ナナとワタシ
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| 2004年01月24日(土) |
犬も食わない夫婦喧嘩はじょりぃが食うことに |
ナナから電話が来まして。
名付けて「パパへの不満爆発電話」。 コトの発端は、ワタシが先日ナナにCDを届けにいったとき。 会話の中で、パパがナナに「今さらそれを言うか。しかもアンタ、嫁姑の仲を悪くさせようとしてるんですか」と言いたくなるような発言をかましまして。
ワタシは聞かなかったフリして遠い目をしていたんですが、ナナの顔色が変わったのはわかりました。
そしたらナナはやっぱり怒り&傷ついていたらしく。
そんなわけで、不満爆発電話。 パパったら、ひきがね引いちゃいましたね。あらあら。
ナナはもともと、パパをはじめ、誰の悪口も言わない人。 それはもう見事なほどに。 毒は吐くけど、悪口は言わない。 ワタシもだから、いつもこの人との会話は大変心地よいのですが。
ゆうべの電話は、ちょいと悪口かすってまして。 自分でも話しながら「あたし、もしかして悪口になってる?」と。 「悪口とは違うよ。それに、たまにはいいんじゃない?」 「うん。言いたいことが山ほどたまってるの」 「うん」
ワタシはと言えば、肯定も否定もせず、うんうんと聞いておりまして。 肯定はちょっとしたかな。 でも同調と、パパのこと悪く言うことは絶対しないように。 ていうか、かばいつつですね、パパを。 伴侶の悪いところって、自分で言ってる分にはいいんですけど、人から言われると頭にくるものですからね。 それに、ワタシとナナで一緒になってパパのこと悪く言ってしまったら、ワタシはちょっとパパに対して罪悪感です。 ワタシがパパに何かされたわけでもありませんしね。
「でね? じょりぃが帰った後に、『どういうつもりなわけ?』って、パパを問いつめたのよ」 「わお」 「泣きながら」 「また泣いたのか」よく泣くなー。 「うん。泣きながら責めると、パパはけっこう反省モードになるの」 「てことは、わざわざ涙を流しているんですか?」 「違うよ! 涙が出てきちゃうんだよ! 水分取りすぎなのかなー」
そういう問題なんですか?涙って。
「すごいぽろぽろ泣くよね」 「うん。泣いても涙が出ない人っているからさ、やっぱりあたし、水分の取りすぎなのかな」
だから違うって。
「で、泣きながら言いたいこと言ったので・・・て言っても、今じょりぃに話しているようには言えないわけだけど、でもまあ、自分としては意思表明ができたから、これでいつもはいくらかスッキリするはずなんだけど」 「うん」 「まだあたし、ムカついてるの。パパに対して腹が立つことを後から後から思い出しちゃって、ゆうべもパパ、疲れて帰ってきたというのに、またあたしが絡んじゃってさ」 「うん」 「パパ、黙って聞いてて『ごめんね』とか『反省してるよ』とかぼそっと言って、そのまま黙って自分の部屋に行っちゃって、またムカついた」 「でも、謝ってくれるなんて、エライと思うなぁ」 「なんで? だってパパが悪いんだよ?」 「だって、このあいだも謝ったんでしょ? 謝っても許してもらえないのに、逆ギレもせず反省してくれるなんて、なかなかできないと思うよ」 「あたしは日頃、もっとガマンしてるもん」
あらめずらしい。 この手の「あたしのがもっと」な自己主張は、ナナには大変めずらしいです。 こりゃよっぽどたまってたんだな。 そんなに日頃、ガマンしなければいいのに。
「で、結局その夜も、イヤなことをいちいち思い出しながら、一晩中ふとんかぶって泣いたの」 「一晩中!・・・えーんえーん、て?」 「そう(笑)。えーんえーんと。 だから今日なんてすごい顔だったよ。腫れ上がってた(笑)」
なんでそんなに泣くのか。 だいいち不毛だ。
ていうか、今までは「あたしってパパに対してガマンしてる」ということを口に出すこともしなかったナナだっただけに、キレてしまったらもうとめどなく出てきてしまうのかもしれませんが。
ちょっと心配。 パパのいいところを思い出してごらん。 とも、今夜は言わない方がいいのかな、と様子を見つつ。
で、結局2時間半くらい話しまして。 話し込んだとはいえ、子供のことで悩んでいるときほど悲痛な感じはなく、笑いながら話していたので、まあそのうち波が過ぎれば落ち着くかな、というものではあるのですが。
「あ、3時まわっちゃった。・・・・ゴメンね。いつも長くなっちゃって」とナナ。 「だいじょぶだよ」 「じゃ、おやすみ」 「突然切りますか(笑)。すごいマイペースですね」 「だって、そうじゃないとキリないよきっと。じょりぃ、もう寝られるの?」 「もうちょっと仕事します」 「・・・ごめーん。 早く寝てよ」 「(笑)わかったよ」 「でも、じょりぃに話せたら、パパに言えたような気分になって、かなりスッキリしたー」 「よかったね」 「パパにキツイこと言わなくて済みそう」 「うん」
よかったよかった。 ワタシがパパなら、謝っても謝ってもネチネチ言われたらキレますからね。
で、電話を切りまして。
仕事というか、まずは掲示板のレスつけたりしていたわけですが、そんなことしてましたら、3時半くらいにまた電話が。 ナナです。
「どしたの?」とワタシ。 「パパと連絡が取れないよー。どうしよー」
以前にもこんなことがあったんですが。 そのときはもう、大騒ぎで大変でした。 結局下請けさんの家で携帯の電源切れたまま、パパ、飲み呆けていただけだったんですが。 一度悪い風に想像しはじめると歯止めが利かないナナが、不安がって怯えちゃってしょーがなかったので、ワタシは寝ているきょんを起こして事情を説明し、夜中の2時にナナ宅に駆けつけまして、4時頃まで待機していたのですよ。 きょんも大変心配してくれまして、「何かあったらあたしも動くから、いつでも電話して」なんてやさしい言葉をかけてくれ、皆でがっつりと心配してたのに、ケロっとした顔で帰ってきたパパは「じょりぃちゃん、糸の切れた風船のようなボクを許して」とニコニコしておりました。 笑った。
で、この晩もパパと連絡が取れなくなり。 なまじパパとケンカしていただけに、ナナの不安の虫が騒ぎ初めて、ワタシに電話してきたというわけです。
「今日は徹夜になりそうだって言ってたんでしょ? 携帯から離れているだけだよ」とワタシ。 とにかく、ナナに不安材料を与えてはいけません。 こういうときのナナはあっと言う間にパニックです。 日頃マメに連絡を取り合っている夫婦だし、黙って遅くなるパパではないので、こうなるとすぐに「事故?」とパニクるナナ。
