ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2007年04月12日(木) 代理母

きょんと夕飯の買い物に行くために支度をしておりましたら、電話がぷるぷると鳴りまして。
ナンバーを見たら、ナナです。

「もしもーし」とワタシ。
「こんばんはー」
「よーーう」
「今忙しい?」
「大丈夫だよ」

ここまではいつもどおりのやりとりです。
が、次のナナがちょっと違う。

「あ のーーぉ・・・」


Σ(°▽°)

その
歯切れの悪い
かつ甘えていつつ
申し訳なさそうな
今までも何度も聞き覚えのある感じは

「その声の感じは!」とワタシ。
「わかるー?」
「わかるー」
「(笑)頼みがあるんですけどぉー・・・」


やっぱり(´д`) 
ナナワタ黄金のワンパターンのひとつです。


「そうだと思ったよ(笑)」
「聞いてくれる?☆」

まだ用件も話さないうちにその打診かい!

「いいよ」

まだ用件も聞かないうちに返事しちゃうのかい!

「ホントー?!」
「むむ。 よ、用件は何かな」 ちょっと怯えたじょりぃ。

「●日の2時から3時頃って、時間つくれる?」
「●日?・・・・ああ、今のところ空いてるよ。大丈夫」
「よかった」
「で、なんなの?」 デエトのお誘いかなー(・∀・)<ありえないのに
「あのね? あたし、もう学校始まってるのね?」
「うん」
「で、覚悟はしていたんだけど、休んだり中抜けしたりって、全然無理そうなのよ」
「うん・・・」 なんかわかってきた気がする・・・
「で、●日なんですけどー」
「・・・うん」
「末子の授業参観に行ってもらえませんか」

キターーーーー(・∀・)ーーーーーー!

「マジで?」
「マジでお願いしているんですけど・・・」
「あー、・・・末子ちゃんはイヤじゃないかなぁ」

他の子はお母さんとかお父さんとか、せいぜいおばあちゃんとかなのに、
自分だけ「あたしの友だち」(ママの友だち、とは思っていない)が来ちゃうって、子ども心にどうなのかしらと思いまして。

「末子の希望なの。
 ママは行けないし、パパもダメだとしたら、末子誰に来てほしい?って聞いたら、
 おばあちゃんとか親戚飛び越えて『じょりぃちゃんがいい』って」



(*´∀`*)



「ならいいよ(*´∀`*)」
「ホント?!」
「うん」
「あーーー、よかったーーーー」ホントにホッとしてる様子のナナ。

「パパが今会社に確認中なの。パパが大丈夫そうならパパに頼むんだけど」
「うん」
「パパがダメだったらお願いしていい?」
「うん。でもそのときは、授業参観のなんたるかを、ちゃんと教えてね」

ワタシ何をやらかすか本当にわからないし!

「うん。それは大丈夫。ちゃんと教える。
 授業参観のあとに保護者会があるんだけど」
「それも出るの?!」
「ううん(笑) それは出なくていい。あたしも心配だし」

どういう意味だよ(°▽`°)<人に言われると腹が立ちます

「じゃあ、授業だけ見てくればいいんだね?」
「うん。そして末子を喜ばせてくれればいいのデス」

喜ばす。
参観中に歌でも歌ってあげればいいのでしょうか。

「あ、ちょっと待って。末子が代わりたがってるから」
「うん」

「もしもしー?じょりぃちゃーん?」
「そうだよーーー」
「わたしの授業参観に来てくれるのー?」
「行くよーー。楽しみだねーー」 パパの話はどうなっているんだろう、と思いつつ。
「わたしの授業見たい?」
「見たいなあ」
「あれ? ちょっと待ってね?」
「うん」

ままー、じょりぃちゃんホントに来てくれるんだよねー? と、末子ちゃんがママに話しかける声が聞こえます。
この子ってカンがすごく鋭いので、ワタシの返事に「パパは?」という迷いがあったのを感じたのかもしれません。
すごく普通に話しているつもりだったんですが。
ナナが、「パパが会社休めなかったらじょりぃちゃんに来てもらうんだよ」と説明しているのも聞こえてきました。

