めて良いんだよ

お願いだからそんな寂しそうに微笑まないで
きつく抱締めてしまいたくなる

責めたてて罵倒する権利が君にはある
僕を刺したって構わない
そう想うのに

今もほら目の前で静かに微笑んで
僕に優しさを分け与えて
君は自身の幸せを僕で失っている筈なのに


残酷になれないまま僕は
君に甘えて君を壊してく





2002年06月22日(土)



【降り積もる孤独】


負けそうになる
もうずっと降り続いているままの
孤独に

友達と会って笑って
楽しいと感じてるのに
何処か客観的で冷静な自分

一瞬を感じる事が出来なくて
誰かと居れば居るほど孤独が募る

どうして孤独の雪は降り続ける?

雪は解けないまま積もったまま
心の壁を造ってる

解かす太陽は雲に隠れたまま
何処に居るのかさえ解らない





2002年06月21日(金)



【煌いた】


煌いた一瞬
忘れないで

解りあえた一瞬
失くさないで


涙を超えて

言葉を越えて

動物の様に

煌いた

僕ら

忘れないで

愛があること





2002年06月20日(木)



【水】


どんなに水を飲んだって
この渇きは埋まらない

あなたの存在を
埋めるものなんて
この世に無いもの

どんなに水を欲しても
それが手に入ることなど無く

願いは零れて
蛇口から排水溝にただ
流れていくだけで

あなたは居なくて
何処にも居なくて
この世に居なくて

水が零れて
あなたとの思い出まで
零れて





2002年06月19日(水)



【懇願】


捨てないで
捨てないで

僕を捨てないで

いい子にするから
いい子になるから

捨てないで
お願い
捨てないで
捨てないで


どこかで

かすかに

あの頃のまま

泣いてる自分が

いて

何かあるたびに

噴出す

不安

根底は

此処


”捨てないで”

”僕を”





2002年06月18日(火)



【安心】


良かった

良かった

まだ感動出来る

まだ死んでない

まだアタシの心は枯れてない





2002年06月17日(月)



【おなじ】


おなじ音

おなじ言葉

おなじ軌跡


意味なんて必要ない
おなじでも構わない

今生きてる証を此処に
残し続けてるだけだから





2002年06月16日(日)



【雑音】


雑音なんて聴かなくていいの

誰もが
アナタの全てを理解してる訳無いのに
知ったか振りして嘲笑ってる

そんな馬鹿野郎ども
相手にしないで

そんな雑音
聴かないで

ただ真っ直ぐ
望む道をアナタのまま
進んでいって

雑音なんて無意味よ





2002年06月15日(土)



【痛い 痛い】


痛い

胸が
胸の奥が

まるで
焼けるみたいに

痛い

薬なんて効きゃしない

痛い

痛い

誰か救ってよ

この痛みから





2002年06月14日(金)



【クダラナイ】


馬鹿みたいだね

何が楽しいんだろうね

クダラナイよ

ホント

クダラナイ

人にちょっかいを出すより
他にやることなんて沢山あるだろうに

まぁ
別に良いけど

閉めるだけだから






2002年06月13日(木)



【自己満足】


自己満足な後悔を繰り返してる
不幸に酔って 自分に酔って

けれどそんな事
もう止めにしたいよ

何も得られないって解ったから

欲しくて欲しくて堪らない日常は
自分から取りに行かなきゃ無いんだ

あの遠くに見えてる扉まで
歩いて行くしかないんだ

この自分のままに

素直に生きて行きたい





2002年06月12日(水)



【梅雨】


梅雨になったんだって
思い出すよ
この季節

君が余りに突然
この世から不条理に
消えてしまったのも
こんな頃

もう友達同士でお墓参りすら
しなくなってしまったけれど

梅雨になると
思い出す

君と
そして半端すぎた私達の友情と
もう朧げに霞んで泣けなくなった記憶
私の自分勝手な後悔

もう
梅雨みたいに
ジメジメ泣く事は
出来ないけれど

思い出すよ
この時期
この季節に

君と過ごした淡い時間を





2002年06月11日(火)