「そうかな・・・・事故じゃない?」 「事故じゃない」 「職場で倒れたりしてない?」 「してないよ」 「じゃ、どうして電話に出ないの?」 「仕事していれば、いろんな状況があるよ」 「あたしのこと怒ってて電話に出ないのなら全然構わないんだけど・・・事故に遭ってたらどうしよう」 「遭ってないから大丈夫だよ」と言いつつ、ワタシも心配なんですが、それを口にしてしまったらアウト、というのは前回学習済み。 「絶対?」 「絶対」 ・・・なんて言って、事故ってたらどうしよう・・・。でも言い切らなくちゃ。 「じゃ、もう少し待ってみる」 「うん。 ワタシまだ起きてるから、不安になったらまた電話して」 「うん。ありがとう」
仕事しまして。
4時をまわって、ベッドに入る前に、もう一度ナナに電話。
「もしもし。じょりぃです」 「あーもう!びっくりしたよー!」 事故の知らせかと思ったらしく。 「ごめんごめん」 「どしたの?」 「パパと連絡取れた?」 「まだ」 「そう」 「アタシがしつこく携帯鳴らしたから、高速走ってるときに電話取ろうとして事故っちゃったりしてないかな」 「ないよ」 「だって、すごく飛ばすんだよ? フツウじゃない運転するし」 知ってます。できればもう一緒に車乗りたくありません。 「でも大丈夫」 「絶対?」 「絶対」 ワタシが約束してもしょーがないんですが。 「あたしがパパのこと悪く考えたから、パパに悪いことが起こったりしないかな」 「そのことと、今連絡が取れないことはまったく別問題だよ。こじつけてはいけない。気持ちはわかるけど」 「そうか」 「うん」 「悪い風に悪い風に考えちゃうの」 「考えてもしかたないよ。悪いことが起きてしまってから慌てても遅くないよ、この場合。考えちゃダメ」 「わかった・・・そうだよね。 まだ起きてるの?」 「寝ようと思って。でも、いつ電話くれてもいいから、と言おうと思って電話した」 「ありがとう。でもゆっくり寝て」
電話を切りまして。
子機を持ってベッドに入ったじょりぃ。
眠れず。
今頃、すごい不安な気持ちでいるんだろうな、ナナ。 パパ、早く連絡寄こしやがれ。
なんて思っているうちに、眠ったらしく。
朝の9時半に、ナナに電話してみました。
「もしもし? あ、じょりぃちゃんか」 長女ちゃんののんきそうな声。 「うん。おはよう」 「ママに代わるね」 「うん」
ナナ 「もしもし? どしたの?」
どしたの?ってアナタ。
「パパ、帰ってきたの?」 「んー・・・・メール入れといたんだけどな」
何めんどくさそうに話してるんですかアナタ様。
ていうか、そのだるそうな声、寝てたの? あれ? そういえば長女ちゃんが電話に出ましたね。 今日って土曜日? ああ、みんなお休みなのね。
「メールまだ見てなかったもんだから。 帰ってきたんだね?」 「んー・・・」 「寝てたの? ゴメン」 謝ってるよワタシ。 「起きてたよ。 ふとんの中でゴロゴロしてただけ」
あそ。 いいですね。 ワタシは仕事ですよ。 け。
「ならよかった。じゃあね」 「寝られた?」 「あん?」 「ちゃんと寝てくれた?あれから」 「・・・・・寝たよ」 かろうじてね。 「ホントに? 眠れた? ちゃんと寝てくれた?」
今度はワタシの心配ですか。 大変だねキミも。
「よく寝たよ」 「ならよかった。 ゴメンね」 「いえ」
メールを確認したら、結局ワタシが「寝るね」と電話した30分後くらいに帰ってきたみたいです、パパ。
これに懲りて、またパパにやさしいナナに戻れるのかな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ワタシったらいったい。
ま、 いいか。 <すべてを丸く収める魔法の言葉。 らしい。
ヒト様にとってはどーでもいいことですが。 というか、ワタシのテキストなんて99%がそういったことで占められているわけですが。
やっと髪を切れました。 サパーリ。 髪の色もだいぶ抜きまして。
アタチってばきゃわいい☆と、ご満悦じょりぃ。 ワタシ、髪が短い方がなんだか少しだけ女らしいんですよね。 以前、「男子悩殺大作戦」と称して(ホントは称してませんけど)、ストレートのロングに挑戦したことがあったんですが。 元々ストレートな髪質に、さらにストパをかけて、サラサラのストレートに。
しかし、友人たちからの評価は 「昔のフォークソングのヒト(♂)みたい」 「いや、どっちかというと、ヘヴィメタルのヒト(♂)じゃない?」 という結果に。
ほとんど金髪だったからかしら。 という問題ではまったくないんだと思いますが。 男子悩殺も、もちろん失敗。 ショートの方が、かえってウケます。
つまんない話をだらだらといたしましたが。 今日、髪を切って、満足です、という、そーゆー話なんです。
ここで話は変わりまして。
ナナに頼まれて購入した、デイヴィッド・ヘルフゴットのCDを渡せないまま持っていたのがどうにも気になっていたじょりぃ。 「早く渡しちゃいたいんですけど」と先日の電話のときも訴えたのですが 「ついでのときでいいから」と、ナナはつれない返事。 「手元にあると、聴きたくなっちゃうし、早くキミが先に聴いてくれないと、ワタシいつになっても聴けないじゃん」 「いいよ。 先に聴いてて」
そう言われましてもね。
あの、欲しくてしょーがなかったCDが自分のモノになり、ピリピリと包装を破き、ケースを開けるときのあの興奮。 あれを奪ってしまったらあまりにももーしわけないよな、と思い、遠慮していたじょりぃ。
で、本日思い切って、夜遅くに届けてしまおう!と決心しました。 なぜ夜遅くかというと、ナナ家の子供たちが3名中2名、風邪でダウンしているため、子供たちと顔を合わせないで済むようにです。 風邪をもらいたくなくて、ぢゃありませんよ? じょりぃちゃんがいくと、寝なくなっちゃうからですよ? ホントですよ? 子供の風邪の感染力っておそろしいですからねえなんて思ってませんよ?
「行ってもいい?」「いいけど、マスクしてきたほうがいいよ」 というようなメールのやりとりをして、今夜行けることに。
あまりクヨクヨ考えず、素直にメールを送ったじょりぃでありました。 ラクですね。考えすぎないと。
ばびゅーんと車を飛ばした上に、深夜だったので速い速い。 子供たちを起こさないように、携帯で到着を知らせ、玄関に入りましたら。
「あれ? 髪切ったの?」とナナ。 「うん」 へへへへへ。いつもは気付かないナナが気付いた。今回の髪型は成功ですか?いえい。 「それはやっぱり、今年の干支に合わせたということでいいんでしょうか」 「え。 サルだって言いたいんですか?」 「うん(笑)」
自信たっぷりだったNEWじょりぃは、愛する人にサルとして認定されましたよみなさん。
「パパと長女はまだ起きてるよ。あがってく?」 「帰る。遅いもん」 「コーヒーくらい飲んでいけば?」 「 ん」
サル、結局お邪魔することに。
リビングに顔を出すと、長女ちゃん 「誰がサルだって?・・・・・・ああ、じょりぃちゃんか」 ワタシの顔見てから納得しましたね。きい! うきぃ!