「もしもしーー」末子ちゃん復活。
「はーい」
「あのね、・・・パパがダメだったらじょりぃちゃんに来てもらうんだって」
「そうなんだー」
「・・・それでもいーい?」

「補欠」扱いではワタシに悪いと思ったみたいです。
あのわがままな暴れん坊がこんな風に気を遣うようになったとは。(´Д⊂)じーーーーーん

その後ナナと代わって、ナナの学校の様子など聞いてがんばれーと励ましたりして。
電話を切って、きょんと出掛けまして。

「さっきナナから電話だったんだけどさ」と、授業参観の代理を頼まれるかもなんだよ、という話をしまして。

「なんだそりゃ。ずうずうしいな!」ときょん。
「でもね、末子ちゃんのご指名なんだって。誰がいい?って聞いたらじょりぃちゃんて言ったんだって」
「あら。それは光栄ね」
「だよね(*´∀`*)」
「パパよりあなたのがいいよ。行ってやれ行ってやれ」

かわいそうなパパ。

「でもさー、服装って、何着ていけばいいのだ?」とワタシ。「いつものカッコじゃダメかなぁ」
「見当がつかないね。今ってどうなの?」
「いっそのこと着物でも着ていこうか(笑)」
「いいかも!で、髪は団子に結って頭のてっぺんで三段くらいにして留めてさ。あははははは」
「着ぐるみとかはどうだろう。子どもたちの人気者になれそうだ」
「末子ちゃんもさぞ得意な気持ちになるだろうね!」 ど、どうかなぁ・・・

その後「どんな服装で行くか」・・・でなくて「どんなコスプレで行くか」で盛り上がりました。
最後は「落ち武者ルック」に決まりました。ちゃんと頭に矢も刺して行く、と。

後でゆっくりナナに教えてもらおうとは思っているんですが。
スーツ買わないとダメなのかしら・・・。


なんだかめんどくさそうなのに、
パパが仕事休めないといいなー、なんてちょっと思ったりしています。


2007年04月04日(水) どこで寝よう

前回、じょりぃが温泉旅行2日目がいかに眠かったかという出だしで始め、話がそれましたが。

途中下車して、別の温泉街をぶらぶらしたりちょっと観光したりしようか、とナナが電車の中で言い出しまして。
それもいいよねー、と思いつつ。
もっと早く言ってくれればなー(´д`)と。
反対方向にひと駅乗れば、その駅前は温泉街だったのにー。
帰りの方向だとちょっと難しいです。
まあ、宿を出る頃はナナの体調の悪さがピークでとても寄り道する気にはなれなかったんでしょうけど。
きょんもそうなんですが、ナナも具合が悪いときってひたすらぢーーーーっと耐えているので、見ていて気の毒になります。
いっそぎゃあぎゃあ騒いでくれれば「うるせえ」と思えてこちらは楽なんですが(°▽°)
と話はそれましたが、ナナの体調が悪いことにプラスして、自分があまりにも眠かったこととで、ワタシとしてはちょっぴり躊躇。

「体調大丈夫なの?」とワタシ。
「うん。すっかり良くなった」
「ワタシのマッサージが効いたな(・∀・)」
「薬が効いてきたんじゃないかなー」 あっそ(`Д´)

「あなたがそうしたいなら、じゃあ○○あたりで降りようか」 やさしいわーワタシ。
「うん」
「でも○○だと、そこからの足がないなあ。温泉街までバスが出ているだろうか」
「駅周辺を歩くのでもいいよ。それにあたし、温泉入れないし」