【遠い告白】


くらくら眩暈がする

アナタが眩しすぎたから
昨日の余韻から抜け出せない

笑ってくれて構わない
愚かだと嘲笑っても構わない
この愛しさは本物だと信じてるから

輝いてるアナタが大好きです
眩しい程素敵な笑顔を見せてくれる

アナタが

大好きです






2002年06月10日(月)



【絶対】


絶対届かない

たとえ
かりに
ほんの欠片の声が
アナタに
届いたとしても

100%

絶対

報われない想いなのは解ってる

けれど
愛しいと

アナタを愛しいと

心の底から
アナタを抱締めたいと

想ってしまうこの心を
どうすればいイイの

この恋が
絶対報われない事を
アタシは理解してるのに

こんな一方通行が
報われない事を
アタシは知っているのに

何万人のファンに愛されてる

アナタを

愛しいと
愛しいと
愛しいと

叫び続ける心だけど

報われない
届かない

絶対

でも

止められない愛しさ

切なくて
切なくて

泣けてくる





2002年06月09日(日)



【勝利】


頑張って!
まるで祈りのように想った

何時の間にか夢中で
テレビに見入っていた

走って
走って
走って

ボールを
奪い取って

また
走って

決まったゴール
勝利への大いなる一歩

勝つ事が全てじゃないなんて奇麗事は
今は忘れてしまっていい

今はただこの勝利に酔いしれて





2002年06月08日(土)



【感情】


ねぇ

感情を操れなかったら
大人じゃないの?

感情を抑える事が大人なの?

感情のままに
生きてはダメなの?

感情を押し殺して
人形のように生きろと言うの

父さん

壊せと言うの

このアタシ自身を





2002年06月07日(金)



【一ミリ】


たった一ミリが
進めないなんて馬鹿な事
在る訳無い

なんて
自分を慰めてる

何言ってるの
止まってたら
進まないのよ

一ミリだって

歩かなければ
動かないのよ

景色は変わらないのよ

何もしないで
望むだけ望んで

何を願うの





2002年06月06日(木)



【サヨナラの未来】


サヨナラは別れの言葉

でも本当は死なない限り
会おうと思えば何時でも会える

会わないのは何故だろうね
会わない友達が沢山居るよ

必要ないって
まるで携帯を新機種に変える様に
簡単に友達とも別れているけど

サヨナラの未来に待つのは
擬似的だけど永久の別れと一緒

サヨナラなんて本当は言いたくない





2002年06月05日(水)



【歌】


歌って

哀しいなら
哀しい歌でイイから

歌って
声を聴かせて

泣きたいなら
泣きたい歌でイイから

歌って
声を聴かせて

一緒に哀しむから
一緒に泣くから
一緒に生きるから

歌って
歌って

どうか
あなたの声

聴かせて





2002年06月04日(火)



【星】


星になれたらと思った

月でもない 太陽でもない
そんな目立つ存在じゃない

星でいい

時に明るすぎる月光にも隠れてしまう程の
ささやかな明るさだけを持った星で

けれど
世界中でたったひとつの
宇宙中で唯一の

そんな
星になれたらと





2002年06月03日(月)



【此処は】


一体何処?

暗黒に聴いて見た
応えは勿論還って来ない

自分の言葉が反復されてる

笑っているのは誰?

すると暗闇は更に闇に融けた

自分の足元も見えないで
何が”歩いて行こう”だよ

此処は闇の中
暗闇 暗黒の中

目を凝らさずにいたら
何も得る事なんて出来ない場所

此処はそんな場所





2002年06月02日(日)



【後退中】


一歩が踏み出せないと
嘆いてばかりいたら
何時の間にか後退してた

始めにたってたあの場所から
僕は今
ずっと
ずっと
後ろに居る

何時の間にこんなに下がっていたんだろう
気付かぬ内に足が後ろに向かってた

未来に背中むけて歩いてた

過去ばかり見ていたから
前に歩く術を忘れてしまった様で

前に前にと願うほど足は後ろに向かって行って

僕の心は未だ後退中のまま





2002年06月01日(土)



【どれほど】


どれほど嘆いて
どれほど叫んで
どれほど怨んで
どれほど憎んで
どれほど嫌って
どれほど泣いて

どれほど傷つけば

あと一歩を踏み出す勇気がわいて来るの?







 


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