「お、じょりぃちゃん、こんばんは・・・・・サルだな」<パパ。
この家の人に「デリカシー」というものを覚えていただきたい、と、じょりぃ切望。
で、CDを渡しましたら「パパの部屋じゃないと聴けないんだよね。はい。音大きくして、こっちまで聞こえるようにしてね☆」と、パパにCDを渡すナナ。 「なんでオレにやらせるんだよ」 「じゃ、長女、やってきて」 「なんであたしが?」 「だってママ、やりかたわかんないんだもーん」
マジですか? CD聴くこともできないんですか?
「それってマジ?」とじょりぃ。 「何が?」 「CDの聴き方わかんないの?」 「わかんないけど?」
何をいばっているのでしょうかこの人。
「アナタホントに現代人ですか?」 「普通聴けるわけ?」
聴けますとも。 聴けないのがあたりまえのように言わないでください。
「長女のCDラジカセでなら聴けるよ」
それ、ちっとも自慢になってませんから、得意そうに言わないでください。 ラジカセで聴けるなら、コンポでも聴けよと。 そう言いながら、CDのケースを開けようとしているナナなんですが、いつまでたっても開きません。
「もしかして、CDケースの開け方も知らないんですか?」<いぢわるじょりぃ 「知ってるよ!」
ああ、心配。 破壊されるのでしょうか。 あ、開いた。 ほ。
この調子だと、ナナがパソコン買っても、「このサイトが見つかってしまうかも・・・」とあまり怯える必要ないのかしら。
いやいや。 油断大敵。
と、そんなわけで、僅かな時間だったとはいえ、ナナの顔を見ることができて嬉しかったじょりぃなんですが。
おもしろくなかったことも。
長女ちゃんが 「あたしはまだ若いから、ママたち(ワタシもってことですね?長女ちゃん)みたいにたるみもないしー」 と憎らしい発言をしておりましたら、パパ 「ママは見た目若いぜー。かわいいしさ。な?」 と、ナナの肩をぽんぽんっと。
けっ。 勝手に夫婦でうじゃじゃけてくれ。
ていうかパパ。 ワタシにはなんのフォローもなしですか? 女房より客に気ぃ使えよ、おぅ。 サルとか言ってないでさー。 け。
| 2004年01月17日(土) |
殺してほしいと言われたら? |
昨日、ナナと長電話しまして。
このあいだケンカしただの大騒ぎしてたくせに、もうこれかい!と憤っているそこのアナタ。
そう。 もうこれです。
しかも、昨日はナナに悩みがあったわけでもないのに長くなっちゃって、体調悪いから早寝しようと思ってたのに、じょりぃ参っちゃうなあ。
・・・・・・今、じょりぃに殺意を感じた人が5人はいると思います。
ちょっとみなさんの反感を買ってみたかっただけなんです。 ホントはこんなに調子づいてません。 許してください。
その長い電話の中で、アルツハイマーの話が出まして。
「パパと、相手がアルツハイマーになってしまって、正気になったときに『殺してほしい』と真剣に訴えられたら、どうする?なんて話をしていたんだけどね?」とナナ。
「うん」
「パパは『アルツハイマーになった時点で、施設に入れるかな』って言ってた」
「なるほど」
「確かにそうだよねー。 正しい選択だと思うよあたしも」
「そう」
「じょりぃなら? 好きな人にそういう状況でそう頼まれてしまったらどうする?」
「好きな人に?」
「あ、好きな人って、架空だったっけ(嘲笑)」 ムカつく。だから、おまえだよおまえ!
「(苦笑)」
「じゃあ、たとえば、いちばん身近な人ってことで、きょんさんにそう頼まれてしまったら?」
「んー。 殺す」
「え! マジで?」
「だってワタシなら、もし正気な自分の時もあって、オマケにもしアルツ状態のときの自分も知ってるなんて事態になってたら、殺してほしいって思うだろうから」
「・・・・まあそうだね。 あたしもそうかも。 自分で状況がわかってたら、辛いものがあるかもね」
重い話ですが。 念のためことわっておきますが、これはワタシとナナの、個人的な価値観の上で話されている雑談でありまして、「こうすべきだ」という話では決してありませんので。
「で、殺しちゃって、そのあとどうするの? 自首すれば刑は軽いのかな。情状酌量ってこともありそうだし」
「自首かあ」
「逃げるの?」
「ていうか、ひたすら放心するんじゃないかな。何もできなそうな気が」
「じゃあ、あたしも殺してもらおうっと」 とナナ。
「パパに?」
「パパじゃかわいそうだから、ネットとかで『殺してみたい』という人を探す。いそうじゃない?」
「いそうだね」
「そうしようっと。 決めた」
「 殺して欲しいのなら、ワタシが殺すよ」
じょりぃ、思い切った発言でございます。
「 え!」
めずらしく、ナナ、ひるみました。詰まりました。やった。
「殺してあげる」
「・・・・・つかまっちゃうよ。刑務所行きだよ?(笑)」
「別にいいや」<無責任
「そういうわけにはいかないよー。 やっぱ殺人をしたい人を探そうっと」
「それでも構わないけどさ、知らない人に殺されるのって、コワイと思うよ」
「 そうか。 オマケに殺人したい人なんて、きっとコワイ殺しかたをするよね。あたしが正気になっているときを狙ったりしてさ。怖がる様を楽しむのかな」
「そうさ。 たぶん、殺されちゃう時って、思ってるよりもずっとずっとコワイと思うよ。たとえわからなくなってるときだって」
「そっか・・・」
ワタシなら、最高に幸せな気持ちで死ねるように殺してあげる。 どーすればいーのかは、さっぱりとんとわかりませんが。 知らない人に何されるかわからないような状況で殺させてたまるもんか。
なーんて、暗い話で、しかも「もしも話」で盛り上がっていたんですが。
「でもさ。考えてみたら、こんなこと深刻に考える必要、ないことに気付いたんだけど」 と、ナナ。
「まったくだー」
「バカだーあたしたち。無意味。消耗」
「わはははははははははは」
以上、じょりぃの放った、そのまんま「殺し文句」のご紹介でありました。
おそまつ。
| 2004年01月11日(日) |
不安と不満、ぶちまけ大会 |
前日の続きです。
ぼそぼそと、普通っぽくも低めの小さい声で話をはじめる二人。
ええと、何から話せばいいんでしょう。 とりあえず、お互い無言。
「責めてるの? ワタシって」
根負けして、ワタシから。 笑うナナ。
「うん」 「責めてないよ」 「責めてるよ。いつも責める」 「責めない」 「じゃあ、たまに責める」 「責めない」 「(笑)だって、そう感じるんだもん。しょうがないじゃん」 「誰を責めても、キミは責めないと思うんだけど」
埒があきません。 だって・・・・・責めるかあ? 怖くて責められませんけど。ワタシにしてみたら。
「年末に年賀状のことがあってから、あたしずっと気になっていたんだけど」とナナ。
やっぱり気にしていたのか。 でも何を気にしてたの?