そうだった(°▽°)
この人、この日の朝に生理になっていたんでした。

「駅周辺・・・なんにもないと思うよ」
「んー・・・・」

結局ワタシが乗り気でないことを察したのか「じゃ、いいや」ということになりまして。
途中、レズレズしい人たちと遭遇したりしつつ、自分たちの降りる駅まで着きまして。

「じゃ、お昼食べて帰ろうか」とワタシ。
「まだおなかすいてない」
「じゃ、家まで送ろうか?」
「うーーーーーーーん・・・・」

せっかくのお休みだったので、まだ家という現実の場には戻りたくないご様子のナナ様。

「映画行こ」とナナ。
「映画?」 ・・・ワタシ寝ちゃいそうだ・・・
「うん。ここからなら、△△市のシネコンなら割に近いでしょ?」
「映画か。  ワタシ、寝ちゃうかも」 正直に告白。
「『さくらん』か『蟲師』見ない?」
「見る!」

見たかった映画を挙げられたのでいったん眠気がふっとぶじょりぃ。
意気揚々と車を発進させましたが。

案の定、車を走らせながら、すぐに眠気は復活。
隣では「お花見もいいねー。でもどこも混んでそうだなー」とナナ。
まあ、桜と浮かれる人々を横目に、車で通り過ぎるだけのお花見もなかなかでございます。

そのうちナナも「眠いね」と言い始め。
「うん。眠い」
「どこかで寝ようか」
「そうだねえ。お茶しながらテーブルにつっぷして寝る?(笑)」
「ちゃんと横になってじっくり寝たい」
「そう言われてもね・・・カラオケボックスとか?」
「それはイヤ。落ち着かないし」
「うーーむ・・・お花見できるところに行って、横になって桜見ながらぐうぐう寝る?」
「それはいいかも」
「でもさ、あなたこのへん、ほぼ地元でしょ?
 おかあさん仲間にそんなところ見られるの恥ずかしくなあい?」

今日はお子さんどうしたの?なんて聞かれてもめんどくさいですしねえ。

「ホントだ。しかも一緒に寝てるのは年齢性別不詳の怪しい物体だしなー」
「スミマセンね(`Д´*)」 

髪ちょっと伸びたしあなたより胸大きいし立派に女に見えると思うけど!?


ぶっぶーーーー と、そのまま車を走らせておりましたら。
ナナが言いました。

「ねえ、ラブホ行こうか」



ラブホ。


って、なんだっけ?(・.・)

ああ! ラブホね!
って、ええーーーー?(*´∀`*)

「うん!」 しまった声に力が入ってしまった。
「ラブホならさ、ベッドあるし、それにDVDもあるでしょ。 映画鑑賞もできるよ☆」
「いいね!」

しかも、今走っている周辺はラブホに大変恵まれた場所であります。

「でもさ、女同士でも入れてくれるのかな、このへん」とワタシ。
「大丈夫でしょ?」 なぜか余裕のナナ。「男同士だと断られること多いらしいけど、女同士なら大丈夫」
「・・・なぜわかる」
「あたし女の子と入ったことあるし」
「何しに?(・∀・)」
「昔遊びに行く途中、宿取ってなかったのでラブホに泊まったの。すんなり泊めてくれたよ」

ふうん。

「じゃあ、マジでラブホに向かうけど?」とワタシ。
「いいよ」
「どこにしようか」
「清潔でDVDの充実してそうなとこ」  わからねえよそんなの。

が、しかし。
いくつか問題を思いつくじょりぃ。

「でもさ」
「うん?」
「今って昼間じゃん」 お昼すぎの真っ昼間でございます。
「うん」
「それでも女同士で泊めてくれるかな」
「どゆこと?」
「あなたが昔泊まったときはさ、夜で、もうどこかに泊まらなきゃって状態だったわけじゃない?」
「ああ、なるほど。事情を察して大目に見てくれたってこと?」
「そうそう。 が、今って思いっきり昼間じゃん?」
「うん」
「ラブホに入る理由がないよ(笑) あるとしたらひとつだけでしょ?
 まさか眠いし映画見たいので来たとは思わなかろう」
「そうだね」
「それにもうひとつ。もし難なく入れたとしてもさ」
「うん」
「ここって、あなたには地元じゃないですか」
「・・・ちょっとまずいかな・・・」
「けっこうまずいんじゃない?」
「やめとこうか」
「そだね」