「そうなの?」 「そうなの」 「あのさ、忙しいのに頼みやがってとか、そんなことは全然思ってないよ。そう思われたらイヤだなと思ってたんだ」 「でも、そうでないとしても怒ってたでしょ?」 「怒ってはいないよ」 いや、ホントはちょっと怒ったけど。 「電話にも出なかったし」 げ。やはり気付いていたのか。 「出掛けてたんだよ」 <ウソツキ 「でも怒ってた」 「怒ってたんじゃなくてさー・・・・うーーーーーーん・・・・・拗ねてたんだよ」 「拗ねてたの?」 「うん」 「何を?」 「あうーーーーー あうーーーーーー 最初、夜にハガキ持って来るって言ったときに、雪が降ったからって来なかったじゃん?」 「うん」 「会えるの楽しみにしてたんだよ。 なのに会えなかったから、さびしくって、まずそこで拗ねた」 「はは(乾」 「で、翌日来るって言ってたのに、ママだけ来なかったじゃん。で、なんだよーって、会えるの楽しみにしてたもんだから、また拗ねた」 「拗ねるなよ」 「さびしかったんだよ」 「(笑)」
笑われまして。 ちょっと場が和んだのでホッとしたじょりぃ。 我ながら、バカっ子のような素直さで「拗ねちゃった」「さびしかった」と伝えられました。 それがいいか悪いかはともかく、言えた自分はエライ。 と、おそらく誰もほめてくれないでしょうから、自分で言ってみました。
「あたし、すごく心配してたんだよ? 年末から、ずっと気になってたの」 「・・・・なら、そう言ってくれればいいじゃん」 「待ってたんだもん。じょりぃから言ってきてくれるのを」 「ワタシも待ってたんだけどな。 でも、ワタシも待ち続けてたら、じゃあずっとこのままだったの?」 「(笑)」
お互いズルかったんですね。
「あたしは、じょりぃがすごく怒ってると思って。仕事が忙しいって言ってたから、それで精神のバランス崩しちゃってるのかなって、そのこともすごく心配でさ」 「スミマセン」 <結局ワタシが謝るのか。 「だからとにかく、声が聞きたいって思って。 声聞けば、だいたい精神状態もわかるし、たとえあたしのこと怒っていたとしても、じょりぃが元気なのを確認できればいいと思って電話したのに、出ないんだもん」 「忙しくてさ」 <バツ悪い 「だから、とにかく仕事でパニクってるんじゃ悪いなと思ったから、うちのハガキがあったらそれだけでプレッシャーになるかもと思って、引き上げようか?ってメール入れたら、冷たいメールが返ってきてさ。 あれはあたしのこと、完全に責めてたでしょ?」 「あう あれは そうかも。 ゴメン」
冷たいメールに関しては、こちらをご参照ください。
で、お互い自分が思っていたことを打ち明け合いまして。 特にワタシにはナナから「こういうことはやめてほしい」「こうしてほしい」という、厳重注意がいくつか入りました。 なんかカッコ悪いなあワタシ。
厳重注意とは、まとめてひとことで言ってしまえば、「自分の思っていることは、ちゃんと言葉にして話してください」ということです。
「じょりぃが何考えてるかって、あたしには全然わかんない。不安になるのよ。それに、こう言うとまた拗ねるかもしれないけど、不安になると、楽しくなくなるでしょ?楽しくないことはあたしイヤなの。めんどくさいの」
しゅん。 めんどくさいって、ハッキリ言いますね。
「ひどい」 「だって、何考えてるかわからないから、あたし、考え込まなきゃならなくなるじゃん。あたしが考え始めると、深みにはまって大変なことになるの、知ってるでしょ?じょりぃは」 「知ってます」 「長女のことで悩んで思い詰めておかしくなっちゃうでしょ?あれと同じ事が起きてしまうわけだよ、キミのせいで」 「え! まさか」 そりゃ大変だ。 「だから、やめてよ」 「わかったよ」 それにしてもエラそうですねアナタ。 「あたし、じょりぃのあのメール、ほんっっっっとにすごいショックだったんだから」 「え」 「ホントに、ものすごく落ち込んだし、傷ついたし、ショックだったー」 「・・・ゴメン」 そ、そんなに? 「あたしがどんなに心配しても、じょりぃにとっては大きなお世話で、しかも迷惑なんだなって思った。メールじゃ気持ちは伝わらないから、声聞きたいって思ったのに、それもできなかったし、ホントに最後の方のメールはあたし悲しかったんだから」 「スミマセンデシタ」 「あたし、えらい大泣きしちゃったよ」 「え!」 「ふとんかぶって、ホントにえーんえーん、って泣いた(笑)」 「かわいそうに」
かわいそうにって。 ワタシのせいなんですけど。
で、ワタシの人間性の狭さ小ささを思い知ったんですが。
ナナが泣いたと聞いて、ワタシがどんなに嬉しかったことか。 ワタシの独り相撲じゃなかった、という事実が嬉しいということが、「ナナをそこまで傷つけて申し訳なかった」という気持ちを確実に上回ってました。 やっぱり自分がいちばん好きなのねワタシ。 ああイヤだ。
「ねえ、あたしじゃじょりぃの相手はムリみたい」 「え!」 「今回、ホントに何考えてるのか、どうしたらいいのかわかんないってすごい悩んで、結果、もうじょりぃのことを考えたり心配したりするのは一切やめることにしました」 「そ、そんな」 「だから、電話もメールも、用件だけなら気に触らないんでしょってかんじで、冷たく感じさせるようなものになってしまったのかも。深追いするのはやめようって決めたから」 「・・・・・・・・・・」自業自得。言葉無し。 「だってホントに何考えてるのか、あたしにはわからないんだもん。けっこう些細なことで傷つくくせに、そう言ってくれないで黙ってると、あたしはいろんな心配しなきゃなんないじゃん」 「傷つかないよ」<ウソ 「なんだか、お互い、ずれてる気がするの。 じょりぃがあたしを思ってしてくれることはあたしには重かったりうざかったりすることがあるし、あたしがじょりぃを心配して口を出すことは、じょりぃにとって大きなお世話だったりしてない?」 「ワタシがキミに対してはそういうところは確かにあるかもしれないけど。 大きなお世話だとワタシが感じたことはないよ」 「ウソだ」 「ホントだ」 「じゃ、仕事やめてよ」 「(笑)なんでそうなるの」 「心配なんだもん。なんでそこまでして、仕事しなきゃならないの?」 「弱ったな」 「大きなお世話じゃないって言うなら、あたしがじょりぃに新しい職場を見つけて来ちゃったらどう思うの?」 「え?(笑)」 なんだそりゃ。 「あたし、実際、年末年始に考えてたの。どこかいい職場はないかなって。きっと忙しすぎて、イライラしちゃってるんだろうって。お見合い写真とかも持っていってしまおうかとか(笑)」 「それは大きなお世話ですね(笑)。 なんでそこまで勝手に考え込むの?」 「あたし、他人のこと考える事なんて他にないから。どうしたらいいのかわかんないのかも」
こ、ここは、喜んでいいところなのかな。
「あたしねえ、今回のことで、きょんさんはホントにエライとつくづく思ったよ」 「そうかもね」 「あたしによこしたようなメールの、もっとひどい言葉できっとケンカするんでしょ?」 「比べものになりません」 「あたしなら耐えられないな。きょんさんのこと、大事にしなよ」 「 わかったよ」 「甘やかすんじゃなくて、大事にするんだよ? 甘やかしてはいるよねー相当」 「う・・・・」
ナナ、調子が出てきちまいやがりました。 しばらくきょんさんはエライ、大事にしろ、と説教されまして。フクザツな気持ちに。
「ねえ、どうしたらめんどくさくならないかな?」とワタシ。 「は?」 「めんどくさかったり楽しくなかったりしたら、ワタシと一緒になんていたくないじゃん。ワタシはどうしたらいい?」 「もっとわかりやすくなって。あたしを不安にさせないで。 ところでどうしてあたしは不安になるんだ?」
恋だろうよきっと。ふふ。 と、途端に強気な冗談を飛ばすじょりぃですが。 昨日の日記の情けなさは、もう読み返してみる気にもなれません。
「ワタシはわかりやすいはずだけどな」 「どう対処していいのか、あたしにはわからないの」 「だったらやさしくしてください。冷たくしないでよ」 身も蓋もないですねこれ。 「それもさー、じょりぃって『いい人ぶってるヤツとか、いかにもわかりやすいやさしぶった言葉とかって大嫌いだ』とか言うじゃない? あたし、じょりぃにやさしくしようと稀に思うときに、その言葉を思い出すの。なんか、いろいろ考えて、よかれと思ってしたことが『いい人ぶりやがって』とか『ダサい』とか思われたらつまんねーなーと思って、引っ込めちゃう事って多いよ」
しまった。 自分で自分の首を絞めていたのか。
「アナタに関してはそういう風に思いません。そもそもいい人ぶってないし、キミ」 「そうなの?」 「だから冷たくしないで」 「冷たくないじゃん(笑)。あたしってやさしいと思うけどな」<自分で言うかこの女 「やさしいけど冷たいよ。 拒絶される不安が強くて、素直に気持ちを話せないんだよ」 「そうなのか。 あたしって拒絶するのか」 「ワタシが特にキミに嫌われたくないって思ってるからそう思うだけかも。カッコつけちゃうんだ」 「つけなきゃいいんじゃん(笑)」 「うん」
なんて具合に、今までお互いがお互いに思っていた不安や不満を、素直に話し合うことができました。 この世の終わりのように感じていた(大袈裟)この年末年始でしたが、こうなってみてしまえば、ある意味気まずくなってよかったなぁと。結果オーライってことで。
「じゃあさ、これからは、さびしいときはさびしいって言っちゃうよ」とワタシ。 「言えば」 <ほら冷たい 「ウザがらないでね」 「ウザがるかも」 「じゃあ言えないじゃん」 「そのへんさー、もうちょっと勇気を出すようにしてください。いろんな事に関して」 「う・・・勇気って?」 ゆ、勇気ですか。サムいんですけど。出さないといけませんか。 「たとえば、電話したいときは素直に電話したいって言って」 「う・・・」 「遠回しに何でも伝えようとするのはやめて。あたしにはたぶん、そういうことでじょりぃの言いたいことを察するのはムリです。すごく疲れちゃうし」 「・・・わかった」 「あと、ついでにもうひとつ言いたいんだけど」 「はい」 「じょりぃがうちに来ると子供たちの面倒を見てくれてあたしがラクだから、じょりぃを引き留めておくと思ってない?」 「すっかりそうだとは思ってないけど。それもあると思ってる」 「確かに助かるけど、そういう理由ではまったくないので、そう思うのはやめてね」 「う、うん」 「子供たちが寝てから、ゆっくり話でも・・って思ってるのに、いつも結構早くに帰っちゃうでしょ? 仕事も忙しいんだろうけど」 「でも、別にワタシと話したくて引き留めるわけでもないでしょ?」 「話したいっていうか・・・・ゆっくりしたいよね。 ビデオ見たりしてさ」 「うん」 「利用してるみたいに思わないで」 「わかった」
こんな具合に、細かい確認作業が続きまして。 そのあとは、いろいろな雑談となり。 結局3時間たっぷり話しました。
今日は話せてよかったよ と言おうとしたら、ちょうどナナから「今日、話せてよかった」と。 「ワタシも、話せてよかった」 「やっぱりメールじゃダメなんだよ。気持ちは伝わらないんだよ」 「そうかも。でも電話ってかけづらいよ」 「だったらメールしてくれればよかったんじゃん。もっと早く」 「子供だって見るからさ。キミの携帯の場合」 「(笑)そうか」
最後はうじゃじゃけて終わりました。 いったいなんだったんでしょう。ここ2週間ばかりの騒動は。 恥ずかしい限りであります。
切る間際 「最近、好きな人の話、しないのね」とナナ。 「ああ」 「好きじゃなくなったの?」
この「好きな人」というのは、ナナのことなんですが。 ハッキリとしたことをいつも言えないので、ナナは「架空の人」と命名してます。 ホントはいないんでしょケラケラケラと。 架空の人はおまえだよおまえ。
「好きだよ」 「話さないの?」 「んー・・・・」 「他に好きな人いないの?」 「んー・・・・」 「やっぱり話してくれないんだ」 「そんなに知りたいわけ?」 「ううん。別に。特に聞きたい訳じゃないけど」 そーですか。 「じゃ、いいじゃん」 「やっぱりあまり追究しちゃいけない部分があるわけですね、じょりぃさんには。 そういうとこ、多いのよ」
あ、責められた。
スミマセン。
でも話しちゃうと困ると思うよ。
というわけで。
お騒がせいたしました。 もう、じょりぃのこと、煮るなり焼くなりうまいものを食わせるなり温泉に連れていってやるなり、好きにしてください。
いやでもほんと。
こんな風に良い結果になるとは思ってなかったのです。 今はとにかく、ホッとしてます。 明日から食欲戻っちゃうのかなと、それがちょっぴり残念ですけど。