orz


・・・せっかくナナの方が乗り気だったというのに。(目的はさておき)
自分の冷静な頭脳が憎い憎い憎い。

この後マシマロにも書きましたように、ナナが「赤福食べたい」と駄々をこね始め、「なんでもいいから甘いもの!」と要求したので急遽ミスド入りしたわけですが。

性欲と、甘いものに対する欲求は密接な関係があると、昔どこかで読んだことがあるのですが。(信憑性はわかりません)

(・∀・) さてはナナめ。
実はその気だったのでは。


と、一瞬ニヤついたりしたんですが、現在ナナは生理だという肝心なことを思い出しました。


( ´_ゝ`)いつも通りのオチか・・・


結局映画も時間が合わなくて見られず。(何してんだか)
眠い眠いとふたりして言いながら、だらだらと車を走らせ、中途半端に解散してきました。


長い割に薄い内容でスミマセン(°▽°)
それもこれも眠かったせいです。
春ですね( ^ ∀ ^ )


2007年04月03日(火) 眠い

ナナと温泉から電車で帰ってまいりまして。
ワタシは電車の中で、眠くて眠くてうとうとしっぱなしだったんですが。
で、今までも薄々思ってて、この日ハッキリしたんですけどね?
この人、ワタシがうとうとしてようと意識が飛んでようと、構わず話しかけます。
ワタシならば、話しかけてみて相手がうとうとしていたら「あ、眠いのか。そっとしておいてやるか」と思うところですが、ナナはフツウに話しかけますし「見て見て!すげえボロい牛小屋!」と起こします。

慣れるまではびつくり気味だったんですが、そのうち「我慢の限界がきたら寝ちゃえばいいや」とワタシも開き直ったんですが、開き直ったところでもともとの性格というのは変えられないものらしく。
うとうとぐう(- . -)・゜、となったところに「次の駅ってなんてとこ?」なんて話しかけられれば「むにゅむにゅ、ええと・・・」なんて起きて、しかも「うーん、わからない」なんて答えちゃって「なんだダメだなあ」と言われたりしてなんだか割が合いません。

そういえば。
夜寝るときにナナが「眠れそう?」と聞いてきてくれたので「まだ眠くないかも」と答えたら、ひとりぼっちにしてはかわいそうと思ったのか、ナナは寝の態勢に入っていたというのにつきあいでおしゃべりし始めてくれまして。
でも、疲れているときに人の話し声を聞いていると、眠くなっちゃったりしませんか? 
そんなわけで、「眠くないかも」と言った舌の根も乾かぬうちに眠くなってしまったじょりぃだったんですが。

が、ナナはワタシのために寝るのやめて話してくれている・・・かどうかはちょっとアヤシイですが、まあそんなきっかけで話し始めてくれたわけですよ。
なのにワタシが先に寝てしまっては悪い!と、眠かったせいもあっておかしな具合にアタマが働いたじょりぃは、今度は必死で眠らないで相づちを打つ努力をいたしまして。

たまに意識が飛ぶんですが、あ、今最後が疑問形で終わってた気がする!と思うと、慌てて直前の話を淀んだ脳から引き出し、返事をし。
疑問形でないときは「うん」「ああ(笑)」「そうだねー」「なるほどー」などで乗り切っていたのですが。