一念発起して、ナナにメールすることにしたじょりぃ。 なんだかもうホントに、ぐおおおおおおおおおおっという感じに発起しまして、渾身の勇気を振り絞りました。 第三者から見れば「何をおおげさに」と鼻で笑われてしまうかもしれませんが、我が身の愚かさを思いながら、震える指で携帯メール。
「ワタシにはつまらないプライドなんてないっす」とヘラヘラしていたじょりぃだったはずなのに、やっぱりワタシにもあるんですね。こっつまんないプライドが。 そうです。 たぶん、「こちらから気さくに声をかける」というのが気軽にできないのは、つまらないプライドが邪魔しているんです。
ということで、プライドを捨てて送ったメールがこれ。
お元気ですか?って、昨日の電話では元気そうだったね。 年末からこっち、話ができなくてつまんないなあ。
とにかく、素直になろうと。 なので、「話がしたいな」というニュアンスが伝わるように、じょりぃの小さな容量の脳みそでいっしょーけんめー考えた拙いメッセージでございます。 あまり「せっぱつまった感」が出ないように。リラックスした雰囲気になるように。
返事、来ないし。
お風呂に入ってるのかな、とか、もう寝ちゃったかな、なんて思いながら自分を納得させまして。 とはいえ、クヨクヨクヨクヨ。 ワタシの「話がしたいよー!」という思いは、ちゃんと伝わるのかな。 無視されないで応えてもらえるのかな。
返事、来ないし。
あきらめかけた頃に、メール着信。
話ができないって? 意味わかんない。
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
落ち込みました。
意味わかんないんだ。 てことは、向こうは「最近会話が少ないな」なんてもちろん思っていないし、「じょりぃ、もっと話がしたいって思ってるのか」とも思ってくれなかったんだな。
ショックで喉の奥がカラカラに乾きました。 水。 誰か、水をください。 ここはタクラマカン砂漠ですか。
と、ムリにおちゃらけてますが。 やっぱりおもしろくないですね、こういうおちゃらけって。 でも笑ってください。 ワタシも笑います。 はははははははははははは(乾
しばらく微動だにせず落ち込みまして。
いつもなら、ここでもう「これ以上深追いして嫌われたくない。もういいや」と自分の殻にこもってしまうじょりぃですが、今日はもうちょっと勇気を出して。 勇気を出すって言葉自体、いつもなら「さむーーーーーーっ」とツンドラ状態のワタシなんですが。 他に適切な言葉が見つかりません。 サムいワタシでいいですもうこの際。
「ゆっくり話ができなかったからしたかったんだよ」ということと、「今の返事、ワタシちょっと拗ねたよ」ということが伝わるメッセージを送ることに。 「拗ねたよ」を伝えるのも今まではできなかったんですが、これも逃げずに伝えてみようと。
とはいえ、もともとが素直じゃないワタシ。
ゆっくり話をする機会が少ないように感じてつまんないなあと思ったんだけど、 なんだかそう思ったことが今は恥ずかしいです。忘れて。
今読み返すと、目標はとりあえず達成してはいるものの、最後に相手を拒絶してますね。 送ったときは精一杯だと思ったのにな。これなら大丈夫、と。 やっぱワタシって「さびしい」「かまってよ」って大切な相手にはちゃんと言えないんだ。 以前、きょんともそのことでケンカになったことがあります。 「さびしいならさびしいって、そう言ってくれればなんてことないんじゃん! どうしてあたしを責めるような言葉でそれを伝えようとするの?」と。 ふざけて言うのはいつでもできるくせに、肝心なときにこれらの言葉が出てこないワタシは、相手に弱いところを見せられないという弱さがあるのでしょうね。 と、自己カウンセリング中じょりぃ。
どきどきしながら返事を待ちます。
返事、来ないし。
あーあ、スルーかぁ。 当然かもね。 ナナはどんな風に思ってるんだろう。 「じょりぃ、話がしたかったのか」くらいには思ってくれたかな。 「そうだよね。たまにはお茶でもしましょうか」なんて返事を、もしかしたら明日あたりくれるかもしれない。 そうだ。 そう考えよう。
と思っていたら、メール着信。
分かった。
それだけ?
さっきの27倍くらい落ち込むじょりぃ。
ホントにどうでもいいんだ。 痛感。
脱力。
「忘れて」って自分で言ったくせに「分かった」と言われて落ち込む自分にも激しく自己嫌悪。 なんだかいやらしいワタシ。 相手に依存した、話の展開をしていたんだ。
あーあ。それにしても、ナナの気持ちがわかっちゃった。 もういいや。
泣くもんか。 ワタシから涙は出ません。 そういう仕組みになってるはずです。
じゅん。
しばーーーーらく、ひとりで燃え尽きた矢吹ジョー状態。 呆けるじょりぃ。 が、頭の中ではぼんやりといろんなこと考えて。
でも待てよ。 もうひとがんばり。
いつもは引いちゃうとこだけど、どうせあきらめるのなら(といっても、ナナへの想いは消えないと思いますが)、自分の気持ちをちゃんと伝えて見切りをつけられるほうが、あきらめることもあきらめがつきます。
さんざん悩んで、またメール。
なんつーか、冷たいね、キミって。 逆の立場なら私はそんな風に対応できない。相手が誰であろうと。 すごくさびしい気持ちです。 勝手に、と言われればそれまでだけど。
あれ?
今読み返してみると、私の言いたいこととビミョーに食い違ってる内容。 「さびしい」って言いたかっただけなのに。 どうしてワタシってこういうんでしょう。 なんでこのメールで送っちゃったんだろな。
でも送ったときは真剣に考えた内容だったんですよ。 送ってからも、手のひらにじっとりとイヤな汗をかきっぱなしで。
そしてやはりしばらく放置。 いよいよ返事がこないかもな、と手のひらをじとじとさせながら思っていたら、着信。
そうね。全ては私が悪いよね。 いつも私の事を責めているかぎり私は話したくても話せなくなります。
え!?
何? この内容。 ワタシが悪いんですか? ていうか、ワタシ、ナナを責めたことってあった?
混乱。
何怒ってんの? 全然わかんない。 ワタシのせいで話ができないの?
すぐさま返信。
責めてるの? 私。
しばらくして、着信。
今電話した方がいい?