しかし眠い。どうにも眠い。でも寝ちゃ悪い。ナナより起きてなきゃー。<どうしてそこまで頑なに思ったのか

と思いつつ、ブラックアウト。
それまでは、うとうとしつつもナナの声は聞こえていたのですが、数秒完璧に寝ました。

「・・・じょりぃ?」

とナナが呼ぶ声が聞こえて、ハッと目を覚ま   せなかったんですが、とりあえず呼ばれていることには気付き。


返事。

返事をしなきゃ。


淀んだ脳からナナの声を拾い上げるのだ。
ワタシの脳に最後に残ったものを思い出せ。


で、出てきた言葉がこちら。


「うん・・・・新宿みたいだね」
「は?」


ナナの「は?」を聞いて、どうやら自分が見当違いの返事をしたことに気付くじょりぃ。
よくよく考えてみましたら、たぶんナナの最後の話題は、地元の動物園のキリンの大きさに関する質問でした。

「あ・・・ごめん。 寝ぼけちゃった(笑)」
「(笑)寝ぼけることがあるんだ?」
「うん・・・今夢見てたみたいでさ・・・。新宿駅のルミネの階段のところで、知らない男女がふたりで座っててさ。仲良さそうに」
「うん」
「それで新宿って答えちゃったみたい」
「そうなんだ(笑)」
「うん。 キリンの話だったよね? ゴメン」
「別にどうでもいい話だし。 眠くなった?」
「うん」
「うとうとしてるときに、誰かに話しかけてもらうのって、すごく気持ちよくない?」
「(笑)うん。 気持ちいい」 

あったかい泥の沼にずぶずぶと沈んでいくような気持ちよさがあります。確かに。
でも、プレッシャーがなければもっと気持ちよかったろうなあ。
「起きなきゃ、返事しなきゃ」と思っていたので、ちょっと授業中に居眠りと闘っているようなつらさもあったのでした(°▽°)

「じゃ、寝られる?」とナナ。
「うん。ありがと」
「おやすみ」
「おやすみー」




しかし




( °_°)



アレ?



ナナが眠った途端、目がさえて眠れなくなってしまったワタシって、ホントになんだか割が合わないようにできているんだと思います。




電車の中での描写のときまでは、違うことを書く予定だったんですが、なぜか寝ぼけの話になってしまいました。
オカシイナー。



2007年04月02日(月) ナナと温泉とワタシ

ナナと温泉旅行に行って参りました。1泊2日。
今回は電車での旅行です。
ワタシが最近事故ったのでロングドライブがイヤだなーと思ったのと、単に電車が好きだからという理由で。
ナナに「今回電車がいい」と伝えたら、さっくり「いいんじゃない?」と。(・∀・)ヤッター
今回の旅行で印象に残ったお話をまとまりなくお伝えさせていただきます。


その1【疲れた】

その旅館には砂風呂というものがありまして。
それは浴衣を着て入れるので、ふたりで一緒に入りましてね。
ただ、砂風呂を出た後にシャワー浴びたりする関係で、ワタシのほうが先に部屋に戻りまして。

ぶるるるる。 寒い。

砂風呂でたっぷり汗をかいたあとに、シャワー浴びたままの濡れた体に浴衣を羽織ったので(そういうシステムだったんです)、えらく冷えまして。
ナナは少々風邪気味だったものですから、こんなに寒い思いをさせてしまってはかわいそうだーと思った、その姿が教典と化してしまってもおかしくないんじゃないかというくらいやさしいじょりぃは、自分のことはさておき、ナナの丹前を掴み、砂風呂場に戻るためにとたとたと大急ぎで階段を降りまして。

が。

廊下でバッタリ「どしたの?」「あ、寒いかと思って丹前持ってきたんだ」「えー、ありがとー(はぁと」となる程度の時差なはずだったんですが、砂風呂場まで着いてしまいまして。
砂風呂場は、予約時間以外立入禁止なので、中に入るわけにもいかず。
その旅館、狭いながらも入り組んだつくりになってまして、すれ違いも十分考えられたもんですから、慌ててまた階段昇って部屋に戻りまして。
カギをワタシが持っていたものですから、部屋の前で待たせたら冷えちゃってかわいそうだー、と、そりゃあもう真剣なじょりぃ。