ということで。
電話に続きます。
あ、メール内容そのまま載せちゃった。 マナー違反です。 マネしてはいけません。 ばれたら相手に殺されますしね。
午前中。 仕事をしておりましたら、ナナから電話が。
どき。
ことさら何でもない風に電話に出て、会話が始まりました。
「このあいだはすみませんでした」とナナ。
なんのことかわからなまま、「いいえこちらこそ」と適当に返事をしたじょりぃ。適当人生。
「せっかく来てくれたのに、そのままで」 「ああ」 な、なんだ。 お年始のことですか。 「顔見せてくれればよかったのに。なんで何も言わないで帰っちゃったの?」 「・・・体調が悪そうだったから」 ホントはただ単にいじけていただけですが。 「あのあとすぐ出掛けちゃったんだけど、体調は大丈夫だったんだよ」 「そう」
いつも通りのナナ。 とはいえ、超ビミョーな違和感があるのは、たぶんワタシが勝手にわだかまっているからでしょうね。
「でさー、 じょりぃ、○○市に行くようなことある?」
なんでしょう唐突に。 ていうか、この人はいつも唐突なんですが。
○○市は、うちとナナの家の間にある町でして。 ワタシとナナの出身地でもあります。
「あるよ」 そりゃ、あるよ。実家もありますし。
「んーと、近々行く予定ある?」 「あるんじゃないかな。お客もいるし」 「お年始とか、行くの?」 なんなんでしょ。 「お年始はもう済んじゃったよ」 「そっか」 「 なんで?」
ワタシもそうなんですけど、この人も遠回しに用件言うんですよね。 「相手に無理させたくない」という気持ちからなんですが、それって裏を返せば「無理につきあわせたくない」=「こっちに気をつかって合わせてくれるくらいならやめてね」てことで、実はなんだかプライドの高さを表しているようにも思います。 ワタシもナナも、相当な「いいカッコしい」ですからねぇ。
「ええとね、次女ちゃんが、お習字で賞をもらったのね」 「すごいじゃん!」
次女ちゃんは判読困難なほど字がヘタクソだったのですが。 1年半ほど前からお習字に通うようになって、それが楽しくてしかたないらしく。 どんどん上手になってます。 筆文字は。 硬筆文字はいまだによくわからないことが多いんですが。
「確か、去年も何か賞をもらってたよね?」とワタシ。 「うん。去年のは、賞もらったって言っても、リボンがペタって貼られてる程度のものだったんだけど、今回は『表彰式があるから親御さんも出席してください』って、学校から連絡があったの」 「そうかぁ」 「で、今、○○○で展示してるの。なので、もしじょりぃもあちらに出掛けるようなことがあれば、見てあげれば次女ちゃんすごく喜ぶかなと思って」 「見に行くよ」 「あたしたちは12日に表彰式だってことなので、その日の午前中に行ってこようかなと。その日が最終日なんだけど」 「そう。 ワタシも期間中には絶対行くよ」 「ありがとう。 じゃあね」
え。 おしまいですか。
「うん。じゃあね」 「ばいばい」 「ばいばい」
チン。 と。
声が聞けて嬉しかったけど。
次女ちゃんのためにかけたんだろうな。 用件だけ話して切りやがった。
ちぇ。
でもなんとなく、「悪いのはワタシ?」という気分が濃厚になってきたのは、きっと気のせいに違いありません。 きっとそう。 ナナが悪い。 ケンカ両成敗? 酒の名前ですか? ってそれは松竹梅です。
「会いたいんだけど」 のひとことが、どうしても言えません。 タイミングずれて、何度かその手の希望が脚下になっているので、臆病になていることもあり。
こうなったきっかけなんて、全然たいしたことじゃなかったのに。 こうなってしまってからは、ナナにとっての自分の存在感のなさを痛感し、それにこだわってスナオになれずにいます。
もうちょっとのんきなはずなのにな、ワタシ。
あら、今日も暗い。 しかもオチなしですか。 やれやれ。
本日、やっと年始回りに出掛けることができまして。
ひととおり今日の分を終えて、実家にもちょいと顔を出しまして。 ここまで来たから、ナナの家にもお年賀届けてみようかな、と。
会うのに良い口実だし。
というわけで、勇気を出して、電話してみました。
「年始のあいさつに、寄らせてもらえればと思ってるんですけど。一瞬」
一瞬て。 どんなあいさつができると言うんでしょう。
まあ、そんな具合にもじもじと切り出すじょりぃに、ナナ
「んーーーー・・・・・・どれくらいで着きそう?」と、気のない返事。
「20分・・・30分くらいかな。今の時間だと」 「んーーー・・・どうしようかな。 今じゃないほうがいいんだけど」
用があるのかな。 それとも来ないでほしいのでしょうか。
「忙しいなら、日を改めてうかがいますけど」 「じゃあ、そうしてもらおうかな」 「ん。 わかった」
じょりぃの勇気、空振り。
「今どこにいるの?」 とナナ。 「実家」 「じゃ、すぐなんじゃん。 なら大丈夫だよ」 「ていうか、声が変だけど、具合悪いの?」
最初電話に出たとき、違う家にかけてしまったのかとすら思ったじょりぃ。
「うん。 実は寝てた(笑)」 「だいじょうぶ?」 「うん」 「ならなおさら今日は遠慮するよ。 明日は?」 「明日かぁ」 「 ・・・・・じゃあいいよ。 ついでのときに、通りすがりにでもポストに入れておくから」
それって「年始のあいさつ」と言えるんでしょうか。よくわからないんですが。
そして、自分からこう言っておきながら、「そんなこと言わないで、寄っていってよ」と以前のように言ってもらえることを期待していた他力本願なじょりぃだったのですが、ナナの答は
「ん。 わかった」
・・・・・・・・・。
わかっちゃったのか。
それでいいのか。
ふうん。
落ち込み。
ワタシもワタシなんですけど。 以前なら、そのためだけにナナの都合に合わせ、ナナの家まででかけていたんですから。 やっぱり意地張ってるんだワタシ。 ワタシにはそんな権利まったくないというのに。 なにやってんだか。 すっかり身の程知らずになってしまっております。
で、意地張ってたのもあったし、実際これから数日はアポが詰まっていたということもあったしで、今日そのままナナの家に向かい、隣家の犬に吠え立てられながら、お年賀をポストに投函。 もちろん、誰にも会わずに帰って参りました。
帰りの車の中で、胃がキリキリしくしくしはじめまして。
胃に来るくらいクヨクヨしてるのなら、スナオになつけばいいものを。
なぜできない。 なつくのはワタシの得意技なのに。 他の人にはやりすぎなくらいなつくのに。
夜になって、ナナからメールが来ました。
「結局今日来たんだね。顔出してくれたら良かったのに。ありがとう」と。
ちょっと浮上。
でも、ホントはそんなこと思ってないんだろうなという自信があるのですが。 これって、ワタシ、曲解しすぎなんでしょうか。 だとしたら、どうしちゃったのワタシ。
昨日も書きましたが、ナナのことより、自分のことがよくわからなくなってるみたいです。 ちょっと心配。 自分が。
早く脳天気(死語)なワタシに戻りたいものです。 あ、今も脳天気は脳天気なんですけど順調に。 ナナに対しては、ネガティブでシリアスな、哀愁漂うじょりぃ。ひゅるりーらら。 これでは「じょりぃのさびしそうな横顔がステキ!」とモテモテ状態になってしまい、じょりぃ、ずっと横向いてないといけなくなってしまいます。
なんてことになれば、もうナナのことなんてどうだっていいんですけどね。
と、ナナに聞こえないところで無理に憎まれ口叩いてるワタシったら、「最低博物館」ができたら、陳列してもらえるかもしれません。 便所の隅っことかに。 トイレじゃなくて、便所ね。便所。
| 2004年01月06日(火) |
今年最初の「ナナとワタシ」だというのに |
みなさまごぶさたしておりますじょりぃでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
忙しぶって更新を怠っておりましたら、日記の書き方を忘れてしまいました。 困った困った。
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年が明けて1月3日の夜、ナナからめずらしく携帯の方に電話が。
どきっ。 な、なんだろ。
「年賀状事件」以来、ぷっつり音信が途絶えていたので、身構えるじょりぃ。
だったのですが、何事もなかったかのように、電話に出てみるおとぼけじょりぃ。 まずは軽く、新年のあいさつをお互いにいたしまして。
「ええと、 今、じょりぃの家の前に来てるんですけど」とナナ。
え! それはまた随分唐突に。
「なんでまた」 「渡したいものがあったので、こっちに来たついでにまわってしまったの。ちょっといい?」 「うん。じゃ、門開けるから、待ってて」
ということで、きょんとおせちをつついていたじょりぃは、大慌てでモンダミンし、外へ。
ナナの家族が車に乗っておりまして。 まずは子供たちと、窓越しにスキンシップ。 今年もよろしくね、キミたち。愛しているよ。
「はい、これ」と、包みを渡すナナ。 「 何?」怪訝そうなワタシ。 「年賀状とか、お世話になったお礼」 「いらないよ」 「そういうわけにもいかないから、受け取って」 「これ、何?」 お金とかだったら困るなと思って訊いたワタシだったんですが、なんだか無礼者っぽいですね。 「んー・・・・・と、 商品券みたいなもの」 「いらないよ」 「でも買っちゃったから。うちでは使わないものだし。でもじょりぃの役には立つと思うよ」 「いいよ」 「返されても困っちゃうな」 「そう・・・・じゃ、どうもありがとう」
暗くてよく顔が見えない。 オマケにワタシ、バツが悪くて、相手の顔をよく見ることができません。
実はここ数日、ナナへの気持ちが下降気味だったワタシ。 キライになったりはもちろんしていませんが、「もうどうでもいいや」モードに突入していました。
光の加減で、ナナが車に乗り込むときに顔が良く見えまして。 ワタシの方を見ていなかったので、ワタシはかえってよく見ることができたんですが。
ああ、やっぱりかわいいな、と思いました。
ノロケじゃないんですこれ。 どちらかというと、あきらめ。 ワタシはナナに会って顔を合わせてしまえば、あっと言う間に13歳の頃からの気持ちに引き戻されてしまうんです。 「もうどうでもいいや」という気持ちは簡単に浮上しなくても、というか、どうでもいいやと思っているのに、それでもこうしてかわいいとか好きだと思ってしまうことに対するあきらめと虚しさが。
ワタシに背を向けたナナを見て、ああ、やっぱりワタシ、ナナが好きなのか、と、なぜか落胆。 変なの。
ナナたち、あっさり帰っていきまして。 ホントに、義理を欠かないためのお礼を渡すためだけに来たんだな、なんてさびしくなって。
家に入ってから包みを開けると、そこには音楽ギフトカードが。 嬉しい。 と思ったものの、これ、額が多すぎるよ。 こんなにもらうわけにはいかない。
すぐにナナに電話。
「これ、多すぎるから。他の友達に年賀状頼まれても、こんなにもらわないよ。困るよ」と。 「でもいいじゃん。もう渡しちゃったんだし」 「ちゃんと金額を請求するから、これはいったんお返しさせてほしいな。心苦しいよこれじゃ」 「でも、じゃあ、じょりぃにはいつもお世話になってるから、その分だと思ってよ。もともとあたし、クリスマスに何かプレゼントしようと思ってたんだけど、何がいいか訊いても答えないし、バタバタしてるうちに過ぎちゃったから、その分も含まれてると思ってくれれば」 「でもなぁ」 「子供たちにもお金使わせちゃってるし。うちとしては、もらっていただければホッとするんですけど」 「・・・・わかりました。どうもありがとう」 「ううん。こちらこそ」
ということで、ほしかったDVDをごっそり買うつもりです。
ということは嬉しいんですが。
あまりにもきっちりとお礼されてしまったので、なんだかかえって他人行儀に感じました。
ナナとはそれっきり。 メールのやりとりも一度もなく。
そもそも、今までなら、家に来る前にメールのひとつもあったんです。 前日の夜にでも、長電話になっているパターンです、いつもなら。 それが、この日はいきなりの訪問。 「電話しても居留守使うし、メールしても返事が来ないから」と、もしかしたら向こうにしてみればそうするしかないと思ったのかもしれないんですが。
さびしい。 バカだな、ワタシ。
そんなわけで、ナナに対してなんだかすっかりあきらめ状態、試合放棄状態のじょりぃであります。 もういいやこのままでという気持ちが正直あります。 でも、このままこれっきりになってしまったらどうしよう、という不安はもっとあります。 お互いしっかり信頼関係で結ばれている(恋愛感情ぢゃないですよ)という、暗黙の絆があったように感じていたのに、こうなってみれば、そんなもの案外脆いのかもな、なんてことも思います。
年末から今日にかけて、猛烈に忙しかったので、幸いナナのことをあまり考えずに日々が過ぎていましたが。 まだまだ忙しいとはいえ、いくらか余裕が出てきそうな明日から、もしかしたらちょっとワタシ、不安定になるかもな、なんて思ったり。
思えば、去年の今頃は、年が明けて1時間しないうちに電話がかかってきたりしたのにな。 年始早々、ナナと話ができて舞い上がっていたものでした。
むなしい。
ワタシ、ナナの信頼を失ってしまったのかな。 居留守やメールの無視が、プライドの高いナナを傷つけないはずがないですね、考えてみれば。 怒ったり嫌ったりはしていないと思うけど、「あたし(ナナ)に対するじょりぃの気持ち」の信頼は揺らいでしまったろうな。 あーあ。 自己否定の激しいナナに対して、「ワタシは絶対に、キミを拒絶しない。いつだって大好きだよ」という気持ちを表し続けることで、ナナに自分自身への自信をもっと持ってほしい、なんてエラそうなこと思っていたのに、それも水の泡か。
自己嫌悪。
でも、なぜか素直にワタシからナナにアプローチできないでいます。 なんでなんだろう。 ワタシは何に対して意地を張っているんだろう。 ワタシの中で何か変わったのかな。
わからないです。ナナがというより、自分が。
今年最初の「ナナとワタシ」だというのに、暗いスタートになってしまいました。 幸先悪そうでウキウキしますね。しませんけどホントは。
なーんて落ち込みながら、最近やけに積極的に声をかけてきてくれるりっちゃんのうなじや胸を見ては「萌えー」なんてことも思ってる相変わらずなじょりぃなんですが。 心配のしがいのない人間でございますね。じょりぃったら、もう。
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