が。 いません。ナナ。

また階段を降りるじょりぃ。 どこへ行ってしまったのだあのアホ。
あちこち歩き回り、あらぬ場所で何度もすれ違う仲居さんたちには怪訝そうな目で見られ、砂風呂場周辺や公共スペースのある1階を探し回り、階段も7往復ほどしまして。

ぜいぜいぜい。 疲れた。

・・・もしかして、体調悪かったし、砂風呂場で倒れていたりしたらどうしよう・・・。

と思ったじょりぃは、ついにこそっと砂風呂場も覗きまして。

・・・いない。

途方に暮れてとぼとぼと歩いておりましたら、角を曲がったところでナナに遭遇。

「あれ?どしたの?」とナナ。
「寒いかと思って丹前持ってきたんだ」
「ありがとーーー」
「どこいたの?」
「こりゃ冷えちゃうと思って、露天風呂に入ってきました(さっぱりぽかぽかとした笑顔で)」

言えよ!!!!!ヽ(`Д´)ノ

「すげえ往復したよー。あなた探して」 でも無事でよかったー(´д`)
「なんで探すのだ?」
「・・・寒いと思って・・・」
「あははは。そうか。ありがとう。ごめんね☆」
「うん。いいの」
「でもほら、階段の上り下りって、すっごく健康にいいいんだって。よかったじゃん!」

そだね( ´_ゝ`)

ていうか、ワタシ、寒い。濡れた浴衣着替えなきゃ。ぶるぶるぶる。


その2【異性運が悪い】

夕飯を食べながら、ナナが最近見てもらった占い師さんの話をしまして。
何か、歯に衣着せぬ物言いのおじいさん占い師だったらしいんですが。

「・・・でね?『あなた異性運悪いねー。今のダンナさんもあんまり良くないよ』って言われた(笑)」と、ナナ。
「それ、パパは知ってるの?」
「言えないよ!(笑) でもね、異性運の悪さとパパとの相性の悪さについては、○○先生(ワタシも知ってる美人占い師です)にも同じようなことをもう少しやんわりと言われたの」
「ふうん。 まあ、たかが占いだしね( ^ ∀ ^ )」

もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。

「異性運が悪いんじゃ、同性ラブ運はいいんじゃないの?(・∀・)」 案の定、じょりぃの口が。
「は?(笑) 何それ」
「同性ラブ運」 <自分を激しく指さしながら
「それはわからないけどさ」とナナ。「異性だろうが同性だろうが、じょりぃのようにあちこちに好きな人がいるような人を真剣に好きになることはないと思います」

ありがとう。わざわざ敬語で!名指しで!
何も言い返せなかったよ!


その3【ねじれた空間】

ふとんの寒い旅館でした・・・。
また、泊まった日が最近にしては特別寒かったのであります。
風邪気味だったナナは「寒い寒い」を連呼。

「じゃあ一緒に寝てあげるよ(・∀・)」 ワンパターンじょりぃ。
「狭いでしょ。ふとん小さいからかえって寒くなるよ」 どういう理屈だよ。
「ふうん」

しばらく他愛のない話をお互いのふとんからしまして。

「だいたいさー」と急に話を戻すじょりぃ。「ふとんとふとんの間を空けすぎじゃない?この敷き方」
「そうかー?(笑)」
「うん。だから寒いんだよ。 ふとんくっつけちゃおうか?(・∀・)」 <調子づき中
「いいよそんなことしなくて」
「はい」 しゅん(´・ω・`)

間。

「さびしいの?」とナナ。
「へ?」
「ふとんが離れてるから、さびしいの?」
「なんだそれ(笑)」
「さびしいなら、一緒に寝よっか」
「別に。全然さびしくないよ」

またじょりぃの口周辺にねじれた空間が。
一体何をしたいのかワタシは。自分でもよくわかりませんことよ。


その4【わかっちゃうんだ】

帰りの電車の中で。
途中の駅で、ワタシたちの席の向かいに、女性ふたりが座りまして。

眠くてしかたなくて、電車の中ではずっとうとうとしていたじょりぃだったんですが、この女性ふたりを見て、なんだか落ち着かない気持ちになりまして。

たぶん、お仲間です。
服装がなんといいましょうか、ワイルド系と言うのかしら。化粧っ気はなく。
歳はワタシと同じくらいかもしかしたらあちらのほうが下なのかなぁ。背も大きくて。
で、輪郭がどうとかいう問題でなく、何か角張った印象で。
女の子って、ワタシにはやせていようが太めだろうが、丸くてやわらかい印象なんですが。
そのふたりは角張った感じ。
座ってる足の開き具合とか、物腰、態度、なんとなくこう、「男らしい」というのではないんですが、「まったくオンナらしくない」んです。

そわそわそわそわ。
なぜかそわそわ。なんでなんでしょ。

ふたりが降りてからすぐに「今の向かいのふたり、レズレズしくなかった?」とナナに耳打ちしまして。
そうしたらナナ「うん、あたしも思った、ていうか、わかった」
おまえ、何がわかるのだ(笑)

「やっぱそうか! なんかワタシ落ち着かなくなっちゃってさー」
「なんであなたが(笑)」
「なんでだろな。なんとなく、気付かないでくれー、みたいな感じっていうか、変な話なんだけど(照」
「あはははは。でもね、あの人たちは、あなたのこと、よーーーく見ていたよ」
「え! マジ?Σ(゚Д゚;)」
「うん。わかったんじゃないの?」
「えーーーーー? ワタシ、こんなにかわいらしいのに?」
「・・・・・・」
「てかさ、ワタシ、あの人たちに比べると、もうちょっとこう、女の子☆ってオーラ出てなあい?」
「全然」<真顔
「てか、あなたレズわかるわけ?」
「うん。たぶん。わかるようになった気がする」

ワタシのおかげだね! 感謝するといいよ!


その5【呆れた記憶力】

ナナとミスドでお茶していたときのことです。

「ねえ、今まで行った中で、どの温泉宿がいちばん良かった?」とナナ。
「あなたと一緒に行ったところって意味?」
「うん」

そうねえ(*´∀`*)ポワワワワーーーン


(・_・)あれ?


「あのさ」とワタシ。
「うん」
「どこに行ったか教えてくれない?」  思い出せないんです(°▽°)マジデ
「は? 思い出せないの?」
「あーー・・・・覚えているのもあるよ。イヤだったところは特に」
「仲居さんにアタマにイスぶつけられて、お詫びに飴玉もらったところとか?」
「そうそう(笑)」

「えー? マジで覚えてないの?」
「覚えてるよ!思い出せないだけで」
「○○温泉は? 覚えてる?」
「??? それってワタシと行ったの?」
「(ためいき) もういいよ」 ナナ、呆れ返ってます。
「待って待って待って! もっとヒント!」
「クイズじゃねえっつーの」<怒ってます
「ごめん!お願いだから教えて!行ったことある気がしてきたから」<かえって失礼
「古かったところだよー」
「?????」
「○○館(怒」
「あ!覚えてるよ!」
「・・・・・・」
「あそこよかったよねー。また行きたいな!」
「他にもどこに行ったか言ってみて」
「( ° ▽ ° )」 コマッタ

エピソードは覚えているんですよ。
どこに行って、なんて宿でー、ということを覚えていないんです。
ていうか、たぶん思い出すのがめんどくさいんです。

でも、「覚えてないの?」とちょっとプリプリしたナナに嬉しさを感じたりもして。
「あたしと過ごした時間を覚えていないのか」ということでなく「こいつホントにバカだ」(イライラ)という怒りだとは思うんですが。(ワタシもその手のことで相手にイライラすることありますし)


何はともあれ。

・・・もう、しばらくはこうして出掛けられることもないと思うと、さびしいものです。
ぐっすん。


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